「複数の証券口座を使い分けたい」「でも組み合わせ方や自分に合った口座がよくわからない」とお悩みではありませんか?
この記事では、証券口座の使い分け方や選び方のポイントを紹介していきます。
投資をやったことがなく自分の投資スタイルがよくわからない方でも大丈夫です。投資を始めてから後悔しにくい口座選びの方法をお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23890618?title=FIREを目指すのに欠かせない証券会社&searchId=1323951939)
証券口座を複数もって使い分けるメリットデメリット
「そもそも証券口座を1つより複数もつ方がよいの?」という疑問を抱えている人もいるかもしれません。理由をしっかりと知っておけば、自信をもって投資を始められますよ。
まずはメリットを確認してみましょう。証券口座を複数もつメリットは以下5つが挙げられます。
- 購入できる商品が増える
- 独自のツールやサービスを利用できる
- IPOの当選確率が上がる
- リスクを回避できる
- 自分に合う口座がわかる
選択肢が広がったり、リスクを回避できたり多くの魅力がありますね。そして、自分に合う口座を見つけやすくなるため、投資経験者だけでなく初心者にとってもメリットがあるのが嬉しいポイントです。
反対に、証券口座を複数もつデメリットは以下の3つです。メリットとどちらが大きいか比較してみましょう。
- ログイン情報の管理が大変になる
- 資金を把握するのに手間がかかる
- 確定申告が必要になることがある
デメリットとしては管理や手続きの手間がかかることが挙げられます。
ただ、こちらは対策次第で軽減できるものもありますし、メリットと比べると小さな問題だと感じる方も多いでしょう。メリットの方が大きく感じるなら複数口座の開設がおすすめです。
なお、証券口座を複数もつメリットやデメリットは以下の記事でより詳しく紹介しています。
デメリットの対策についても触れているので、より手間を減らして投資したい方はチェックしてみてください。
証券口座は2つ開設して使い分けるのがおすすめ
「証券口座は複数がよい言ってもいくつくらいがいいの?」と感じる方もいるでしょう。結論としては、2つがおすすめです。
2つであれば管理の手間がそこまで多くならずデメリットを軽減できます。かつ、リスク軽減や選択肢を広げるなどのメリットも活かせるでしょう。
口座の管理は慣れていない人ほど大変です。まずは2つの口座を運用してみて「足りないな」と思ったときに増やしても遅くはないでしょう。
使い分ける証券口座の選び方
証券口座を複数もって使い分ける際には、メイン口座とサブ口座に分けるのがおすすめです。
メインで使っていく口座と補助的に使っていく口座に分けることで、証券会社選びがしやすくなるからです。
2つの口座を同じように利用するとなると、特徴の異なる証券会社のいいとこ取りがしにくくなってしまいます。メインとサブに分けて、2つを使い分けるメリットを最大化していきましょう。
それぞれを選ぶポイントについて次章以降で解説していきます。大まかな口座選びの方法がわかり、イメージが湧くでしょう。
使い分ける証券口座の選び方①メイン口座
メイン口座は投資額も取引数も多くなるため、総合力で選ぶのがおすすめです。以下の項目で評価し、総合的に優れていると思える証券会社を選んでみましょう。
- 取り扱っている銘柄数はどのくらいか
- 取引したい銘柄があるか
- 手数料は安いか
- サイトやアプリは使いやすいか
また、初心者は銘柄が多く手数料が安い口座を選ぶようにしてください。いろいろな商品を試せるので自分の投資スタイルを見つけやすく、利益を最大化できるからです。
そのほか「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」の取り扱い銘柄も重要なポイントです。これら3つは利益に税金がかからないため、初心者の投資として人気があります。
「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」メインの投資として始めてみるのもよいでしょう。なお「NISA」「つみたてNISA」はどちらか一方しか選べないので違いを理解した上で、選んでくださいね。
使い分ける証券口座の選び方②サブ口座
サブ口座はサービスに特徴があるものを選ぶと、投資の幅が広がります。たとえば、他では扱っていない銘柄があったり、対面での相談サービスがあったりなどです。
証券会社にはネット証券と店舗証券がありますが、投資の相談をしたいのであれば店舗証券の利用がおすすめです。
ただ、店舗証券はネット証券より手数料が高いため「メインの投資はネット証券、相談は店舗証券」などと使い分けるとよいでしょう。
証券口座の使い分け例
続いて、証券会社の使い分け例を紹介していきます。以下のように投資目的に応じてお伝えするので、あなたに当てはまる箇所を読んでみてください。
- 外国株式に投資したい
- 少額取引をしたい
- IPOの当選確率を上げたい
- 手数料を安くしたい
- NISA・iDeCoをしたい
ちなみに、投資初心者の場合には利益を最大化できる「④手数料の安い口座」がおすすめです。「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」に興味があるのであれば⑤もチェックしてみてくださいね。
証券口座の使い分け例①外国株式に投資したい
外国株式に投資するなら、マネックス証券とSBI証券がおすすめです。取扱数の多さや手数料の安さに注目して選ぶと、投資の幅が広がり利益を最大化できます。
- マネックス証券
- 取扱数6,000以上
- 手数料が無料の銘柄あり
- SBI証券
- 米国株式の取扱数6,000以上
- 手数料が無料の銘柄あり
どちらも扱っている銘柄数が多く、手数料が安いのが特徴です。銘柄によっては手数料無料で取引できるというから驚きですよね。
証券口座の使い分け例②少額取引をしたい
少額取引をしてみたい方は、SBI証券・LINE証券・マネックス証券がおすすめです。どれも数百円から投資が可能です。
- SBI証券
- 投資信託は100円〜
- 株式は500円〜
- 経験者にも人気が高いツールや投資情報が活用できる
- LINE証券
- 投資信託は100円〜
- 株式は数百円〜
- LINEポイントやLINE Payが投資に活用できる
- マネックス証券
- 株式は1万円程度
- 買付手数料が無料
通常、株式投資は100株などまとまった単位での購入が必要です。しかし、以上の証券会社では1株から購入ができるため、名前を知っている有名企業の株にも投資しやすいのです。
証券口座の使い分け例③IPOの当選確率を上げたい
IPOへの投資を検討している場合には、SBI証券とマネックス証券がおすすめです。
- SBI証券
- 取扱数:業界1位(80社)
- 落選してもIPOチャレンジポイントが貯まる
- ポイント利用で当選確率アップ
- マネックス証券
- 取扱数:業界5位
- NISA口座でも参加可能
以上2つの証券会社はIPO取扱数が多く、それぞれに特徴があります。SBI証券は落選してももらったポイントで当選確率を上げられるので、安心感があるでしょう。
マネックス証券はNISA口座でもIPOに投資できるので、NISAとIPOを扱いたい場合にはうってつけです。
証券口座の使い分け例④手数料を安くしたい
手数料を抑えて投資の利益を多く確保したい方は、SBI証券と楽天証券がおすすめです。
まず、SBI証券の手数料は以下の通りです。少額取引も高額取引も手数料が安いので、手軽に始めてみたい方でもしっかり投資したい方にも向いています。
100万円まで | 0円 |
200万円まで | 1,238円 |
300万円まで | 1,691円 |
以降100万円ごとに | +295円 |
楽天証券の手数料は以下の通りです。高額取引の手数料が割安なのが大きな特徴です。
加入するプランによって手数料が異なるため、実際に利用する際には注意しましょう。表は「超割コース」の数値です。
5万円まで
|
55円 |
10万円まで | 99円 |
20万円まで | 115円 |
50万円まで | 275円 |
100万円まで | 535円 |
150万円まで | 640円 |
3,000万円まで | 1,013円 |
3,000万円まで | 1,070円 |
証券口座の使い分け例⑤NISA・iDeCoをしたい
「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」をしたいのであれば、SBI証券・楽天証券・松井証券がおすすめです。
経験者になっても使いやすい SBI証券
SBI証券は初心者にも経験者にもおすすめな証券会社です。手数料が安く初心者でも始めやすいですし、IPOの取扱数が多く投資の幅を広げたい経験者にも向いています。
長く使い続けられる証券口座を探している方にピッタリでしょう。
「NISA」「つみたてNISA」は100円から投資可能で「iDeCo」は加入者NO.1を誇っています。
楽天ユーザーにおすすめ 楽天証券
楽天証券では楽天ポイントで投資をしたり、投資額に応じて楽天ポイントが貯まるのが特徴です。日頃から楽天市場や楽天モバイルなど、楽天のサービスを利用している人におすすめです。
新規口座開設数は4年連続でNO.1を記録しており、75%が投資未経験者と初心者に人気があります。
「つみたてNISA」では150以上の銘柄を扱っていますし、証券口座のアプリの見やすさも人気の秘密でしょう。
初心者サポートが手厚い 松井証券
松井証券は初心者向けのサポートが手厚いのが特徴です。問い合わせ窓口の対応は、11年連続三つ星を獲得しています。
問い合わせフォーム・電話・画面共有でのサポートが受けられます。
画面共有では、あなたの画面をオペレーターと一緒に確認しながら手順を教えてもらえるので説明がわかりやすいです。「きちんと操作できるか不安」という方におすすめの証券会社です。
複数の証券口座を使い分ける際に役立つアプリ
ここまで証券口座の組み合わせ方について紹介しました。複数口座の運用では、資金が分散して管理が難しくなります。
そこで役立つのが「OneStock(ワンストック)」という資産管理アプリです。複数口座の資産額をまとめて確認できるので、金融商品のバランスがすぐにわかります。
野村證券がマネーフォワードと共同開発したアプリですが、野村證券の口座を保有していなくても利用できますよ。
まとめ|証券口座をうまく使い分けて効率よく投資しよう
証券口座の使い分け方や口座の選び方について紹介しました。証券会社によって提供しているサービスに違いがあるため、複数開設して使い分けると恩恵を受けやすくなります。
投資目的に合わせて適している口座を選ぶようにすると、あなたにとって使いやすく効率よく利益を得やすくなるでしょう。
この記事で紹介した組み合わせを参考にして、まずは口座を開設するところから始めてみてくださいね。
証券口座を利用する際の注意点や口座開設の手順については、以下の記事で紹介しています。興味があればこちらも参考にしてみましょう。