「ネット銀行で口座を開きたいけどどこがいいだろう?…SBJ銀行って聞いたことないけど。」
今回は数ある国内のネット銀行でも、変わった銀行であるSBJ銀行を取り上げます。SBJ銀行という銀行名を聞いたことが無い人が大半でしょう。
住信SBIネット銀行や楽天銀行などと比べるとメジャーな銀行ではありませんが、中身を見てみると実はかなりお得な銀行なんです。
ネット銀行の口座をどこで開こうか迷っているなら、この記事を読んで、SBJ銀行の口座を開いてみませんか。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4395156?title=%E9%9B%BB%E5%8D%93%E3%81%A8%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95&searchId=2265332286)
SBJ?聞いたことない銀行名だけど…どんなネット銀行?

SBJ銀行は、Shinhan Bank Japanの略で、韓国の大手銀行「新韓銀行」が出資している日本法人になります。
親会社の新韓銀行は、韓国証券取引所とニューヨーク証券取引所に上場している大手の金融機関です。日本の三菱UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行のようなメガバンクをイメージしてください。
元は韓国の銀行ですが、2009年に金融庁の許可を受けて設立された日本向けの銀行になります。
海外のネット銀行だけど…利用しても大丈夫?
SBJって海外のネット銀行なのか…。でも海外の銀行とか大丈夫?個人情報が悪用されたり、預けたお金が不正利用されたりしない?
海外の銀行にこのような疑問を持つ人もいるかもしれません。SBJ銀行については安心してください。親会社は新韓銀行ですが、金融庁の許可を受けている銀行です。
日本の法律に沿っているので、万が一SBJ銀行が倒産した場合でも、普通預金の1,000万円まで保証される預金補償制度(ペイオフ)の対象にもなっています。
次からはSBJ銀行で口座を開くメリットとデメリットを紹介しますね。
SBJ銀行のメリット①他のネット銀行より定期預金金利が高い
SBJ銀行のメリットの1つ目は「他のネット銀行より定期預金金利が高いこと」です。ネット銀行のメリットで、メガバンクより金利が高いとよく紹介されていますよね。
ただ、注意して見ると、金利が高くなるためには「預金残高が○○万円以上」「ネットバンキングに登録していること」など条件があって、お金を預けても金利が高くならないことが多いです。
しかし、SBJ銀行は他のネット銀行とは違い、お金を定期預金で預けるだけで金利が0.2%になります。(ただし5年預ける必要はあります。)
例えば100万円をSBJ銀行の定期預金で預けた場合、1年で2,000円利息が入ります。定期預金という条件はありますが、他のネット銀行の金利と比べても10倍~100倍違うので、圧倒的にお得です。
SBJ銀行のメリット②定期預金の種類が豊富

SBJ銀行のメリットの2つ目は「定期預金の種類が豊富なこと」です。定期預金と聞くと、「普通預金より少し金利が良いのと、長期でお金が引き出せなくなる。」というイメージがあるでしょう。
SBJ銀行の定期預金は10種類程あり、最短1週間預入すれば、引き出せる定期預金があります。(2021年2月現在)1週間の預入でも0.1%の金利がつくので驚きです。
「何年もお金引き出せないのはいざというときに困る!」という人にとっては、預入期間が細かく区切られているのは大変助かりますよね。
貯金するだけでなく、少しでもお金を増やしたいと思うならば、SBJ銀行の定期預金で預入してみてはいかがでしょうか。
SBJ銀行のメリット➂手数料が他のネット銀行より圧倒的に安い
SBJ銀行のメリットの3つ目は「手数料が他のネット銀行より圧倒的に安いこと」です。
誰もが銀行でお金を引き出したり、振込をするときの手数料がかかるのは嫌になりますよね。ネット銀行に人気が出ている理由の一つにATMの利用手数料や振込手数料の安さがあります。
日本のネット銀行でも手数料が無料などお得なところは多いですが、SBJ銀行は提携ATMの手数料の安さが圧倒的です。次の一覧は、SBJ銀行が提携しているATMの引出・預入の無料回数です。
提携ATM・銀行 | 引出・預入無料回数 |
セブン銀行 | 月10回無料 |
イオン銀行 | 月10回無料 |
E-net(ファミリーマート等) | 月10回無料 |
みずほ銀行 | 月3回無料 |
ゆうちょ銀行 | 月3回無料 |
(参考:https://www.sbjbank.co.jp/shoplist/pdf/atm02.pdf)
日本のネット銀行だと月3回~5回まで無料のところが多いです。さらに条件付きで手数料が無料になるので、条件を満たすのが大変です。
それと比較するとSBJ銀行であれば、日本のコンビニやイオン、銀行のATMをカバーしていて、さらに10回まで手数料が無料なら、お金の引出や預入で不便なことは無いでしょう。
これだけでも十分お得だと思うのですが、さらにネットバンキングサービスであるSBJダイレクトを利用すると、他の銀行への振込手数料が月7回まで無料になります。
無料回数以上利用すると、引出・預入・振込は、1回110円かかります。無料回数以上利用しても、手数料は他のネット銀行と比較してもダントツで安いです。
SBJ銀行のデメリット①支店が少ないので記帳ができない
SBJ銀行のデメリットの1つ目は「支店が少ないので記帳ができないこと」です。
SBJ銀行はネット銀行の中でも珍しく支店があり、通帳もある銀行です。しかし、日本全国に支店が9店舗しかありません。(2021年2月現在)
通帳を記帳する場合は、支店まで行く必要がありますが、支店は東京や大阪など大都市に集中しています。そのため、通帳記帳のためにわざわざ遠出をする必要があるのです。
ただ、SBJ銀行の取引の履歴はネットで確認できます。通帳がいらない人にはデメリットにならないかもしれませんね。
SBJ銀行のデメリット②公共料金の引落ができない
SBJ銀行のデメリットの2つ目は「公共料金の引落ができないこと」です。
SBJ銀行に限らず、日本のネット銀行の多くが公共料金の自動引落に対応していません。筆者もネット銀行をよく使うのですが、ネット銀行はこの点では不便だなといつも感じています。
最近は、日本のネット銀行でも公共料金の自動引落に対応するものが増えてきましたが、それでもメガバンク以外支払いができない公共料金があるのは疑問です。
SBJ銀行の口座は生活費を入れる口座で使うよりも、貯蓄や振込で利用するようにした方が良いですね。
SBJ銀行の面白い所:ネット銀行に珍しく投資信託が無い

SBJ銀行は、ネット銀行の中では珍しく投資信託の取り扱いがありません。投資信託は、投資家から集めたお金を金融商品に詳しいプロが株式や不動産などに投資をして運用する商品になります。
投資信託は金融のプロが売買をするので、人件費が高くなります。そのため商品を購入するときの手数料や運用している商品を管理してもらう手数料が高くなる傾向があります。
SBJ銀行は投資信託を扱っていないため、その分の浮いたお金で金利を高くしたり、提携ATMや銀行の手数料を安くすることができるのです。
SBJ銀行の口座開設に必要な書類は?
ここまで、SBJ銀行のメリット・デメリットについて紹介しました。SBJ銀行は、金利の高さと手数料のお得さで人気が出ている銀行です。
「すごい良さそうな銀行だから口座を開設したいけど、支店が大都市にしかないなら大変だな…。」と思っていませんか。SBJ銀行はネットで口座開設ができます。
必要なものは、本人確認書類(例:運転免許証)とスマートフォン、メールアドレスだけです。免許証のコピーのや申込書の郵送は必要ありませんので、簡単に口座開設ができます。
全国の支店の窓口でも口座開設はできますが、本人確認書類と印鑑、預け入れるお金が必要になるので、窓口での口座開設はおすすめしません。
SBJってどんなネット銀行? まとめ
今回はSBJ銀行を利用するメリットや特徴を紹介しました。筆者の個人的な印象ですが、SBJ銀行はメインの銀行口座として利用するよりも、貯金用の口座として利用するのが良いと感じました。
お金を預けて貯金をするのではなく、定期預金の金利の高さを利用して、お金を増やすようにした方が自分の資産を増やせるのでお得です。
または、いざというときのお金を預けておいて、すぐに引き出せる用にしておく口座でも良いでしょう。手数料の無料回数を利用すれば、手数料を気にせずお金を引き出せます。
ネット銀行の口座をまだ一つも持っていない人には、SBJ銀行はおすすめの銀行口座になりますよ。