ストーブはつけっぱなしとこまめに消すのとではどちらが節約になるのか、と疑問に思っていませんか?。
冬場のストーブは欠かせないものですが、灯油代や電気代がかなり掛かるので家計が苦しくなりがちです。少しでも節約できたら嬉しいですよね。
この記事では、ストーブのつけっぱなしに節約効果はあるのかについて紹介していきます。また、節約につながるポイント6つも紹介しているので、参考にしてください。
この記事は、石油ストーブ・石油ファンヒーターの利用を想定しています。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1979309?title=石油ファンヒーターに灯油を入れる)
ストーブのつけっぱなしは節約になる場合とそうでない場合がある
ストーブをつけっぱなしが節約につながるかどうかですが、結論から言うと、ケースバイケースです。住環境やストーブの性能によって、つけっぱなしが良いのかどうかが異なります。
住環境
木造の家は、部屋が暖まったからといってストーブを消してしまうと、すぐに床から室温が下がっていきます。一度消したとしても、寒さを感じてすぐにストーブをつけてしまいたくなるでしょう。
ストーブは室温を上げるときに灯油を消費するので、ストーブを消して冷えた部屋を何度も温めるのは節約に逆効果です。
また、オンオフを頻繁に繰り返すと故障の原因にもなってしまうので、つけっぱなしにする方が良いです。
鉄筋コンクリートの家であれば、保温性が高いので一度消してしまってもしばらく暖かさが続きます。つけっぱなしにするよりも、暖まったら一度消してしまう方が節約につながりますよ。
ストーブの新しさ
古いストーブは点火時にたくさんの灯油を必要とします。オンオフを繰り返すより、つけっぱなしの方が良いでしょう。
ただ、つけている間に弱い火力を保つことができずに灯油をたくさん消費するストーブもありますので、10年以上前の型など、かなり古い場合は買い替えも検討した方が良いです。
新しいストーブであれば弱火で点火することが可能で、灯油の消費量も少ないです。また、弱火での運転も維持することができるので、つけっぱなしでも最小限の消費で室温を保ってくれますよ。
比較的新しいストーブを使っている場合は、つけっぱなしにするかどうかを住環境によってを選ぶと良いでしょう。
ストーブをつけっぱなしにして節約するときのポイント
ここでは、ストーブを節約しながら使うときのポイントを6つ紹介します。室温を保ったり、体感温度を上げたりする工夫をすれば、ストーブの利用を減らすことができますよ。
- ドアや窓の隙間を塞ぐ
- 窓ガラスに断熱シートを貼る
- サーキュレーターを使う
- カーペットを使う
- 日差しを利用する
- 加湿器を使う
組み合わせて使うとさらに節約効果が上がりますが、一気にやろうとするとどれからやっていいか分からなくなるので、無理せずできそうなものから1つずつ取り組んでいきましょう。
ストーブのつけっぱなしで節約する①隙間を塞いで熱を逃さない
ストーブでせっかく部屋を温めても、ドアなどに隙間があると、暖かい空気が部屋の外に逃げてしまいます。部屋のドアと床との間に隙間がある場合には、塞いだ方が節約につながります。
隙間を塞ぐときには、隙間テープが便利です。ドアに貼り付けるだけで、簡単に床との隙間を塞ぐことができますよ。
隙間テープをしておけば、夏場に冷房をつけたときも部屋の冷気を閉じ込めてくれるので、光熱費の節約にとても効果的です。
賃貸物件に住んでいる場合には、マスキングテープの上から隙間テープを貼ってください。剥がしたときに粘着テープが残らなくてすみますよ。
ストーブのつけっぱなしで節約する②断熱シートで保温性アップ
窓をしっかり閉めていても、窓際から冷気を感じることがありますよね。実は、窓ガラスから冷気が伝わってくるのです。
窓ガラスに断熱シートを貼ると、外から冷気が伝わってくるのを防ぐことができます。部屋の温度が下がりづらくなるので、節約につながりますよ。
断熱シートを貼っておけば、夏場に冷房を使うときにも外気の熱を遮断して節約効果を高めてくれますよ。水で貼り付けるので、剥がしても跡が残らず、賃貸物件に住んでいる人でも安心です。
また、断熱シートは、紫外線をカットしてくれたり、部屋の中が見えないようにしてくれたり、ガラスが割れたときに破片が飛び散らないようにしてくれたりする効果もありますよ。
ストーブのつけっぱなしで節約する③サーキュレーターを活用する
暖かい空気は上に溜まりやすい性質を持っています。ストーブをつけて部屋の上部は暖まっても、ストーブのある下部は空気が冷たいので、床に置かれたストーブはどんどん灯油を使って部屋を温めようとします。
サーキュレーターを使って部屋の空気をかき混ぜると、部屋の下部にも暖かい空気が来るので、余計に灯油を消費することがなくなります。
夏場に冷房を使うときや、洗濯物を部屋干しするときにもサーキュレーターは役立ちますので、1つ持っておくと便利ですよ。扇風機での代用も可能です。
ただ、サーキュレーターの風に当たると寒く感じるので、置き場所には注意してくださいね。
ストーブのつけっぱなしで節約する④カーペットで底冷え対策
足元に冷たさを感じる場合はカーペットを利用しましょう。冷気は下に溜まりやすいですし、足は冷えやすいので、カーペットを敷くだけでもかなり体感温度が変わりますよ。
木造の家である場合や、上層階に住んでいて下の部屋に住人がいない場合は特に床が冷えやすいです。カーペットと合わせて、スリッパやレッグウォーマーなども併用すると良いでしょう。
カーペットの近くにストーブを置いて使用すると、引火する可能性がありますので注意してください。
ストーブのつけっぱなしで節約する⑤日差しも利用しよう
日差しを取り入れれば室温も上がるので、ストーブをあまり使わなくても暖かく過ごせますよ。日当たりの良い部屋なら、窓際で過ごすようにすれば、昼間はストーブなしでも過ごせるかもしれません。
ストーブなしではなくても、設定温度を1度下げるだけでも最大で10%ほども暖房代を節約することができます。日差しの暖かさに応じて設定温度を変えてみてください。
ただ、家具やフローリングは日光に当たると色があせてしまう場合があります。マットを敷いたり、窓際には家具をおかないようにするなどの工夫をしてくださいね。
また、日が暮れてからは窓から冷気が部屋に入ってくるので、カーテンを閉めて冷気を防ぐようにすると夜も暖かく過ごせますよ。
ストーブのつけっぱなしで節約する⑥加湿器で体感温度アップ
ストーブをつけるときには、加湿器も一緒に使うと良いですよ。湿度が高くなると体感温度が上がるので、設定温度が低くても快適に過ごせます。
例えば、室温が20度あっても湿度が30%の場合は体感温度が18度ほどです。湿度を60%まで上げると同じ室温20度であっても体感温度が20度になりますよ。
ストーブの上が暖かくなるタイプであれば、水を入れた鍋をおくと良いでしょう。また、洗濯物を部屋干しするのも効果的です。
乾燥しすぎると体感温度が下がるだけでなく、ウイルスの活動が活発になるため、健康面から考えても加湿器の利用はおすすめです。
事故を防ごう!ストーブをつけっぱなしにするときの注意点
ここまで、ストーブを使いながら節約するポイントを紹介してきました。部屋の熱を逃さないことが節約につながります。とは言え、石油ストーブを使う場合には、換気をしないと一酸化炭素中毒になる可能性があります。
一酸化炭素中毒はひどくなると死に至る場合もあります。節約したい気持ちはわかりますが、適度に換気を心がけてくださいね。
また、外出時や就寝時は火事のリスクを防ぐために、ストーブを消すようにしましょう。就寝時に寒さを感じる場合は、エアコンを使ったり、湯たんぽを活用したりするなどの工夫をしてください。
ストーブのつけっぱなしで節約するなら工夫しよう まとめ
ストーブのつけっぱなしは節約につながるのかについて紹介しました。住環境やストーブの種類によって、つけっぱなしが節約につながるかどうかが変わってきます。
- 住環境
- 木造:つけっぱなし の方が良い
- 鉄筋コンクリート:暖まったら消した方が良い
- ストーブの新しさ
- 古いストーブ:どちらかと言えばつけっぱなしが良い(買い替えも要検討)
- 新しいストーブ:住環境によって選ぶと良い
また、ストーブを使いながら節約するポイントを6つ紹介しました。部屋の熱を逃さないようにすれば、節約につながりますよ。
- ドアや窓の隙間を塞ぐ
- 窓ガラスに断熱シートを貼る
- サーキュレーターを使う
- カーペットを使う
- 日差しを利用する
- 加湿器を使う
ただ、石油ストーブは一酸化炭素中毒を引き起こすリスクがあります。適度に換気を行うようにしてくださいね。