仮想通貨は立派な資産にもなるので、安全に管理したいですよね。そんな人におすすめなのがペーパーウォレットです。
ペーパーウォレットは仮想通貨ウォレットの中でも、抜群の安全性を誇っているんですよ。利便性には少し欠けますが、それをカバーする使い方も記事中で紹介していきます。
この記事を読めば、ペーパーウォレットの特徴やメリットデメリットが分かり、どのように仮想通貨を管理していくのかイメージが湧きますよ。参考にしてみてくださいね。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/cryptocurrency-3409641/#content)
仮想通貨を安全に管理できるペーパーウォレット
ペーパーウォレットは、仮想通貨へアクセスするための情報を紙に印刷して保存する方法のことです。インターネットから隔離することで、ハッキングやウイルス感染のリスクがなく、とても安全になります。
仮想通貨は金銭なので、安全に管理できるのは安心ですし、とても嬉しいですよね。また、印刷はウェブサイトから簡単にできますし、費用があまりかからないのが特徴です。
ただ、ペーパーウォレットからネット上にデータを移し替えないと、取引や決済に使用できないため、利便性には欠けます。利便性を補う使い方は次章で紹介しているので、是非チェックしてくださいね。
ペーパーウォレットは仮想通貨を大量に管理したい人におすすめ
ペーパーウォレットは前章でも紹介したように、仮想通貨をとても安全に管理することができるので、仮想通貨を大量に管理したい人に向いているんですよ。
「けど、取引や決済にもすぐ使えるようにしておきたい」と思う人は、持っている仮想通貨の一部をすぐに取引に使える他のウォレットに入れておくことをおすすめします。
ペーパーウォレットは日本円で言うところの「銀行に預けたお金」に当たり、すぐに使えるように他のウォレットは持ち歩いて普段使っている財布に相当します。
ペーパーウォレットと利便性の高いウォレットを併用すると、安全性と利便性を両立できるのでおすすめです。次章で、ペーパーウォレット以外のウォレットを紹介していきます。
仮想通貨を管理する他のウォレットはどんなものがある?
ここでは、仮想通貨を管理するウォレットの種類を紹介していきます。ペーパーウォレットと併用しやすいのは、ホットウォレットに含まれる3つのウォレットです。
仮想通貨ウォレットには、大きく分けるとホットウォレットとコールドウォレットの2種類があります。ホットウォレットとコールドウォレットを併用すると安全性と利便性を両立できますよ。
- ホットウォレット…インターネットに接続している状態で仮想通貨を管理する方法。全部で3つ。
- コールドウォレット…インターネットから隔離した状態で仮想通貨を管理する方法。全部で2つ。
ホットウォレットには、「ウェブウォレット」「モバイルウォレット」「デスクトップウォレット」の3種類があります。ペーパーウォレットと併用しやすいものを見つけてみてください。
ウェブウォレット
ウェブウォレットは、インターネット上に仮想通貨を管理する方法のことで、取引所での管理もウェブウォレットに当たります。
すぐに取引をすることができますが、ネット上に管理するため、ハッキングのリスクが高く安全面に不安があります。
モバイルウォレット
モバイルウォレットは、スマートフォンのアプリケーションで仮想通貨を管理する方法です。スマートフォンさえあればいつでもどこでも管理できる手軽さが特徴です。
実店舗での決済にも利用できますが、スマートフォンの紛失や故障のリスク、ウイルス感染のリスクがあります。
ただ、ホットウォレットの中では一番安全性が高いですし、なにより利便性が抜群なので、ペーパーウォレットと併用するならモバイルウォレットがおすすめです。
デスクトップウォレット
デスクトップウォレットは、自分のパソコン上にアプリケーションをインストールして仮想通貨を管理する方法です。別名でソフトウェアウォレットとも呼ばれています。
パソコンはスマートフォンに比べて持ち運びがしづらいので、普段よくパソコンを使う人でないと利用するメリットはあまりないでしょう。
ペーパーウォレットで仮想通貨を管理するメリット
ここでは、ペーパーウォレットで仮想通貨を管理するメリット2つを紹介していきます。
安全性が高い
繰り返しになりますが、ペーパーウォレットはインターネットから隔離して仮想通貨を管理するので、安全性が極めて高いのが特徴です。
安価で管理できる
ペーパーウォレットは紙に印刷して仮想通貨を管理するので、非常に安価で管理することができます。
同じコールドウォレットであるハードウェアウォレットが、管理に1万円ほどかかってしまうことを考えると、ペーパーウォレットは費用対効果が高いと言えるでしょう。
ハードウェアウォレットは、USB端末などで仮想通貨を管理するウォレットのことで、コールドウォレットに含まれます。
ペーパーウォレットで仮想通貨を管理するデメリット
ここでは、ペーパーウォレットで仮想通貨を管理するデメリットについて紹介していきます。デメリットは全部で3つあります。
紙の劣化
ペーパーウォレットは紙に印刷して仮想通貨を管理するため、紙が劣化するというデメリットがあります。
紙が変色したりインクが薄れたりしてしまうと、情報を読み取れなくなってしまう危険性があるので、汚れが付かないように保存したり、複数印刷しておくなどの対策が必要です。
紛失のリスク
ペーパーウォレットはウイルス感染やハッキングのリスクはありませんが、盗難や紛失のリスクがあります。
見つかりにくい場所にしっかりと保存する必要があるほか、保存している場所を忘れないなど、自分自身の管理能力が問われます。
すぐに取引ができない
ペーパーウォレットの仮想通貨を利用する際は、一度デジタルデータに変換する必要があります。そのため、すぐに取引や決済に利用することができません。
仮想通貨を取引したり決済に使ったりしたい場合は、すでに述べましたが、一部をホットウォレットとして保管しておくと良いでしょう。
仮想通貨を安全に管理するペーパーウォレットの使い方
さて、ここまで仮想通貨の特徴やメリットデメリットを紹介してきました。「実際に使ってみたい」という人もいると思いますが、次はどうやって使うのかが気になりますよね。
ここでは、ペーパーウォレットの使い方をざっくりと紹介していきます。次章以降でそれぞれ詳しく解説していくので、ここではざっと確認するだけで大丈夫ですよ。
- ペーパーウォレットを作成する
- 仮想通貨を入金する
- 仮想通貨を出金する
ペーパーウォレットの作成手順
ペーパーウォレットは管理したい仮想通貨に対応したサイトから作成します。ここでは、ペーパーウォレットの作成方法について紹介していきます。ペーパーウォレットの作成手順は以下の4つです。
- サイトにアクセスする
- オフラインにする
- ウォレットを作成する
- 印刷する
ペーパーウォレットの作成は、扱う通貨によってサイトが異なります。自分が扱いたい通貨に対応しているサイトに行って、ペーパーウォレットを作成します。
また、オフラインにして作業することでハッキングのリスクを軽減することができるんですよ。詳しいやり方は、サイトごとに違うので、実際に使うサイトの解説を参考にしてくださいね。
一例として、下記にビットコインのペーパーウォレットが作成できるサイトを載せておきます。他の仮想通貨を扱っている人も、一度見てみるとイメージがしやすくなりますよ。
ペーパーウォレットに仮想通貨を入金する
ペーパーウォレットが作成できたら、そこに仮想通貨を入金していきましょう。入金と言っても仮想通貨そのものがペーパーウォレットに入るのではなく、アクセスするために必要な秘密キーを作成して紐づけます。
ペーパーウォレットに仮想通貨を入金する手順は以下の3つです。
- 他ウォレットから仮想通貨のアドレスを読み込む
- 入金したい金額を入力する
- 完了通知が届いたらOK
ペーパーウォレットに入金したい仮想通貨が入っている他のウォレットから、出金手続きをします。そして、入金する仮想通貨のアドレスを読み込んでください。
アドレスが読み込めたら、入金する金額を入力します。手続きが終わると、移動前のウォレットから出金手続き完了の通知が来ます。通知が確認出来たら、ペーパーウォレットに入金完了です。
詳しいやり方は、出金するウォレットの使い方やヘルプを参照してください。
ペーパーウォレットから仮想通貨を出金する
ペーパーウォレットから仮想通貨を他のウォレットに出金する手順を紹介していきます。出金する手順は以下の2ステップです。
- 他ウォレットから残高のインポートをする
- 出金するペーパーウォレットを読み込む
出金先にしたいウォレットから、残高のインポートをしてください。ただし、ウォレットによってはペーパーウォレットからの出金ができないケースもありますので、注意してください。
出金の準備が出来たら、ペーパーウォレットの情報を読み込みます。QRコードを読み取っても良いですし、秘密キーを直接入力しても構いません。
まとめ
ペーパーウォレットの特徴やメリットデメリット、使い方を解説してきました。ペーパーウォレットは、安全性が高いですが、その分利便性では劣ります。
そのため、利用しない仮想通貨を長期間保存することに向いています。保存もしつつ仮想通貨を利用したい場合はモバイルウォレットなどと併用するといいでしょう。
この記事や記事中で紹介した関連記事を参考にして、自分にあったウォレットの使い分け方を、見つけてみてくださいね。