「ホットウォレットとコールドウォレットのどちらが良いのか?」で迷っていませんか?この記事では、ホットウォレットとコールドウォレットの違いや、使い分け方を紹介していきます。
この記事を読めば、実際にどうやって仮想通貨を管理したらいいのかがよく分かりますよ。参考にしてみてくださいね。
ホットウォレットとコールドウォレットの違い
ホットウォレットとコールドウォレットの違いは、インターネットに接続しているか、隔離されているかにあります。
ホットウォレットはインターネットに接続しているため、すぐに取引を行うことができます。対して、コールドウォレットはインターネットから隔離されているため、ハッキングのリスクがありません。
それぞれの特徴やメリットデメリットを一覧にまとめると、下記のようになります。
特徴 | メリット | デメリット | |
ホットウォレット | ネットに接続している | 場所や時を選ばない | 安全性が低い |
コールドウォレット | ネットから隔離されている | 安全性が高い | 時間や時に縛られる |
それぞれ、メリットとデメリットがあるので、使い分けるのがおすすめです。使い分け方については記事の後半で紹介していきます。
まずは使い分け方のイメージが付きやすくなるように、ホットウォレットとコールドウォレットのそれぞれの細かい種類や特徴を見ていきましょう。
ホットウォレットとコールドウォレットの種類
仮想通貨ウォレットはホットウォレットとコールドウォレットの2つがありますが、ここからさらに種類が分かれます。ホットウォレットとコールドウォレットの種類をそれぞれ一覧にまとめました。
それぞれの詳しく解説は次章以降でしていくので、ここではどんなものがあるのかだけ、ざっくりと確認しておいてくださいね。
- ウェブウォレット
- モバイルウォレット
- デスクトップウォレット
- ペーパーウォレット
- ハードウェアウォレット
まずはホットウォレットの種類3つからそれぞれ詳しく解説していきます。3つともインターネットに接続している点では同じですよ。
ホットウォレットの種類①ウェブウォレット
ウェブウォレットは、インターネット上で仮想通貨を管理する口座のことを言います。IDやパスワードを使ってアカウントを作り、アカウントにログインすることで自分の仮想通貨を管理します。
IDやパスワードはすぐに登録できるので、誰でも簡単に始められるのが特徴です。また、インターネットに接続できる環境であれば、いつでもどこでも管理することができるのでとても便利です。
ただ、インターネットに接続する端末にウイルスが感染してデータを取られたり、サイト自体がハッキングにあうリスクがあり、安全面に不安があります。
ホットウォレットの種類②モバイルウォレット
モバイルウォレットは、スマートフォンのアプリケーションで仮想通貨を管理する口座のことを言います。スマートフォンさえあれば、いつでもどこでも管理が可能なので手軽で便利なのが特徴です。
また、アプリを通して決済に利用することもできるので、普段の買い物で仮想通貨を利用したい人に向いていますよ。
ただ、スマートフォンが水没などで故障したり、紛失したりしてしまうと、仮想通貨にアクセスすることができなくなるので要注意です。
ホットウォレットの種類③デスクトップウォレット
デスクトップウォレットは、パソコンにソフトウェアをインストールして、仮想通貨を管理する口座です。そのため、別名でソフトウェアウォレットと呼ばれることもあります。
デスクトップウォレットは、仮想通貨を開発した会社が作っていることが多いので、ホットウォレットの中でも安全性が高いのが特徴です。
ただし、自分のパソコンで管理するため、自分の責任が大きくなるのがデメリットです。ウイルスやフィッシング詐欺などの対策をきちんとする必要があります。
また、仮想通貨の開発会社によって作られているせいで、対応している通貨が1つであることも多く、複数の仮想通貨を使いたい人には向きません。
コールドウォレットの種類①ペーパーウォレット
ここからはコールドウォレットの種類2つについて解説していきます。ホットウォレットとの違いに注目して読んでいただくと、特徴がよく分かるかと思います。
ペーパーウォレットは、仮想通貨にアクセスするために必要な情報を紙に印刷して管理するタイプのウォレットです。紙の印刷はネット上で行うことができます。
ネットから隔離した形で保管するので、フィッシング詐欺やウイルスなどのリスクがなく安全なのが特徴です。また、紙を直接人に渡すこともできます。
その反面、取引をしたり決済をしたりする場合は、ホットウォレットに一度戻す必要があるので手軽さはありません。紙をなくした場合には使えなくなるので注意しましょう。
コールドウォレットの種類②ハードウェアウォレット
ハードウェアウォレットは、USB端末などで仮想通貨を管理する仕組みを持ったウォレットです。普通のUSB端末ではなく、仮想通貨にアクセスするために必要な情報を内蔵した特殊なものになります。
仮想通貨にアクセスするために必要な情報ごと、インターネットから隔離するのでとても安全性が高いです。
また、USB端末は小型なので持ち運びにも便利な上、対応通貨も多いので仮想通貨を多く保管する人におすすめです。ただし、端末の値段が高いので、あまり気軽に始めるのには向いていないでしょう。
取引所はホットウォレットに含まれるが…
ここまでホットウォレットとコールドウォレットの種類について解説してきましたが、「取引所で管理する場合はどれに当たるんだ?」と疑問に思った人もいるでしょう。
一般的に言うと、取引所ウォレット(取引所で仮想通貨管理する場合)は、上記で紹介したウェブウォレットに含まれます。
しかし、取引所で管理される仮想通貨は、取引所によってコールドウォレットに変換して保管されることが多いです。そのため、ホットウォレットとコールドウォレットのいいとこ取りといった感じです。
ただし、セキュリティ対策が甘い取引所では、コールドウォレットに変換していない場合もあります。過去には、コールドウォレットに変化していない取引所の仮想通貨が盗まれる事件が起きました。
ホットウォレットとコールドウォレットのどっちがいいの?
さて、ホットウォレットとコールドウォレットについてよく分かりましたね。ただ、実際に使う時にどっちを利用したいいのかよく分からない人もいるでしょう。
ここではホットウォレットとコールドウォレットの使い分けについて解説していきます。まず、イメージとして、ホットウォレットは持ち歩く財布で、コールドウォレットは銀行口座だと思ってください。
ホットウォレットは取引や決済に利用しやすいですが、安全面が不安です。持ち歩く財布でいうとスリに合う危険性があります。そのため、多くの仮想通貨を管理するのは向いていません。
対して、コールドウォレットは安全性が高いですが、取引や決済はすぐに利用することができません。そのため、普段から仮想通貨を決済に使ったり取引をしたりしたい人には不向きです。
ホットウォレットとコールドウォレット まとめ
ホットウォレットとコールドウォレットの違いや種類について紹介し、それぞれのメリットデメリットを解説してきました。
ホットウォレットとコールドウォレットの使い分けも紹介したので、実際にどうやって自分が仮想通貨を管理するのかのイメージも湧いたかと思います。
ウォレットの種類を一覧にまとめてみましたので、どれを使おうか決めるのに参考にしてくださいね。赤文字がホットウォレット、青文字がコールドウォレットですよ。
メリット | デメリット | |
ウェブウォレット | いつでもどこでも管理できる | 安全面が不安 |
モバイルウォレット | いつでもどこでも管理できる | スマホをなくす不安 |
デスクトップウォレット | 安全性が高い | 1つの通貨しか扱えない |
ペーパーウォレット | 安全性が高い・人に渡しやすい | 取引に手間がかかる |
ハードウェアウォレット | 安全性が高い・対応通貨が多い | 値段が高い |
この記事を参考にして、ホットウォレットとコールドウォレットを使いこなし、仮想通貨をうまく管理してみてください。