大手のSBI証券がいいのか、それとも老舗の松井証券がいいのか。投資を始めるなら、どの証券会社を選ぶか迷ってしまいますよね。
そこで、本記事では口座数がトップレベルのSBI証券と、老舗でサポートが充実していると評判の松井証券のメリットデメリットを解説していきます。
この記事を読めば、それぞれの特徴がわかり自分に合った証券会社がどちらかがはっきりするでしょう。ぜひ最後まで読み進めて、証券会社選びのヒントにしてみてください。
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SBI証券に向いている人はどんな人?
まずは、SBI証券に向いている人はどんな人か紹介していきます。SBI証券に向いている人は以下の3つに当てはまる人です。
- 幅広い商品を取扱っている証券会社を希望している人
- 手数料を抑えたい人
- 外国株の取引に興味がある人
SBI証券は、取引手数料が安く幅広い商品を取り扱っている大手のネット証券会社です。
そのため、投資を始めたばかりの人から上級者へ成長するまで、ずっと使い続けても満足できる証券会社と言えます。
また、外国株の取扱いは9か国と多く大手の証券会社の中でもトップクラスです。外国株に興味がある人ならSBI証券がおすすめです。
松井証券に向いている人はどんな人?
続いては、松井証券に向いている人はどんな人か紹介していきます。松井証券に向いている人は以下の3つに当てはまる人です。
- シンプルでわかりやすい料金設定が希望の人
- 投資資金があまりない人
- しっかりしたサポートが希望な人
松井証券の取引手数料は、1日定額しかありません。他社の証券会社のように複数の手数料プランでないためシンプルでわかりやすいのが特徴です。
また、投資を始めたばかりで資金があまりない人にも松井証券はおすすめです。1日の約定代金が50万円までは無料なので、投資初心者は安心して始められます。
松井証券は、手厚いサポートが特徴です。DI-Japan(ヘルプデスク協会)が主催する問合せ窓口格付け(証券業界)にて10年連続で最高評価の三つ星を獲得しています。
投資を始めようと思っている人にとっては、安心材料の多い証券会社と言えます。
SBI証券と松井証券を比較してみよう
それぞれの証券会社に向いている人について紹介してきました。しかし、もう少しSBI証券と松井証券を詳しく比較してみたいと思うでしょう。
そこで、それぞれの特徴を表にまとめたので見ていきましょう。
SBI証券 | 松井証券 | ||
口座開設数 | 約720万口座 | 約143万口座 | |
国内株式手数料 (定額コース) | 5万円 | 55円 | 0円 |
10万円 | 99円 | 0円 | |
20万円 | 115円 | 0円 | |
50万円 | 275円 | 0円 | |
100万円 | 535円 | 1,100円 | |
投資信託数 | 2,660本 | 1,615本 | |
一般NISA | 〇 | 〇 | |
積み立てNISA | 183銘柄 | 173銘柄 | |
IPO取扱実績数 | 122社(2021年) | 56社(2021年) | |
単元未満株(ミニ株) | 〇 | × | |
外国株 |
|
米国株 |
国内株式の定額コースで見てみると、50万円までは松井証券の方が手数料0円で安いですね。
ただ、100万円を超えると1,100円に上がります。50万円以下の取引がメインなら特に問題なくコストを抑えて運用できます。
IPO実績取扱実績数は、SBI証券の方が倍以上の数を上げています。そして、外国株の多さはSBI証券の方が圧倒的ですね。
松井証券は外国株の取扱いはしていませんでした。しかし、2022年2月から取扱いを開始しました。1株から購入できる単元未満株を採用しているので、興味がある人は少しずつ挑戦してみるのも良いでしょう。
気になるSBI証券と松井証券の手数料を比較
投資を続けていくうえで、できるだけ手数料を抑えて運用したいですよね。この章では、SBI証券と、松井証券の手数料をもう少し詳しく解説していきます。
それぞれの手数料を比較して、今後の運用方法の参考にしてみてください。
SBI証券の手数料
SBI証券の手数料は、業界最安値水準と言われています。国内株式の現物取引の手数料は、「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」の2種類から選ぶことができます。
- スタンダードプラン:1注文の約定代金に対しての手数料
- アクティブプラン:1日の約定代金の合計に対しての手数料
言葉で説明してもわかりずらいので、それぞれプランを表で見ていきましょう。
スタンダードプラン
約定金額 | 手数料(税込) |
~5万円 | 55円 |
~10万円 | 99円 |
~20万円 | 115円 |
~50万円 | 275円 |
~100万円 | 535円 |
~150万円 | 640円 |
~3,000万円 | 1,013円 |
3,000万円以上 | 1,070円 |
スタンダードプランは、1回の注文で約定した代金に対して手数料がかかるシステムです。3,000万円以上になると、手数料は定額になり1,070円を上限に変わることはありません。
アクティブプラン
1日の取引合計金額 | 手数料(税込) |
50万円 | 0円 |
100万円 | 0円 |
200万円 | 1,238円 |
300万円 | 1,691円 |
以降100万円増加ごとにプラス | +295円 |
アクティブプランは、1日の約定代金の合計額に応じて手数料がかかります。100万円までなら手数料0円ですが、100万円を超えると手数料は高くなります。
例えば、500万円なら2.281円になり3,000万円だと9,656円となります。
どちらのプランを選ぶべきか
スタンダードプランなら、1度の約定代金が3,000万円以上は1,070円なので高額な取引がメインの人ならスタンダードプランの方が良いでしょう。
逆に、100万円以下ならアクティブプランの手数料は0円なのでアクティブプランの方がおすすめです。
また、SBI証券では、現物取引と制度信用取引、一般信用取引がそれぞれ1日100万円、合計で1日300万円まで手数料無料で取引できます。信用取引にも興味があるならSBI証券はお得と言えるでしょう。
松井証券の手数料
続いて、松井証券の手数料を見ていきましょう。松井証券は、1日定額しかなく現物手数料と信用取引手数料は、大きく違う点はありません。
1日の約定代金合計金額 | 手数料(税込) |
~50万円 | 0円 |
~100万円 | 1,000円 |
~200万円 | 2,000円 |
100万円増えるごとに1,000円加算 | |
1億円超 | 100,000円(上限) |
SBI証券のように2種類ではないので、シンプルでわかりやすい手数料体制です。投資を始めたばかりの投資初心者にはおすすめです。
しかし、1日の約定金額が50万円を超えると他の証券会社と比べると高めとなってしまいます。高額取引がメインで手数料をできるだけ抑えたい人にとっては、松井証券は向いていません。
SBI証券も、松井証券も25歳以下のユーザーに対して国内株式の取引手数料を無料にするサービスを提供しています。
資金が少ない若い投資家にとっては、嬉しいサービスです。25歳以下の人はぜひ、活用してみてください。
SBI証券の特徴は?
この章では、SBI証券の特徴を紹介していきます。SBI証券は、1999年10月からインターネット取引を開始したネット証券です。
2021年9月には口座開設数720万口座を突破した、大手のネット証券会社です。
幅広い取扱商品で、投資初心者から中堅以上の投資家にも人気の高い証券会社なのです。気になる手数料は、業界最安値水準で安心して取引することができます。
ユーザーの満足度も高く、「みんなの株式 2021年ネット証券年間ランキング」では7年連続で総合1位を獲得しています。
SBI証券のメリット
ここからは、SBI証券のメリットとデメリットを解説していきます。SBI証券のメリットは以下の5つがあげられます。
- 豊富なサービスと取扱銘柄
- IPO実績が業界最多
- クレジットカードで積立投資ができる
- 株購入でTポイントやPontaポイントが貯まる
- ネット証券取扱最多の外国株が取引できる
次の章から、SBI証券の5つのメリットについて詳しく解説していきます。
SBI証券のメリット①豊富なサービスと取扱銘柄
SBI証券の1つ目のメリットは、豊富なサービスと取扱銘柄の多さです。SBI証券で取り扱っているサービスは以下の通りです。
- 国内株式(現物、信用、PTS[私設取引システム]、単元未満株[S株]、テーマ投資など)
- 外国株式
- 投資信託
- ETF(上場投資信託)
- IPO(新規上場株式)
- 債券
- FX(外国為替証拠金取引)
- CFD(くりっく株365)
- 金・銀・プラチナ
- NISA(一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA)
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- ロボアドバイザー
- ST(セキュリティ・トークン)
SBI証券は、豊富なサービスが充実しているので初心者に限らず、投資の中堅以上でも満足いく内容です。
1株から購入できる「単元未満株(s株)」や、旬のテーマを選んで投資を始められる「テーマ投資」、米国株式やETFの「定期買付サービス」など投資初心者にも使いやすいサービスも準備されています。
SBI証券のメリット②IPO実績が業界最多
IPOとは、証券取引所に上場して、投資家が買えるよう新規に株式を公開することを言います。投資家の間で人気が高いのは、大きく値上がりしやすい企業の株式を上場段階で購入できるため利益が出やすいからです。
しかし、IPOは抽選で上場株式の購入権を取得する必要があります。そのため、IPOを狙うなら取扱数の多い証券会社を選んだ方が当選しやすいのです。2021年度の、IPO取扱い実績一覧を見ていきましょう。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | 野村証券 | 松井証券 |
122 | 74 | 66 | 64 | 56 |
SBI証券のIPO取扱い実績が秀でているのがわかりますよね。SBI証券は上記のとおり、多くのIPO銘柄を取り扱っているので、他の証券会社に比べて購入できるチャンスが多いと言えます。
SBI証券のメリット③クレジットカードで積立投資ができる
SBI証券では、クレジットカードで積立投資をすることができます。購入金額に応じてタカシマヤポイントか、Vポイントを受け取ることができます。
クレジットカードは、タカシマヤカードか、三井住友カードに限られますが、投資をしながらポイントも手に入れることができるのでおすすめなサービスです。
購入する投資信託と毎月の購入金額を設定して、クレジットカードを登録するだけで積立が自動的にスタートします。購入金額は、100円から50,000円の間で1円単位で設定することができます。
投資をしながらポイントがもらえる、クレジットカード積立は投資初心者にとってもおすすめな投資方法です。
SBI証券のメリット④株購入でポイントが貯まる
SBI証券は、取引の際にTポイントやPontaポイントが貯まります。また、貯まるだけでなく1ポイント=1円で投資信託を購入することも可能です。
2021年11月から、dポイントも追加されました。日頃よく使うポイントを投資でも貯められて、投資購入にも使える点はSBI証券のメリットと言えるでしょう。
ポイントが貯まるキャンペーンが、頻繁に開催されるので見落とさないようチェックしていきましょう。
SBI証券のメリット⑤ネット証券最多の外国株が取引できる
SBI証券では、外国株をネット証券では取扱い最多の9か国の銘柄を取扱っています。取扱い一覧は以下の通りです。
- 米国株式
- 中国株式
- 韓国株式
- ロシア株式
- ベトナム株式
- インドネシア株式
- シンガポール株式
- タイ株式
- マレーシア株式
アメリカ株式市場のADRを利用すれば、イギリス、インド、南アフリカ、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、ルクセンブルク、イスラエルなど、ヨーロッパやアフリカの国々などにも投資が可能になります。
米国株の取扱い数が多いのも魅力です。他の証券会社と比較してみましょう。
証券会社 | 取扱銘柄数 | 取引手数料(税込) |
SBI証券 | 4,857銘柄 | 約定代金の0.495% (0米ドル~上限22米ドル) |
楽天証券 | 4,497銘柄 | 約定代金の0.495% (0米ドル~上限22米ドル) |
マネックス証券 | 4,500銘柄以上 | 約定代金の0.495% (0米ドル~上限22米ドル) |
上の表からもわかるように、SBI証券の外国株取扱銘柄は、他者よりも多いのがわかります。
外国株での投資を検討しているなら、SBI証券で始めてみるとよいでしょう。
SBI証券の2つのデメリット
ここからは、SBI証券のデメリットを解説していきます。SBI証券のデメリットは以下の2つです。
- デモ取引がない
- 国内株と海外株の取り引きが別アプリ
次の章から、SBI証券証券の2つのデメリットについて詳しく解説していきます。
SBI証券のデメリット①でも取引がない
SBI証券では、取引に慣れるためのデモ口座は提供していません。デモ口座は、事前に取引の体験を無料で出来る口座のことです。
デモ口座なら、たとえ損失が発生しても資産が減ることはありません。投資初心者にとっては、デモ口座での練習は取引に慣れるためにも体験したいところです。
デモ口座が対応していないのは、SBI証券としてはデメリットと言えるでしょう。SBI証券では、デモ口座のかわりに取引体験デモ画面を用意しています。
パソコン、スマートフォンでの注文画面を商品ごとに確認することができるので、自分で体験するよりは劣りますが、説明を読むよりもわかりやすくなっています。
SBI証券のデメリット②国内株と海外株の取引が別アプリ
SBI証券は、スマートフォンアプリが豊富にあります。しかし、国内株と海外株の取引アプリは別になっています。
どちらかだけを、取引している場合には特に問題ありませんが、両方の取引をしたい場合には使いづらくデメリットと言えるでしょう。
ネット証券で大手の楽天証券では、国内株と海外株の取引ができるので利便性から言うと使いづらい印象が強いです。
松井証券の特徴は?
続いては、松井証券の特徴を解説していきます。松井証券は、1931年に設立され、2021年に創業90年を迎えた老舗の証券会社です。
1995年にはインターネットを使っての株式の売買システムを採用しました。他社よりもいち早く「業界初」となるさまざまなサービスを提供してきました。
2001年にはインターネット取引企業の証券会社として、はじめて東証1部上場を果たした企業となりました。
また、松井証券では、株取引を中心に投資信託やFX、NISAといった幅広い金融商品を扱っている点も特徴と言えます。
松井証券の5つのメリット
この章では、松井証券の5つのメリットについて解説していきます。松井証券の5つのメリットは以下の通りです。
- サポート体制が手厚い
- 無料で使えるツールが豊富
- ポイントが貯まる・使える
- 毎月現金還元サービスがある
- IPO申し込み時に代金が不要になる
次の章から、松井証券のメリットについて詳しく解説していきます。
松井証券のメリット①サポート体制が手厚い
投資初心者が取引を始めたばかりの頃は、何かとわからない点もでてくるでしょう。松井証券の魅力の一つがサポート体制が手厚い点です。
取引を開始した時、陥りそうな悩みを解決できるよう「よくある質問」コーナーを設けています。
また、「よくある質問」で解決できない場合は、24時間受付の専用フォームがあるので個別で質問することもできます。
他にも、平日8:30〜17:00の間電話での対応を専門スタッフが受けてくれます。親身になって丁寧に質問に答えてくれますよ。どうしてもわからないことは問い合わせてみてください。
松井証券のメリット②無料で使えるツールが豊富
松井証券では、使い勝手を追求したツールが無料で提供されています。
松井証券では、投資初心者でも銘柄が見つけられるような便利な情報ツールや、チャートフォリオなどさまざまなツールが活用できます。
情報ツールをうまく活用すれば、投資の基礎的な知識を得ることができ自分の投資スタイルも身に付いてくるでしょう。松井証券で使えるツール一覧は以下の通りです。
ツール名 | デバイス | 内容 |
ネットストック・ハイスピード | パソコン | 高機能な発注機能を有したトレーディングツール |
株価ボード | パソコン | リアルタイム株価を一覧可能 |
株touch | スマホ | スマートフォン向けに開発された取引アプリ |
テーマ投資ガイド | パソコン | 注目のテーマをランキング形式で表示 |
チャートフォリオ | パソコン | チャートの形状から、銘柄の検索・トレンド確認が可能 |
松井FP~将来シミュレーター | パソコン タブレット スマホ |
ライフプランシュミレーションをweb上で完結できる |
フル板情報(BRiSK for 松井証券 | パソコン | 東証全銘柄のフル板情報を、リアルタイムで一覧表示 |
松井証券のツールは、シンプルで初めての人でもとても使いやすいツールです。
特に、ネットストックハイスピードは、クリック1つで株を買ったり売ったりすることができるので、瞬時に注文したい人には買い注文で活躍してくれるでしょう。
松井証券で提供している、ネットストックトレーダー・プレミアムだけは有料のツールでネットストックトレーダーの高機能版で、チャートをカスタマイズすることが可能です。
ネットストックハイスピードでも、充分優秀なツールなので興味があるか人は確認してみてください。
松井証券のメリット③ポイントが貯まる・使える
松井証券ではポイントを、dポイントやAmazonギフト券、3,000種類以上の商品との交換することができます。また、貯まったポイントは投資信託の積立にも使うことができるんです。
松井証券のオリジナルポイントは、ポイントプログラムや、松井証券オリジナルクレジットカードを利用するとお得にポイントを貯めることができます。
松井証券の提携クレジットカードである「MATSUI SECURITIES CARD」で、お得にポイントを貯めてポイント投資を始めてみましょう。
松井証券のメリット④毎月現金還元サービスがある
松井証券では、業界初の投資信託の「毎月現金還元サービス」をおこなっています。
「毎月現金還元サービス」とは、松井証券の口座で投資信託を保有しているだけで、証券会社が受け取っている「信託報酬」を、投資家に還元してくれるサービスです。
投資信託を多く保有していれば、毎月の還元される金額も多くなります。他では取り入れていないサービスなので松井証券のメリットと言えます。
松井証券のメリット⑤IPO申し込み時に代金が不要になる
利益が出やすい理由で人気の高いIPOですが、通常IPOを購入する際には証券会社に手数料を払います。
しかし、松井証券ではIPOを購入する際の手数料が無料です。投資するといっても、手数料はどんな取引でも発生します。
少しでも、手数料を抑えられることは投資を続けていくうえでは、申込時の代金が不要になるというのは他の証券会社と比べてもメリットと言えるでしょう。
松井証券の3つのデメリット
続いては、松井証券の3つのデメリットについて解説していきます。松井証券の3つのデメリットは以下の通りです。
- 外国株は米国株しか取り扱いがない
- 取引金額によっては手数料が高くなる
- ツールが独立している
次の章から、松井証券の3つのデメリットについて詳しく解説していきます。
松井証券のデメリット①外国株は米国株しか取扱いがない
松井証券は、松井証券は、2022年2月下旬より米国株サービスの提供を始めました。今までは、豊富な銘柄を取り扱っていますが、外国株は取り扱っていませんでした。
しかし、外国株は米国株のみの取り扱いです。もしも、米国株以外の外国株の購入を検討しているなら他の証券会社の方が良いでしょう。
SBI証券や楽天証券では、外国株やETFの種類が豊富で、手数料も業界で最低水準で提供しています。
デメリット②取引金額によっては手数料が高くなる
松井証券の現物取引にかかる手数料は、1日の約定代金が50万円以下なら無料です。
しかし、50万円以上の場合、100万円までが1,000円(税込1,100円)200万円までが2,000円(税込2,200円)と、100万円増えるごとに手数料が1,000円増えていきます。
この金額は、他の証券会社と比べると割高と言えます。そのため、定金額の合計額が50万円を超えてしまう人は、松井証券はおすすめできません。
デメリット③ツールが独立している
松井証券では、投資に役立つ便利なツールが用意されています。しかし、それぞれが独立しているため使い勝手が悪いのがデメリットです。
例えば、取引する際に株価ボードやチャートをみるアプリを開いた後、投資に関する情報を集めるアプリも開き、オンライン取引用アプリも開いて取引するとなると面倒ですよね。
1つのアプリで、全て見ることができるアプリを提供している証券会社もあるため、ツールが独立している点はデメリットと言えます。
【まとめ】それぞれの特徴を理解して投資をスタートさせよう!
豊富な商品を取り扱っていて、ネット証券で人気のSBI証券。そして、老舗でサポートが充実している松井証券。投資を始めようと考えている人ならそれぞれのメリットが気になりますよね。
どちらも、手数料が安く25歳以下の投資家は手数料が無料で始めることができます。それぞれのメリットは以下の通りです。
- 豊富なサービスと取扱銘柄
- IPO実績が業界最多
- クレジットカードで積立投資ができる
- 株購入でTポイントやPontaポイントが貯まる
- ネット証券取扱最多の外国株が取引できる
- サポート体制が手厚い
- 無料で使えるツールが豊富
- ポイントが貯まる・使える
- 毎月現金還元サービスがある
- IPO申し込み時に代金が不要になる
手数料を抑えて、幅広い投資を始めようと考えている人ならSBI証券がおすすめです。また、外国株の取扱いは業界で最多のため、外国株の投資に興味がある人にもSBI証券が良いでしょう。
投資を始めようと考えているが、まだ慣れていないのでシンプルでわかりやすい料金設定や、サポートが充実している証券会社が希望なら、松井証券がおすすめです。
また、投資資金があまりない人なら、松井証券は50万までは手数料が無料なので安心して取引することができます。
自分が投資を始める時に何を重視したいかがはっきりしていれば、SBI証券と松井証券のどちらを選ぶべきかわかるでしょう。まずは、自分と相性が良い方を見定めて投資を始めてみましょう。