「仮想通貨をスマホで管理したい。」「仮想通貨を使ってスマホで決済したい。」「モバイルウォレットについて知りたい。」という方向けに記事を書きました。
仮想通貨は安全に管理すれば、決済の手段としても、資産運用の手段としても非常に魅力的な資産です。近年はスマホひとつで仮想通貨を管理する人が増え、非常に注目されています。
この記事を参考にして、仮想通貨をスマホで管理・利用できるモバイルウォレットを使いこなしてくださいね。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/photos/bitcoin-mobile-bitcoin-with-money-3997860/)
【仮想通貨をスマホで使おう】ウォレットについて知っておこう
仮想通貨はデジタルデータであるため、保管しておく場所が必要です。仮想通貨の財布のことをウォレットといいます。仮想通貨のウォレットは保存するためだけでなく、送金や受け取りのときにも必要になります。
仮想通貨は、世界中のコンピュータの中に取引データが保存されています。そのため、使用するときは仮想通貨資産にアクセスするためのウォレットが必要になります。
仮想通貨をスマホで使えるようにするには、ウォレットアプリをインストールし、スマホで仮想通貨資産にアクセスできるようにしなけばなりません。
ホットウォレットとコールドウォレットの違いについて
仮想通貨におけるウォレットは、ホットウォレットとコールドウォレットの2つウォレットに分類されます。この2つの違いはインターネットにつながっているかどうかの違いです。
ホットウォレット
ホットウォレットはインターネットとつながっているウォレットです。インターネット環境であれば、簡単に使用することができます。
インターネットにつながっているため、送金や受け取りも簡単です。仮想通貨をスマホで使いたいというような使用頻度の高い人向けのウォレットです。
ただしインターネット経由でハッキングやウイルス感染のリスクにさらされているため、セキュリティ対策は必須になります。
コールドウォレット
コールドウォレットはインターネットとつながっていないウォレットです。インターネットにつながっていないため、取引に時間はかかりますが、ハッキングやウイルス感染のリスクはありません。
ハードウェアウォレットは最初に秘密鍵を必ず自分でメモします。このメモした秘密鍵は絶対に人に見られない場所に保管し、必ずその場所を忘れないようにしましょう。
ハッキングやウィルス感染のリスクはないですが、秘密鍵を書いたメモを紛失すると、仮想通貨が取り出せなくなるというリスクがあります。
ホットウォレットとコールドウォレットのそれぞれのリスクを把握し、自分に合った仮想通貨のウォレットを選択してくださいね。
【仮想通貨をスマホで使おう】ウォレットの種類
仮想通貨は上記で解説のとおり、ホットウォレットとコールドウォレットの2つに大きく分類されます。この章では、ウォレットをさらに細かく5つに分類していきます。
ちなみにスマートフォンのアプリを用いて仮想通貨管理する方法はモバイルウォレットといいます。モバイルウォレットと、その他のウォレットを比較してみてくださいね。
ウォレット一覧表 | |||
ウォレット | 特徴 | 種類 | 安全度 |
ウェブウォレット | アプリは入れず、webブラウザから利用。 | ホットウォレット | △ |
モバイルウォレット | スマホにアプリをインストールして利用。 | ホットウォレット | ○ |
デスクトップウォレット | パソコンにアプリをインストールして利用。 | ホットウォレット | ○ |
ハードウェアウォレット | 専用の端末を利用する。 | コールドウォレット | ◎ |
ペーパーウォレット | 仮想通貨を利用するために必要な情報が印刷された紙を使用する。 | コールドウォレット | ◎ |
ウェブウォレットが一番安全度が低く、ペーパーウォレットの安全度が一番高くなっています。安全度はどれだけハッキングに対してリスクがあるかを意味しています。
インターネットから離れて管理されるアナログ管理に近づくほど、安全度は高くなります。仮想通貨のウォレットはそれぞれの特徴がありますので、用途や目的によってオススメするウォレットは異なります。
【仮想通貨をスマホで使おう】モバイルウォレットのメリット
ここからは仮想通貨をスマホで使うときに必要なモバイルウォレットについて、さらに詳しく解説していきたいと思います。
高い安全性
コインチェック等の仮想通貨取引所がハッキングされ、大量の仮想通貨が流失したニュースをご存知ですか?仮想通貨取引所で仮想通貨を管理すると、ハッキングのリスクがつきまといます。
しかしモバイルウォレットは、仮想通貨を管理するために必要な秘密鍵を第三者のサーバーに保管していません。保管はユーザー自身のスマホのアプリ内です。
ウェブ上で保管していないため、ハッキングされるリスクが軽減されます。仮想通貨取引所で管理するよりも、安全性が高いと言えます。
いつでも利用可能
モバイルウォレットはスマホのアプリ内で管理するため、端末がネットにつながってさえいれば、いつでも利用することができます。
スマホのアプリのみで管理が可能で、持ち運びもしやすいというのがモバイルウォレットの特徴です。普段のショッピング決済で使いやすいのも、モバイルウォレットの魅力のひとつですね。
支払い可能なお店が増加している
最近では、仮想通貨での決済を導入するお店が増えています。仮想通貨決済対応店でアプリを使った決済が、最新のモバイルウォレットでは可能です。
既にヨドバシカメラ、ビックカメラ、メガネスーパー等で、仮想通貨決済が可能になっています。今後も仮想通貨決済ができるお店は、増えてきそうで楽しみですね。
【仮想通貨をスマホで使おう】モバイルウォレットのデメリット
セキュリティリスクがある
仮想通貨を仮想通貨取引所で管理するよりも、スマホのアプリ内で管理する方が安全性が高いことは、上述の通りです。
しかしインターネットにつがっている以上、ウイルス感染やハッキングなどのリスクはぬぐえません。ウイルスアプリでの対策や怪しいサイトにアクセスしない等の自己防衛は徹底しましょうね。
盗難、紛失、故障時のリスクがある
モバイルウォレットは、秘密鍵をスマホのアプリのみで管理しているため、盗難、紛失、故障のときにウォレットにアクセスできなくなる可能性があります。
仮想通貨において、アクセスできないということは資産をすべてなくすという意味です。そのため、バックアップをとるなどして、ユーザー自身がしっかりとした管理を行う必要があります。
アルトコインに対応したウォレットが少ない
スマホのアプリは公開前に、appleやgoogleの監査を受け、そこで許可が下りた場合のみ公開されます。とくにappleは監査が厳しく、まだまだマイナーなアルトコインは許可が下りない場合が多いです。
最近はアルトコインに対応したモバイルウォレットが出てきていますが、まだまだアルトコインに対応したウォレットは少ないのが現状です。
【仮想通貨をスマホで使おう】モバイルウォレット使用時の注意点
バックアップをとっておく
繰り返しになりますが、必ずバックアップはとっておきましょう。「秘密鍵」は紙に書いて保管するべきです。スクリーンショットなどデータ化されたものは、盗まれてしまう可能性があります。
またスマホを紛失したり、アプリを再インストールするときに必要な「復元コード」も、「秘密鍵」と同様に重要ですので、こちらも紙に書いて保管しましょうね。
日本語対応しているか確認しておく
現在は有名なモバイルウォレットは日本語に対応しています。しかし少し前までは、英語表記のみのモバイルウォレットも多数ありました。
英語表記のみのモバイルウォレットだと、ウォレットのトラブルが起きたときの対処が難しかったり、運営への問い合わせに英語が必要だったりと大変です。
できるだけ日本製のウォレットか、日本語対応のウォレットを利用するようにしましょうね。
他のユーザーの評判等を確認しておく
モバイルウォレットのアプリは、監査が厳しいと解説しましたが、アプリの中でも性能の差はあります。セキュリティや操作性など、評判を見てしっかり確認しておきましょう。
使いやすいモバイルウォレットであれば、決済もスムーズで送金や受け取りもストレスなく行えます。次の章では、当サイトおすすめのモバイルウォレットを3つご紹介させていただきます。
おすすめのウォレット①Ginco (ギンコ)
まずおすすめしたいのが、国産のアプリで主要コインと呼ばれる通貨すべてに対応しているGinco(ギンコ)です。Gincoは画面がシンプルで、操作性も良く非常に人気のモバイルウォレットです。
対応しているコインも多く、iOSとAndoroidのどちらにも対応しています。完全日本語サポートのため、問い合わせの必要があるときも安心ですね。
またGincoは安全面にもかなりの力を注がれています。安全面、対応通貨の種類、操作性とすべてにおいて高い水準に達しているおすすめのモバイルウォレットです。
おすすめのウォレット②BRD(旧Bread Wallet)
iOSとAndoroidのどちらも日本語対応しており、画面が見やすく初心者にもおすすめできると評判なのがBRD(旧Breadwallet)です。
BRDの対応通貨はビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアムです。リリース当初はビットコインのみだったので、今後も対応通貨が増えていくことが期待できます。
BRDの最大の特徴は、仮想通貨の送金手数料を自動的に決定してくれるところです。初心者にとっては、仮想通貨の手数料をどれくらいに設定すれば良いかわからないと思いますので、非常に便利ですね。
BRDでは送金手数料を自動で計算してくれます。手数料を引いた残りを全額送金しようと思うときに便利です。
例えばビットコインを1000BTC持っている人が、送金手数料が50BTC必要だと事前に自動計算で把握していれば、950BTC(手数料込でちょうど1000BTC)を送金することができますね。
おすすめのウォレット③Coinomi (コイノミ)
Coinomi(コイノミ)の特徴は仮想通貨の種類が多いことです。聞いたことがないような種類の仮想通貨であっても、実に100種類以上の通貨をアプリ内で管理できます。
またCoinomiは、両替サービスと連携しているため、アプリ内で仮想通貨の両替ができるという便利な機能を持っています。多数の通貨を管理する人にとっては嬉しい機能ですね。
ただし海外で開発されたアプリのため、Andoroidは日本語対応していますが、iOSは日本語対応していないので注意が必要です。
【仮想通貨をスマホで使おう】まとめ
以上、「【仮想通貨をスマホで使おう】ウォレットについて解説します!!」でした。モバイルウォレットは仮想通貨取引所で保管するよりも安全で、スマホ決済ができる便利なウォレットです。
今後は仮想通貨で決済可能なお店は、世界中で増えていくでしょう。世界中で仮想通貨の決済が可能になれば、現地通貨への両替は必要最低限ですむ便利な世の中になりますね。
仮想通貨を利用する人が増え、通貨としても安定してくれば資産運用の手段としても期待できますね。この記事が仮想通貨をスマホで管理したい人や、スマホ決済したい人の参考になれば幸いです。