「仮想通貨ウォレットのCopayが気になる。取引所にビットコインを預けているが、ハッキングなどの不正アクセスが心配なので、Copayについて詳しく解説してほしい」
2018年1月に発生したコインチェック事件以降、安全にビットコインを管理できる仮想通貨ウォレットが注目を集めています。
そこで今回は、仮想通貨ウォレットの中でも高い安全性を誇っている「Copay」について解説します。
この記事を読むことで、Copayについて詳しくなり安全に仮想通貨の管理ができます。ぜひ最後までご覧ください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/bitcoin-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E3%81%8A%E9%87%91-4647176/)
Copayとは?
Copayとは、パソコンやスマートフォンでビットコインを保管できる仮想通貨ウォレットのことです。
Copayは、ビットコイン決済の事業を展開している「BitPay」が運営しており、主にデスクトップウォレットとモバイルウォレットの2種類が存在します。
デスクトップウォレットとは?
デスクトップウォレットとは、パソコン上で仮想通貨を管理するウォレットのことです。
デスクトップウォレットは、取引所に仮想通貨を保管するよりも安全性が高く、自分でセキュリティの設定ができるのが特徴的です。
ただデメリットとして、持ち運びができず利便性が低い点が挙げられます。
モバイルウォレットとは?
モバイルウォレットとは、スマートフォンやタブレット端末で仮想通貨を管理するウォレットのことです。
モバイルウォレットは、出先などでいつでも仮想通貨の管理ができるので利便性が高いです。
ただデメリットとして、スマホを紛失するリスクを抱えている点が挙げられます。
Copayは、デスクトップウォレットとモバイルウォレットの両方の機能を兼ね備えているので、仮想通貨を保有している方の間で人気が高いウォレットです。
次の項目からは、Copayの3つのメリットを紹介しますね。
Copayのメリット①利便性が高い
Copayの1つ目のメリットとして、「利便性が高い」という点が挙げられます。
Copayはパソコンやスマホなど多くの端末で利用でき、主に下記のOSで利用可能です。
- Windows
- Mac
- iOS(iPhone・iPad)
- Android(アンドロイド)
上記全てのOSに対応しているので、Copayは一般的なパソコンやスマートフォン、タブレット端末上でも利用できます。
またCopayでは、自宅のパソコンと携帯用のスマホを連携することで、自宅では操作画面が広いパソコンで管理し外出先ではスマホで確認する、といった使い方もできます。
Copayのメリット②高いセキュリティ
2つ目のCopayのメリットは、「高いセキュリティ」で仮想通貨を管理できる点です。
Copayはマルチシグネチャ機能を搭載しており、安全性が非常に高い仮想通貨ウォレットとして認知されています。
マルチシグネチャ機能とは、1つの仮想通貨ウォレットに複数の秘密鍵と呼ばれる暗証番号を設定し、セキュリティを強化する機能のこと。
マルチシグネチャ機能では、1つの秘密鍵が盗まれても、他の秘密鍵が盗まれない限りウォレットにアクセスできないので、非常に高い安全性を誇っています。
またCopayでは、パソコンとスマホで二段階認証の設定が可能なので、どちらか一方の端末を紛失したとしても、保管している仮想通貨は盗まれません。
ちなみに2018年1月に発生したコインチェック事件では、マルチシグネチャ機能を採用していなかったために被害が拡大しました。
なのでマルチシグネチャ機能を搭載したCopayでは、安全に仮想通貨の管理ができます。
Copayのメリット③複数アカウントで管理可能
Copayの3つ目のメリットは、「複数のアカウントで管理ができる」点です。
Copayでは、同一端末内で複数のアカウントを作成することで、個人用・共有用といった用途別に仮想通貨の管理ができます。
またCopayは、前述のマルチシグネチャ機能により友人などとウォレットを共有できます。
複数のユーザー間でウォレットを共有し、各自が秘密鍵を持つことも可能なので、セキュリティをさらに上げたい場合に便利です。
ただ、Copayにはデメリットも存在します。次の項目から解説しますね。
Copayのデメリット①対応する仮想通貨が少ない
1つ目のCopayのデメリットは、「対応する仮想通貨が少ない」という点です。
Copayで現在対応している仮想通貨は、ビットコインとビットコインキャッシュの2種類だけです。
なのでアルトコインのみを保有している方にとって、Copayは利用するメリットがありません。
アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨のこと。「イーサリアム」「リップル」「ネム」などがあります。
複数の仮想通貨を持っている方は、Copayではビットコインとビットコインキャッシュを保管、アルトコインは取引所で管理する、という風に使い分けるのが良いでしょう。
Copayのデメリット②国内でデビットカード機能が使えない
Copayのデメリット2つ目は、「国内でデビットカード機能が使えない」点です。
Copayを運営しているbitpay社はデビットカードのサービスも提供していますが、残念ながらヨーロッパとアメリカ以外でのサービスが停止したため、現在日本では利用できません。
なので仮想通貨の決済サービスを使ってみたい方は、Copay以外のサービスも併用する必用があります。
下記の記事では、おすすめの仮想通貨デビットカードを紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
Copayのデメリット③管理が自己責任
3つ目のCopayのデメリットは、「管理が自己責任」という点です。
取引所の中には、ハッキング被害などで仮想通貨が紛失した際に補償制度があるところも存在しますが、Copayでは完全に自己責任で管理しなければなりません。
また、Copayは初めて利用する際に「復元フレーズ」と呼ばれるものが発行されるので、無くさないよう保管する必要がります。
復元フレーズとは、ウォレットを紛失した際に仮想通貨を復元できるコードのこと。
仮想通貨ウォレットを作成時に、初めの設定画面で表示されることが多いです。
Copayはデスクトップウォレットとモバイルウォレットの機能がありますので、パソコンのウイルス感染やスマホの紛失リスクが常に存在します。
なのでCopayを利用する際は、パソコンにウィルス対策を施した上でスマホを紛失しないよう、しっかりと保管する必要がありますね。
Copayはこんな方におすすめ
前述しましたメリット・デメリットを踏まえた上で、Copayは下記のような方におすすめです。
- 保有している仮想通貨が「ビットコイン」「ビットコインキャッシュ」のみ
- 仮想通貨の決済サービスは必要ない
- パソコンのウイルス対策は自分でできる
Copayはデメリットも存在しますが、取引所に預けるよりも格段にセキュリティが上がりますので、不安な方はCopayの導入をおすすめします。
次の項目では、Copayのダウンロードから利用までの手順を解説しますね。
Copayの使用方法
Copayを利用するには、まず利用する端末にインストールする必要があります。
ちなみに端末によってダウンロード先が異なりますので、注意が必要です。
- iOS(iPhone・iPadの方):App Store
- Android:Google Playストア
- Mac:Copay公式ページ(Copay.dmgファイルをクリック)
- Windows:Copay公式ページ(Copay.exeファイルをクリック)
上記のリンク先からダウンロードし、下記の手順を踏むことでCopayが利用できます。
- ビットコインウォレットの作成
- パスワードの設定(2回入力)
- 復元フレーズを紙に書き留める
- 利用規約の承諾
特に、復元フレーズはアプリを復元する際に必須となるので、必ず紙に書き留めるようにしましょう。
Copay【まとめ】
今回は、仮想通貨ウォレット「Copay」について解説しました。要約すると下記の通りです。
- ほぼ全てのパソコン・スマートフォンで利用可能
- 取引所よりも格段にセキュリティが高い
- 対応する仮想通貨が「ビットコイン」「ビットコインキャッシュ」のみ
- 仮想通貨決済サービスには対応していない
- 管理は全て自己責任
現在、多くの方が取引所で仮想通貨を保管していますが、取引所での管理はハッキングのリスクと常に隣り合わせです。
なので最近では、取引所での管理から仮想通貨ウォレットでの保管に切り替える人が徐々に増えています。
この記事で紹介しました「Copay」を利用することで、あなたも安全にビットコインが管理できるので、この機会にCopayを利用してみてはいかがでしょうか?
- iOS(iPhone・iPadの方):App Store
- Android:Google Playストア
- Mac:Copay公式ページ(Copay.dmgファイルをクリック)
- Windows:Copay公式ページ(Copay.exeファイルをクリック)