この記事では「車載エアコンってどのように使えば燃費を抑えて節約になるの?」「ガソリン車とハイブリッド車でエアコンの動作する仕組みは違うの?」といった疑問にお答えします。
本記事では車載エアコンを適切に使って節約につなげる方法を解説していきます。
車にかかるお金を節約したい人には、必読の内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。
トップ画出典:https://pixabay.com/ja/photos/自動車-ベンツ-車-2178289/
車載エアコンの動作原理【ガソリン車】
エアコンを効率的に使うためには、車載エアコンの動作原理を押さえておく必要があります。なのでまずはその動作原理を簡単に説明していきますね。
エアコンを動作させるのに、コンプレッサーという装置が使われています。
冷媒の圧縮装置。液体が気体に変わる際に熱を奪う性質を利用して、冷気を生み出します。
例えば、消毒用アルコールを手につけたときに気化して、冷んやりしますよね?これと同じような原理です。
ガソリン車の場合、冷房と除湿は、エンジンの力でこのコンプレッサーを回すことによって実現しています。
つまり、冷房と除湿機能を使うか(コンプレッサーを回すか)どうかで、燃費が変わってくるということになります。
一方で、暖房はエンジンの排熱を利用して暖気を車内に送り込んでいるため、暖房をいくらつけても燃費にはほとんど影響しないんです。
- 冷房 → 燃費への影響は大きい
- 暖房 → 燃費への影響は小さい
※ここでいうガソリン車はディーゼル車などエンジンだけを動力源にする車が含まれます。
車載エアコンの動作原理【ハイブリッド車】
ハイブリッド車の場合、エアコンの動作原理はガソリン車と少し異なってきます。
コンプレッサーを使ってエアコンを動作させているのはガソリン車と一緒なのですが、ハイブリッド車の場合、冷房をHVバッテリーで稼働させているので燃費への影響は小さくなります。
一方で、暖房を使用するとガソリン車と違い、燃費の悪化につながります。
なぜなら、ハイブリッド車はエンジンとバッテリーの2つ動力源を持ち、エンジンの稼働領域が小さく、暖房を効かせるためにエンジンをわざわざかけることになるからです。
- 冷房 → 燃費への影響は小さい
- 暖房 → 燃費への影響は大きい
車載エアコンスイッチの基礎知識
ここでは車載エアコンを操作するためのスイッチの説明していきます。「それは知っている」という人は読み飛ばしてもらって結構です。
とはいえ、ちゃんとした意味を理解せずに使っている人は意外と多いのではないでしょうか。そういった人はここでしっかり各スイッチの意味を確認しておきましょう。
A/Cスイッチ
A/C(=Air Conditioner)つまり、エアコンのON/OFFスイッチです。
このスイッチをONにすることで、コンプレッサーが動き出します。冷房と除湿の時に必要ですが、暖房の時は必要ありません。
外気導入
外気導入は外の空気を車内に取り入れ、主に換気のために使用します。
トンネルなどの外の空気が汚れている時は、使用しない方が良いです。
内気循環
内気循環は車内の空気だけを循環させます。主に、車内温度が快適な時や外気が汚れている場合に使用します。
内気循環は長時間使用すると車内の空気が悪くなる(CO2濃度が高まる)ので注意が必要です。
JAFの公式HPによると、運転中はできるだけ外気導入にしておくか、1時間に1度の換気を推奨しています。
「いくつかの研究報告によるとCO₂の濃度が3,000ppmを超えると、疲労感の増加や注意力の低下、さらに、眠気や頭痛を訴える人が増加します。短時間では問題がないという結果もあるので一概には言えませんが、CO₂が増えるほど影響が大きくなるのは明らかなので、運転中はできるだけ外気導入にするか、最低でも1時間に1回は換気するといいでしょう。」
節約になる車載エアコンの使い方5選
ここからは燃費を浮かせ、節約に繋がる車載エアコンの使い方を5つ紹介していきます。
夏場と冬場で適切な使い方が異なってくるので、下記のようにそれぞれに分けて解説します。
ガソリン車は、夏場の①〜③、冬場の①の方法で燃費を抑えることができます。
一方、ハイブリッド車の場合、実質的に燃費の節約に繋がるのは冬場の②の方法だけですが、体感的な快適さが得られる・コンプレッサーに負荷をかけないなどのメリットがあるので、他の方法もやって損はありませんよ。
次の項目からは、上記5つそれぞれの具体的な使用方法とその理由を解説していくので、よく読んで実践してみてください。
【夏場】節約になる車載エアコンの使い方①
夏場、駐車場などに長時間放置した車へ乗り込むと、灼熱のような暑さになっていることは多いですよね。
そのような時、車に乗り込んですぐは外気よりも車内の方が気温が高いので、冷房を使い始めたら外気導入にしておきましょう。
そして、ある程度車内が冷えてきたら、その冷えた空気を循環させる内気循環に切り替えることで効率的に車内を冷やすことができます。
また、次のような方法で車内の空気をなるべく外へ出しておくことで、冷房を効率的に使用でき節約につながります。
- 助手席側のドアを開けた状態で、運転席側のドアを2, 3回開け閉めする
- 発進して30秒ほど、窓を開けた状態で中の空気が外に出るようにする
【夏場】節約になる車載エアコンの使い方②
車内が暑すぎてたまらない時、ついエアコンの設定温度を18度など急に低くしていないでしょうか?
実は、いきなり設定温度を低くしすぎると、エンジンがフル稼働してかえって燃費が悪くなってしまうのです。
いくら設定温度を低くしても、車内を急に冷やすことはできないので、25度などに設定して徐々に冷やすようにしましょう。
また、今ではほとんどの車に自動で温度調整をするオート設定がついているので、それをONにすれば問題ありません。オート設定は最適なエアコンの稼働率で車内を冷やしてくれます。
【夏場】節約になる車載エアコン使い方③
エアコンの吹き出し口の方向も車内を効率よく冷やすために重要です。冷房を使う時は、エアコンの吹き出し口の方向を上向きにしておきましょう。
なぜなら、冷気は上から下に向かって流れようとする性質があり、効率的に空気を循環させることができるからです。
上向きにする事で、エアコンの冷気が直接体に当たらないようにし、局所的に冷えてしまうことも防げます。
また、足下にも吹き出し口がある場合、最初はOFFにしてフロントパネルからの送風だけにし、車内全体が冷えるまで使わない方が効率的です。
【冬場】節約になる車載エアコンの使い方①
冬場は気温が低くなるので、暖房を使用する機会も増えますよね。
先にも述べたように暖房はエンジンの排熱を利用しているためコンプレッサーを使用しません。なので、A/Cスイッチを切っておきましょう。
A/CスイッチをONにしていると1割以上も燃費が悪化すると言われています。
エアコンのスイッチ「A/C」を ON に していると、1 割以上も燃費が悪化します。最近のエアコンは改良されていますが、 それでも OFF することをオススメします。
ただし、窓が曇ってきた場合は、エアコンの除湿機能を使用するため、A/CスイッチはONにする必要があります。
除湿が終わったら、A/CスイッチをOFFにしてコンプレッサーの稼働を抑えることで、節約につながりますよ。
【冬場】節約になる車載エアコン使い方②
冬場は外気導入にしておくと、エンジンの排熱で暖められた空気を早く取り込むことができます。
また、外気導入することによって車内の湿度が上がるのを防ぎ、窓ガラスが曇りにくくなる効果もあります。
もちろん、トンネル内など外気が汚れている場合は、内気循環に切り替えることもお忘れなく。
冬場は、さらに吹き出し口の方向を下向きにする事で、車内を効率的に温められます。なぜなら、暖気は逆に下から上へ流れようとするからです。
足下にも吹き出し口があれば、足元のみの設定にしておくことでより効率よく車内を温められますよ。
まとめ
ここでまで車載エアコンを適切に使った節約方法ということで、夏場・冬場それぞれの場合で解説してきました。
本記事で紹介したように車載エアコンを適切に使って燃費を浮かせば、節約につなげることができます。
すぐに始められることばかりですので、ぜひ日々の運転で実践してみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。