債務整理の中では一番取り掛かりやすいのが任意整理ですが、必要書類がいくつかあります。今回は任意整理をする際の必要書類について、解説していきます。
また、任意整理の流れと手続きをスムーズに進める方法についても解説しているのでぜひ参考にしてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E6%9B%B8%E3%81%8D%E8%BE%BC%E3%81%BF-%E4%BA%BA-%E6%9B%B8%E9%A1%9E-%E7%B4%99-828911/)
任意整理の必要書類は最低限3つ

- 身分証明書
- 印鑑
- 対象のキャッシュカードまたはクレジットカード
任意整理は裁判所を介さないため、他の債務整理と比べて必要書類が少ないことがメリットとして考えられています。
身分証明書は、運転免許証や保険証などの身元を証明できるもので大丈夫です。また、証明書に記載されている住所と現住所が異なる場合は、現住所で発行されて3か月以内の住民票が必要です。
キャッシュカードまたはクレジットカードは任意整理する賃金業者が入っているものを用意しましょう。ただしそのカードは使えなくなるので注意してください。

また、手続きをスムーズにするために追加で必要な書類を5つほど提出する必要があります。5つの書類とその入手方法を紹介していきますね。あらかじめ用意しておくと良いですよ。
任意整理必要書類①債権者一覧表

用意すべき1つ目の書類は「債権者一覧表」です。債権者一覧表とは、借入先の金融業者の情報です。
- 金融業者の社名
- 住所(送達先)
- 借入金額
- 原因
- 保証人
- 最終返済日
原則としては上記すべての情報を書くことが望ましいですが、すべてを把握することは難しいでしょう。督促状などを確認しながら作成するのが正確です。
東京地裁のサイトに債権者一覧表の書式があるので、印刷して作成しましょう。
自分で作成するのが難しい場合は、専門家に依頼することで金融業者に問い合わせをしてもらい、作成してもらうことが可能です。
また、専門家に依頼した場合、始めに受任通知(介入通知)を行います。そうすることで債権者からの電話や訪問などの直接の介入を防ぐことができるので、その間手続きに専念することができます。
任意整理必要書類②収入関係の書類

用意すべき2つ目の書類は、「収入関係の書類」です。給与明細や源泉徴収票などを用意してください。給与明細は2,3か月分を用意したほうが安心でしょう。
任意整理の対象として「収入があること」がひとつの条件となっています。よって無収入では任意整理を行うことはできないので注意してください。
あくまで現在の収入では返済ペースに追いつけないため、早期に手を打つことによって追いつける額へ減額することが任意整理の目的であることを忘れないようにしましょう。
手元にない場合は、勤め先で申請すれば発行できます。確定申告や住宅ローンで必要なことも多いので、特に気にする必要はないですよ。
任意整理必要書類③住民票

用意すべき3つ目の書類は、「住民票」です。現在住んでいる地域の市役所で発行することができます。本籍記載のものを発行してもらいましょう。
マイナンバーカードがあれば、市役所に行くことなく、コンビニのプリンターで24時間発行することができます。
普段仕事で市役所が開いている時間に行くことができない人は、コンビニで発行するのが良いでしょう。特に書類を書くことなく、すぐに発行できるのでとても効率的ですよ。
マイナンバーカードを持っていない人は、この際に作成しておくことをおすすめします。
任意整理必要書類④所有資産の証明書

用意すべき4つ目の書類は、「所有資産の証明書」です。主に「不動産登記簿謄本・権利証」「生命保険証券」「車検証」などがあります。それぞれ所有していれば用意しておきましょう。
不動産登記簿謄本は最寄りの法務局に申請すれば発行してもらえます。
専門家へ依頼した場合、毎月の返済額を決める必要があるので、ローンなどの返済額を知るためにそれぞれの証明書が必要になります。また担保となり得るかの判断材料ともなります。
ここで、所有資産のローンを任意整理の対象に含めてしまうと、最悪差し押さえされて引き揚げられてしまうので注意してください。
任意整理必要書類⑤預金通帳

用意すべき5つ目の書類は、「預金通帳」です。過去2年分の記録が入ったものを準備してください。
ATMで印字する場合は、銀行によってある一定の行数を越えると過去の記録ができなくなります。
印字ができなくなっても窓口へ行けば印字してもらうことができます。ただ、その際に理由を聞かれて「任意整理で…」と答えてはいけません。
「税金の計算で゙…」のような理由で乗り切りましょう。最悪口座を凍結させられてしまう可能性もあります。
必要書類を提出した後の任意整理の流れ

専門家に依頼して一通りの書類提出が終わったら以下のような流れで進んでいきます。
- 受任通知(介入通知)の送付
- 取引履歴の開示請求
- 引き直し計算
- 弁済原資金の積み立て
- 過払い金返還請求(あれば)
- 和解案作成
- 和解交渉
- 和解契約の締結
- 和解に基づく返済
債権者からの取り立てをストップして、その間に必要書類を元に返済額をどれだけ下げられるかを計算し、債権者との交渉の準備をします。
かかる期間は内容によって良ければ数か月、複雑な場合だと1年といった期間がかかることもあります。
任意整理が長引く場合

任意整理が長引く場合として、以下の4つの要因が挙げられます。
- 街金からの借入がある
- 返済額が少なすぎる
- 過払い金がある
- 専門家への着手金を分割払い
多くが債権者にデメリットのある場合が多いです。債権者からすると任意整理されることによって損失を被るので、もっともですね。
専門家への着手金を分割払いにすると毎月の支払いは楽です。しかし、多くの専門家は支払い完了しないと和解交渉に着手しないことがほとんどです。
そのため分割期間が長いほど、任意整理の期間も長くなってしまうので注意が必要です。
任意整理は専門家へ依頼すべし

書類作成から交渉まで、様々な手続きを行う必要がある任意整理を普段仕事しながらひとりで行うのはほぼ不可能と言えるでしょう。
弁護士や税理士などの専門家に依頼することで、ほとんどの手続きを委託することができます。債務整理に強い法律事務所や相談所をこちらのサイトで紹介していますので、参考にしてください。

確かに費用はかかりますが、自分で行うよりもスムーズに進むので、早く借金から解放されるためには早めに依頼するようにしましょう。
相談なら無料で行っているところも多いので、「自分でなんとかしないと」と思わずに専門家の助言を受けることが大切です。
まとめ

任意整理をスムーズに進めるために必要な書類は以下の8つです。
- 身分証明書
- 印鑑
- 対象のキャッシュカードまたはクレジットカード
- 債権者一覧表
- 収入関係の書類
- 住民票
- 所有資産の証明書
- 預金通帳
上記の書類を用意して専門家に依頼すれば、あとはほぼすべてやってくれます。
借金の返済が苦しいと感じているのであれば、早めに専門家へ相談すべきです。
任意整理は借金で苦しんでいるあなたを救うための制度です。しっかりと活用して、人生の再スタートを切りましょう。