「変動10年の国債を買うという事はどういう事なのだろう?」と思う方もいるかと思います。
今回の記事では変動10年の国債を買うという事についてや、国債を買う事でお得になる情報などを解説します。
「変動10年の国債」に関する理解を深める内容になっているのでぜひご覧ください。
(出典:https://www.pakutaso.com/20141021302post-4769.html)
国債を買うとはどういう事?
まずは、「国債を買う」という事について紹介したいと思います。国債は簡単に言うと国の借金です。
そして、「国債を買う」という事は、国に個人がお金を貸す事です。国はその借りたお金で財政を回し、個人は貸したお金を利率をつけて返してもらえます。
また国債を買う時に、いつ返してもらうかを個人側が決める事が出来ます。その期間は、「3年」「5年」「10年」の中から決める事が出来ます。
その中でも、今回は国債を10年持ち続ける事について説明していきます。
買った国債を10年持ち続けるとどうなる?
国債を10年持ち続ける場合は、「変動10年」というシステムを使う事になります。
国債を持った場合、利率分を半年に一回貰えるのですが、その利率は変動します。利率は10年の間変動するので、「変動10年」という名前になっています。
また、利率に関しては、最低保証(0.05%)という事があるので、この利率分は最低でも貰えます。
例えばですが、100万円分の国債を持った場合は次のような計算になります。
1,000,000×最低利率(0.05)=500円 (最低利率なので、0.05%より下回っても、この額は貰えます)
100万円分の国債を持っている個人は最低でもこの額は貰えるという事になります。
国債の「変動10年」を買えるのはいつ?
国債を持ち続けると、利息を貰える事はわかったと思いますので、続いて国債をいつ買えるのかについて説明します。
国債を買える機会は、”財務省のホームページ”に案内が出ているのでそちらを見て頂くとわかります。
財務省のホームページを見ると、直近では下記の期間に国債を買う事が出来ます。
- 4月:6~30日
- 5月:14~29日
- 6月:4~30日
この期間で申請を出す事が出来、国債の発行日は、基本は、翌月の15日に発行されます。なので国債を買おうと思ってすぐに、申請すれば翌月には手に入れる事が出来ます。
国債の変動10年には元本保証がついている!
国債の買える時期については理解できたと思うので、続いて国債の「変動10年」には、元本保証が付いている事を説明します。
様々な投資がありますが、どんな投資にもリスクがあります。その理由は元本が返ってくるという保証がないからです。
しかし「国債の変動10年」は、他の投資とは違い元本が返ってくるので、リスクがありません。
元本保証は国が保証しているので、よほど国の財政の状況が悪くならなければ、元本の保証はついています。
採用しても、中途換金が可能!
「国債の変動10年」に元本保証がある事は非常に魅力です。また、10年絶対持ち続ける必要はなく、途中で換金する事も可能です。
国債の「変動10年」の場合、1年経過したら換金する事が出来ます。
しかしその場合経過した利率分全て貰える訳ではなく、換金した時期によって、いくらか貰える額は引かれます。
国債の「変動10年」を買っていた場合、一年以上経過してから換金した場合、以下のようになります。
元金+経過した利率分-直近二回の利率分×0・79685 という計算式で戻ってきます。
例えば、100万円分の「変動10年」国債を買って、1年7か月経過してから中途換金した場合、次のようになります。(利率は最低利率の0.05%だとして計算します)
1,000,000円+500(半年に一回貰える利益)×3(経過した利率)ー500×0・79685×2=1,000,704円
途中で換金してしまうと、通過した利率分全て貰える訳ではないので、満期まで持ち続けた方が良いとは思うのですが、どうしても緊急でお金が必要な場合などは、途中で換金する事も可能です。
国債の変動10年を買うとインフレ対応になる!
途中で換金する事について説明しました。続いて、「国債の変動10年」を持ち続けているとインフレの対策になるという事について説明します。
インフレとは好景気になり、物価が高くなり通貨の価値が下がる状態の事を指します。
また金利とインフレには、密な関係性があると言われ、次のように書かれています。
- 景気が良くなると金利が上がる。
- インフレすると金利が上がる。
引用:https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/research/r060601japan.pdf
国債を買う期間は他に「3年」と「5年」があるのですが、「3年」と「5年」は金利が固定されています。
その為インフレが起きて、金利が上がったとしても、国債を買う期間が「3年」と「5年」では金利は固定な為、インフレの恩恵は受けれません。
しかし、「変動10年」ならば、金利が上がったらその分変動する為、インフレになった時にも相性が良いです。
国債を買うと、お得になるキャンペーンを時々している!
インフレと国債を持つ事は相性が良い事を説明しました。また国債を買うとお得になるキャンペーンを時々しています。
例えば財務省は、2020年3月5日~31日まで、国債の「変動10年」を買うと現金が貰えるキャンペーンをしていました。キャンペーン内容はコチラです。
- 100万円以上200万円未満 2000円
- 200万円以上300万円未満 4000円
- 300万円以上400万円未満 6000円
このように国債を持つ額が大きくなればなるほど、現金が貰える仕組みです。
このキャンペーンは現在やっていませんが、こういうキャンペーンをやっている事もあるので、調べておく事も大切です。
証券会社も国債を買うとお得になるキャンペーンをしている!
他にもお得になるキャンペーンがあり、例えば証券会社と国債を組み合わせた場合などでもお得になるキャンペーンをしています。
楽天は4月7日~30日までにエントリーをして国債を買うとお得になるキャンペーンを実施しています。例えば国債の「変動10年」を買った場合貰えるキャンペーンはコチラです。
- 10万円以上100万円未満の国債を買った場合 合計買付金額× 0.10%分貰える
- 100万円以上 500万円未満 合計買付金額×0.20%分貰える
- 500万円以上 合計買付金額×0.30%分貰える
という風なキャンペーンになっています。このように、証券会社と、国債を組み合わせるとお得になるキャンペーンもあるので、調べておく事も大切です。
国債の最近の金利と国債の「変動10年」の強み
前述した通り、国債の金利は常に動いています。なので今度はここ数年の国債の金利について見ていきましょう。
2015年の辺りでは、国債金利約0.4%とそれなりに良い金利でした。しかし、その後じりじり下がっていき、一時はー0.25%とまで落ちていました。
その後、徐々に金利を戻していき、2020年現在国債の金利は0%位に戻っています。
「変動10年」は、マイナス金利になった際でも最低保証の0.05%は貰えるのが強みです。
国債の「変動10年」のまとめ
今回は国債の「変動10年」の仕組みについてまとめました。国債の「変動10年」について要約すると以下のようになります。
- 国債を買うという事は、国が国民にお金を借りる事。
- 国債の「変動10年」は半月毎に最低でも0.05%の利率が保証されている。
- 国債の「変動10年」を買うとお得になるキャンペーンをしている。
- 国債の「変動10年」はインフレ対策になる。
といった内容でした。この記事を読んで国債に興味を持った方はぜひこの機会に、国債を買う事を検討されてはいかがでしょうか?