クレカでキャッシングをしたことはありますか?クレカでのキャッシングは簡単に行えるので、ついつい借りてしまいますよね。
ですが、借りたお金を返すことができるのか不安な方も多いのではないでしょうか。
そんな人のために、この記事では、借金を確実に、より効率的に返済する方法について書いていきます。
借金の返済に不安をかかえている方や、借金を効率的に返済する方法を知りたい方はぜひこの記事を読んでください。
クレカのキャッシング枠の仕組み
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があります。ショッピング枠は買い物をするための枠であり、キャッシング枠はお金を借りるための枠です。
基本的にキャッシング枠はショッピング枠の半分以下の金額と決まっています。ショッピング枠とキャッシング枠は別々の枠ではなく、ショッピング枠の中にキャッシング枠が入っています。
つまり、ショッピング枠を使い果たしている場合は、キャッシング枠を利用することができないということです。
ショッピング枠が50万円、キャッシング枠が20万円のクレカを持っていたとします。
この時、ショッピング枠で50万円を使っている場合は、キャッシング枠は利用することができません。
ショッピング枠を40万円分使っている場合は、10万円分の空きがあるので、10万円だけキャッシングが可能となります。
また、ショッピング枠が使用されていない場合は、キャッシング枠の上限である20万円までキャッシングが可能です。
クレカのキャッシングの返済の仕組み
キャッシングの返済方法として、約定返済が採用されている場合が多いです。
約定返済とは、毎月、契約で決められた約定返済日に約定返済額を返済することです。
約定返済額から利息を引いた額が元金の返済にあてられます。毎月、約定返済額のみを支払っているだけでは、なかなか元金を減らせず、借金の返済が長期化してしまいます。
利息=元金×金利÷365(1年)×30(1か月)
約定返済額ー利息=元金にあてられる返済
随時返済を行うことでクレカのキャッシングの返済が楽になる
約定返済だけでは借金を完済するのに時間がかかってしまうので、随時返済を行うことをおすすめします。随時返済とは、約定返済とは別に、追加で返済を行うことです。
随時返済は、利息を引かれることなく、返済額のすべてを元金にあてることができます。
この、随時返済を行えば行うほど、完済までの期間が早くなり、支払総額も減らすことが可能です。
以下で、随時返済を行うためにどのようにお金を捻出したらよいかを説明していきます。
借入状況を把握する
まずは、借入状況をまとめていきましょう。借入残高、金利、約定返済額、利息を表にまとめます。
借入状況を明確に可視化させることで、今後の返済計画を立てやすくなります。
以下が、借入状況をまとめた例です。こんな感じに作成してみてください。
残高 | 金利 | 約定返済額 | 利息 | |
〇〇カード | 30万円 | 10% | 6000円 | 2466円 |
請求書が見当たらないなど借入状況が分からない方は、借入機関へ直接連絡し、取引履歴を取り寄せたいことを伝えましょう。
収支を見直して返済にあてるお金を捻出する
お金を捻出させるためには、収支を見直すことが重要となってきます。以下の手順で支出を見直して、無駄な出費を省いていきましょう。
- 家計簿をつける
- 無駄な出費を見つける
- 無駄な出費を削る
家計簿をつける
月々の出費の詳細を知るために、家計簿をつけていきます。家計簿は正確につけることが重要となります。家計簿を正確につけるために、レシートを取っておくようにしましょう。
無駄な出費を見つける
家計簿をつけたら思っていたよりも、多くの出費があることに気が付くはずです。家計簿を見て、無駄な出費を探していきましょう。
保険や食費、光熱費などで無駄遣いをしている場合があるので注意深く見てください。
無駄な出費を削る
無駄な出費を見つけることができたら、その部分を削っていきましょう。
無駄な出費を削ることで、随時返済に回すためのお金を確保できます。
借入先を1つにまとめて返済しやすくする
もしも、複数のクレカでキャッシングを行っているのであれば、おまとめローンを利用して1つにまとめるとよいでしょう。
また、1つにまとめることで金額が大きくなるため、金利を低くすることができます。
金利が低くなれば、月々の利息も少なくなるので、返済の負担が軽減されます。
銀行や消費者金融でおまとめローンを申し込み、審査に通ると借金をまとめることができますよ。
過去に、借金の延滞履歴などがあると審査に落ちてしまう可能性があります。
新たに借入はしない
新たな借入をすることで、借金を減らすどころか増やしてしまうことになります。
とはいえ、冠婚葬祭などの急にお金が必要になる場面があると思います。
そんな時のために、節約などで捻出したお金をすべて随時返済に使うのではなく、必要最低限のお金を貯金しておきましょう。
理想を言えば、半年分の生活費を貯金してあればよいのですが、厳しければ3か月分でも問題ありません。3か月分の現金は確保しておきましょう。
クレカのキャッシングの返済のための自転車操業は避ける
クレカの返済にあてるだけのお金がないとしても、返済のために借金をするのはやめておくべきです。
新たに借金をして、クレカでの借金を返済することができても、今度は新たに作った借金に悩まされることになります。
返すために借りる行為を繰り返していくと、借金額が膨らんでいきどうしようもなくなってしまう可能性があります。返済のために借金をするのはやめましょう。
借金をして返済にあてる以外の方法で、返済が厳しいときにどうすればよいかを以下で説明していきます
クレカのキャッシングの返済が困難であれば債務整理を行う
ここまで紹介してきた節約方法などを試してもクレカの返済が困難ならば、債務整理を行って借金を減らすしかないでしょう。ここでは主に行われる債務整理を3つ紹介します。
任意整理
任意整理とは債権者と債務者が話し合いによって借金を決めなおすことです。債務者の代わりに弁護士や司法書士が話し合いを行います。
任意整理を行うと将来発生する利息をカットできたり、返済期限を延期してもらえたりします。
ただし、任意整理を行うと信用情報に登録されてしまい、借入やクレジットカードの作成が5年間できなくなってしまいますので注意しましょう。
任意整理は手軽に行えてデメリットも少ないので、債務整理の中で最も利用されている方法です。
個人再生
個人再生とは裁判所を通して借金を減額することができる制度です。
個人再生には小規模個人再生と給与所得者等再生の2つがあります。
小規模個人再生はサラリーマン、給与所得者等再生は事業主が行うものだと区別してください。
小規模個人再生を行うと最低弁済額と所有する財産の総額の金額が多いほうを返済額とします。最低弁済額については以下の表をご覧ください。
借金総額 | 最低弁済額 |
0~100万円 | 全額 |
100万円~500万円 | 100万円 |
500万円~1500万円 | 借金総額の5分の1 |
1500万円~3000万円 | 300万円 |
3000万円~5000万円 | 借金総額の10分の1 |
個人再生を行うと信用情報に登録されて5年間借入、クレジットカードの作成が行えなくなります。また、住所氏名が官報という国が発行する機関誌に掲載されてしまいます。
自己破産
自己破産を行うと借金の支払い義務を放棄できます。一方で、自己破産には多くのデメリットも存在します。以下の4つが自己破産を行った時のデメリットです。
- 信用情報に登録されて10年間借入、クレジットカードの作成が不可
- 官報に掲載される
- 一部の職業・資格が制限される
- 裁判所が定める一定状の財産を没収される
債務整理の相談ならおすすめはここ!
もし今あなたが未返済の借金について悩んでいるのであれば、債務整理を考えてみませんか?
法的手続きを取ることによって、未返済の借金を減額してもらえたり、0にすることもできるんです。そんな債務整理は個人でも手続きができるのですが、非常に難しいので専門家にお願いするのが一般的です。
債務整理を考えているならば、以下の記事で紹介している弁護士事務所がおすすめですよ。まずは一度目を通してみませんか?
クレカのキャッシングの返済方法について まとめ
いかがでしたでしょうか。最後に、ここまでの内容をまとめておさらいしましょう。
- ショッピング枠の中にキャッシング枠が含まれている
- 返済方法は、毎月決められた約定返済日に約定返済額を支払う約定返済が一般的
- 随時返済を行うことで、返済期間が短くなったり、最終的な支払額を減らすことができる
- 借入状況を把握して、返済計画を立てやすくする
- 収支を見直してお金を捻出する
- 借入先を1つにまとめる
- 新たな借入はしない
- 自転車操業は避ける
- 返済が厳しければ債務整理を行う
借金を返済することは、大変なことでしょう。ですが、この記事に書いてあることを実践することで、より早く効率的に返済を終えることができます。
早く借金を完済して、肩の荷を下ろすことができるといいですね。