この記事では、仮想通貨を管理するソフトウェアウォレットについて紹介していきます。
この記事を読めば、ソフトウェアウォレットを使うメリットやデメリット、選び方、おすすめソフトウェアウォレット3つが分かりますよ。
実際に使い始める前に、ソフトウェアウォレットについて理解を深めて、より安全に使いこなしてみてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.pakutaso.com/201708272151-29.html)
仮想通貨をパソコンで管理したいならソフトウェアウォレット
ソフトウェアウォレットを使えば、自分のパソコンで仮想通貨を管理することができますよ。ソフトウェアウォレットは別名でデスクトップウォレットとも呼ばれています。
普段パソコンをよく使う人におすすめの管理方法です。パソコンにソフトウェアをインストールしておけば、いつでも管理できるので便利ですよ。
新しい機材が必要な場合、機材の操作に慣れるまで時間がかかりますが、ソフトウェアウォレットなら自分のパソコンで管理するため、その心配がありません。
場合によってはソフトウェアウォレットにデスクトップウォレットとモバイルウォレットが含まれているとすることもあります。
この記事では、「ソフトウェアウォレット=デスクトップウォレット=パソコンで仮想通貨を管理する」という認識のもと、書いています。
ソフトウェアウォレットで仮想通貨を管理するメリット
ここではソフトウェアで仮想通貨を管理するメリット3つを紹介していきます。
自分のパソコンで管理できる
ソフトウェアウォレットは、ソフトウェアを一度インストールしておけば、自分のパソコンで管理ができるのがメリットです。
機材を買い足す必要がないので、場所も取らないですし、使い慣れたパソコンで管理できるのは嬉しいですよね。
信用性が高い
ソフトウェアウォレットは仮想通貨を開発した会社が作っていることが多いので、基本的に信頼性が高く、安全性も比較的高いのが特徴です。
マイニングができるものも
これは限られた通貨での話ですが、仮想通貨のマイニングを行うこともできます。お金をかけずに仮想通貨を手に入れることができる「マイニング」を行えるのはお得ですよね。
マイニングとは、直訳すると採掘のことで、仮想通貨の運営に必要な作業をする代わりに対価として仮想通貨を受け取ることを言います。
ソフトウェアウォレットで仮想通貨を管理するデメリット
この章では、ソフトウェアウォレットで仮想通貨を管理するデメリット2つを紹介していきます。デメリットもしっかりと理解したうえで使うようにしてくださいね。
対応通貨が1つだけの場合が多い
多くのソフトウェアウォレットでは、ひとつのソフトウェアでひとつの通貨しか扱えない場合がほとんどです。複数の仮想通貨をまとめて管理ができないため、手間がかかります。
前述したように、ソフトウェアウォレットは仮想通貨を開発した会社が作っているケースが大半です。そのため、その会社が開発した仮想通貨に良しか対応していないのです。
複数の仮想通貨を扱いたい人には、ソフトウェアウォレットは向きません。
自己責任が大きい
ソフトウェアウォレットは自分のパソコンで管理するため、ウイルス対策やハッキング対策などを自分でしなければいけません。自由度が高い分、自己責任も大きくなるので、注意しましょう。
仮想通貨を安全に管理するために気を付けること4つ
ソフトウェアウォレットは自分で仮想通貨を管理するので、仮想通貨を守るためにきちんと対策をする必要があります。
ここでは、「ソフトウェアウォレットで仮想通貨を安全に管理するために気を付けること」について紹介していきます。気を付けるべきことは全部で4つあるのでチェックしておいてくださいね。
フィッシング詐欺対策
パソコンで管理する時には、フィッシング詐欺対策が大切です。フィッシング詐欺を防ぐためには、メールアドレスとURLに注意する必要があります。
ソフトウェアウォレットからくるメールアドレスをきちんと控えておき、少しでも違うアドレスのものは開かないようにしたり、登録していないアドレスからのメールは届かないように設定しておきましょう。
また、公式サイトなどのURLはブックマークに保存して、ブックマークから開くようにします。基本的にメールのURLをクリックしない癖をつけておけば、詐欺に引っかかる心配もありませんよ。
ウイルス対策
パソコンがウイルスに感染して個人情報を盗られたり、機能しなくなったりしてしまうと、仮想通貨を失ってしまいます。
そうならないためにも、パソコンには必ずウイルス対策ソフトを入れておくようにしてください。
画面ロックを使う
パソコンを他の人が操作できないようにしておくことも大切です。ログインしないと使えないように、画面ロック機能を使うといいでしょう。
共用のパソコンは使わない
自分以外の誰かと共用で使っているパソコンは使わないほうが安全でしょう。共用している人が直接、仮想通貨を盗まなくとも、使う頻度が高ければ高いほどウイルス感染のリスクも高まるからです。
リスクを低く抑えるためにも、なるべく自分専用のパソコンで管理するようにしてください。
仮想通貨を管理しやすいソフトウェアウォレットの選び方
ソフトウェアウォレットの選び方を紹介していきます。大前提として、扱いたい通貨に対応しているという条件がありますが、その他にも使いやすいものを選ぶうえで大切な要素が3つあります。
セキュリティの高さ
仮想通貨を管理するのですから、セキュリティ対策がしっかりしているウォレットを使いたいですよね。2段階認証に対応しているもの、取引データが暗号化されるものを選ぶと良いですよ。
動作の速さ
インストールしたソフトウェアの動作がいちいち遅いと余計な時間がかかってしまいますし、イライラしてしまいます。
取引をする際にも時間がかかってしまうと、仮想通貨の相場もどんどん変動していきます。納得する取引をするためにも、動作の早いソフトウェアを選びましょう。
価格
ソフトウェアは無料のものも有料のものもあります。どちらを選んでも良いのですが、上に挙げた2つの要素がしっかりと満たされているか、適切な価格なのかをしっかりと吟味して決めましょう。
口コミを見ると実際に、ソフトウェアを使った人の感想が見られるので参考になりますよ。
ここで紹介したソフトウェアウォレットの選び方を踏まえて、次章からはおすすめのソフトウェアウォレットを3つ紹介していきます。
おすすめソフトウェアウォレット①Electrum
Electrumはビットコイン専用のソフトウェアウォレットです。ビットコインが生まれてからすぐに作られ、今まで多くの人の支持を得てきたソフトウェアウォレットなんですよ。
日本語対応もしているので、操作も問題なく行えます。セキュリティ対策も万全で、使用していない時はパソコンにデータを残さず、ネットからデータを隔離する仕組みになっているので安心です。
ビットコインを扱いたい人におすすめのソフトウェアウォレットです。
おすすめソフトウェアウォレット②Copay
Copayは、パソコンでもスマートフォンでも使うことができるソフトウェアウォレットです。パソコンとスマートフォンを併用して管理したい人は、Copayがおすすめです。
日本語対応もしているので、操作も安心できますよ。送金する際には他の人の署名や複数端末からの承認が必要となるマルチシグネチャというセキュリティ対策がされているので安全性も高いです。
端末を紛失した際も仮想通貨を悪用される心配がありません。対応通貨は、ビットコインとビットコインキャッシュの2つです。
android版アプリは「Bitpay」という名前なので注意してください。また、現在(2020年2月時点)でパソコン版のCopayは、Electrumのシステムを利用しているので、Electrumのインストールが必要です。
おすすめソフトウェアウォレット③MyEtherWallet
MyEtherWalletは、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ERC20トークンに対応したソフトウェアウォレットです。日本語対応しているので、操作に困ることはありませんよ。
MyEtherWalletでは、ペーパーウォレットやハードウェアウォレットにも対応しているので、仮想通貨の量が増えた時にはすぐに他のウォレットに変えて保存することができますよ。
ペーパーウォレットやハードウェアウォレットは、ネットから隔離して仮想通貨を管理する(コールドウォレットと呼ばれる)ためとても安全性が高いので安心です。
大量の仮想通貨を扱う場合は違うウォレットを活用しよう
前章で少し触れましたが、扱う仮想通貨が多くなった時は、コールドウォレットに仮想通貨を移すことをおすすめします。
なぜかと言うと、コールドウォレットは、ネットから隔離して仮想通貨を管理するためとても安全性が高いからです。ただ、取引をする際には一度、デジタルデータに変換する必要があるので手間がかかります。
そのため、すぐに取引をする分はソフトウェアウォレットに入れておき、余った仮想通貨はコールドウォレットで保存すると安全性と利便性を両方保てますよ。
まとめ
ソフトウェアウォレットについて、メリットやデメリット、選び方、おすすめソフトウェアウォレット3つを紹介してきました。
ウォレットは種類によってそれぞれ強みが違うので、強みを理解したうえで使い分けをするとより便利で安全に仮想通貨を管理することができますよ。
ソフトウェアウォレットは比較的手軽で便利ですが、大量の仮想通貨を管理するのには向いていません。記事でも紹介したようにコールドウォレットと上手く組み合わせてみてくださいね。