「電気代を節約したい」「アンペア数など聞いたことがあるがよく理解していない」など、電気代とアンペアについて疑問をいだいてませんか?
本記事では、そんな方向けに「電気代とアンペア数」の関係から「適切なアンペア数」について解説していきます。
アンペアを知れば、毎月の電気代の節約は誰でも可能なので最後まで見ていきましょう。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/家-アイコン-電化製品-6913622/)
電気代に関係するアンペアとは?
アンペア(A)とは、「一度に電気の流れる量」を表す単位のことで電流とも言われています。ご家庭におけるアンペアとは、一度に使える電化製品の上限と考えましょう。
例えば、20Aの契約をしている家庭で、エアコン・冷蔵庫・電子レンジで19A使い、その状態でドライヤーを使用し20Aを超えてしまった場合は、容量オーバーでブレーカーが落ちてしまいます。
また、アンペア数の目安は後ほど詳しく説明しますが、30A以下が小さく、60A以上が大きい部類に入ります。
では、アンペアと毎月の電気代にはどのような関係があるのでしょうか。次の章で説明していきます!
電気代とアンペアの関係について
アンペア数は大きければ大きいほど毎月の基本料金は高くなります。
基本料金に関しては電力会社によりますが、例えば東京電力の場合は30Aの契約で月858円、60Aでは月1,716円とアンペアが倍になれば基本料金も倍になります。
ただし、基本料金を抑えるためにできるだけアンペア数の低い契約をすればいいという訳ではありません。
そこで、次ではアンペア数が適切ではないとどうなるか説明していきますので、しっかり理解しておきましょう。
アンペア数が小さいとどうなる?
前述したように、アンペア数が小さいと一度に使える電化製品の数に制限がかかります。
したがって、同時に電化製品を使用する際は考えなければいけませんし、考えずに使用するとブレーカーが頻繁に落ちる生活になるでしょう。
電化製品を使う時間帯をずらせるのであれば特にアンペア数は小さくても問題ないですが、そうではない場合、アンペア数を大きくするのが一般的です。
ただ、大きいければよいといった話ではないため、次章で大きいとどうなるか説明します。
アンペア数が大きいとどうなる?
反対にアンペア数を大きくすると、同時に電化製品を使用してもブレーカーが頻繁に落ちることは防げるでしょう。
しかし、多くの電力会社ではアンペア数に応じて基本料金が決まっているのでアンペア数が大きくなると伴って基本料金も高くなります。
そのため、必要以上に高い基本料金を払ってしまうこともあります。
では、適切なアンペア数とはいくらなのでしょうか。それは、世帯人数別によって異なるため、次章で詳しく説明していきます。
電気代とアンペア数は世帯人数別で異なる
例えば、一人暮らしと家族4人で暮らしている家庭では、1度に使う電気量は違うため適切なアンペア数は世帯人数によって違います。以下が世帯人数別の一般的なアンペア数の目安です。
一人暮らし | 30A |
---|---|
二人暮らし | 30~40A |
三人世帯 | 40~50A |
四人以上の世帯 | 50~60A |
一人暮らしで電化製品をほぼ使わない場合は、20A以下でも良いですが、使える電化製品に制限がかかるので30Aが目安となってます。
また、電気の使用状況はご家庭によって異なるので、より正確なアンペア数の計算の仕方を次章で解説していきます。
正確なアンペア数の計算方法
正確なアンペア数を計算したい場合は、電化製品の消費電力(W:ワット)から計算が可能です。
計算式は以下の通りで、「電化製品の消費電力(W)を電圧(V)で割る」と求めたいアンペア数が計算できます。なお、日本の電圧は100Vです。
アンペア数(A)=電化製品の消費電力(W:ワット)÷電圧(V:ボルト)
例)1100W(ワット)の電化製品の場合は、1100W÷100V=11(A)
日本の家庭で供給されている電圧は100Vなので、各電化製品のワット数だけ知っておけば簡単にアンペア数を求めることができます。
電化製品の性能にもよりますが、以下が各電化製品の平均的な値です。
電化製品 | アンペア(A) | ワット(W) |
電子レンジ | 15A | 1,500W |
炊飯器 | 13A | 1,300W |
エアコン | 6.6A | 660W |
ドライヤー | 12A | 1,200W |
冷蔵庫(450L) | 2.5A | 250W |
液晶テレビ(42型) | 2.1A | 210W |
契約中のアンペア数と電気代を把握しよう
ここまでの説明でアンペア数について理解できたかと思います。では、ここからは現在契約中のアンペア数を調べ方を説明します。
アンペア数は、電力会社から送られる「検針票」や電力会社のマイページから確認することが可能です。
また、それら以外にもブレーカーから契約アンペア数を確認することができます。ブレーカーで確認するときはアンペア数と一緒に色分けもされております。
色分けはお住まいの地域や契約の電力会社によって異なりますが、東京電力の場合は下記の色分けです。
アンペア数 | 10A | 15A | 20A | 30A | 40A | 50A | 60A |
ブレーカーの色合い | 赤 | ピンク | 黄 | 緑 | 灰 | 茶 | 紫 |
アンペア数の変更方法について
ここからは契約しているアンペア数の変更方法について説明します。アンペア数の変更は「申し込み」と「取り替え工事」と作業があります。
電力会社によって具体的な変更方法は異なりますが、まずは現在のアンペア数を知り電力会社に連絡するようにしましょう。
ホームページ上で申し込むか又は電話で申し込みが可能で、申し込んだあとに「取り替え工事」があり、工事が終われば変更完了です。
工事の作業は20~30分ほどで完了することが多いですが立ち会いが必要です。また、アンペア数を変更すると1年間は契約をキャンセルすることが出来ません。
電気代削減のためにすぐに出来る節約をしよう!
電気代を節約するためには、契約のアンペア数を今より小さくして基本料金を抑えるか、電気使用量を抑えるかの大きく分けて2つです。
後者はすぐに取り組むことができるので、本章ではその具体的な方法を紹介します。
- 古い家電を買い換える。
- 照明をLED照明に変更する。
- 洗濯機は電気代の安い時間帯に使用する。
- エアコンの冷房は28度、暖房は20度を目安に使う。
エアコンを何度もこまめにオン・オフすると、逆に電気代が高くなるので気をつけてください。
適切なアンペア数を知り無理なく電気代を削減しよう!
本記事では、電気代を気にしている方向けに電気代とアンペア数について解説していきました。
アンペア数は小さく設定しても、大きく設定しても損をしてしまいます。また、世帯別に適切なアンペア数が異なります。
そのため、まずは現在契約中のアンペア数を把握し、適切な契約状況なのか知っておきましょう。
自分にあった適切なアンペア数を理解すれば、無理なく電気代の節約にも繋がります。