「電化製品の電気代ってどうやって計算されてるの?」「1ヶ月の電気代の計算の仕方について知りたい!」などと考えたことはありませんか?
実際に、電気代の請求書や検針票を見ても、計算方法がわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、1ヶ月の電気代の計算の仕方や、電化製品の電気代の計算方法について詳しく説明していきます。
この記事を読むだけで、電気代の計算方法や、節約するためのポイントがわかるので、ぜひ参考にしてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4295223?title=%E9%9B%BB%E6%B0%97%E4%BB%A3)
電気代の計算で使われるkWとkWhについて
電気代の計算を理解するには、kWとkWhを知っておく必要があります。kWとは、キロワットと読み、現在の消費電力のことです。
kは1000倍で、1kW=1,000Wになります。消費電力(W)は、現在流れている電流(A)と電圧(V)をかけると計算ができます。
- W(ワット)=A(アンペア)×V(ボルト)
KWhとは、キロワットアワーと読み、1時間で消費される電力量のことです。
KWは、電力の単位で現在の消費電力を表しており、瞬間的な電力です。KWhは、1時間で消費される電力量を表しており、電化製品を動かすために必要な電力量になっています。
電化製品を動かすための電力!消費電力について
消費電力とは、電化製品を動かすために使っている電力です。電化製品に10kWと表記があれば、10kWの電気を消費して使っています。
単位はW(ワット)です。W数の高い電化製品は、たくさんの電力が必要です。
W数の高い電化製品は、たくさんの電力を消費してしまうので、電気代が高くなります。そのため、W数の低い電化製品を選ぶと、電気代の節約に繋がりますよ。
しかし、W数を低くしても、使用時間が長ければ電気代の節約にならない可能性があるので注意が必要です。
電化製品の電気代を簡単に計算する方法
電気代は、1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(kWh)で計算が可能です。
消費電力は、自分で計算も可能ですが、電化製品の目立たない場所にシールか本体に直接記載されているので、調べてみましょう。
しかし、記載されているのは、最大値です。使用状況は、各家庭によって違うので、正確な電気代を計算したい場合は、消費電力測定器(ワットチェッカー)を利用するのをおすすめします。
また、1kWhあたりにかかる料金単価は、契約している電力会社の公式サイトに掲載されているので、確認してみましょう。
電化製品によって表記が違う!W・Whの場合の計算方法
電化製品の電気代を計算したいと思っていても、電化製品により、消費電力の単位がバラバラなので、計算がわかりづらいと感じるのではないでしょうか。
電気代は、電化製品の消費電力を少なくすることを意識すると節約が可能です。そこで、ここでは、電化製品の簡単な電気代の計算式をまとめてみました。
- 消費電力がW表記の場合
電気代=消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×1kWhの料金単価(円/kWh)
- 消費電力量がWh表記の場合
電気代=消費電力量(Wh)÷1,000×1kWhの料金単価(円/kWh)
例:ドライヤーの電気代計算方法(消費電力が1,200Wで、1日30分使用した場合)
- 1200÷1,000×0.5×26.48円=15.89円
※1kWhの料金単価は、東京電力従量電灯プランB第2段階の電力量料金で計算(2023年3月11日時点)
W・WhやWhの他に、アンペア(A)やボルトアンペア(VA)と表記されている場合があります。その場合は、W(ワット)に変換をしてから計算が可能です。
アンペアは100をかけるとワットに変換でき、ボルトアンペアはそのままワットに変換できます。
- アンペア(A)×100=W(ワット)
- ボルトアンペア(VA)=W(ワット)
電気代1ヶ月の計算方法
ここまで、電化製品の電気代の計算の仕方について、紹介してきましたが、「1ヶ月の電気代ってどうやって決められているの?」と気になっているのではないでしょうか。
そこで、1ヶ月の電気代の計算の仕方について紹介していきます。一般的な電気代は、「基本料金」「電力量料金」「再エネ賦課金」で構成されています。
- 基本料金+電力量料金+再エネ賦課金=1ヶ月の電気代
電気代は、電力会社や契約しているプランによって、料金が異なるので、自分に合っている電力会社やプランを選びましょう。
また、1ヶ月の電気代の内訳については、以下の記事で詳しく書いてあるので、ぜひ参考にしてください。
電気代を節約して賢く暮らそう!節約するポイント3つ
電化製品の簡単な電気代の計算の仕方や、1ヶ月の電気代の計算方法について理解できたのではないでしょうか。
電気代の節約は、現在契約中の電気代の内容を確認して、自分に合った電力会社と契約することが重要です。
また、電化製品の消費電力を抑えたり、W(ワット)数の低い物を選んだりすると節約に繋がりますよ。
そこで、次からは、電気代を節約するためのポイントを3つ紹介していきます。
- こまめに電源を切ることを心がける
- 消費電力の大きい電化製品は使用時間を少なくする
- 現在の電気代を確認して電力会社の見直しをする
ポイント①こまめに電源を切ることを心がける
電気代の節約は、日常生活で簡単にできることから始めましょう。使用していない電化製品の電源をこまめに消すだけで、電気代の節約が可能です。
なぜなら、電化製品は、使用していない状態でも、コンセントに接続していると微量の電力を消費しているからです。
そのため、使っていない電化製品は電源を切ったり、コンセントからプラグを抜いておいたりして電気代を節約しましょう。ちょっとした心がけで、電気代が節約できますよ。
ポイント②消費電力の大きい電化製品は使用時間を少なくする
電化製品には、消費電力が大きい物と小さい物が存在します。エアコンや24時間稼働している冷蔵庫などは、消費電力が大きいです。
消費電力の大きい電化製品の使用時間を少なくすると、電気代の節約が確実にできます。
エアコンではなく、扇風機を使用したり、冷蔵庫はエコモードに変更したりすると、電気代を抑えることが可能です。
また、エアコンの温度を1℃上げるだけでも電気代の節約に繋がりますよ。節約もできて、省エネにもなるのでおすすめです。
ポイント③現在の電気代を計算して電力会社の見直しをする
2016年に電力の小売自由化が始まったので、自分自身で好きな電力会社を選べるようになりました。
大手電力会社以外の新電力では、ガスとのセット割りや電気代の支払いで、楽天ポイントが貯まるなど豊富なプランがたくさん登場しています。
そのため、現在、大手電力会社を契約中なら、豊富なプランのある新電力へ乗り換えで電気代が安くなる可能性があります。
新電力は、豊富なプランの中から、自分の生活スタイルに合ったプランを選べるのが魅力的です。
北海道電力/北陸電力/東京電力/関西電力/中部電力/東北電力/九州電力/中国電力/四国電力/沖縄電力
まとめ:電気代の計算の仕方を理解して節約しよう!
今回は、電化製品や1ヶ月の電気代の計算の仕方、電気代を節約するポイントについて紹介してきました。簡単に電気代の計算についてまとめてみます。
- 消費電力(W)=電流(A)×電圧(V)
- 電気代=1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価(kWh)
- 1ヶ月の電気代=基本料金+電力量料金+再エネ賦課金
電気代を計算すると、どの部分で、電気代が高くなっているのかを把握できます。電気代の節約は、電力量(kWh)を減らすだけではなく、使用する電力(kW)も下げるとより節約が可能です。
また、大手電力会社を契約中の場合は、自分の生活スタイルに合った新電力へ乗り換えると電気代の節約に繋がりますよ。
新電力に乗り換えたい際は、企業の公式サイトか比較サイトで料金シミュレーションをして、自分の生活スタイルに合った新電力会社を見つけましょう。