この記事では、ネット銀行を利用するデメリットについて紹介しています。
初めてネット銀行を利用するときには、「安全性は大丈夫なの?」と不安になるものです。この記事で、デメリットを確認すれば、不安を和らげることができるでしょう。
その他にも、ネット銀行を利用するメリットも紹介していきます。ネット銀行の良い面と悪い面の両方を知った上で、ネット銀行を利用するかどうか考えてみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/665599?title=フィンテック革命3&searchId=150497552)
ネット銀行を利用するデメリット3つ
ここでは、ネット銀行を利用するデメリットを3つ紹介していきます。どんなデメリットがあるのかを把握するだけでも、安心感につながるので、確認してみてください。
- 不正利用されるリスクがある
- 引落口座に指定できない場合がある
- ログイン情報を忘れると取引できない
ネット銀行にはデメリットがありますが、利用の仕方を工夫すれば問題なく利用できます。
「便利そうだから使ってみたいけど、不安もある」という人は、次章以降で上記3つとその対策方法を紹介するので、参考にしてください。
ネット銀行のデメリット①不正利用されるリスクがある
ネット銀行はインターネット上で管理されているため、悪意のある第三者に不正利用されるリスクがあります。もちろん、ネット銀行側も対策をしていますが、100%阻止できるわけではないのです。
しかし、ネット銀行は口座に動きがあるとすぐに連絡が来るものも多いので、不正利用に素早く気づけます。気づいた段階でネット銀行に連絡をすれば、被害を最小限に抑えられるでしょう。
また、不正利用されてしまった場合には、ネット銀行が補償してくれることもあります。ただ、利用者側のセキュリティ対策に不備があるとみなされた場合は、補償が受けられないのが一般的です。
ウイルス対策ソフトを利用したり、怪しげなサイトへのアクセスを避けたりなどの、対策をとりましょう。これらの対策はあなたの個人情報やデジタルデータを守るためにも役立つので、やって損はありません。
ネット銀行のデメリット②引落口座に指定できない場合がある
サービス利用金の支払いに、口座引落を利用する人も多いでしょう。しかし、ネット銀行は引落口座に指定できない場合があるので、注意が必要です。
ネット銀行の口座しか持っていないと、口座引落を利用できない可能性があるので、かなり不便になってしまいます。対策として、通常の銀行口座も持っておくと良いでしょう。
口座を複数持つことで、引落口座として利用できる口座を確保できますよ。また、資産を分散しておけるので、不正利用のリスクを分散する効果もあります。ぜひ、取り入れてくださいね。
ネット銀行のデメリット③ログイン情報を忘れると取引できない
ネット銀行は、インターネット上にしか情報が残りません。IDやパスワードなどのアカウントへのログイン情報を忘れてしまうと、口座を利用することができなくなってしまいます。
とは言え、忘れてしまったのがIDかパスワードのどちらか一方であれば、ネット銀行に連絡して再発行が可能です。手間はかかりますが、全く利用できないわけではないので、安心してください。
ログイン情報は忘れないようにしっかりと保管しましょう。忘れないためにメモは必要ですが、デジタル機器のメモアプリや写真などには保管しないでください。
デジタル機器は不正アクセスされる可能性があるからです。面倒に感じるかもしれませんが、ノートなどに手書きで保管しておくのが安全でしょう。
デメリットだけじゃない!ネット銀行を利用するメリット5つ
ここまで、ネット銀行のデメリットとその対策について紹介しました。対策をとっていれば、問題なくネット銀行を利用できます。紹介した対策は、あなたの資産を守ためにも、ぜひ取り入れてくださいね。
続いて、ネット銀行を利用するメリット5つを紹介していきます。
- 金利が高い
- 振込手数料が安い
- 24時間取引できる
- スマホで残高確認ができる
- デビットカードの利用ができる
おすすめな人の特徴についても併せて紹介しているので、あなたに当てはまるかどうか考えながら読んでくださいね。
ネット銀行のメリット①金利が高い
ネット銀行の金利は通常の銀行よりも高いことが多いです。また、通常の銀行は金利が同じくらいに設定されていますが、ネット銀行は銀行ごとに差があるという特徴もあります。
現時点(2020年11月)で、銀行の金利の違いをまとめると、以下のようになります。
- 通常の銀行
- みずほ銀行:0.001%
- ゆうちょ銀行:0.001%
- ネット銀行
- 楽天銀行:0.02%~0.1%
- イオン銀行:最大0.1%
ネット銀行は通常の銀行と比べて金利が最大で100倍高い計算です。例えば、口座に100万円を1年間預けた場合、通常の銀行では10円の利息であるのに対し、ネット銀行(0.1%)なら1,000円です。
口座の使い方にもよりますが、仮に貯蓄用として何十年も預金し続けるのであれば、かなり大きな金額差となるでしょう。
金利の高い銀行を利用したい人、貯金をしたい人はネット銀行の利用がおすすめです。
ネット銀行のメリット②振込手数料が安い
ネット銀行は振込手数料が安い場合が多いです。ネット銀行は、店舗を構える必要がありませんし、人員を雇う必要がありません。そのため、運営費用が通常の銀行よりも安く、その分、手数料が安くできるのです。
実際にどれくらい振込手数料が安いのか、銀行の手数料をまとめてみました。
- 通常の銀行
- みずほ銀行:110円〜990円
- ゆうちょ銀行:125〜770円
- ネット銀行
- 楽天銀行:0〜262円
- イオン銀行:0〜220円
幅はありますが、全体としての手数料はネット銀行の方が安いのが確認できます。
1回の手数料は大きくはないので、気にしない人もいるかもしれませんが、数十年利用することを考えるとかなり大きな金額になります。効率よく貯金をしたいのであれば、手数料が安い銀行を選ぶ方が良いでしょう。
特に、よく銀行振り込みで料金支払いを利用する人は、手数料の安いネット銀行がおすすめです。
ネット銀行のメリット③24時間取引できる
ネット銀行は、24時間取引できます。スマートフォンから操作できる場合もありますし、コンビニのATMから操作できる場合もあります。
通常の銀行であれば、店舗の営業時間内でないと利用ができません。しかし、ネット銀行なら24時間営業のコンビニなどから利用できるため、時間に縛られることがないのがメリットです。
夜間に活動することが多い人や、昼間は仕事などが忙しくて銀行に行く暇がない人は、夜間早朝でも利用できるネット銀行の利用がおすすめです。
ネット銀行のメリット④スマホで残高確認ができる
ネット銀行は、スマートフォンで口座の残高確認ができます。残高だけでなく、利用履歴も見ることができるため、「今月どれくらい使ったかな?」と気になった時にすぐに確認できて便利ですよ。
また、利用する銀行によっては、取引があった時に通知が来ることもあります。口座の引き落としでは、現金を手元におかないので、ついつい使いすぎてしまう人もいるでしょう。
ネット銀行なら、引き落としがあったタイミングで通知が来るので、使いすぎを防げますよ。
ついついお金を使いすぎてしまう人やすぐに残高の確認をしたい人は、ネット銀行を利用することをおすすめします。
ネット銀行のメリット⑤デビットカードの利用ができる
ネット銀行にもよりますが、デビットカードが一体になったキャッシュカードが渡されることがあります。デビットカードとして使えば、銀行口座のお金を使って支払いが可能です。
デビットカードはクレジットカードと違って審査もありません。クレジットカードを持つのが難しい人でも、カード払いが利用できますよ。
デビットカードを使った場合も、通知が来るようにしておけば、使い過ぎも防げるでしょう。
デビットカードを利用したい人は、ネット銀行を利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ ネット銀行のデメリットを知った上で利用しよう
ネット銀行のデメリットを紹介しました。もう一度、デメリットをまとめておくので、再度確認しておきましょう。
- 不正利用されるリスクがある→セキュリティ対策をする
- 引落口座に指定できない場合がある→通常の銀行口座と併用する
- ログイン情報を忘れると取引できない→メモを残しておく
デメリットはありますが、しっかりと対策を取れば通常の銀行口座と同じように利用できます。ネット銀行は金利が高いですし、利便性も高いため、利用する価値は十分にあります。
デメリットへの対策をしつつ、ネット銀行を利用してみてくださいね。