家賃は支出のなかでも大きいので、節約できるとかなり家計が安定します。「でも引越しする方が出費が多そう」「引越しするのはハードルが高い」と思う人が大半かもしれません。
引っ越さなくても大家さんに交渉すれば家賃を安くすることもできます。ただ、家賃はずっとかかるものなので、引越ししてしまった方が結果的に安上がりになることも事実です。
そこで、この記事では、引越しせずに家賃を節約する方法や、家賃の安い物件に引越すときのポイント5つについてもまとめているので、参考にしてくださいね。
- 家賃は収入のどれくらいが良いのか
- 引越しをせずに家賃を節約する方法
- 引越した方が節約になるケース
- 引越しをするときのポイント
(トップ画像出典:https://pixabay.com/photos/house-real-estate-building-1353389/#content)
節約するなら家賃は収入のどれくらいが良い?
「家賃を節約したい!」と思っても、どれくらいの家賃なら妥当なのか分からないと困ってしまいますよね。そこで、この章では収入に対してどれくらいの家賃が良いのかについて紹介します。
結論から言うと、家賃は手取り収入の20〜25%程度にすると家計が安定します。手取りが20万円なら、4〜5万円くらいになる計算です。
家賃が高すぎてしまうと、食費や娯楽費などに回せるお金が少なくなるので、家計が苦しくなります。ご自身の収入と家賃のバランスは適切かどうか、チェックしてみてくださいね。
家賃は引越しせずに節約できる!値下げ交渉してみよう
家賃は、引越しをしなくても節約することが可能です。大家に「家賃を値下げしてくれないか」と交渉するのです。
大きな金額を提示しても失敗しますので、数千円など小さい額で交渉してみましょう。月に2,000円でも安くなれば、1年で24,000円の節約になります。
交渉がうまくいきやすい時期は、5〜9月です。この時期は、閑散期で入居者が集まりづらく、家賃を下げてでも入居者を集めようとします。
また、更新時なら家賃の話題が持ち上がるので、交渉しやすいでしょう。そのほか、下記のポイントに当てはまる場合は、これを材料にすれば交渉がうまくいく可能性が上がりますよ。
- 立地が悪い
- 空室が多い
- 物件が古い
いま家賃が高いなら安い物件に引越すのもアリ!
もし、今住んでいる物件が自分の収入に見合わないほど高いのであれば、引越すことも視野に入れてみてください。引越しは荷造りが大変ですし、費用もかかりますが、安い物件に引越せますよ。
例えば、今よりも家賃が2万円安くなったとすれば、1年で24万円が余る計算です。一人暮らしであれば、近場で引越ししても30万円ほどで(手数料や敷金礼金を含む)で引っ越せるでしょう。
つまり、1年と少し経てば引越し料金の元が取れるのです。まとまったお金が必要なので、すぐには難しいかもしれませんが、長い目で見れば引越した方が節約につながることもありますよ。
家賃を節約したい!引越しのポイントを紹介
とは言え、家賃が安い物件を探さないことには意味がありませんよね。ここでは、安い物件を探すポイントや、お得に引越すためのポイントを紹介していきます。
引越しを考えている場合は、参考にしてみてくださいね。ポイントは全部で5つありますよ。次章以降で、それぞれ詳しく解説します。
これらのポイントを押さえておけば、より節約につながる物件を見つけることができるので、参考にしてくださいね。
- 家賃が安い時期を狙う
- 駅から遠い物件を選ぶ
- 古いリノベ済み物件は狙い目
- 管理費や礼金に気をつけて
- 光熱費もチェックしよう
家賃を節約する引越しのポイント①家賃が安い時期を狙う
すでに触れましたが、家賃には安くなる時期があります。5〜9月の間は、閑散期なので家賃がすこし安くなる傾向があるのです。引越し時期にこだわりがない場合は、狙ってみてくださいね。
引越し料金は、単身者の場合には1月が一番安くなります。(データ出典元:引越し侍)多くの人は新生活に向けて2月以降から引越しを始めるので、1月は料金が安くなるのです。
家賃の安い時期に合わせられない場合は、引越し料金の安い1月を狙うのも良いでしょう。
ただ、引越しは繁忙期の3・4月を避ければ、それ以外の料金はほとんど横ばいなので、あまり気にする必要はないかもしれません。
家賃を節約する引越しのポイント②駅から遠い物件を選ぶ
駅から少し離れた場所は家賃が安いことが多いので、探すときは駅から離れたところを重点的に探してみると良いでしょう。
また、駅に近い物件であっても、各駅停車しか停まらない駅はすこし家賃が安くなる傾向があります。通勤に不便でないようであれば、そういった駅周りを探してみると良いでしょう。
駅から遠くても、スーパーが近いなど他の条件が良いところを選ぶようにすると、住みやすさもキープできますよ。
家賃を節約する引越しのポイント③リノベ済み物件は狙い目
築年数が経っている物件も家賃が安くなりやすいので、おすすめです。新築や築年数が浅い物件は高くなるので、節約したい場合は避けるほうが良いでしょう。
古い物件であってもリノベーションしてある物件なら、部屋もきれいなので古臭さを感じることもありませんし、快適に過ごせますよ。
ネットでも物件情報をチェックできるので、引越しが急ぎではない場合は、定期的にチェックしてみると良いでしょう。
リノベーションとは、改装のことです。リノベーション物件は古くなった部屋を丸ごと改装しているので、内装がとてもきれいです。
家賃を節約する引越しのポイント④管理費や礼金に気をつけて
家賃が安い物件でも、管理費や礼金が高い場合があります。礼金は返ってこないものなので、できれば礼金が無料の物件を選ぶようにしましょう。
また、管理費は物件のメンテナンスにかかる費用です。家賃と同じように毎月かかるものなので、「家賃+管理費」と考えて合計額が収入に見合う物件を探すようにしてくださいね。
ちなみに、敷金は家を引き払うときに部屋の汚れ具合などに応じた金額が差し引かれた後、返ってくるお金です。
家賃を節約する引越しのポイント⑤光熱費もチェックしよう
家賃とは直接関係ありませんが、光熱費もチェックしておくと節約に役立ちます。東京の都心部ならあまり心配ありませんが、都市ガスがない物件だとプロパンガスになってしまいます。
プロパンガスは都市ガスに比べて料金が2〜3倍ほど高くなるので、節約したい場合はおすすめしません。不安であれば、光熱費の基本料金や単価なども引越し前に、不動産会社を通して教えてもらうと良いでしょう。
電気は自由化が進んでいるので、入居後に好きな会社と契約すればOKです。引越しの際には特に気にする必要はないでしょう。
良い物件を見つけて家賃を節約しよう まとめ
家賃を節約するときのポイントを紹介してきました。家賃の安い物件は、建物が古かったり、アクセスが悪かったりしますが、きちんと選べばそこまで不便を感じませんよ。
家賃が安い物件を選ぶときのポイントは5つありましたね。もう一度まとめておくので、チェックしてみましょう。
- 家賃が安い時期を狙う
- 駅から遠い物件を選ぶ
- 古いリノベ済み物件は狙い目
- 管理費や礼金に気をつけて
- 光熱費もチェックしよう
駅から遠くてもスーパーなどのよく使う施設が近くにある物件を選んだり、古い物件であってもリノベーションされている物件を選べば、快適に過ごせるでしょう。
また、家賃だけでなく、管理費や礼金、光熱費にも気を配って物件を選ぶことで、引越しした後の節約も楽になりますよ。
引越しがすぐにできない場合は、今の家賃を値下げしてもらえるように大家さんに交渉してみてください。空室が多かったり、立地が良くない場合は、それを材料にして交渉すると成功率が上がりますよ。