「エアコンを使うと電気代が高い…」「使い方を工夫して節約したい」と思っていませんか?真夏や真冬はエアコンは不可欠なので、なかなか節約が難しいですよね。
しかし、エアコンの設定温度や風向きなどちょっとした工夫をするだけで、電気代の節約が可能です。
この記事では、節約になるエアコンの使い方を紹介していきます。すべてやろうとすると習慣化しにくいので、実践できそうなものから取り組んでみてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3405887?title=エアコン)
エアコンはこれだけ電気を使う!
真夏や真冬にエアコンを使うと、どうしても電気代がかさんでしまいますよね。実際、どれくらいの電気をエアコンが使っているのでしょうか?
経済産業省資源エネルギー庁の調査では、総電力使用量のうちエアコンが占める割合は、真夏の昼間で58%、真冬の夕方で30%と言われています。(経済産業省の公式サイトで確認する)
常に電力を消費している冷蔵庫でさえ11〜17%なので、真夏と真冬のエアコンが消費する電力はとても大きいです。そのため、エアコンの使い方をちょっと工夫するだけで、かなりの電気代を節約できますよ。
ちょっとした工夫でOK!節約になるエアコンの使い方
では、どんな工夫をすればエアコンの電気代を節約できるのでしょうか?ここでは、今すぐにでもできる節約につながるエアコンの使い方を4つ紹介します。
- 適温に設定しよう
- 風向きは季節によって変える
- 風量は自動にしておくのが良い
- 1時間程度の外出ならつけっぱしにする
次章以降でそれぞれ詳しく解説していきます。どれもすぐに実践できるものばかりなので、ぜひ日常に取り入れてみてください。
節約になるエアコンの使い方①10%も節電!設定温度
エアコンの設定温度を1℃変えるだけで、夏場なら13%、冬場なら10%の節電になると言われています。設定温度の目安は、夏場は28℃、冬場は20℃です。
ただ、この温度はあくまで目安です。服装や日光が部屋にどれくらい入るのかで体感温度は変わってきます。例えば、夏場に西日が眩しいほど差し込む部屋では、28℃設定にすると少し暑すぎるかもしれません。
節約のために体調を崩しては元も子もないので、無理をしすぎないでくださいね。
体感温度は服装でも変わると言いましたが、具体的にはスーツでいる時と比べて、スーツのジャケットを脱いでネクタイを外した時は体感温度が2℃も下がると言われています。(出典:省エネルギーセンター)
また、風にあたると体感温度が下がります。扇風機も一緒に使うと、設定温度が高くても涼しく過ごせますよ。
一方、冬の場合は湿度を高くして体感温度が上げると良いでしょう。暖房を入れたら加湿器を使ったり、洗濯物を部屋干ししたりして湿度を上げるようにすると、設定温度が低くても暖かく過ごせますよ。
節約になるエアコンの使い方②効率よく温度を変える!風向き
エアコンの風向きを季節に合わせて変えると、効率よく部屋の温度を変えることができるので、節約につながります。
冷たい空気は下にたまり、暖かい空気は上にたまる性質があります。そのため、夏場はエアコンの風を上向きにして、冬場は風を下向きにすると、部屋の温度を効率的に変えることができますよ。
エアコンは設定温度まで部屋の温度を変えるときに電気を多く使います。効率的に部屋の温度を変えることができれば、それだけで電気代を節約できるのです。
また、サーキューレーターやシーリングファンも併せて利用するとより素早く室温を変えられるので、節約につながりますよ。設置の手間を考えると、サーキュレーターの方が手軽なのでおすすめです。
節約になるエアコンの使い方③弱より自動運転にしよう
エアコンは室温を上げたり下げたりするときに電気をたくさん使うので、風量を「弱」にするよりも「自動」に設定して短時間で室温を変えてしてしまう方が節約になります。
もちろん、「エアコンの音が気になる」などの他の理由があるのであれば、「弱」でも良いのです。ただ、節約するときには「弱」を使うのはお勧めしません。
エアコンの「自動」設定では、設定温度と室温がかけ離れているときは風が強く、設定温度に近いときは弱くなります。
節約になるエアコンの使い方④つけっぱなしが良い
エアコンは使い始めに1番電気を使うので、こまめにオンオフを繰り返すよりもつけっぱなしにしておいた方が、節約につながります。
ちょっと外出する場合には、1時間を目安にすると良いでしょう。1時間以内の外出であればつけっぱなしにし、それ以上かかりそうなときはエアコンをオフにする形です。
ただ、24時間つけっぱなしにしていては電気代がかさんでしまいます。ベストなのは、必要なときだけつけっぱなしにすることです。
暖房であれば陽が沈んでから朝方までの時間、冷房であれば1日で一番暑い12〜14時の間や寝苦しい夜間など、時間を絞って利用するようにしてください。
エアコンと室外機を手入れすると4〜6%の節約になる
エアコンのフィルターや室外機が汚れていると、負荷がかかって4〜6%ほど余計な電気代がかかってしまいます。エアコンのフィルターや室外機は1ヶ月に1回は手入れをするようにしてください。
自分で手入れする場合は、フィルターを外して水洗いしてください。フィルターの奥にある金属の網のような部分(フィン)にも汚れは溜まるので、クリーナーを使うと良いでしょう。
エアコンのフィンに直接スプレーするだけで手入れが完了するので、お勧めです。もし、汚れがひどい場合にはプロにクリーニングしてもらうと良いでしょう。
また、室外機は直射日光や雪などに触れないようにしてください。直射日光に当たると熱が籠ってしまい、冷房が効きづらくなりますし、雪に触れると暖房が効きづらくなり、最悪の場合は故障してしまいますよ。
次章では、エアコンの負担を減らす方法を紹介します。ここまで紹介したエアコンの使い方と一緒に行うと、節約効果がアップするのでチェックしてみてくださいね。
カーテンをうまく活用して部屋の温度を調節しよう
部屋にどれくらい日光が入るかで室温はかなり変わってきます。カーテンをうまく活用して室温をコントロールすれば、エアコンの負担が少なくなるので節約につながりますよ。
夏場は遮光カーテンを使って、部屋の温度が上がりすぎないようにし、冬場は昼間カーテンを開けて日光を取り込みつつ、日が暮れたら厚めのカーテンで冷気が部屋に入りにくいようにしましょう。
また、夏場に外より部屋の方が暑い場合や、冬場に外よりも部屋の方が寒い場合は、換気をすると室温を調節することができます。
古いエアコンは電気代が高い!買い替えも検討しよう
エアコンは使いかたを工夫すれば電気代を節約できますが、古いエアコンは新しいエアコンに比べて節約効果が薄いです。
エアコンを買い替えるのはまとまったお金が必要なので、すぐには難しいかもしれませんが、長年同じエアコンを使い続けている場合は買い替えも検討してみてください。
ちなみに、8月と9月はエアコンの需要が下がるため、値段も安くなります。安くエアコンを買いたい場合は、8月と9月を狙うと良いでしょう。
エアコンの使い方を工夫して節約しよう まとめ
節約につながるエアコンの使い方について紹介しました。記事の内容をまとめると、以下の通りです。
- 適温に設定しよう
- 風向きは季節によって変える
- 風量は自動にしておくのが良い
- 1時間程度の外出ならつけっぱしにする
エアコンは消費電力が多いので、上記のようなちょっとした工夫でもかなりの節約になりますよ。すぐにでも取り組めるものばかりですので、試してみてくださいね。
また、すぐに取り組むのは難しいですが、使っているエアコンが古い場合は省エネ効果が高いエアコンに買い換えるのも節約に効果的です。
8・9月はエアコンの値段が下がる時期なので、買い替えをする場合は8・9月にすると良いでしょう。