あなたは融資と借金、ローンの違いを知っていますか?どれも似たような意味で使われていますが、何が違うのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。
この記事では融資と借金、ローンについて共通点や相違点を明らかにしていきます。これらの言葉がどう違うのか知りたい方はぜひ読んでください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2055942?title=%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%80%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3)
融資とは法人が事業のために借りるお金
融資とは銀行や信用金庫などが法人に対して特定の目的のために資金を貸し出すことです。
事業の運転資金などを銀行や日本政策金融公庫からお金を借りることは融資に当たります。
融資は明確な使用目的や返済計画が定まっていないと受けることができない借入です。融資を受ける例として以下の3つを挙げておきます。
- 次の事業展開を生む固定資産を買うため
- 会社の成長スピードを補う時間を買うためのお金(つなぎ融資)
- 自転車操業をするための運転資金として
融資が行われるまでには自返済能力があるのかどうかなどの厳密な審査が行われます。
借金とは消費のために借りるお金
借金とは消費を目的としたカードキャッシングや消費者金融からお金を借りることをいいます。
借りたお金で事業を起こしたり、資産を作ったりなどの目的を持たずにお金を借りることです。借金は以下のような借入を指します。
- 趣味
- 遊び
- 交際費
- 旅費
- 冠婚葬祭の費用
この場合借金の目的ではなく返済能力のみを見るため、審査は比較的通りやすいです。
ローンとは個人が資産を獲得するために借りるお金
ローンとは個人が資産を獲得するために借りるお金のことです。ローンは原則、目的が明確になっていないと受けることができません。ローンには以下のようなものがあります。
- 住宅ローン
- マイカーローン
- 教育ローン
ローンは使用用途や返済能力などの審査が厳しめとなっています。
フリーローンなどの目的がなくてもお金を借りることができるローンもありますが、これは分類としてはローンではなく借金に入ります。
融資、ローン、借金の共通点
融資、借金、ローンの共通点はなんでしょうか。融資、借金、ローンの共通点はマイナスの財産であるということです。
マイナスの財産とは将来、返さなくてはいけない財産のことです。このマイナスの財産のことを企業では負債と呼びます。
借りたお金はいずれ返さなくてはいけません。お金の使い道が決まっていてもいなくても、返済計画が定まっていてもいなくても借りたお金を返すという点は一致しています。
融資、借金、ローンの相違点
次は融資、借金、ローンの相違点を見ていきましょう。融資、借金、ローンの相違点は以下の2つです。
- 個人であるか法人であるか
- 特定の目的があるかどうか
「融資」「借金」「ローン」と言う言葉は、全てお金を借りることを指していますが、それぞれに特徴があります。
特に個人の場合には、お金を借りる方法として「借金」と「ローン」の2つがありますので、しっかりと覚えておきましょう。
また、いずれにせよ「返済の義務がある」ことは忘れないでください。
ー | 融資 | 借金 | ローン |
規模 | 法人 | 個人 | 個人 |
特定の目的 | あり | なし | あり |
融資・ローンのメリット
「融資とローンは特定の目的のために借りるお金である」ということが一致しているので一緒に考えます。融資・ローンのメリットは以下の通りです。
- 金利が低い
- 資産を獲得できたり、事業の展開を早めることができる
金利が低い
融資やローンは借金に比べて低金利でお金を借りることができます。個人が行う借金よりも金利が低いため、返済時に支払う金利への負担が若干軽減されます。
資産を獲得できたり、事業の展開を早めることができる
ローンであれば本来は買うことができない資産(家、車など)を手に入れることができます。
また、融資であれば設備投資や人材投資などにお金を使うことができるので、事業の展開を早めることができます。
融資・ローンのデメリット
融資・ローンのデメリットは審査が厳しいということです。また、借金に比べて手続きが煩雑で用意しなくてはいけない書類などが多く、お金を借りることができるまでに時間がかかってしまいます。
借りたお金の利用目的がはっきりとしていて、すぐにお金を借りたいというわけではないというのであればあまり問題はありませんが、審査に通る自信がなかったりすぐにお金を借りたい場合などにはあまり適しません。
借金のメリット
今度は借金について見ていきましょう。借金のメリットは以下の通りです。
- 審査が甘い
- すぐに借りることができる
審査が甘い
借金は融資やローンに比べて審査のハードルが低いため、審査に通りやすく簡単にお金を借りることができます。
すぐに借りることができる
借金は審査に時間がかからない場合が多いので、すぐにお金を借りることができます。早ければ申し込んだ日に借りることができることもあります。
借金のデメリット
借金のデメリットについても見ていきましょう。借金のデメリットは以下の通りです。
- 金利が高い
- 管理が難しい
金利が高い
借金は融資やローンに比べて金利が高いです。そのため、返済時により多くのお金を払うことになってしまいます。
管理が難しい
借金は目的がなくても簡単に借りることができます。そのため、借金をしたお金で浪費をしたり、ギャンブルにつぎ込んでしまったりして返済が滞ってしまうリスクが高いです。
融資と借金、ローンについて まとめ
いかがでしたでしょうか。最後にこれまでの内容をまとめておさらいしましょう。
- 融資とは法人が事業のために借りたお金
- 借金とは消費のために借りたお金
- ローンとは個人が資産を獲得するために借りたお金
- 融資のメリットは金利が低く、事業の展開を早めることができること
- 融資のデメリットは、審査が厳しくお金を借りることができるまでに時間がかかること
- 借金のメリットは審査が通りやすく、すぐにお金を借りられること
- 借金のデメリットは金利が高く、お金の管理が難しいこと
- ローンのメリットは金利が低く資産を獲得できること
- ローンのデメリットは審査が厳しいこと
融資、借金、ローンについての違いは理解できましたか。これら特徴や違いを覚えておくことで、いざあなた自身がお金を借りるときに役に立つかもしれませんね。
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