この記事は借金やクレジットカードの支払いをしていて「様々な返済方法の意味を知りたい」と思っている人向けの記事です。
本文を読むことで、損をする返済・支払を防ぎ、最適な返済の方法を知ることができますね。
なお、筆者もクレジットカードの支払いで悩んだことがあり、また、世の中の人の多くが借金を抱えていることを知っています。
目をつぶりたくなることであることは重々承知していますが、どうか勇気を出して読んでみてください。重要なポイントを先にご紹介しておきます。
- ホントに危ない!!「リボ払い」の仕組みについて
- 約定返済と臨時返済について
- 長期の借入時に使われる元金均等返済と元利均等返済について
アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20191007289108110-1.html
様々な返済方法の概要や意味を簡単に解説
「返済」と一言で言ってもたくさんの種類がありますよね。そこでまずは、主な返済方法についてまとめて紹介します。具体例は、後ほど紹介しますのでここでは返済方法をざっくりとお伝えします。
リボ払い
リボ払いは、毎月の支払額を一定の金額に固定して、金利とともに返済していくというもの。似た支払方法に分割払いがあります。こちらは支払回数を決めて支払うというしくみです。
手元にまとまったお金がなくても高額な商品を購入できるメリットがあります。しかし、利率15%と高く借りた元本が返せず、支払総額が高額になることがデメリットです。
約定返済
「約定返済(やくじょうへんさい)」とは、毎月決められた日に決められた額を返済することです。
カードローンや消費者金融でお金を借りた際に使用される返済方法です。支払方法は、口座振替や口座振り込み、ATM支払いがあり、返済方法としては最もポピュラーです。
臨時返済
「臨時返済(りんじへんさい)」とは、ローンの元本を好きなタイミングで返済することを言います。別名「繰上げ返済」(くりあげへんさい)とも言います。
元本を好きな時に返済できるので利息分が返済総額から減額されるので支払総額を減らすことができます。ボーナス支払いなどが一般的に想像されます。
元利均等返済
「元利均等返済(がんりきんとうへんさい)」は毎月支払う返済額が一定となる返済方法です。家を建てる時など銀行から多額の融資を受ける際に使用されます。
元金均等返済
「元金均等返済(がんきんきんとうへんさい)」は元金(元本)を一定にし支払う返済方法です。こちらも車の購入時など多額の融資を受ける際に使用されます。
借り入れや分割払いの時は金利を確認しよう
あなたは銀行の人の提案を鵜呑みにしてはいませんか?提案してくるローンの条件や利率は見ていますか?銀行側にうまみが多いローンではないでしょうか。
私自身、車を購入するときにカーディーラーの職員に分割にした方がお得に車の保険に入れますよという言葉に甘えて詳細を確認しなかった結果、車の元本が全然返せていないことに最近になって気づきました。
あなたは、私のように損をしないでお金を借りるために条件や詳細、利率は必ず確認し、不明点は職員に確認しましょう。
意味のない返済「リボ払い」
「リボ払い」とは、利用金額・件数にかかわらず、月々一定の支払いで済ませることができる返済・支払方法です。
一見便利なように見えますが、年間利息が各社平均15%発生します。例えば120万円のリボ払いを月5万円×24か月(2年)した場合の計算式は以下のようになります。
つまり、2年間かけて支払うと120万円の商品に36万円を余分に支払いが発生します。クレジットカード各社がCMなど行って推奨するリボ払いは、カード会社が儲かるようにできているのです。
「リボ払いの構造は難しいな、けど、便利そうだから使おう!」という形で利用してしまうと余分なお金をたくさん支払ってしまうことになります。
約定返済の意味とは?
「約定返済(やくじょうへんさい)」とは、毎月決められた日に決められた額を返済することです。
- 100,000円(元本)×1.01(利率)=101,000円(返済総額)
- 101,000円÷10=10,100円(月々の返済額)
- あなたは、27日に10,100円を支払うことになります。
約定返済は上記のように元本と利息合算して決められた金額を支払うようになります。
支払日までに支払いができないと信用情報に傷がつきクレジットカードが使用できなくなったり、遅延金が発生したりするので返済日には確実に支払えるようにしましょう。
臨時返済の意味は?
臨時返済(りんじへんさい)とは、ローンの元本を好きなタイミングで返済することを言います。
- 101,000円-10,100円=90,900円(1回目の支払い)
- 90,000円(残り元本)-50,000円(臨時返済分)=40,000円(元本)
- 40,000円×1.01=40,400円(残り返済額)
- 上記のように返済すると利息500円分支払わなくて済みます。
上手に臨時返済を使えば、利息を支払わずに済みお金の節約になります。しかし、お金を借りているところによっては、臨時返済を行っても約定返済をしなければならないことがあります。
臨時返済を行う際には、ローンの契約内容を確認してから実行しましょう。
元利均等返済の意味とは?
毎月支払う返済額が一定となる返済方法が「元利均等返済」です。メリットは返済額が一定で、返済計画が立てやすい点と最初の返済額が後に紹介する元金均等返済に比べ少ない点です。
また、借り入れた最初の返済額を元金均等返済よりも少なくできます。
デメリットは最初の頃は利息額が多く、元金の返済が少ないため元金均等返済よりも返済総額が多くなる点です。
また、借入残高がなかなか減らないので、精神的に辛いといった一面もあります。
メリット | デメリット | |
元利均等返済 | 返済計画が立てやすい | 支払総額が多くなる借入残高がなかなか減らないので精神的につらい |
例えば、金利1.4%、借入期間35年、借入金額3000万円の場合だと、月々の返済額は9万393円となります。
1年間の支払いは108万4,704円となり、支払総額は3,796万4,813円となります。796万円ほど利息による支払いが発生します。
元金均等返済の意味とは?
毎月支払う返済額のうち、元金の額が一定となる返済方法が「元金均等返済」です。メリットは、元金と利息が早く減るので返済総額が元利均等返済よりも少ない点です。
デメリットは、返済開始当初の返済額が高く返済負担が大きいため、借入時に必要な収入も高くなります。
メリット | デメリット | |
元金均等返済 | 支払総額が元利均等返済よりも少ない毎月の支払いが減ってくる | 返済開始時の負担が大きい |
例えば、「元利均等返済」と同じ条件の金利1.4%、借入期間35年で借入金額3000万円の場合だと、最初に支払うのが10万6,429円と元利均等返済よりも1万円ほど高くなります。
支払総額は3,736万7,540円となるので、元利均等返済よりも60万ほど安くお金を借りられるんですよ。
ちなみにですが、7年目79回目の返済時、月々の返済額が9万9,929円となり、元利均等返済とほぼ同じ金額になります。(元利均等返済は毎月9万393円。)
27年目319回目になると7万9,929円まで月々の返済額が減少します。返済開始時は元利均等返済の方がお得ですが、最終的な支払い総額を考えると、元金均等返済の方がお得だとわかりますね。
結局どの返済が得なの?
返済終了までを考え、収入や支出の見込み、定年退職の時期などを考慮した返済方法や借入期間を選択しましょう。
当初の負担が軽い元利均等返済が一般的です。しかし、借入残高がなかなか減らない精神的な負担や、総支払額の多さから考えると、少し負担は大きいのですが元金均等返済の方が得です。
借入する際は、無理に返済計画を立てず、「将来、○○になるかもしれない」など未来を予測する視点も必要でしょう。
ボーナスが出たり臨時収入があったりして、資金に余裕があれば、臨時返済を行うのもいいですね。早めに元金を返すことで、余分なお金を支払わなくて済みます。
お金を借りるなら返済計画を立てよう
お金に困っている人の多くは以下の特徴があると思います。2年前に車を購入した時の私が当てはまっていました。
- 無計画にお金を借りて月々の支払がいくらあるか分かっていない
- 無計画に欲しいものをクレジットカードで購入して月々の支払はいくらか利率も知らない
- お金を何にどれだけ使っているのかわからない
その結果としては、お金がみるみる無くなって来月の生活費をどう工面しようか考えてばかりでした。
あなたは、私のように生活苦にならないように月々使ったお金の把握や借りているお金の利率を確認していきましょう。
まとめ
借金をするのは悪いことではありません。むしろ、借りたお金と手持ちお金とを組み合わせ、チャンスや満足に振り分けることで、より豊かな生活を送ることができる場合もあります。
しかし、返済・支払いのタイミングは必ずやってきます。お金を借りるとき、クレジットカードを使う時には、利率やローンの内容をよく確認しましょう。
意味のある返済をすることで、賢く借金を利用して豊かな生活を手に入れてください。