借金とローンって何が違うのか分かりますか?何となく借金は悪いイメージ、ローンは良いイメージを抱いている人が多いと思います。
ですが、借金とローンの違いをはっきりと分かる人は少ないのではないでしょうか。この記事では、
- 借金とは
- ローンとは
- 借金とローンの共通点・相違点
- 借金のメリット・デメリット
- ローンのメリット・デメリット
について書いていきます。借金とローンは何が違うのかを知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
借金とは
借金とは、消費や浪費のにためにお金を借りる行為を指します。借りたお金で事業を起こしたり、資産を手に入れるなどの目的を持たず、趣味や遊びのために借りるお金のことです。
以下のような理由でお金を借りることを借金と考えてよいでしょう。
- 趣味
- 遊び
- 交際費
- 旅費
もちろん、上記の理由でお金を借りることがすべて借金に当たるわけではありません。
上記の理由だとしても、なにかしらの資産を作るという目的のうえで借入を行ったのであれば、「ローン」と考えて問題ないでしょう。
ローンとは
ローンとは、資産を獲得するために借りるお金のことです。ローンは、ある資産を手に入れるために借入を行うなど、明確な目的を持って行われます。
例えば、住宅ローンを組むということは、マイホームという資産を獲得するためにお金を借りるということです。
フリーローンやカードローンは「ローン」という名前がついていますが、目的がなくても借りることができるものなので、言葉の定義上では「借金」という扱いになります。
借金とローンの共通点
借金とローンの共通点はマイナスの財産であるということです。マイナスの財産とは、返済の義務がある財産のことを指します。
お金を借りる際には返済義務が伴います。資産を手に入れるためにした「ローン」であっても、消費のために借りたお金であっても、返さなくてはいけないという点は一致していると頭に入れておきましょう。
ちなみに、短期間のうちに返済しなくてはいけないマイナスの財産を流動負債。返済期限が先のマイナスの財産を固定負債といいます。
借金とローンの相違点
借金とローンの相違点は、「特定の目的があるかないか」ということです。
ローンは何かしらの資産を獲得するという特定の目的があります。
住宅ローンであれば、マイホームという資産を獲得するための借入。マイカーローンであれば、自家用車という資産を獲得するための借入となります。
それに対して、借金は特定の目的を持ちません。ただ、消費に使われるために借りたお金が借金となります。
借金の種類
借金の種類には何があるのでしょうか。以下で見ていきましょう。
- カードローン
- フリーローン
- クレジットカードのキャッシング
- 闇金
資産を獲得するために上記の方法を使う場合に限り、「ローン」ということになります。
カードローン
カードローンとは、専用のカードを使って無担保でお金を借りることができるものです。
フリーローン
フリーローンとは、読んで字の通り、使用目的が自由なローンのことを指します。
クレジットカードのキャッシング
クレジットカードのキャッシングとは、クレジットカードのキャッシング枠を使って、借入をすることです。
闇金
国や都道府県に貸金業としての登録を行っていない貸金業者、または、貸金業の登録をしていながら違法である高金利を取る業者のことです。
どんな理由があろうと、闇金からお金を借りることは絶対にやめてください。法外な金利を付けられ、借金が膨らんでしまいます。
ローンの種類
ローンにはどのような種類があるのでしょうか。以下で見ていきましょう。
- 住宅ローン:マンションや建売住宅を購入したり、一戸建てを建築したりする際に金融機関などからお金を借りるローン
- マイカーローン:自動車を購入する資金を借り入れるローン
- 教育ローン:子どもの進学に伴う一時的な教育資金の不足などに対応するローン
- 事業ローン:事業ローンとは、事業性資金に使うことを目的としたローン
借金のメリット
借金を利用するメリットとして、以下の2つを挙げることができます。
- 審査が通りやすい
- すぐに借入が行える
審査が通りやすい
借金は、ローンに比べて審査に通りやすいです。ローンの審査に落ちてしまったり、審査に通る自信がない方でも借金という選択肢が残っています。
ただ、借金であれば確実に借りることができるというわけではありません。
すぐに借入が行える
借金は、申し込んでからすぐにお金を借りることができます。急ぎでお金が必要な場合などにとても助かるでしょう。
借金のデメリット
借金を利用するデメリットとして、以下の2つを挙げることができます。
- 金利が高い
- 管理が困難
金利が高い
借金はローンと比べると、金利が高くなってしまいます。そのため、返済時の負担が大きかったり、総返済額が膨らんでしまったりしがちです。
管理が困難
借金は明確な目的がなくても簡単に借りることができます。そのため、借りたお金をしっかりと管理できず、浪費してしまったり、ギャンブルにつぎ込んでしまったりするリスクがあります。
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ローンのメリット
ローンを利用するメリットとして、以下の2つを挙げることができます。
- 金利が低い
- 資産を獲得できる
金利が低い
ローンは一般的に、借金と比べると低金利で借入を行うことができます。
低金利でお金を借りられるので、返済する際の負担は比較的小さくて済みます。
資産を獲得できる
ローンを組むことで、本来は獲得することができなかったはずの資産(家、自家用車など)を手に入れることができます。
ローンのデメリット
ローンを利用する際のデメリットは、以下の2つが挙げられます。
- 審査が厳しい
- 融資実行までに時間がかかる
審査が厳しい
ローンは、借金と比べて審査に通りにくいという特徴があります。
安定する職業についていなかったり、過去に借りたお金を滞納をしていた事実があったりすると審査に通るのは難しいでしょう。
融資実行までに時間がかかる
ローンは、審査が厳しいため申し込みから融資実行までに時間がかかるというデメリットもあります。
ローンと借金について まとめ
いかがでしたでしょうか。最後に、全体の内容をまとめておさらいしましょう。
- 借金とは、消費を目的としてお金を借りること
- ローンとは、資産を獲得するために借りるお金のこと
- 借金とローンの共通点は、マイナスの財産であるということ
- 借金とローンの相違点は、特定の目的があるかないかということ
- 借金の種類には「カードローン」「フリーローン」「クレジットカードのキャッシング」「闇金」などがある
- ローンの種類には「住宅ローン」「マイカーローン」「教育ローン」「事業ローン」などがある
- ローンのメリットは「金利が低い」「資産を獲得できる」
- ローンのデメリットは「審査が厳しい」「融資実行までに時間がかかる」
- 借金のメリットは「審査が甘い」「すぐに借入が行える」
- 借金のデメリットは「金利が高い」「管理が困難」
借金とローンの違いについて理解できましたか?この記事が、借金とローンについて理解を深める助けになっていれば幸いです。