「任意整理後にカード作成は可能なのか?よくわからないので、詳しく解説してほしい。」
任意整理などの債務整理をする際、一番気になるのはカード作成に関する内容ですよね。実際、任意整理した人の大多数が、カード作成に関する悩みを抱えています。
そこで今回は、クレジットカードの発行について解説しながら、任意整理後にカードを作成する方法をお伝えします。
この記事を読むことで、債務整理やカードの作成に関する知識が身につき、お金の管理が上手になります。ぜひ最後までご覧ください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%A8%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89-89024/)
任意整理後にクレジットカードの発行は可能?
結論から申し上げますと、任意整理後は一定期間を過ぎないとクレジットカードの発行ができません。
任意整理などの債務整理を行った場合、信用情報機関に事故情報として登録され、いわゆる「ブラックリストに載った状態」になります。
信用情報機関とは、ローンやクレジットなど、金融取引に関する個人情報を管理している機関のこと。
ちなみにクレジットカードを発行する際、カード会社は信用情報機関に問い合わせ、申込者が過去に金融事故を起こしていないかを確認します。
また、任意整理などの記録が残っていた場合、カード会社での審査が通らず、申込者はクレジットカードの発行ができません。
次の項目では、任意整理後にクレジットカードが発行できない理由を、もう少し詳しく解説します。
任意整理後にクレジットカードの発行ができない理由
任意整理後にクレジットカードの発行ができない理由は、カード会社に「支払い能力がない」と判断されるからです。
カード会社は新規の申し込みを受ける際、申込者の年収・職業・勤務先の規模・過去の借入状況といった情報を、信用情報機関で照会します。
そしてカード会社は、信用情報機関で確認した情報から申込者の支払い能力を点数化し、キャッシングなどの借入を行って本当に返済できるのかを判断。
申込者の信用情報に任意整理などの事故情報が残っていると、カード会社から「お金に困っているから申し込んだのでは?」と疑われ、審査が通りません。
ただ、任意整理直後でもクレジットカード以外のカード作成は可能です。
次の項目からは、任意整理直後でも作成できるカードを3つ紹介しますね。
任意整理直後にカード作成する方法①家族カード
任意整理直後に作成できるカードの1つ目は、「家族カード」です。
家族カードとは、クレジットカード所有者の家族に対して追加発行できるカードのことで、主に専業主婦や学生など年収の少ない方でも作成可能です。
また、家族カードの申込時、任意整理の影響を受けるのは本人のみなので、配偶者名義のクレジットカードであれば追加発行できます。
さらに家族カードを持つことで、通常のクレジットカードと同じように、住宅ローンやキャッシングなどの利用が可能となります。
任意整理直後にカード作成する方法②デビットカード
任意整理直後に作成できるカードの2つ目として、「デビットカード」が挙げられます。
デビットカードとは、支払いと同時に銀行口座から引き落としがされるカードで、審査なしで作成可能です。
なので、任意整理直後で事故情報が残っていたとしても、デビットカードなら即座に発行ができます。
またデビットカードは、口座残高が足りないと利用できないので、クレジットカードのように使いすぎず借金のリスクが抑えられます。
任意整理直後にカード作成する方法③ETCパーソルカード
任意整理直後に作成できるカードの3つ目は、「ETCパーソルカード」です。
ETCパーソルカードは、高速道路会社の「NEXCO(ネクスコ)」が発行しているETCカードで、最低4万円の保証金を預けることで手に入ります。
車のETC端末に差し込むことで利用でき、ETCパーソルカードを通じて支払った高速道路の通行料金は、月単位・後払いの形で口座引き落としされます。
ちなみに任意整理から5年経過すると、信用情報機関から事故情報が消え、クレジットカードも作成できるようになります。
ただ、任意整理後にクレジットカードを作成する際は、3つの注意点があります。次の項目から解説しますね。
任意整理後にクレジットカード作成する際の注意点①
任意整理後にクレジットカード作成する際の注意点は、まず「同じカード会社に申し込まない」点が挙げられます。
信用情報機関から事故情報が消えた後も、任意整理の対象となったカード会社には、過去の事故情報が保存されたままです。
なので、任意整理前に契約していたカード会社で、再びクレジットカードを発行してもらえる可能性は極めて低いです。
任意整理後にクレジットカードを発行する際は、別のカード会社へ申し込むのがおすすめですね。
任意整理後にクレジットカード作成する際の注意点②
つづいて、任意整理後にクレジットカード作成する際の注意点は、「短期間に複数社へ申し込まない」ことです。
短期間に複数のクレジットカード会社へ申し込むと、手続きの情報が共有され、カード会社から「お金に困っているのでは?」と疑われます。
その結果、支払い能力が低いと判断され、審査が通らない可能性が高いです。
また、「カードを申し込んだ」という情報は半年ほど残るので、どうしても複数のカードが欲しい場合は、半年おきに申し込みましょう。
任意整理後にクレジットカード作成する際の注意点③
最後に、任意整理後クレジットカードを作成する際の注意点として、「スーパーホワイトの対策をする」ことが挙げられます。
スーパーホワイトとは、数年間クレジットカードの利用やキャッシングの履歴がなく、信用情報が白紙状態のことです。
スーパーホワイトの状態だと、カード会社から過去に債務整理を行ったことが疑われ、審査に落ちることがあります。
なので任意整理後にクレジットカードを発行するには、信用情報機関に「クレジットヒストリー」と呼ばれるクレジット関連の履歴を残し、カード会社に支払い能力を示さなければなりません。
まずは、携帯の機種代を分割払いするなど、審査が緩い契約からクレジットヒストリーを積み上げることをおすすめします。
次の項目では、任意整理する際におすすめの事務所を紹介しますね。
任意整理する際におすすめの司法書士事務所「杉山事務所」
任意整理の際におすすめの事務所は、司法書士法人の「杉山事務所」です。
杉山事務所は、債務整理に強い司法書士事務所として知名度が高く、経済の専門誌である週刊ダイヤモンドにて「消費者金融が恐れる司法書士」日本一に選ばれています。
また杉山事務所は、「過払い金の返還額月5億円」「相談実績月3,000件」と圧倒的な実績を残しており、安心して任意整理の依頼ができます。
過払い金請求の相談や初期費用、さらに出張相談も無料で受けているので、杉山事務所が気になる方は下記の公式ページを確認すると良いでしょう。
任意整理後にカード作成する方法とは?【まとめ】
今回は、任意整理後にカード作成する方法について解説しました。要約すると、下記の通りです。
- 家族カード
- デビットカード
- ETCパーソルカード
- 同じカード会社に申し込まない
- 短期間に複数申し込まない
- スーパーホワイトの対策をする
任意整理の際は、カード作成に関して不安になりがちですが、今回紹介しました「家族カード「デビットカード」「ETCパーソルカード」だと、審査なしで作成可能です。
また、任意整理後5年が経つと、再びクレジットカードの作成ができるようになります。
特に借金問題は、時間が経過するにつれて返済額が積み上がり、解決までの道のりが遠のくので、早めに専門家へ相談するのがおすすめです。
この記事を参考に、あなたも任意整理への第一歩が踏み出せることを願っています。