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今月の支払いが…。リボ払いの仕組みと効率的な返済方法とは

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あなたはクレジットカードを利用した時のリボ払いがどのようなものなのか理解できていますか。

「分割払いとの違いがよく分からない」「リボ払いを勧められて何となく利用している」という方が多いのではないでしょうか。

複雑そうなリボ払いですが、仕組みを理解せずに利用していると地獄を見ることになるかもしれません。この記事では、

  • リボ払いの仕組み
  • リボ払いのメリット・デメリット
  • リボ払いで苦しくなった時の対処法

などについて書いていきます。リボ払いについてよくわからない方、リボ払いを利用している方はぜひ読んでいってください。

(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AD-%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%82%8B-%E3%81%8A%E9%87%91-%E9%87%91%E8%9E%8D-870757/)

一括払い、分割払い、リボ払いの違い

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1094462?title=%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A7%E8%B3%BC%E5%85%A54

まずは、クレジットカードを利用した時の一括払い分割払いリボ払いの違いについて説明していきます。

一括払い

一括払いについては理解している方が多いと思いますが、念のため説明しておきます。

一括払いとは、クレジットカードを利用した時の料金を一括で払うことです。決められた引き落とし日に、銀行口座から引き落とされます。

分割払い

恐らく分割払いについても理解している方が多いと思いますが、一応説明しておきます。

分割払いとは料金を分割して払うことです。毎月、分割した分の金額+金利手数料が引き落とされます。細かく分割すればするほど多くの手数料がかかります。

リボ払い

リボ払いとは月々の支払額を決めることができる支払方法です。月の支払額を1万円と決めたとしたら、毎月1万円ずつ返済することになります。利用金額や利用件数にかかわらず、一定の金額を支払います。

リボ払いの仕組み

出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/%E8%B2%AF%E9%87%91%E7%AE%B1-%E3%81%8A%E9%87%91-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9-2889042/

リボ払いは毎月一定の金額を支払うということは分かりましたね。ですが、毎月の支払いには金利手数料がかかってきます。この金利手数料こそがリボ払いを複雑なものにしている原因となっています。

金利手数料の計算方法

まずは、どのように金利手数料を算出するのかを見ていきましょう。

  1. 利用残高×年利=1年間の金利手数料
  2. 1年間の金利手数料÷365日(1年)=1日の金利手数料
  3. 1日の金利手数料×30日(1か月)=1か月の金利手数料

試しにクレジットカードで10万円の買い物をしたと仮定します。リボ払いの年利の多くが15%なので、年利15%として考えます。これらの数字を上の計算式に当てはめると、

  1. 100000×0.15=15000円(1年間の金利手数料)
  2. 15000÷365=42円(1日の金利手数料)
  3. 42×30=1260円(1か月の金利手数料)

以上の計算から、年利15%で10万円の買い物をすると金利手数料が月々1260円かかるということが分かります。

支払う金額の勘違い

リボ払いがどういったものか、金利手数料はどのように算出するのかは理解できましたね。

ここまでの説明だとリボ払いは元金+金利手数料を支払えばよいと理解する人が多いと思います。

先ほどの例(利用残高10万円、金利15%)で1年かけて払っていくとすると、10万円+金利手数料15000円を12回に分けて払えばよいということです。

しかし、この理解では間違っていて、実際にはもっと多くの金額を払う必要があります。では、どのような仕組みになっているのでしょう。

実際のリボ払いの支払い

毎月の支払金額は、まず利息にあてられます。そして、残りの金額が利用残高の返済にあてられるという仕組みです。

  • 金利手数料+利用残高の1部=支払額

先ほどの例(利用残高10万円、金利15%)で考えみましょう。毎月1万円の支払いと仮定します。

1か月の金利手数料が1260円なので、1万円から1260円引かれ、のこりの8740円が利用残高にてられるということです。

この時点で利用残高が9万1260円となり、また同じように1万円から金利手数料が引かれ、残りが利用残高にあてられます。

(金利手数料)1260円+(利用残高の1部)8740円=(支払額)1万円

リボ払いの種類

リボ払いでの支払いがどのような仕組みになっているのか理解できましたね。

次はリボ払いの種類について見ていきましょう。リボ払いには以下の2つの種類があります。

  • 定額方式
  • 残高スライド方式

定額方式

定額方式とは毎月の支払い金額が一定の支払い方法です。毎月の支払金額が残高に左右されることがありません。

仮に、毎月の支払金額を1万円と指定したら、1万円から変わることはありません。返済によって残高が減ったり新たな買い物によって残高が増えたりしても、毎月の支払額が変わることはありません。

残高スライド方式

残高スライド方式は残高によって月の支払額が変化する支払方法です。残高が減るにしたがって、支払額も少なくなっていきます。

支払いによって残高が減ったり新たな買い物によって残高が増えたりすることによって、月々の支払額も変化します。

リボ払いのメリット

次は、リボ払いのメリットについて見ていきましょう。リボ払いのメリットは以下の2つです。

  • お金がなくても買い物ができる
  • 家計の管理がしやすい

お金がなくても買い物ができる

リボ払いを利用すれば、手元にお金がなくても買い物ができます。リボ払いは利用しすぎると後で苦しむことになるので気を付けてください。

家計の管理がしやすい

リボ払いであれば毎月の支払額が一定のため、家計の管理がしやすくなります。

リボ払いのデメリット

メリットの次はデメリットを見ていきましょう。リボ払いのデメリットは以下の2つです。

  • 残高と金利手数料が痛い
  • いつまでも支払いが終わらない

残高が多いと金利手数料が痛い

残高が多ければ多いほど金利手数料が高くなってしまいます。そのため、残高によっては毎月の支払いのほとんどが金利手数料で引かれてしまうことがあります。

いつまでも支払いが終わらない

残高が多くなってしまうと金利手数料が高くなってしまうので、残高にあてることができる金額が小さくなってしまいます。

そのため、いつまでたっても残高の支払いが終わらないということが起こりえます。

リボ払いのシュミレーションと返済

実際にリボ払いのシュミレーションをしてみましょう。条件は金利が15%、毎月の支払額を2万と仮定します。残高が10万、20万のときでそれぞれ見てみましょう。

残高10万円

金利手数料 残高にあてる支払い 残高
1か月目 100000円
2か月目 1260円 18740円 81260円
3か月目 1002円 18998円 62262円
4か月目 768円 19232円 43030円
5か月目 531円 19469円 23534円
6か月目 291円 19709円 3825円
7か月目 48円 19952円 0円

残高20万円

金利手数料 残高にあてる支払 残高
200000円
1か月目 2466円 17534円 182466円
2か月目 2250円 17750円 164716円
3か月目 2030円 17970円 146746円
4か月目 1810円 18190円 128556円
5か月目 1585円 18415円 110141円
6か月目 1358円 18624円 91499円
7か月目 1129円 18871円 72628円
8か月目 896円 19104円 53524円

 

2つの例から、残高が多ければ多いほど金利手数料が大きくなり、なかなか残高を減らせないことが分かりますね。

リボ払いの効率的な返済方法【繰り上げ返済】

リボ払いは残高が多ければ多いほど金利手数料をたくさん取られ、支払いが大変になります。

そのため、効率的に支払うために繰り上げで支払いをすることをおすすめします。

あなたが会社員であれば、ボーナスが入った時などに一気に支払いを行えば残高を大きく減らしたり支払いを終えたりすることができます。

リボ払い地獄に陥らないように、余裕ができたらこまめに繰り上げで支払うようにしましょう。

リボ払いの効率的な返済方法【毎月の返済額を増やす

リボ払いで効率よく支払いを行うために、毎月の支払額を増やすこともおすすめです。

毎月の支払額を多くすれば、残高にあてることができる金額が大きくなるので、より早く支払いを終えることができます。

毎月の支払額に5000円上乗せするだけでも、金利手数料や支払いにかかる期間がだいぶ変わってきます。

効率的に支払いたいのであれば、毎月の返済額を増やしてみてはいかがでしょうか。

リボ払いの返済が苦しくなったら【低金利カードローン

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1983145?title=%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A8%E7%8F%BE%E9%87%91

リボ払いの支払いが苦しくなったら低金利のカードローンを利用することも1つの手です。

カードローンを利用してお金を借りて、リボ払いの残高を一括で支払います。そして、借りたお金をコツコツと返済していきます。

リボ払いのほとんどの金利が15%なので、それよりも低い金利でお金を借りることができれば支払いが楽になります。

リボ払いの支払いが苦しいのであれば、低金利のカードローンを利用してお金を借りることを検討してみてください。

リボ払いの返済が苦しくなったら【債務整理

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1927727?title=%E6%9A%97%E3%81%8F%E9%95%B7%E3%81%84%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

リボ払いの残高が膨らみすぎて、支払いが不可能になってしまったらどうしたらよいのでしょうか。

低金利で借金をしてリボ払いの支払いを終えたとしても、借金の返済が滞ってしまったら困りますよね。

そんな時は債務整理を行って借金を減額、もしくは借金の返済義務を無効にすることをおすすめします。債務整理には以下の4つがあります。

任意整理

任意整理とは債権者と債務者が話し合いによって借金を決めなおすことです。任意整理を行うと将来発生する利息をカットしてもらえたり、返済期限を延期してもらうことができます。

ただし、任意整理を行うと信用情報に登録されてしまい、借入が5年間できなくなってしまいます。

特定調停

特定調停も任意整理と同様に債権者と債務者が話し合いによって借金を決めなおすものです。任意整理と異なる点は、裁判所を通して話し合いを行うことです。

特定調停を行うと、任意整理と同様に信用情報に登録されてしまいます。

個人再生

個人再生とは裁判所を通して、借金を減額できる制度です。借金を5分の1~10分の1に減額することができます。

借金の総額が5000万円以下であり、安定した収入が見込める場合のみ利用することができます。

個人再生を行うと信用情報に登録されるだけでなく、住所氏名が官報という国が発行する機関誌に掲載されてしまいます。

自己破産

自己破産を行うと借金の支払い義務を無効にすることができます。

一定以上の財産はすべて没収される。信用情報に登録され、官報に掲載されてしまう。一部の職業・資格が制限されてしまうなどのデメリットがあります。

リボ払いとその返済について まとめ

リボ払いについて理解することができましたか?リボ払いはとても便利な支払方法ですが、使い方を1歩間違えると支払い地獄に陥ってしまいます。

無計画にリボ払いにしすぎると、残高が膨らんで支払い不可能になってしまうかもしれません。

上手に使えば便利なものも、使い方を間違えると脅威となってしまいます。リボ払いを利用するのであれば、リボ払いを乱用することは危険だと理解したうえで慎重に利用するようにしましょう。

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くろ
理系学生ライター。 東京理科大学に在籍しつつ、執筆活動を行っています。
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