リップルは日本のキャッシュレス化に大きな影響を与えるかもしれません。
日本のキャッシュレス化はかなり遅れています。その遅れを解消してくれる可能性があるのが、リップルネットです。
そこでこの記事では、リップルネットが一体何なのか。また、日本のキャッシュレス化にどのような影響を与えるのかについて解説していくので、この記事を参考にしてみてくださいね。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3-3789233/#content)
リップルとXRPの違いは何?
リップルは、仮想通貨「XRP」を開発したことで有名な会社です。なので、会社名(リップル)と商品「XRP」の関係ですね。
リップル社はXRPだけ開発しているわけではありません。リップルの目的は価値を情報のように速く動かすことなので、送金システムに力を入れています。
リップル社はXRP以外に、リップルネットを開発しています。リップルネットは現在リップル社のCTO(最高技術責任者)であるデービット・シュワルツが開発しました。
このリップルネットがこれからのキャッシュレス化にどのような影響を与えるのか。そもそもリップルネットとは何なのか。詳しく解説していきますね。
リップルネットとは?
リップルネットとは、一言で言うと、「国際送金システムの未来を変えるネットワークシステム」です。リップルネットを使うことで、低コストで素早い送金が可能になります。
銀行や仮想通貨取引所、キャッシュレスの送金に活用することで、手数料が安くなり時間短縮もできます。なので、本当に国際送金システムの未来を変えるかもしれません。
このリップルネットは以下の3つのソフトウェアから成り立っています。
- xCurrent
銀行間の国際送金や決済を一瞬で行うことができるソフトウェア - xRapid
金融機関が国際送金するときに仮想通貨のXRPを使うことで、送金や決済をスピディーに行うことができるソフトウェア - xVia
外部からリップルネットに接続し、国際送金を可能にするソフトウェア
簡単にまとめるとこのような感じです。xRapidは、xCurrentの実装が前提として開発され、合わせて導入することで、さらにスピーディに低コストで送金することができます。
xViaは簡単に言えば、リップルネットを借りるということですね。かなり難しい内容なので、リップルネットには3つの仕組みがあるんだなくらいの感じで十分ですよ。
リップルネットを使っているのは?
リップルネットは世界40ヵ国以上、300を超える金融機関が利用しています。
有名な企業は AMERICAN EXPRESS、SBIホールディングス、三井住友信託銀行、三菱UFJフィナンシャル・グループなどです。海外だけでなく日本の金融機関もリップルネットに参加しています。
この数から考えると、リップルネットに参加することで、送金や決済が便利になることは間違いなさそうですね。
リップルネットの技術は、あの「PayPay」にも使われている
2020年にはキャッシュレスのPayPayがマネータップを活用しました。マネータップとはSBIホールディングスの子会社です。
マネータップはリップルネットを利用するスマートフォン向けの送金アプリ「Money Tap」を開発しています。この「Money Tap」をインフラに活用し、PayPayのチャージ事業で連携しています。
マネータップを経由することで、金融機関との接続負担の軽減や、金融機関における既存のインフラより低コストでの接続が実現されるようです。
キャッシュレスにリップルネットを使うメリット
リップルネットについて解説しましたが、実際にキャッシュレスにどのようなメリットがあるのでしょうか。以下の3つが考えられます。
- 送金が速い
- 手数料が安くなる
- 金融機関との接続負担軽減
先述したPayPayのようにリップルネットを活用すれば、消費者と企業側のお互いにメリットが生まれるでしょう。
キャッシュレスは今でも十分便利ですが、リップルネットに参加すればもっと便利になって低コストになります。
今後、PayPayのようなキャッシュレスが増えていけば、今以上にキャッシュレス化が進むかもしれませんね。
キャッシュレス化を止めることはできない?
キャッシュレスは世界的に見ればかなり普及していると言えるでしょう。特に、中国やインドでは仮想通貨やデジタル通貨の導入にかなり力を入れています。
海外では現金はほとんど使わず、クレジットカードですらもう使われなくなってきているのが現状です。スマホ決済が当たり前になっている国はどんどん増えてきています。
遅かれ早かれ、現金というものは必要なくなるでしょう。そして、キャッシュレスの時代が来るはずです。
日本は現金の国なので、信じられないかもしれませんが、実際に、日本のキャッシュレス化はかなり出遅れています。どのくらい遅れているのか詳しく解説していきますね。
日本のキャッシュレス化はかなり遅れている!
先ほど述べたように、日本のキャッシュレス化はかなり遅れています。これには理由があり、日本の現金が優秀すぎたからです。海外では、偽札を簡単に作れる国もあります。
それに比べ、日本のお札は高度な技術が必要なので、偽札はそう簡単に作れません。この技術の高さがキャッシュレス化に遅れを取る原因です。
日本では、現金よりキャッシュレスの方が危険という意見が多数ですが、キャッシュレスが進んでいる国では真逆です。現金よりキャッシュレスの方が安全だからこそ普及しました。
キャッシュレスが当たり前の時代に、日本で現金派が多数なのは日本のお札が凄すぎたということです。その技術をキャッシュレスにも活かしてほしいですね。
今後リップルネットを活用したキャッシュレスは増えるのか?
リップルネットの仕組みは、参加している企業の多さからも分かる通り良いシステムです。
このシステムを活用するキャッシュレスがPayPay以外に現れるかどうかで、日本でキャッシュレスが普及するスピードは変わるでしょう。
日本でもキャッシュレスは普及されてきてはいますが、浸透しきってはいません。PayPayのようにリップルネットを活用するキャッシュレスは今後増えていくはずです。
リップルネットが日本のキャッシュレス化を加速させる?
リップルネットの活用によって、日本のキャッシュレス化が加速する可能性は十分に考えられます。
なぜなら、現金よりも明らかにキャッシュレスの方が便利だからです。今は、信用が足りない部分はありますが、便利になればなるほどキャッシュレスにしようと考える人は増えます。
また、ネットでの決済はキャッシュレスの方が便利です。これから、テレワークやリモートワーク、基本的な生活を家で過ごす人が増えていけばネットで買い物する人が増えるでしょう。
日本でも、必ずキャッシュレス化していきます。それがどのタイミングで浸透するかは分かりませんが、これ以上世界と遅れるわけにはいかないでしょう。リップルネットがどのような影響を与えるのか注目しましょう。
リップルネットが日本のキャッシュレス化に与える影響 まとめ
この記事では、リップルネットが日本のキャッシュレス化にどのような影響を与えるのかということについて解説してきました。
リップルネットがいい影響を与えてくれれば、日本のキャッシュレス化は加速していくでしょう。ただ、キャッシュレス化は時間の問題です。
なので、この記事をここまで読んだ方でキャッシュレスではなく、現金派という方がいればキャッシュレスにすることをおすすめします。
リップルネットがキャッシュレスをより良いものにすることで、日本のキャッシュレス化を加速させることに期待ですね。