「デビットカードとプリペイドカードは似ている気がするけど、どんな違いがあるの?」
クレジットカードとよく一緒に比較されるデビットカードとプリペイドカード。具体的な違いを聞かれると、答えるのが難しいですよね。
今回はデビットカードとプリペイドカードでどんな違いがあるのか、具体例も入れて解説します。クレジットカード代わりにこの2つを使いたいと検討している人は読んでみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4213951?title=%E6%89%8B%E3%81%AB%E6%8C%81%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%A4%87%E6%95%B0%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E9%A1%9E&searchId=3150544502#)
デビットカードとプリペイドカードの違いがわかりにくい!
クレジットカードの代わりに使えるカードで、デビットカードとプリペイドカードが便利って聞いたけど、どう違うの?
デビットカードとプリペイドカードという言葉は、TVのCMなどで聞いたことがある人は多いでしょう。でも、この2つの具体的な違いを聞かれて、正確に答えられますか。
デビットは、英語の「debit」が由来で、「~を引き落とす」という意味があります。一方で、プリペイドは英語の「pre-paid」が由来で、「事前に払った」という意味です。
この英語の意味がそれぞれのカードの特徴を示しているのです。(デビットとプリペイドの特徴は別の章で詳しく説明しますね。)
デビットとプリペイドの違いがわかる具体例
デビットカードとプリペイドカードの違いがわかる具体例を紹介します。具体例を見ると違いがイメージしやすいでしょう。
デビットカード | プリペイドカード |
|
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デビットカードは、銀行の名前やクレジットカードのブランドがカードの名前につくのに対して、プリペイドカードは、Amazonやitunesなど会社がバラバラですね。
ここからは、デビットカードとプリペイドカードの特徴をそれぞれ紹介していきます。
デビットカードの特徴①銀行口座と紐づいている
デビットカードの特徴の1つ目は「銀行口座と紐づいていること」です。
デビットカードを使うと、支払った金額が銀行口座から引き落とされます。例えば、お店で1,000円のものをデビットカードを使って買えば、銀行口座から1,000円がその場で引き落とされます。
基本的にデビットカードは、1回払いしかできません。クレジットカードのように分割払いやリボ払いはできないのです。
デビットカードは銀行口座と紐づいているため、残高以上のものを購入すると、引き落としができないから1回払いのみなのです。残高が1,000円のときに、1,500円のものを購入はできないということです。
デビットカードの特徴②カードを発行するときに審査がある
デビットカードの特徴の2つ目は「カード発行するときに審査があること」です。
デビットカードの発行では審査がありますが、銀行口座を持っていれば基本的に通ります。そのため15歳以上(高校生)から持つことができます。
当然ですが、デビットカードは銀行口座と紐づいているので、口座を持っていなければ、まずは口座を開設することから始めましょう。プリペイドカードと比べて発行に時間はかかります。
クレジットカードと違い、審査で安定した収入があることやローンの支払い状況などを見られる心配はありません。クレジットカードの審査が通らないけど、大きい金額の買い物をしたい人に使いやすいカードです。
プリペイドカードの特徴①カードを購入するときに審査がない
ここからはプリペイドカードの特徴を紹介します。プリペイドカードの特徴1つ目は「カードを購入するときに審査がないこと」です。
Amazonギフトカードやitunesカードはコンビニで売っていますよね。誰でも購入できます。そのため、必要なお金さえあれば審査はいらないのです。
また、SuicaやWAONは発行するときに書類に記入が必要なことがありますが、基本的には誰でも持てますよね。そのため審査はありません。
プリペイドカードの特徴②先にお金を払わないと使えない
プリペイドカードの特徴2つ目は「先にお金を払わないと使えないこと」です。
AmazonカードやQuoカードを使いたいときは、必要な金額を払いますよね。5,000円必要なら5,000円払ってカードを購入しないと使えません。
また、SuicaやWAONなどの電子マネーも先にお金をチャージしないと、使えないですよね。プリペイドカードは先にお金を払わないとカードを使えないのです。
さらにデビットカードは口座残高全部を使えますが、プリペイドカードは入金できる金額がカードごとに決まっています。そのため、カードの限度額までしか利用できません。
デビットとプリペイドの違いと共通点
ここまで、デビットカードとプリペイドカードの特徴を紹介しました。両方の違いを一覧で確認しましょう。
デビットカード | プリペイドカード | |
発行時の審査 | 審査あり(15歳以上) | 審査なし |
先払い・後払い | 後払い(銀行口座から引き落とし) | 先払い |
利用できる金額 | 銀行口座の残高の範囲内 | チャージ限度額内 |
分割ができるか | 1回払いのみ | 1回払いのみ |
ポイントの有無 | 有り | 有り※カードによってはポイント無 |
使えるお店 | カードブランドに加盟しているお店 | カードにより利用できる店舗が異なる |
デビットカードとプリペイドカードの共通点はどちらも1回払いという点ですね。
また、デビットカードはポイントがつくカードがほとんどです。クレジットカードと同じ仕組みでカードを使うごとに○%還元という形でポイントがつきます。
一方でプリペイドカードは、Quoカードのような使い切り型のカードだとポイントがつきません。プリペイドカードを使ってポイントを貯めたい場合は、カードを選ぶ必要があります。
クレジットと比べたデビット・プリペイドの違い
デビットカード、プリペイドカードとよく比較されるのが、クレジットカードです。クレジットカードと比べてデビットカードやプリペイドカードの使いやすさを比較してみました。
支払いの柔軟さ | クレジットカード > デビットカード ≒ プリペイドカード |
利用できる店舗数 | クレジットカード > デビットカード > プリペイドカード |
手に入れやすさ | プリペイドカード > デビットカード > クレジットカード |
ポイントのつきやすさ | クレジットカード > デビットカード > プリペイドカード |
クレジットカードは、デビットカードやプリペイドカードと比べて支払いのしやすさや利用できる店舗数、ポイントの還元率を見ると、圧倒的に優れています。
その分、カードの発行時に安定した収入やローンの支払いで遅延が無いか等条件が厳しくなるので、手に入れやすさでは、一番難しいでしょう。
それぞれのカードの違いを組み合わせて上手く利用しよう
デビットカードとプリペイドカードの違いや共通点を紹介しました。どちらも使える金額がクレジットカードに比べて制限がある点はデメリットでしょう。しかし、このようなカードが向いている人もいるのです。
例えば「口座にあるお金があると全部使ってしまうから不安」、「お店ごとにカードを使い分けたい」と考える場合は、プリペイドカードの方が良いです。
デビットカードは、「クレジットカードのように支払いがしやすいカードが欲しいけど、使いすぎて払えなくなるのが不安」という人に向いています。
筆者は、普段プリペイドカードを複数使い分けて、ポイントを貯めたり、出費を抑えたりしています。カードを組み合わせてお得に使えるようにした方が良いですね。
デビットカードとプリペイドカードの違いは何? まとめ
今回はデビットカードとプリペイドカードの特徴を紹介しました。どちらのカードも使いすぎを防ぐという点で、便利なものです。
特にデビットカードは銀行口座と紐づくので、クレジットカードのように使いすぎて支払いが大変になることがありません。自分でお金を管理できない人には、家計を見直すのに便利なカードです。
筆者は少額の買い物をするときは、WAONをよく利用しています。クレジットカードを使うと、総額でいくら使ったかわからなくなるので、残高がわかるプリペイドカードの方が使いすぎていないか判断しやすいのです。
もし、どちらのカードが向いているのかわからない場合は、まずは一カ月金額を決めて使ってみましょう。使ってみて初めてわかることも多いのでおすすめですよ。