「電気代の内訳ってどうやって確認すればいいの?」「電気代の内訳のどこを重点的に見ればいいの?」などと気になったことはありませんか?
実際に、電気代の内訳を確認しても、計算方法や内訳の内容がイマイチわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、電気代の計算方法や内訳について詳しく説明していきます。
この記事を読むだけで、電気代の内訳についてや計算方法、節約するためのポイントがわかるので、ぜひ参考にしてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/25314992?title=%E5%85%89%E7%86%B1%E8%B2%BB%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8)
電気代の内訳は検針票かWeb上で確認できる!
電気代を節約するには、電気代の内訳を確認するのが重要です。電気代の内訳は、大手電力会社(旧一般電気事業者)は、毎月届く紙の検針票で確認ができます。
新電力会社で、電気を契約している場合は、紙の検針票は届きません。そのため、Webサイトのマイページから、明細書を確認する必要があります。
また、大手電力会社でも、紙の検針票からWeb明細に切り替わっている場合もあるので、不明な場合は、現在契約している電力会社に問い合わせてみましょう。
東京電力/関西電力/中部電力/東北電力/九州電力/中国電力/四国電力/北海道電力/北陸電力/沖縄電力
電気代の内訳は何を詳しく見るべき?
前述したように、電気代の内訳は、毎月届く検針票かWeb上で詳しく確認ができます。電力会社により、多少の違いはありますが、基本的な内容は一緒です。
電気代は、「基本料金」「電力量料金」「燃料費調整額」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」で構成されています。
電気代を節約するには、電気代の構成を一つひとつ理解するのが重要です。そこで、次から、電気代の内訳について丁寧に説明していきます。
電気代の内訳①基本料金について
基本料金とは、電気の使用量に拘らず、毎月一定の金額がかかる仕組みのことです。契約しているアンペア数で決まります。
電気の使用量が少ない家庭は、契約アンペア数を下げるだけで、基本料金が安くなり、電気代の節約が可能です。
また、電力会社によっては、アンペア制ではなく、最低料金制で契約している可能性もあります。
さらに、基本料金がかからないプランもあるので、契約中の電力会社の料金プランをしっかりと確認してみましょう。
電気代の内訳②電力量料金について
電力量料金とは、実際に使用した電気の量に応じて、発生する料金のことです。
電気を使用すればするほど、電力量料金が上がっていき、電気代が高くなる仕組みです。電力量料金は、1kWhの単価に使用した電力量をかけると計算ができます。
- 電力量料金=1kWhあたりの単価×使用電力量±燃料費調整額(kWh)
また、ほとんどの電力会社は、使用した電力量に応じて電気代が上がっていく、3段階料金システムを採用しています。
主な電力会社の3段階料金 | kWh |
第1段階料金 | 0〜120kWh |
第2段階料金 | 120kWh〜300kWh |
第3段階料金 | 300kWh以上〜 |
電力自由化後、3段階料金システムではなく、電力量料金が一定のプランもあるため、電気代を見直す際は、自分の生活スタイルに合ったプランを選ぶのがおすすめです。
電気代の内訳③燃料費調整額について
燃料費調整額とは、火力発電にかかる、原油や石炭などの仕入れのコストのことです。仕入れ値で決まるため、月によって燃料費調整額は変動があります。
燃料費の3ヶ月間の平均価格と基準価格を比較して、燃料価格が上昇していたら、電気料金が上がり、燃料価格が低下していたら、電気料金が下がる仕組みです。
ほとんどの電力会社では、燃料費調整額は電力量料金に含まれています。
電力会社によっては、発電をする際に、化石の燃料を使用しないプランもあるので、燃料費調整額が存在しない場合もあります。
電気代の内訳 ④再生可能エネルギー発電促進賦課金について
再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)とは、再エネで発電した電気を、固定価格買取制度(FIT制度)に基づき、買い取る費用を国民が負担するための料金制度です。
再エネでの発電を促進するために、再エネ賦課金を国が設定しています。
固定価格買取制度とは、再エネで発電した電気を、電力会社が一定期間買い取ることを国が約束する制度のことです。
再エネ賦課金は、全国で一律になるように計算されていますが、電力の使用量が多い事業者は、免税される場合もあります。ちなみに、2023年3月時点の再エネ賦課金は、1kwhあたり3.45円になっています。
電気代はどうやって計算されている?
電気代の内訳を理解しても、実際にどうやって毎月の電気代は計算されているのか、わからない方も多いのではないでしょうか。ここでは、電気代の計算の仕方について説明していきます。
電力会社の電気料金プランには、アンペア制と最低料金制があり、それぞれの計算方法が異なるので、注意が必要です。
アンペア制は、契約アンペアによって基本料金が決まっており、アンペア数が大きくなればなるほど、電気代が高くなります。
最低料金制は、契約アンペアに関係なく基本料金が決まっており、基本料金以上の電力を使用した場合は、その分の電気代を上乗せして支払う仕組みです。
- アンペア制
1ヶ月の電気料金=基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金
- 最低料金制
1ヶ月の電気料金=最低料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金
電気代を節約するポイント2選!
ここまで、電気代の内訳についてや計算の仕方について詳しく説明してきました。
「理解はしたけれど、どこを主に節約すればいいのかわからない」方もいるのではないでしょうか。
電気代を節約するには、契約中の電気代の内訳を確認して、契約内容やプランを見直すことが重要です。
そこで、次からは、電気代を節約するポイントを2つ紹介していきます。
- こまめに電源を切ることを心がける
- 大手電力を契約中なら新電力に乗り換える
ポイント①こまめに電源を切ることを心がける
電気代を節約するには、まずは日々使用している電力量を減らすことから始めましょう。
家電製品は、使用していない状態でもコンセントに接続していると、微量の電力を消費してしまいます。
そのため、使っていない家電製品の電源をこまめに消すと、電気代の節約に繋がりますよ。
今すぐ簡単にできるので、やらない手はないでしょう。ちょっとしたことで、電気代の節約ができるのでおすすめです。
ポイント②大手電力を契約中なら新電力に乗り換える
大手電力会社を契約している場合は、様々な料金プランのある新電力への乗り換えで、電気代が安くなる可能性があります。
新電力会社では、ガスとのセット割りや楽天ポイントが貯まるなど、豊富なプランが存在してます。
そのため、様々なプランの中から、自分の生活スタイルに合ったプランを選択できるのが魅力的です。
自分の電気の使用量に応じて、自分に合っている新電力会社を選ぶと、電気代の節約ができますよ。
まとめ:電気代の内訳を確認して電力会社を見直そう!
今回は、電気代の内訳や計算をする方法、節約するポイントについて紹介してきました。電気代は、「基本料金」「電力量料金」「燃料費調整額」「再エネ賦課金」で構成されています。
そのため、電気代を節約したいのなら、内訳を確認してどの部分で電気代が高くなっているのかを把握するのが大切です。
また、大手電力を契約している場合は、自分の生活スタイルに合った新電力への乗り換えで、電気代を節約できる可能性があります。
新電力に乗り換えたい場合は、企業の公式サイトか比較サイトで、料金シミュレーションをして、自分に合っている新電力会社を見つけましょう。