「どんな電力会社があるのかわからない」「おすすめの新電力が知りたい」という方のために、今回は主要な電力会社をリストアップしました。
2023年2月現在、登録小売電気事業者は700社以上も存在するため、全てを確認したり比較したりするのはとても大変です。
本記事では、6つのカテゴリーに分けて電力会社を紹介し、さらに新電力を選ぶときのポイントを解説します。電力会社の切り替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/376011?title=%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%A3%B2%E8%87%AA%E7%94%B1%E5%8C%96)
どんな電力会社がある?カテゴリー別にリストアップ
一口に「電力会社」と言っても、従来の大手電力会社や企業が運営する新電力など種類は実に様々です。
全てを紹介すると、「どこと契約すれば良いんだろう…」と悩んでしまうかと思いますので、今回は6つのカテゴリーに絞って電力会社を紹介します。
- 大手電力会社(旧一般電気事業者)
- ガス会社の新電力
- 通信会社の新電力
- 石油会社の新電力
- その他業種の新電力
- 地域密着型の新電力(地域新電力)
本記事のメインは「新電力」ですが、比較対象として大手電力会社も紹介しますので、そちらも参考にしていただければと思います。
それでは、各カテゴリーの電力会社やサービスの特徴について詳しく見ていきましょう。
電力会社リスト①大手電力会社(旧一般電気事業者)
大手電力会社(旧一般電気事業者)は、2016年の電力自由化が行われる以前、独占的に電気を供給していた電力会社です。以下、大手電力会社のリストになります。
大手電力会社は、電力供給システムの発電・送配電・小売の全てを担う電力会社です。小売だけを行う新電力とは異なり、発電や送配電の設備投資がかかるため、電気料金が高めに設定されています。
ですので、「できるだけ電気代を抑えたい」という方は、大手電力会社から新電力に切り替えるのがおすすめです。しかし、近年は燃料価格の高騰により、撤退・倒産や値上げをせざるを得ない新電力が増えています。
大手電力会社も価格高騰のあおりを受けていますが、小規模な新電力と比べると経営の安全性は高いです。
電力会社リスト②ガス会社の新電力
2016年の電力自由化以降、多くのガス会社が小売電気事業に参入しています。
ガス会社が運営する新電力では、ガスと電気をセット契約することで割引を受けられるケースが多いです。
例えば、東京ガスの場合は電気料金の割引が受けられ、TOKAIガスではガス料金から200円が割引されます。各社でサービス内容は異なるので、契約する前によく確認しておきましょう。
また、ガスと電気の契約先が同じであれば、家計管理やトラブル時の問い合わせも楽になります。利便性に優れているところも魅力的なポイントです。
電力会社リスト③通信会社の新電力
携帯電話やインターネットなど馴染みのある通信会社も電気の販売を行っています。
大手キャリアが運営する新電力では、スマホと電気をセット契約することで通信費の割引やポイント還元が受けられます。生活費の節約が期待できる上、請求がまとめられるのもメリットの1つです。
他の通信会社でも同様のサービスを提供しており、中にはデータ容量増加や基本料金0円といったユニークなプランを展開しているところもあります。
通信サービスをよく利用する方は、上記の新電力をチェックしてみると良いでしょう。
電力会社リスト④石油会社の新電力
ガソリンスタンドでお馴染みの出光やENEOSをはじめ、石油会社も小売電気事業に参入しています。
idemitsuでんきやENEOSでんきでは、石油会社という強みを活かし、給油(ガソリンや軽油など)の値引きを実施しています。「電気代はもちろん、車の維持費も抑えたい」という方におすすめの新電力です。
また、ポイント還元や長期契約による継続割、オール電化向けの夜間割引など各社で様々なサービスを提供しています。お得な特典・割引が多いので、上手く活用すれば生活費の節約に繋がるでしょう。
電力会社リスト⑤その他業種の新電力
ガス会社や通信会社、石油会社の他にも様々な企業が電気の販売を行っています。
上記の新電力を運営する企業には、「再生可能エネルギー事業」に力を入れているという共通点があります。
再生可能エネルギーとは、太陽光や風力など常に存在するエネルギーのことです。石油をはじめとする化石エネルギーと比較して、「枯渇しない」「二酸化炭素を排出しない」という特徴があります。
つまり、紹介した新電力と契約すれば、これまでと同じ生活をしながら環境保全に貢献できるという訳です。少しでも環境に良い電気を使いたい方は、ぜひチェックしてみてください。
電力会社リスト⑥地域密着型の新電力(地域新電力)
地域新電力とは、「地域経済の活性化」を主な目的とする小売電気事業者のことです。以下、地域新電力のリストになります。
地域新電力は、特定のエリアで電気を発電・供給し、事業利益をそのエリアの課題解決や産業活性化に役立てることを目的としています。
つまり、私たち消費者が支払うお金が地元に再投資・還元されるため、地域経済の活性化が期待できるのです。
また、新たな事業開発による「雇用の創出」や、再生可能エネルギーの利用による「環境負荷の軽減」に繋がるのも地域新電力の魅力です。
「地元のためにお金を使ってほしい」「地球にやさしい電気を使いたい」という方は、地域新電力を検討してみましょう。
新電力の選び方を3つのポイントに分けて解説
ここでは、電力会社の切り替えを検討している方に向けて、新電力を選ぶときのポイントを3つ紹介します。
- 供給エリアを確認する
- 料金プランを確認する
- 支払い方法を確認する
新電力を選ぶときのポイント①供給エリアを確認する
1つ目のポイントは、電力会社の供給エリアを確認することです。
新電力のほとんどは一部の地域にしか電気を供給していないため、サービスを受けられない可能性があります。
供給エリアについては各社のホームページで確認できますので、自分が住んでいる地域が含まれているかチェックしてみてください。
新電力を選ぶときのポイント②料金プランを確認する
2つ目のポイントは、契約する前に料金プランをよく確認することです。
新電力と契約すれば電気代の節約が期待できますが、返って割高になってしまうケースも少なくありません。
ですので、電気料金や特典内容をきちんと確認し、お得になるのかどうか事前に確かめておきましょう。
多くの電力会社のホームページでは、無料で「料金シミュレーション」ができます。
契約中のプランと比較でき、どれくらい得になるのかわかるので大変便利です。
新電力を選ぶときのポイント③支払い方法を確認する
3つ目のポイントは、利用できる支払い方法を確認することです。
新電力によって電気料金の支払い方法は異なり、対応しているクレジットカードや金融機関異なります。
そのため、自分が希望する形で支払いができるかどうかも確認することが大切です。
新電力に切り替えるときの注意点
本記事を読んでいる方のほとんどは、「電気代の節約」を目的に新電力への切り替えを検討しているかと思います。しかし、新電力に切り替えても電気料金が安くなるとは限らないので注意が必要です。
新電力には様々な料金プランがあり、自身のライフスタイルに合わせてプランを選ぶことで、はじめて電気代の節約に繋がります。逆に言うと、適切なプランを選ばなければ割高になってしまうのです。
確実に電気代を節約するためにも、自分の生活パターンを再確認し、適切なプランを選ぶようにしましょう。
「いつ電気を使うのか」「どれくらい電気を使うのか」を確認しておくと、より自分に合ったプランを選択しやすいです。
まとめ:電力会社を切り替えて理想の暮らしを目指そう
今回は、6つのカテゴリーに分けて主要な電力会社リストを紹介しました。改めて各カテゴリーの電力会社の特徴を簡単にまとめてみます。
大手電力会社 | 電気料金は高め・新電力より経営の安全性は高い |
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ガス会社の新電力 | ガスと電気のセット割がある・光熱費の請求をまとめられる |
通信会社の新電力 | 通信費の割引やポイント還元などで生活費の節約が期待できる |
石油会社の新電力 | 給油の値引きをはじめ、お得な割引や特典が多い傾向にある |
その他業種の新電力 | 再エネ100%の電気供給の他、各社の強みを活かしたプランを展開 |
地域密着型の新電力 | 地域経済の活性化、雇用の創出、環境保全に貢献できる |
前述したように、日本には様々な電力会社が存在します。本記事を読んだあなたなら、きっと最適な電力会社を選び出すことができるでしょう。
ぜひこの機会に電力会社を切り替えて、電気代の節約や理想の暮らしを実現してみてくださいね。