「新電力に切り替えて電気代を抑えたい!」と考えてはいるものの、電力会社の選び方がわからず、なかなか契約に踏み切れない状況ではありませんか?
実は、3つのポイントさえ押さえれば最適な電力会社を選ぶことは可能です。
本記事では、新電力を選ぶときのポイントや注意点について詳しく解説しますので、自分でどのように選べばいいかわからないという方は、ぜひ参考にしてみください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24613111)
新電力の選び方を3つのポイントに分けて解説
新電力に切り替えること自体は簡単ですが、どこに注目して電力会社を選べば良いのでしょうか。
以下の3つのポイントをチェックすれば、あなたに合った電力会社を選べるようになります。
- 供給エリアを確認する
- 料金プランを確認する
- 支払い方法を確認する
一口に「新電力」と言っても、供給エリアや料金プラン、支払い方法は実に様々です。そのため、自分が住んでいる地域やライフスタイルに合わせて契約先を選ぶ必要があります。
次からは、各ポイントについて詳しく解説していくので、1つずつ内容をチェックしてみてください。
新電力の選び方①供給エリアを確認する
1つ目のポイントは、電力会社の供給エリアを確認することです。
新電力の中には全国展開しているところもありますが、地域が限られている電力会社も数多く存在します。
いくら電気料金が安くても、自分が住んでいる地域に電気を供給していなければサービスを受けられません。
各社の供給エリアについてはホームページに記載されているので、気になる電力会社を見つけたら真っ先に確認しましょう。
新電力の選び方②料金プランを確認する
2つ目のポイントは、電力会社選びにおいて重要な料金プランを確認することです。
「新電力は安い」という情報をよく目にするかと思いますが、選び方によっては電気料金が高くなってしまう場合があります。
せっかく新電力に切り替えても、電気代が上がってしまっては本末転倒なので、プラン内容はしっかりチェックしましょう。(新電力の料金プランについては後ほど詳しく解説します。)
多くの電力会社のホームページでは「料金シミュレーション」ができるようになっています。
そちらを活用すれば、自分にとってどのプランが1番お得になるのか確認しやすいのでおすすめです。
新電力の選び方③支払い方法を確認する
3つ目のポイントは、電力会社が対応している支払い方法を確認することです。
各社で利用できる支払い方法は異なり、新電力の中にはクレジットカード決済しか選べないところもあります。そのため、振り込みや口座振替を利用したい方は注意が必要です。
また、これまでと同じ支払い方法であっても、利用できるクレジットカードや金融機関が異なる場合もあります。自分が希望する形で電気料金の支払いができるのか確認することも大切です。
新電力にはどんな料金プランがある?
ここでは、新電力に切り替える上で重要な料金プランについて詳しく解説します。
電力会社によって契約できるプランは異なりますが、主な種類は以下の4つです。
- 従量電灯プラン
- 時間帯別プラン
- 基本料金・最低料0円プラン
- 特典付きプラン
新電力に切り替える際、ライフスタイルや重視したいポイントによって料金プランを選ぶことで、より良い生活スタイルや電気代の節約に繋がります。
以下では、各プランの特徴を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
新電力の料金プラン①従量電灯プラン
従量電灯プランは、多くの電力会社が採用している基本的なプランで、契約アンペア数と電気使用量に応じて料金が決まります。
毎月一定の「基本料金」または「最低料金」がかかり、電気の使用量に応じて「電力量料金」を支払うのが主な特徴です。
「シンプルでわかりやすい料金プランが良い」「電気を使う時間帯が決まっていない」という方は、スタンダードな従量電灯プランを検討してみると良いでしょう。
新電力の料金プラン②時間帯別プラン
時間帯別プランは、その名の通り時間帯によって料金単価が異なるプランです。
主に夜間の電気料金が安く設定されていることが多いため、昼間に誰も家にいない家庭や夜に電気をたくさん使う方に向いています。
ただし、指定の時間帯以外は電気料金が割高なので、自身のライフスタイルに合ったプランの見極めが必要です。
新電力の料金プラン③基本料金・最低料金0円プラン
基本料金・最低料金0円プランは、従量電灯プランで説明した基本料金・最低料金がかからないプランです。
毎月の固定料金がかからないことに加えて、料金単価が電気使用量に関わらず一律となっていることが多いのも特徴として挙げられます。
電気をたくさん使う家庭では、当プランを契約することで電気代の節約に繋がりやすいです。
新電力の料金プラン④特典付きプラン
特典付きプランは、電気料金の支払いに応じて特典を受けられるプランです。
電力会社によって特典内容は異なりますが、ポイントが貯まるものやガス代が割引されるものなど様々なプランが登場しています。
普段利用しているポイントやサービスに関連するプランを選べば、よりお得感が増すでしょう。
ただし、選び方によっては電気料金が高くなってしまうケースがあるため、よく内容を確認した上でプランを選ぶことが大切です。
電気料金の比較方法とプランの選び方
電力会社を選ぶとき、最も注目すべきは「電気料金」です。同じ使用量でも各社で料金に差があり、電気を使えば使うほど差が大きくなるので、よく比較検討してから契約先を選ぶことをおすすめします。
電気料金の比較方法ですが、まず契約中のプラン内容を確認しましょう。そして気になる新電力の料金(基本料金や電力量料金など)と照らし合わせれば、今よりも電気料金が安くなるのかどうかがわかります。
前述したように、多くの電力会社のホームページでは料金シミュレーションができるので、そちらも活用すると良いでしょう。
また、電気料金だけを比べて「節約に繋がらない」と思っても、特典を含めることでお得になるケースも少なくありません。料金と特典の両方を比較することが安いプランを見つけるポイントです。
新電力を選ぶときの3つの注意点
ここまで新電力の選び方について解説してきましたが、いくつか注意点があるので紹介します。特に注意すべきポイントは以下の通りです。
- 必ずしも電気料金が安くなるとは限らない
- 電力会社によっては違約金が発生する
- 一部の建物は自由に電力会社を選べない
注意点①必ずしも電気料金が安くなるとは限らない
お得なプランを提供している新電力ですが、選び方によっては電気料金が高くなってしまう可能性があるので注意が必要です。
前述したように、新電力には様々な料金プランがあり、ライフスタイルに合ったものを選ぶことで電気料金を節約できます。
逆に言えば、ライフスタイルに合っていないプランを選ぶことで、返って割高になってしまう可能性があるのです。損をしないためにも、サービス内容をよく確認した上で料金プランを選びましょう。
注意点②電力会社によっては違約金が発生する
従来の大手電力会社とは異なり、新電力の中には違約金を設定しているところもあるので注意しておきましょう。
違約金の相場は2,000〜10,000円位ですが、解約するときにお金がかかると、他の電力会社に変えづらくなります。
「すぐには解約しない」と考えていても、急な転勤や家庭の事情などで解約が必要になるかもしれません。ですので、事前に違約金の有無や金額を確認しておくと安心です。
注意点③一部の建物は自由に電力会社を選べない
マンションやアパートなど集合住宅に住んでいる方は、個別で電力会社と契約できない可能性があります。
というのは、集合住宅の中には電気料金を抑えるため、高圧電力を一括で契約していることがあるからです。その場合、自由に電力会社を選ぶことはできません。
集合住宅に住んでいる方は、管理会社や大家さんに確認を取ってから新電力と契約するようにしてください。
新電力と契約するときに必要なもの
新電力の選び方についてはイメージできたかと思いますが、よりスムーズに切り替えを済ませるためには事前準備が必要です。
新たな電力会社と契約する際は、基本的に以下のようなものが必要になります。
- 契約者情報(氏名・住所・連絡先など)
- 支払いで利用するクレジットカードや口座
- 供給地点特定番号
- 現在契約中の電力会社名
- 現在契約中の電力会社のお客様番号
供給地点特定番号とは、電気の供給場所を特定する22桁の番号のことです。当番号をはじめ、契約中の電力会社名やお客様番号は「電気の検針票(電気使用量のお知らせ)」で確認できます。
ちなみに、大抵の電力会社は公式サイトから申し込みができ、必要情報を入力するだけなので手続きがとても簡単です。
新電力に関するよくある質問
最後に、新電力に関するよくある質問を3つ紹介します。本記事で取り上げる内容は以下の通りです。
- 「新電力はやばい」って本当?
- 電気の供給は問題ない?
- 値上がりする可能性はある?
以下の内容を1つずつチェックして、今ある疑問や不安を取り除いておきましょう。
よくある質問①「新電力はやばい」って本当?
新電力が「やばい」と言われているのは、電力の市場価格が高騰し、倒産や撤退する事業者が増えているためです。
しかし、多くの新電力は安定的にサービスを提供しており、仮に倒産・撤退した場合にも大手電力会社が代わりに電気を供給してくれます。
次の契約先を探す手間こそかかりますが、「急に電気が使えなくなる」ということはないので安心です。
よくある質問②電気の供給は問題ない?
新電力と契約したからといって、電気の品質が下がったり、停電しやすくなったりすることはありません。
これまでと同じように、電気を送るのは大手電力会社が行うため、どの電力会社へ切り替えても安心して電気が使えます。
よくある質問③値上がりする可能性はある?
近年、電力の市場価格が高騰していることから、今後も電気料金が値上がりする可能性はあると言えます。
また、温暖化や大寒波による電気需要の増加(電気不足)が起きれば、利益を出すために値上げを検討する必要が出てくるでしょう。
電気料金の値上げが気になる方は、市場価格の影響を受けない「単価固定プラン」を選択するのも方法の1つです。
まとめ:選び方を間違えなければ電気代を安くできる
今回は、新電力の選び方について解説しました。改めて電力会社を選ぶときのポイントを簡単にまとめてみます。
- 気になる電力会社を見つけたら供給エリアを確認する
- ライフスタイルに合わせてプランを選ぶ
- 希望する支払い方法に対応しているかチェックする
- 「料金+特典」で電力会社を比較する
新電力と契約すれば「電気代の節約」が期待できますが、選び方によっては電気代が高くなってしまう可能性があります。
本記事を読んでポイントを把握したあなたなら、最適な電力会社を選ぶことができるでしょう。この機会に新電力に切り替えて、お得かつ快適に過ごしてくださいね。