結婚が決まり新婚生活が始まったら、お金の管理はしっかり決めなくてはなりません。また、将来のために生活費を節約して貯金に回しましょう。
この記事では、新婚夫婦の生活費の平均的な金額や、貯金を増やすための7つの節約方法を紹介していきます。
また、生活費の3つのすべき管理方法も併せて解説していきます。この記事を読めば、生活費の節約方法や、どう二人のお金を管理すべきかがわかるでしょう。ぜひ、最後まで読み進めてみてください。
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新婚夫婦の月の生活費はどのくらいかかるか
新婚夫婦の月の生活費がどのくらいかかるか気になりますよね。総務省の2022年8月の家計調査を基に、二世帯の生活費内訳を見ていきましょう。
内閣府の「令和3年版 少子化社会対策白書」では平均初婚年齢は男性が31.2歳、女性が29.6歳とされています。そこで、〜34歳の枠の生活費の内訳を見ていきましょう。
消費支出(生活費) | 245,237円 | |
生活費の内訳 | 食料 | 61,625円 |
住居 | 35,647円 | |
光熱費・水道 | 15,700 | |
家具・家事用品 | 9,636円 | |
被服及び履物 | 7,528円 | |
保健医療 | 14,011円 | |
交通・通信 | 39,993円 | |
教養娯楽 | 25,432円 | |
その他の消費支出 | 35,665円 |
注:「自動車等購入」、「贈与金」、「仕送り金」(などの細かい内訳について)は除いています。
上の内訳表を見ると、一番費用がかさむのが食費なのがわかります。他を見ていくと、住居の35,647円は少なく感じますね。大都市で、この金額では家を借りるのは厳しいでしょう。
他には、交通・通信が39,993円と多くなっていることから、毎月かかる固定費の節約をすると生活費が抑えられることがわかりますね。
無駄があれば節約して貯金に回したいと考えるでしょう。そこで、次の章から、新婚夫婦がすべき節約術7つを詳しく解説していきます。
新婚夫婦がすべき7つの節約方法
ここから、新婚夫婦がすべき7つの節約方法について解説していきます。将来のために、貯金は少しでも増やしておきたいもの。
新婚でもできる節約で、毎月の生活費にゆとりが生まれます。次の章から新婚夫婦がやるべき節約術を7つ紹介していきます。紹介する内容は以下の通りです。
- 家計簿を付ける
- 水道光熱費の節約
- 車を持たない
- 通信費の見直し
- 保険の見直し
- できるだけ自炊する
- クレジットカードを一本化する
新婚夫婦の節約術①家計簿を付ける
まずは、月々どのくらいお金を使っているのか把握するために、家計簿を付けましょう。二人の今後の資金をどう増やしていくのか検討するためにも、家計簿を付けることは必要です。
また、家計簿を付けることで無駄も見えてきます。家計簿を付ければ、支出が明確になるため、毎月の固定費用と変動費用が明確にわかるようになるのです。
そうなれば、おのずと無駄な出費もわかり、お金の管理ができるようになります。毎月の収支がはっきりすれば、月々どのくらい貯金ができるかもわかってくるでしょう。
新婚夫婦の節約術②水道光熱費の節約
まずは、水道光熱費の節約について解説していきます。水道光熱費の節約方法は以下の方法がおすすめです。
水道代の節約 |
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光熱費の節約 |
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水道代は、節水グッズが簡単に手に入るので、すぐに節水することができます。また、お風呂の残り湯を洗濯に使ったり、洗い物をつけ置き洗いするだけでも節水することができます。
電気のこまめな節電も大事ですが、電力の契約プランを見直してみましょう。電力自由化によって、賃貸マンション・アパートでも自由に電力会社を選べるようになりました。
どの程度安くなるか簡単に調べることができる「エネチェンジ」 / 電気とガスのかんたん比較を使えば、簡単に今の電気とガス代がどのくらい安くなるかはっきりわかります。
毎日使う水道光熱費は、日頃の心掛けが大事なので夫婦でストレスにならない程度に、ルールを決めて取り組んでみましょう。
新婚夫婦の節約術③車を持たない
車は、子どもが生まれれば必要性も大いにありますが、それまでは持たないことも検討するといいでしょう。
車は、駐車場代、ガソリン代、自動車税、ローン代など維持費がかかってきます。旅行などで使いたい時にはレンタカーを借りるのもいいでしょう。
車を所有しなくても、必要な時に車に乗れる方法は以下の3つがあります。
- カーシェアリング
- レンタカー
- カーリース
この3つは、車を借りる時間によって違います。カーシェアは短時間から借りられます。レンタカーは、6時間、半日、1日などまとまった時間、車を借りることができるサービスです。
カーリースは、車を購入するのではなく、リース会社が所有する車を利用したい期間だけ定額料金で使用できるサービスで、車のサブスクと言われています。
思い切って、車をもたず必要な時にだけレンタルするという発想に変えることで、年間の維持費が節約できますよ。
新婚夫婦の節約術④通信費の見直し
意外と料金がかかってしまうのが通信費ですよね。工夫次第では、通信費を節約することができるので見直しをおすすめします。通信費は以下の3つが挙げられます。
- 携帯やスマホの料金
- 家のインターネット回線や電話料金
- 2人で格安スマホに乗り換えて節約
携帯やスマホの料金を節約
結婚したら、2人の携帯会社を揃えましょう。そして、「家族割」を利用すると基本料金をグンと抑えることが可能です。。
例えば、ドコモの「ファミリー割引」なら、家族で使うと基本使用料が25%割引になり、2年縛りなら50%もの割引になります。
2人とも同じ携帯会社なら、家族割を忘れず申請しましょう。ドコモの「ファミリー割引き」だと、20回線まで三親等以内の家族なら離れて暮らす家族、遠くの親戚も割引になるので親や兄弟も申請するといいですよ。
インターネット回線と電話料金を揃えて節約
新居でインターネットの固定回線を引く時、同じ会社やグループ会社、提携関係にある企業ですべて揃えると割引が受けられる場合があります。
例えば、auでは auスマートバリュー というサービスを提供しています。内容は、auスマホと特定の固定回線(auひかり、J:COMなど)を契約することで毎月のスマホ代が約1,000円割引になるのです。
スマホにプラスして「ネットと電話」か「テレビと電話」に加入。もしくはスマホにプラスして、対象のスマートポートやルーターを使うことで安くなります。
この方法なら、毎月かかる通信費が節約できるのでインターネット回線と携帯会社を揃えてみるのも検討してみましょう。
2人で格安スマホに乗り換えて節約
通話もパケット使用料が低めなら、思い切って2人で格安SIMへの乗り換えも考えてみましょう。スマホを大手キャリアから格安スマホに乗り換えただけで、大きな節約に繋がるからです。
スマートフォンの平均月額料金は、大手3キャリアのユーザーでは、平均で7,876円、格安SIMユーザーは平均2,957円、フィーチャーフォンユーザーでは3,071円となっています。
このことから、格安SIMへ乗り換えることで1人月額4,000円近く節約できる計算になります。月額がこれだけ安くなるなら、格安スマホに乗り換えることを検討してみましょう。
新婚夫婦の節約術⑤保険の見直し
保険に加入しているなら、見直しをしてみましょう。ライフスタイルの変化に合わせて、保障の見直しをすれば、保険料を安くすることができます。
以前の生命保険は、亡くなった後に家族に残すための死亡保険がメインでした。しかし、現在は契約者自身が受け取れる、医療保険が充実した保険が多くあります。
保険には、掛け捨て型と貯蓄型があり月々の保険料を抑えたいなら、掛け捨て型で保険料を抑えるのがいいでしょう。
保険の内容を良く理解して、保険の見直しで月々の保険料を抑えて浮いたお金は貯金に回してみましょう。
新婚夫婦の節約術⑥できるだけ自炊する
生活費で、大きな割合を占めているのが食費です。できるだけ外食は控えて自炊することで食費を抑えられます。
まとめ買いすれば、無駄なものを買うことを防ぐこともできますし、食費の計画も立てやすくなります。作り置きや、下味冷凍をしておけば平日忙しい日でも、簡単に夕食を作ることができますよ。
最近では時短で調理ができる調理器具もあるので、大いに活用して日々の食事づくりに活用してみましょう。
また、お弁当を作れれば更に食費を節約できます。毎日500円のお弁当を買ったら、20日出勤した場合500×20=10,000円かかります。お弁当にすれば、この金額を節約することができるでしょう。
新婚夫婦の節約術⑦クレジットカードを一本化する
固定費や毎月支払うものは、クレジットカードか口座振替がほとんどです。結婚したら、この固定費などの支払いはすべて同じクレジットカードに統一しましょう。
1つのカードに統一することで、ポイントやマイルが貯まりやすくなります。ポイントを貯めることで買い物にもポイントで購入できたり、マイルがたまれば飛行機代が節約できます。
節約しながら、旅行も楽しめるとしたら嬉しいですよね。まだ、クレジットカードを作っていないなら還元率が高いクレジットカードにしましょう。
節約することばかりでなく、どうしたらお得にできるのか考えることで、生活費を上手にやりくりすることができますよ。
新婚夫婦の生活費を管理する3つの方法
この章では、新婚夫婦の生活費を管理するポイントを解説していきます。今まで、別々に生活していた2人のお金の管理は少し悩みますよね。管理する方法は3つあります。
- お互いの手取りを公開し合う
- 生活費の共同口座を作る
- 生活費を項目別にそれぞれ負担する
お互いの手取りを公開し合う
2人のお金の管理を始めるために、まずはお互いの手取りを公開し合いましょう。お互いがどのくらのあるのか知っておけば、お金の管理もしやすくなります。
手取りを秘密にしておくメリットはほとんどありません。秘密にしておくと、生活が苦しくなった時や、新たに出費が必要になった時に、お互いの手取りが不透明だと不信感に繋がりかねないからです。
お互いの収入がわかっていれば、無理のない生活ができるでしょう。結婚前に貯めていた貯金に関しては、公開しなくても構いません。
公開したくないなら、秘密にしておいても大丈夫です。あくまで、これから2人の結婚生活のお金の管理のことですので結婚前は関係無いということです。
生活費の共同口座を作る
新婚夫婦のお金の管理を円滑にするために、共同口座を作りましょう。共同口座を作っておけば、家庭内の出費を一括管理することができるからです。
共同の口座へお互いに決まった金額を入金します。そこから、住居費や光熱費、食費などを出していくのです。
こうしておけば、夫婦で通帳の中身を管理することが可能になります。また、貯金の共同口座を作っておくのも良いでしょう。
ただし、どうしてもどちらかの名義になるため、いつでも口座の確認ができるようにしておきましょう。そうすれば、不信感無くお金の管理ができます。
生活費を項目別にそれぞれ負担する
これは、夫婦の中で負担する生活費を項目ごとに決める方法です。多く見られるのは、旦那さんが家賃や光熱費などの固定費を負担して、奥さんが食費を担当するパターンです。
こうしておけば、お互いの担当項目だけを責任もって節約すればいいので、負担が少なく済みます。
ただ、すべての項目がきちんと分けられるわけではないので、場合によってはどちらかに負担が大きくなってしまう場合があります。
そうならないためには、お互いの収入を互いにしっかり把握しておくことが必要です。そうすれば、無理のない金額をお互いに出しあえるからです。
【まとめ】新婚夫婦がすべき生活費の節約方法と管理の仕方
新婚夫婦がすべき生活費の節約方法について解説してきました。将来のことを考えると、しっかりと貯金をしておきたいと思いますよね。
少しでも貯金額を増やすための、7つの生活費の節約方法は以下の通りです。
- 家計簿を付ける
- 水道光熱費の節約
- 車を持たない
- 通信費の見直し
- 保険の見直し
- できるだけ自炊する
- クレジットカードを一本化する
結婚して、2人での新しい生活が始まると将来の事、お金のことなどしっかりと話し合う必要が出てきます。どう節約して、お金を貯めていくかお互いの考え方を含め話し合ってみましょう。
お金の管理方法も、話し合いが必要です。本記事で紹介した新婚夫婦の生活費を管理する3つの方法は、1人が思っていても実現できません。
本記事を参考にして、お互いの考えを尊重しつつ、一番良い方法で生活費を節約してみましょう。そうすれば、生活にゆとりが持てて将来に希望が持てるでしょう。