海外旅行に行くと心配なのが、換金した海外のお金を使い切れないことやスリに合うことではないでしょうか。
換金するのには手数料も掛かりますし、帰国後に日本円に戻しても損をしてしまいます。また、海外ではスリに合う可能性も高いので、出来るなら大金を持ち運びたくないですよね。
なので、カードのキャッシング機能を利用して必要な分だけ引き出すという人もいるのではないでしょうか。
かしこく使えば手数料を抑えることも出来ますが、早期返済をしないと気づかないうちに、返済金額が増えている場合もあります。当記事では、海外での賢い決済方法・繰り上げ返済について説明します。
トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/atm-お金-ユーロ-1524871/
海外旅行はカード決済がお得!返済計画を立てて利用!
海外でお金を払う方法は、現金払いとカードを利用した払い方の2つがあります。カードを持っている人は、どちらで支払いをすれば良いか迷ってしまいますよね。
結論から述べますと、カードを利用して支払いをする方が断然お得です。2つの理由があるので、次の章で詳しく説明しますね。
クレジットカードの方が手数料が安い
クレジットカードを利用した方がお得な理由は、手数料が安いからです。現金を外貨に換金する場合は通貨にもよりますが米ドル・ユーロで2~3%、韓国ウォン・香港ドルでは15%以上掛かります。
パーセンテージではイメージがし辛いかと思うので、10万円を換金した場合の手数料を紹介しますね。
- 【米ドル・ユーロ】10万円×3%=3,000円
- 【韓国ウォン・香港ドル】10万円×15%=15,000円
米ドル・ユーロを10万円換金した際の手数料は3,000円、韓国ウォン・香港ドルを10万円換金した際の手数料は15,000円掛かる計算になります。
しかし、クレジットカードを利用した場合は年率15~18%であり、1か月辺り1.5%程度に抑えることが出来ます。なので、クレジットカードの方が手数料が安く済ませられる訳です。
- 【クレジットカード】10万円×1.5%=150円
クレジットカードを利用した際の手数料は150円掛かる計算になります。
現金換金とクレジットカードの手数料を比べると、米ドル・ユーロの場合は2,850円、韓国ウォン・香港ドルの場合は14,850円も手数料に違いが出てきます。
ホテル宿泊時には現金の一時預かり・クレジットカードを提示
第2の理由として、海外のホテルに泊まる際には保証金・支払い能力の確認として、お金を一時的に預ける場合やクレジットカードの提示を求められる場合があるからです。
クレジットカードを持っている場合は提示だけで済みますが、持っていない場合はお金を保証金として預ける場合があります。
そうすると観光に使うお金とは別に換金しておく必要があり、余分に外貨を持つ必要がある訳です。換金をするのには手数料が掛かってしまうので、保証金のために多めに手数料を払っていることになります。
また、ホテルに一時預けていたお金を日本円に換金し直すと、再び手数料が掛かってしまい損をしていることになります。
旅行に便利なカード!キャッシングとショッピングの違いは?
上記の説明で現金とクレジットカードでは、クレジットカードの方がお得であるということを理解していただけたと思います。
ですが、クレジットカードにはキャッシングとショッピングという払い方があるのをご存知ですか?
名前は聞いたことあるけど、両者の違いが分からいという方のために詳しく説明します。
キャッシングとは?
キャッシングとはクレジットカードを利用して、消費者金融の窓口・ATMから現金を借りられるサービスです。
キャッシングサービスの場合、利息が掛かるのが特徴です。計算方法については下記にて説明します。
【計算方法】借りた金額×年利(%)÷365(日)×1か月(30日・31日)=1か月分の利息
【10万円をキャッシングした際の例】10万円×15%÷365日×30日=1,230円
年利は15~18%なので、年利によって金額は変わりますが10万円を借りた場合の1ヶ月の利息は1,230円になります。
海外キャッシングとは?
海外キャッシングとは、海外のATMや金融機関窓口で外貨を引き出せるサービスです。日本で行うキャッシングとの違いは、引き出せる通貨が異なるという点です。
ショッピングとは?
お店やネットショッピングで、クレジットカードを利用して買い物をすることです。一括払いの場合は購入した金額のみの支払いですが、分割払いの際は手数料が掛かってきます。
分割の回数・カードの種類により手数料は異なってくるので、自分で確認すると良いでしょう。
海外旅行中の支払い方法は結局どれが良いのか
キャッシングとショッピングの違いは、前章を読んで理解出来たことでしょう。では、海外で支払いを行う場合1番お得なのは、どの払い方でしょうか?
結論を述べると1番お得なのは、年利・手数料が掛からないショッピング一括払いです。
しかし、利用限度額(月に利用出来る金額)を超えている場合は、ショッピング払いが出来ないので海外でクレジットカードを使うことが出来ません。
また、JCBは世界シェア3.3%であり利用出来ないお店が多くあるので、カードを旅先で使えないという事態に陥る可能性があります。
クレジットカードのショッピングを利用出来ないとなると、外貨を利用する手段は現金の換金か、クレジットカードの海外キャッシングになります。
換金と海外キャッシングでは、上記でも説明したように手数料が違うので1番オススメの支払い方法はキャッシングサービスを利用することです。
- 【米ドル・ユーロ】10万円×3%=3,000円
- 【韓国ウォン・香港ドル】10万円×15%=15,000円
米ドル・ユーロを10万円換金した際の手数料は3,000円、韓国ウォン・香港ドルを10万円換金した際の手数料は15,000円掛かる計算になります。
- 【クレジットカード】10万円×1.5%=150円
クレジットカードを利用した際の手数料は150円掛かる計算になります。
換金した時と海外キャッシングを利用した時では、米ドル・ユーロ圏では2,850円の違いがあり、韓国ウォン・香港ドル圏では14,850円も金額が変わってきます。
14,850円があれば、高級ディナーにだって行けてしまう金額なので、バカに出来ませんね。
では、海外でキャッシングサービスを受けるにはどうすれば良いのか、次の章で説明します。
海外旅行に便利!海外キャッシングの利用方法
まず海外キャッシングサービスとは、海外に設置されているATMからカードと暗証番号を入力することで外貨を引き出せるサービスです。
それぞれのマークがあるATMにて、「VISAカード」「JCBカード」「Masterカード」で利用が可能です。また、使用前にキャッシング設定を行う場合があります。
キャッシング設定は以下の流れで行うことが多いですが、お使いのカードにより差異があるので、あらかじめ確認しておくことをオススメします。
- 会員規約の承認
- 必要事項の入力
- 必要書類の提出(源泉徴収票・給与の支払い明細書2か月分・確定申告第一表・納税通知書のうち1つのコピー)
- 結果の連絡
旅行先でお金を引き出せる!海外提携金融機関窓口
ATM以外にも「海外提携金融機関窓口」で、外貨を引き出す方法もあります。ATMの操作方法が分からない、近くにATMがないという人は海外提携金融機関窓口を利用すると良いでしょう。
海外提携金融機関窓口では、先ほど紹介した国際ブランドのステッカーが貼ってある窓口でサービスを受けられます。
カードとパスポートを提示したら、引き出し金額を伝えましょう。金額に間違えがないことを確認したら、サインをしてください。
なお、サインではなく暗証番号を求められる可能性があるので、カードの暗証番号は覚えておきましょう。
旅行中にお金を使い過ぎた?海外キャッシング返済時の注意点
海外キャッシングサービスを利用した場合は、一括払いになるので自分が支払い出来る額までの利用にとどめましょう。
海外旅行では、非日常空間なのでついお金を使いすぎてしまうのは分かりますが、計画的にお金を使いましょうね。
また、締め日と支払い日のタイミングによっては、約2か月の利息を払うことになります。
せっかくお得な海外キャッシングサービスを選んだのに、利息が増えてしまったら元も子もないですよね。なので、各カード会社における繰り上げ返済について説明します。
三井住友カードの繰り上げ返済
三井住友カードで繰り上げ返済が出来るのは、カード会社に到着した利用データ分のみとなっています。
どのくらいでデータが届くのかは記載がありませんでしたが、未着のデータについては繰り上げ返済が出来ないので注意しましょう。
ATMを利用して支払う
毎月の締め切り日までなら、全国の三井住友銀行ATMや一部の提携金融機関ATMで繰り上げ返済することが出来ます。
その際には、カードと暗証番号、ATM手数料(1万円以下の場合108円、1万円超の場合216円)が必要となるので注意しましょう。
振込を利用して支払い
三井住友カード指定の口座に振り込むことで繰り上げ返済をすることが出来ます。
カードの締め日が毎月10日の方は前月の20日までに、カードの締め日が毎月26日の方は当月の4日までにデスクに連絡をしましょう。
例えば9月10日が締め日の場合、8月20日までにデスクに連絡。9月26日が締め日の場合は、9月4日までに連絡をしましょう。電話番号は0120-936-000です。
エポスカードの繰り上げ返済
エポスカードで繰り上げ返済が出来るのは、データが反映されている分のみとなっています。
どのくらいでデータが届くのかは記載がありませんでしたが、未着のデータについては繰り上げ返済が出来ないので注意しましょう。
繰り上げ返済の方法
エポスカードの場合、マルイ各店のエポスカードセンターやエポスATMにて支払い日より前に返済することが可能です。
ただしマルイ店舗以外でのエポスセンターでは、手続きが出来ないので注意しましょう。
初めてのキャッシング利用時は30日間金利0円
エポスカードでは国内、海外問わず初めてキャッシングサービスを利用した人に限り、30日間金利が0円になります。
30日以内に返済した場合は金利が掛からないのは嬉しいですね。また、30日間を過ぎてしまった場合でも、金利は31日目に残っている金額にしか掛からないので安心してください。
JCBカードの繰り上げ返済
JCBカードの繰り上げ返済については記載がありませんでした。ただし、振込の場合は、まとめ払いが出来る可能性があるので1度確認してみると良いでしょう。
- 【東京】0422-76-1700
- 【大阪】06-6941-1700
- 【福岡】092-712-4450
- 【札幌】011-271-1411
海外旅行中に使ったキャッシングの返済に関するまとめ
海外旅行で支払いをする際は、現金を換金するよりもクレジットカードを利用した方がお得です。
その理由として現金の場合は、手数料が15%以上掛かる可能性があるのに対して、クレジットカードの場合は1.5%程度に抑えることが出来るからです。
なお、クレジットカードのショッピングサービスでは、利用上限額に達すると利用出来ないので、キャッシングサービスを利用するのがオススメです。
キャッシングサービスとは、海外のATMや金融機関の窓口で外貨を両替できるサービスのことです。しかし、キャッシングサービスを利用すると利息が付くので、繰り上げ返済を行った方が良いでしょう。