決して安いとは言えない「通信費」。節約術を取り入れて費用を抑えられれば、年間で数千から数万円を浮かせることが可能です。
とは言え、通信費を節約するにあたり、「何から手を付ければ良いのか分からない…」と悩んでしまう人も多いです。この記事を読めば、効果的な節約術が分かるので、すぐに節約効果を実感できるでしょう。
今回は、今すぐできる通信費の節約術を6つ紹介していきます。1つの方法を取り入れるだけでも大きな節約効果を期待できるので、ぜひ参考にしてみてください。
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通信費の平均額はどれくらい?
通信費の節約を考えたとき、「他の人たちはどれくらい使っているのかな」と気になるかと思います。
総務省統計局の家計調査によると、月々の通信費の平均額は以下の通りです。(下記は2019年の通信費の平均額です。)
- 1人世帯の通信費:6,793円
- 2人世帯の通信費:10,730円
- 3人世帯の通信費:14,454円
- 4人世帯の通信費:17,003円
(参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「家計調査 / 家計収支編 総世帯 詳細結果表」)
平均額と比べて、あなたの毎月の通信費はいかがでしょうか。あくまで目安にすぎないですが、もし平金額を上回っている場合は、通信費を見直す必要が大いにあるでしょう。
後程、すぐにできる節約術を紹介していくので、ぜひ実践していただいて通信費を節約していきましょう。
通信費の見直しは継続的な節約効果に繋がる
生活における支出は、食費など毎月支払額が変わる「変動費」、そして住居費など毎月の支払いが決まっている「固定費」に分けられます。
固定費は“定期的に発生する支出”なので、1度見直せば継続的な節約効果を得られます。通信費も「固定費」に当たるので、節約すれば大きな節約効果を期待できるという訳です。
例えば、通信会社や料金プランを見直して、3,000円ほど節約できたとしましょう。その場合、1年間で36,000円、2年間で72,000円も通信費を削減できる計算になります。
1人分でも大幅に節約できるので、2人以上の世帯となれば尚更でしょう。年間数万円も節約できれば、効率良くお金を貯められますし、投資の費用に回すこともできます。
家庭でかかる通信費の種類の主に2つ
家庭でかかる通信費は「スマホ代(モバイル回線)」と「インターネット代(固定回線)」の2つに分けられます。この2つの費用を抑えれば、通信費を節約できるという訳です。
ですので、今回はスマホ代の節約術を3つ、インターネット代の節約術を3つ、計6つの節約術を紹介していきます。
もし「いきなり6つも実践するのは大変」と感じた場合は、費用の負担が大きい「スマホ代」から見直すと良いでしょう。
1つでも実践すれば大きな節約効果に繋がるので、やりやすいと思うものから始めてみてください。次の章からは、具体的な節約方法を紹介していきます。
通信費の節約術:スマホ代の節約方法
まずは「スマホ代」の節約術から紹介していきます。様々な節約方法がありますが、特におすすめできるものとして以下の3つが挙げられます。
- 料金プランを見直す
- 格安SIMに乗り換える
- アプリを活用する
中でも「料金プランの見直し」や「格安SIMへの乗り換え」は、通信費を節約するのに効果的です。1度見直すだけで毎月の通信費が数千円も変わってくるので、早く実践することをおすすめします。
次の章からは、それぞれの節約術について詳しく解説していくので、できることからトライしていきましょう。
スマホ代の節約術①料金プランを見直す
通信費を節約したいなら、1度料金プランを見直してみると良いでしょう。スマホを契約してから数年経つと、利用状況が変わっていることも多く、無駄にお金を払っているケースも少なくありません。
例えば、データの使い放題プランを契約している人は、常にWi-Fiに繋いでいることからデータを余らせていないでしょうか。プラン料金は容量が大きいほど高くなるので、これでは無駄な出費が多いと言えます。
また、通話のかけ放題を利用している人の中には、「ほとんどLINEで連絡を取っている」という人も少なくないでしょう。この場合、かけ放題のオプション料金が勿体なく感じるかと思います。
ですので、まずはデータ通信量や通話の頻度を確認して、自分の利用状況に合ったプランへ変更してみましょう。そうすれば、毎月の通信費が数千円ほど安くなり、継続的な節約効果を得られます。
スマホ代の節約術②格安SIMに乗り換える
毎月のスマホ代を抑える方法として、最も効果的なのが格安SIMへの乗り換えです。格安SIMは、大手キャリアの回線を借りてコストを削減しているため、より安い料金プランを実現できています。
例えば、 KDDIが提供する「povo2.0」は基本料金が0円です。完全な0円運用はできませんが、基本的に使いたい分だけデータを購入すれば良いので、スマホ代を大幅に節約することが可能です。
他にも様々な格安SIMがありますが、大体のものが1,000〜3,000円ほどで利用できます。大手キャリアの場合、同等のプランでも倍近くの料金がかかるため、通信費を節約するなら格安SIMがおすすめです。
但し、格安SIMは大手キャリアと比べると、通信速度が不安定だったり、基本的に実店舗がなかったりするデメリットがあります。ですので、サービスの特徴を理解した上で、乗り換えるかどうかを検討してみましょう。
スマホ代の節約術③アプリを活用する
通信費の節約には、メッセンジャーアプリを活用するのが効果的です。アプリを利用した場合、通話料金が発生しないので、スマホ代を大幅に節約できます。
例えば、人気アプリの「LINE」なら無料で通話でき、1分あたりのデータ消費も0.3MBほどです。毎日2時間近く通話をしても、1ヶ月で1GB程度しか使わないので、ほとんど通信費の負担はありません。
その点、通常の電話回線による通話は、30秒で22円ほどかかります。仮に1時間通話した場合、2,640円もかかってしまうので、使えば使うほどスマホ代が高くなってしまいます。
アプリを活用すれば、通話時間を減らさなくてもスマホ代を抑えられるので、無理なく通信費を節約することができます。
通信費の節約術:インターネット代の節約方法
続いて、「インターネット代」の節約術を紹介していきます。おすすめする節約方法は以下の3つです。
- 通信会社やプランを見直す
- セット割を活用する
- モバイルルーターを使う
固定回線の契約を見直すとなると、中には「複雑で分かりにくい」と感じる人もいるでしょう。しかし、契約内容を見直して最適なプランや方法を選択すれば、通信費を大幅に節約できます。
どの方法でも大きな節約効果を得られるので、取り組みやすいものから手を付けてみてください。次の章からは、それぞれの節約術について詳しく解説していきます。
インターネット代の節約術①通信会社やプランを見直す
インターネット代を節約するには、通信会社を切り替えたり、プランを変更したりするのが効果的です。実際のところ、引っ越しなどの機会がないと、プロバイダや料金プランを見直すことはないでしょう。
しかし、次々と新しいサービスが出ていることもあり、旧プランのままだと割高になるケースも多いです。月額料金が1,000円違うだけでも、年間で10,000円の差が出てくるので、ぜひ1度見直してみましょう。
尚、通信会社やプランを見直す際は、「現在の契約内容」と「月の利用状況」を把握するのがポイントです。そうすれば、気になるサービスの内容を見たとき、本当に節約できるかどうかを判断しやすくなります。
ですので、「今の月額料金がいくらなのか」「月にどれくらいデータを使っているのか」など、確かな情報をもとにしながら通信会社やプランを見直してみましょう。
他にも「キャンペーン内容」「ポイント制度の有無」「初期費用」なども確認しておくと、より大きな節約効果を期待できます。
インターネット代の節約術②セット割を活用する
インターネットサービスの中には、スマホなど他のサービスとセットで契約すると、月々の料金が割引されるプランがあります。
例えば、「ビッグローブ光(光回線)」と「auの端末」をセットで利用すると、月額料金が最大1,200円も割引されます。年間で14,400円もお得になるので、とても節約効果が高いと言えるでしょう。
他にもドコモユーザーなら「ドコモ光」と、ソフトバンクユーザーなら「nuro光」とセットで契約することで、毎月最大1,100円の割引を受けられます。(両方ともスマホの月額料金からの割引になります。)
各社によってセット割のサービス内容は変わるので、自分にとって使いやすいものを選んでみると良いでしょう。
インターネット代の節約術③モバイルルーターを使う
インターネットの利用頻度が少ない人は、固定回線の利用をやめて、モバイルルーターに切り替えるのも1つの手です。
モバイルルーターは、固定回線よりも月額料金が安くなるケースが多いので、節約を目的とする人におすすめのサービスと言えます。さらに工事費がかからないため、初期費用による負担もありません。
また、モバイルルーターは持ち運びが可能なので、「外出先でインターネットをよく使う」という人には特におすすめです。
但し、モバイルルーターには「通信量の制限がある」「固定回線ほど通信速度が安定しない」といったデメリットもあります。ですので、よくサービス内容を確認してから、使うかどうかを判断してみてください。
まとめ:通信費を見直せば大きな節約効果を得られる
今回は、今すぐできる通信費の節約術を6つ紹介しました。改めて通信費の節約に関するポイントを簡単にまとめてみます。
- 通信費の見直しは継続的な節約効果に繋がる
- 通信費の節約には契約会社やプランの見直しが効果的
- 格安SIMヘの乗り換えでスマホ代を大幅に節約できる
- インターネット代の節約にはセット割がおすすめ
通信費は「固定費」に当たるので、1度見直せば継続的な節約効果を得られます。
契約会社やプランの変更には多少の手間がかかりますが、「年間で数万円も節約できる」と考えると、やらない方がデメリットが大きいと言えるでしょう。
ぜひ紹介した節約術も参考にしていただきながら、通信費の節約に取り組んでみてください。