「毎月お金が全然残らない」「楽に固定費をカットできる節約術があればいいのに」そんなことを考えた経験はありませんか?
給料がいきなり増えることもないでしょうし、頑張ってうまく節約するしかないですよね。
この記事では、そんなあなたに固定費の節約術について紹介しています。この記事を読めば、固定費を見直す考え方が分かるでしょう。
固定費を見直すと、浮いた費用が毎月節約になります。浮いたお金を別のことにまわせますので、ぜひ最後まで読んで実践しましょう。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4352138)
固定費の節約は「まとめる」が基本
固定費はそれぞれで考えると損をしてしまいます。「まとめられるものはまとめる」という考え方が必要です。
固定費は以下の3つの考え方で、まとめられるかを検討しましょう。
- 企業をまとめる
- 支払い方法をまとめる
- 支払い回数をまとめる
企業をまとめる
企業をまとめることでポイント還元やセット割が適用できます。大手の携帯キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)や楽天などを中心に考えてみると良いでしょう。
固定費に関連する楽天のサービスには、以下のようなものがあります。
- 楽天モバイル(携帯電話)
- 楽天エナジー(電気)
- 楽天ひかり(インターネット)
- 楽天保険(生命保険、医療保険など)
支払い方法をまとめる
ポイント還元率の高いクレジットカードで支払いをまとめると、ポイントを稼ぐことができます。
筆者が使用している「楽天カード」は、一部の例外を除いて還元率が1%です。月に10万円支払うと1,000円、1年で12,000円がポイントとして還元されることになります。
支払い回数をまとめる
固定費には、長期間をまとめて支払うと安くなるものがあります。毎月か年一括かを選べる場合は、年一括で支払うようにしましょう。
また携帯電話やインターネットは、2~3年で契約するとお得になるようにプランが設定されています。
長期間で契約した場合の注意点として、途中解約をすると解約手数料がかかることがあります。途中解約をしてかえって費用がかかってしまわないように、自分に合った期間を選びましょう。
5つの固定費別に見る節約術
ここからは5つの固定費について、それぞれの節約術を紹介します。その5つの固定費は以下のとおりです。
- 通信費
- 光熱費
- 住居費
- 保険料
- サブスクリプションサービス料
固定費は手取り収入の50%程度に抑えられるのが良いと言われています。単身者の「手取り収入に対する各固定費の割合」について、目安を表にしました。
手取り収入に 対する割合 |
手取り20万円 の場合の費用 |
|
通信費 | 6 % | 12,000 円 |
光熱費 | 6 % | 12,000 円 |
住居費 | 30 % | 60,000 円 |
保険料 | 6 % | 12,000 円 |
サブスクリプション サービス料 |
2 % | 4,000 円 |
合計 | 50 % | 100,000 円 |
まずは自分の支払い状況を確認して、上の表と比べてみましょう。そして、差が大きな固定費を見直しできるよう、次の章からの「固定費別の節約術」を読んでみてください。
固定費別の節約術① 通信費
1つ目は「通信費」です。通信費は携帯電話やインターネット、固定電話などになります。
通信費は、携帯電話の大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)でセット割を考えるのが基本です。
例えば、auで携帯電話とインターネットをまとめると、「auスマートバリュー」で毎月550円または1,100円の割引が適用されます。
要件を満たすために、申し込み時にオプションを付ける場合もあるでしょう。その場合は後できちんとオプションを解約して、無駄な費用をかけないようにしてください。
「大手キャリアではなく、格安SIMの携帯を使いたい」ということもあるでしょう。格安SIM携帯でも、以下のような組み合わせをするとセット割が適用できます。
- Yモバイル(格安SIM携帯)とソフトバンク光(インターネット)
- UQモバイル(格安SIM携帯)とauひかり(インターネット)
固定費別の節約術② 光熱費
2つ目は「光熱費」です。光熱費は主に電気、ガス、水道になります。
光熱費の節約は、電気が中心になります。まずはアンペア数やプランの見直しをしてみましょう。
単身者の場合、アンペア数は20~30Aが一般的です。東京電力の「スタンダードプラン」では、アンペア数が10大きくなると毎月の基本料金が286円高くなります。
プランは電気の使用量や多く使う時間帯、ガスとセット契約、オール電化などで単価が変わってきます。自分の生活サイクルに合ったプランを選ぶようにしましょう。
固定費別の節約術③ 住居費
3つ目は「住居費」です。住居費は、持ち家か賃貸かでやり方が変わってきます。
節約する方法は、持ち家なら住宅ローンの借り換え、賃貸なら家賃交渉になるでしょう。この記事では、賃貸住宅の場合について紹介します。
賃貸住宅で家賃交渉をする場合は、周辺環境などの状況を確認することが必要です。築年数や空室状況、設備の古さ、地域の価格相場など、交渉できる情報を用意しましょう。
家賃の決定権は相手側にあるので、強い態度ではなく「お願いする」という気持ちで交渉しましょう。値引き金額の目安は、2,000円~3,000円が良いと思います。
「価格交渉が難しい」「交渉する勇気がない」という場合は、引っ越しを検討する方法もあります。
築年数や駅からの距離、間取りなどの妥協できる条件があれば、楽に家賃を下げることができるでしょう。
固定費別の節約術④ 保険料
4つ目は「保険料」です。じつは保険料は、家に次いで人生で2番目に大きな買い物と言われています。
いろいろな考えがありますが、筆者はある程度の貯蓄があれば「保険加入は不要」と考えています。日本は社会保障制度がしっかりしているので、そのような考えにいたりました。
保険料が保険会社の運営費用になっていることを考えると、加入するとしても最低限で安価な「掛け捨て型」が良いでしょう。
すでに保険に加入している場合は、特約の見直しをするのもおすすめです。
固定費別の節約術⑤ サブスクリプションサービス料
5つ目は「サブスクリプションのサービス料」です。サブスクリプションは動画や音楽、本、ゲームなどがあります。
スポーツジムや新聞などもサブスクリプションに該当します。意外と忘れがちですが、毎月かかる固定費なので使っていないものは解約しましょう。
動画などはいろいろな種類が出てきているので、安価なものに乗り換えもできるでしょう。利用頻度が少ない場合は、都度払いにしてしまうのも有効です。
今後も魅力的なサブスクリプションサービスは増えていくと思います。なるべく費用を抑えられるように、定期的に見直すようにしましょう。
まとめられなければ「コンビニ払い」を検討してみる
固定費の中には、他のサービスとまとめられないものも出てくるでしょう。その場合は、コンビニで支払うことも検討してみてください。
コンビニ払いは現金が原則ですが、電子マネーで支払えるものもあります。クレジットカードで電子マネーにチャージして支払えば、ポイント還元が狙えるでしょう。
筆者は水道代や自動車税などを、セブンイレブンでnanacoを使って支払うようにしています。
注意点として、ポイントがつくのはクレジットカードのみで、電子マネーのポイントはつきません。また、チャージするクレジットカードも限定されますので、よく調べてから使うようにしましょう。
古い家電製品は「買い替え」という選択肢も
自宅に変え時の家電製品はありませんでしょうか。10年以上前の家電製品は、買い替えることによって節約になる可能性があります。
なぜなら、10年も経つと家電製品の省エネ性能が大幅に向上しているからです。エネルギー消費量を抑えた「省エネ家電」が毎年発売されています。
著者も10年で冷蔵庫を買い替えましたが、消費電力量がほぼ半分になり年間で約6,000円の節約になりました。「まだ使える、もったいない」と思っても、10年以上前の家電製品は買い替えを検討しましょう。
光熱費が安くなることを考えると「家電製品を壊れるまで使う」のではなく、余裕をもって買い替えるという選択が良いと思います。
まとめ:うまく節約して好きなことにお金を使おう
今回は固定費の節約術について「まとめる考え方」と「5つの固定費それぞれの見直し方」を紹介しました。
この記事を読んで固定費の節約術が理解できたら、できることからすぐに実践してみましょう。例えば以下のようなことは、すぐにできると思います。
- 電気のアンペア数やプランを確認する
- 使用している携帯キャリアの他サービスを調べる
- 使用しているサブスクリプションサービスを書き出してみる
固定費は支出の中で占める割合が大きい分、うまく節約すればかなり大きな差になります。浮いたお金は趣味に使ったり、貯金したりと自由にできますので、いろいろな選択肢を考えて決めていきましょう。