生活費の中で大きな割合を占める「食費」。効果的な節約術を取り入れて食費を少なくできれば、浮いたお金を貯蓄に回したり、自己投資に充てたりすることができます。
しかし、我慢しながらの節約は大きなストレスがかかるため、継続するのが非常に難しいです。この記事を読んでもらえれば、無理なくできる節約術が分かるので、着実に食費を抑えられるでしょう。
今回は、理想的な食費の目安をはじめ、誰でもできる節約術を6つ紹介します。また、食費の節約を成功させる3つのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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理想的な食費の目安はどれくらい?
これから食費を節約する上で、「いくらぐらいに抑えれば良いんだろう」と疑問に思う方も多いでしょう。
一般的に、社会人の1ヶ月の食費は「収入の10〜15%」が理想とされています。例えば、収入が20万円の場合、食費の目安は20,000〜25,000円となります。
あくまで目安の1つですが、どれくらい食費を抑えれば良いのかが分からない方は、収入の10〜15%を目指してみると良いでしょう。
食費の節約を成功させる3つのコツ
具体的な節約術を紹介する前に、まずは食費の節約を成功させるコツを紹介します。
以下の3つのコツは、食費を節約する上での基礎的な部分でもあるので、しっかり頭に入れておきましょう。
- 1ヶ月の食費を把握する
- 具体的な目標額を決める
- 食材のストックを確認する
1ヶ月の食費を把握する
食費に限った話ではないですが、1ヶ月の支出を把握するのは節約の基本です。と言うのも、毎月の支出を把握していないと、いくら節約すれば良いのかが分からないからです。
現在は、便利な「家計簿アプリ」がたくさんあり、簡単に支出を把握できます。中にはスマホのカメラでレシートの内容を読み込んだり、クレジットカードと連携できたりするアプリもあるので便利です。
もちろん手書きで家計簿をつけても構いませんので、自分が続けられる方法で1ヶ月の食費を把握しましょう。
具体的な目標額を決める
着実に食費を節約するには、具体的な目標額を決めることが大切です。どんぶり勘定ではなく、設定した額の中でやりくりしていけば、無駄な支出を抑えやすくなります。
ポイントは、なるべく現実的な目標額を設定することです。「できるだけ食費を抑えたい」という気持ちも分かりますが、無理な節約はストレスを感じるため、長続きしないケースが多いです。
まずは確実に実現できる目標額を設定し、節約生活に慣れていきましょう。そして少しずつ食費を抑えていけば、目標の金額に辿り着けるはずです。
食料品のストックを確認する
食費を節約する上で、食料品のストックを確認するのは基本です。家にある食料品を把握していれば、重複買いで余分なお金を使うことがなくなります。
また、過剰に食材を買い込むこともなくなるので、賞味期限切れによる食品ロスも防げます。ですので、買い出しに行く際は、冷蔵庫の中身などを確認して必要な物だけを買うように意識しましょう。
ちなみに、たくさんの食材を冷蔵庫に詰め込むと、庫内の冷気の循環が悪くなります。余分な電力が必要になり、電気代が高くなる原因にもなるので、食材を買い込みすぎないように注意したいところです。
誰でもできる食費の節約術を6つ紹介
ここからは、誰でもできる食費の節約術を6つ紹介していきます。どの方法もすぐに始められるので、ぜひ気になるものから試してみてください。
- 買い物リストを作ってからお店に行く
- 買い物に行く回数を減らす
- なるべく安い食品を選ぶ
- コンビニは極力利用しない
- できるだけ自炊をする
- キャッシュレス決済で買い物をする
この記事では、6つの節約術を紹介しますが、いきなり全ての方法を取り入れる必要はありません。
前述したように、無理な食費の節約は長続きしないので、段階的にできることを増やしていくのが賢明です。
次の章からは、それぞれの節約術について解説していくので、やりやすいと思うものから始めてみてください。
食費の節約術①買い物リストを作ってからお店に行く
買い出しに行く際は、予め買い物リストを作っておくことをおすすめします。と言うのも、リストアップした物だけを購入すれば、買いすぎによる無駄な支出を抑えられるからです。
食費の節約への意識が高いほど、スーパーの安売りや割引品に目が行きやすいものです。お得感からついつい購入してしまい、結果的に食費が高くついてしまうケースも少なくありません。
また、食料品を買い込みすぎてしまうと、食品ロスによる無駄な出費が発生しやすくなります。このような事態を防ぐためにも、買い物リストを作ってからお店に行くことが重要なのです。
ですので、買い出しに行く際は冷蔵庫や棚の中を確認し、必要な物をリストアップしてその分だけ買うようにしましょう。
食費の節約術②買い物に行く回数を減らす
食費の節約で最も簡単な方法は、買い物に行く回数を減らすことです。そもそも買い物に行く機会が少なければ、基本的にお金を使うことがないですし、目移りして余計な物を買うこともありません。
販売価格を調べて毎日のように買い物をする方もいますが、これでは食費を把握するのに手間がかかります。また、食料品のストックを把握するのも大変なので、買い物の回数を減らすのは必須と言えるでしょう。
尚、買い出しは「週1〜2回」のペースがおすすめです。このペースなら食費の予算や食料品のストックを把握しやすいので、ストレスなく節約を続けることができます。
更に特売日やセールの時間を狙えば、より節約効果に期待できるでしょう。節約生活に慣れてきたら、ぜひ店舗情報もチェックしてみることをおすすめします。
食費の節約術③なるべく安い食品を選ぶ
食費を節約する上で、なるべく安い食品を選ぶのは鉄則です。言うまでもなく、安い食品を選んだ方が食費を節約しやすいからです。
例えば、小売店などが手掛けるプライベートブランドの商品は、メーカーによる商品よりも低価格になっています。品質はほぼ一緒なので、安いプライベートブランドの方が節約するのにおすすめです。
他にも「鶏肉の中でも安いむね肉を買う」「特売日を狙って買い物をする」など、少し工夫をするだけで食費の節約に繋がります。
最近では、安く大量に食材を購入できる「業務用スーパー」も注目されています。内容量が多いので、長期保存できるパスタなどを購入するのにおすすめです。
食費の節約術④コンビニは極力利用しない
「何でも商品が揃っている」「24時間空いている」ということから、コンビニを利用する機会は多いかと思います。
しかし、スーパーの商品などと比べた場合、コンビニの商品は割高に設定されているため、食費を節約するのには向いていません。
商品によってはスーパーよりも倍近く高い物もあるので、極力コンビニは利用しないようにしましょう。
よくコンビニを利用している方は「週1回だけ寄っても良い」「必要なとき以外は入らない」など、無理なくできる自分ルールを作るのもおすすめです。
食費の節約術⑤できるだけ自炊をする
外食はとても便利ですが、自炊に比べるとどうしてもお金がかかってしまいます。ですので、食費を節約したいのなら、できるだけ自炊をするように心掛けましょう。
ただ「仕事が忙しい」などの理由で、毎日自炊を続けるのが難しい方もいるでしょう。そのような方は、予め食費の予算を「自炊費」と「外食費」に分けておくのがおすすめです。
そうすれば、それぞれの予算内でやりくりできるため、外食しながらでも食費を節約できます。無理に外食を我慢するのは、節約が続かない要因になり得るため、予め外食分の予算を立てておくのが得策です。
また、自炊をメインにすることで、光熱費が気になったり、調理が面倒に感じたりする場合もあるでしょう。1度にまとめて調理して作り置きすれば、光熱費を抑えられますし、調理の回数が減るのでおすすめです。
食費の節約術⑥キャッシュレス決済で買い物をする
現金で食料品を購入している方は、電子マネーやクレジットカードなど「キャッシュレス決済」を利用するのがおすすめです。
キャッシュレスで決済した場合、現金と同じように使えるポイントが貯まります。貯まったポイントは、食料品の購入に充てることができるので、食費を節約するのに効果的です。
また、プリペイド型の電子マネーなら食費の限度額をチャージして、そこから支払うようにすることもできます。残高を確認しながらやりくりできるので、お金の管理が苦手な人も無駄な出費を減らせるでしょう。
上記のように、キャッシュレス決済は「現金よりもお得」「お金の管理がしやすくなる」といったメリットがあるので、積極的に利用することをおすすめします。
まとめ:食費の節約は無理なく続けていくことが大切
今回は、食費の節約を成功させるコツや、誰でもできる節約術を中心に紹介しました。改めて食費を節約するためのポイントを簡単にまとめてみます。
- 食費を節約するには1ヶ月の収支を把握することが大切
- 食料品のストックを確認して無駄な出費を抑える
- 買い物の回数を減らして必要な物だけを購入する
- 自炊をメインにして外食を減らす
- 現金からキャッシュレス決済に変える
この記事では、6つの節約術を紹介しましたが、いきなり全ての方法を取り入れる必要はありません。節約は“毎日の積み重ね”であり、無理なく続けていくことが何より大切です。
紹介したコツや節約術を取り入れてもらえれば、着実に食費を減らせるでしょう。ぜひあなたに合った方法で、食費の節約に取り組んでみてください。