「歯並びを歯科矯正で治したいけど、費用がどれくらいかかるか不安…。」
歯科矯正は費用が高いとよく聞きますよね。歯並びを治したいけど経済的に難しいと悩んでいる人も多いでしょう。
この記事では、歯科矯正の相場やお得に矯正治療を受ける方法を紹介します。歯科矯正をするか悩んでいる場合は読んでみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/download/%E6%AD%AF%E4%B8%A6%E3%81%B3%E3%81%8C%E7%B6%BA%E9%BA%97%E3%81%AA%E5%A5%B3%E6%80%A7/1503360?url=%2Fdl%2F%3Fp_id%3D1503360%26sz%3Ds%26f%3D76f0263ceea380501a4325962717e83c#)
歯科矯正をしたいけど費用が高い…
矯正は歯並びが良くなるけど、治療費用が高いとよく聞きますよね。人によっては50万円かかったり、100万円かかったり。
さらには歯並びが治るまでに時間もかかるので、時間とお金をかけてまで治す必要があるのか悩んでしまいます。
筆者も歯並びで気になる箇所があったのですが、生活に支障が出る程ひどいものではなかったので今までそのままにしていました。
しかし、見た目や歯みがきのしやすさを考えて矯正をしようと思い立ち、矯正について基本から費用の相場まで調べて、矯正を始めることに決めました。私の経験ももとに矯正の費用や契約前の注意点を紹介します。
歯科矯正はどのくらい費用がかかるの?
矯正は、矯正の種類によっても費用が変わってきます。主に矯正は次の3種類に分けられます。
- ワイヤー矯正:歯に装置をつけてワイヤーで固定する方法、一般的な矯正方法
- 裏側矯正:歯の裏側から矯正をする、表から見えないので矯正しているとわからない
- マウスピース矯正:透明な矯正装置(マウスピース)を1人1人作成し、歯にはめて動かす
それぞれの治療法の費用はおおよそですが、次のようになります。
治療の種類 | 費用の目安 |
ワイヤー矯正 | 50万~90万円 |
裏側矯正 | 50万~100万円 |
マウスピース矯正 | 60万~100万円 |
ワイヤー矯正は3種類の中で比較的安いと言われていますが、どの方法でも50万円を超えます。裏側矯正はワイヤー矯正とやり方は変わらないですが、ワイヤー矯正よりも費用が高くなります。
費用は、矯正する範囲が上下の歯どちらか、または一部分だけなら安くなります。しかし、全体の歯並びを整えると費用は高額になります。費用に幅があるのはそのためです。
どのように歯を動かすかは、矯正計画を立てるときに医師から説明があり、費用にも関わる部分ですので、必ず確認しておきましょう。
筆者は、「ワイヤーは見た目も悪いし、痛い。」「口内炎になりやすい。」などのワイヤー矯正の口コミが気になり、マウスピース矯正を選びました。
色々ある歯科矯正の費用
先ほど説明した矯正にかかる費用の他に、様々な費用が追加されます。次のような費用が通院のたびにかかったり、治療が完了後にかかったります。
費用の種類 | どんな費用か |
初回相談料 | 矯正の治療計画などを医師に相談する料金 |
歯の型取り料 | 歯の現状を把握するために型を取る料金 |
レントゲン撮影料 | 歯を動かすシュミレーションを作るためのレントゲン撮影料 |
通院料 | 通院するたびにかかる、治療費 |
ホワイトニング料 | 歯を白くするための薬品代や治療費 |
保定装置料 | 矯正終了後、歯が元に戻るのを防ぐための器具作成費用 |
矯正歯科のホームページに費用の内訳が掲載されていることがあるので、事前に確認してから訪問した方が良いでしょう。場所によっては、キャンペーンで初回相談料が無料になることもあります。
筆者は、初回相談料とレントゲン撮影料で本来30,000円かかるところが、キャンペーンで無料になり、シュミレーションまでできたのでお得でした。
矯正費用が安くても、その他の費用が高額の場合があるので、矯正費用が安い場合は、必ずその他にかかる費用の内訳など契約する前に確認することをおすすめします。
歯科矯正は原則社会保険が適用されない
矯正をするときに注意してほしいのが、矯正は病気を治すために通うのが主な目的ではないので、原則社会保険が適用されません。
そのため、矯正費用は病院のように3割負担ではなく、全額負担になります。矯正が高額になるのはこのためです。社会保険が適用されない場合は自由診療となるため、通院費用が高額になります。
ただし、矯正でも社会保険が適用される場合があります。例えば、顎変形症(がくへんけいしょう)というあごの骨に異常がある場合は、手術が必要であり、そのための矯正が必要になることがあります。
この場合は、矯正をする理由があごの異常を治療するという目的になるため、社会保険が適用になります。しかし、社会保険が適用される例は限られているので、原則適用されないと考えましょう。
歯科矯正の費用の払い方は?
矯正費用は高額になりますが、支払い方法は通う場所により様々です。多くの矯正歯科では、クレジットカード払いかローンを組んで分割払いするかを選択できます。
矯正費用を一括で支払うのが難しい場合は、分割払いで検討しましょう。ただし、分割払いにすると、○回以上の支払いは手数料が加算されるなどのルールがあります。
矯正歯科によっては、通院するたびに分割で支払える所もあるので、支払い方法は契約する前に確認しておきましょう。
歯科矯正中に別の費用が発生する可能性も…
矯正中に虫歯になった、歯周病になったなど治療が必要になる場合は、歯医者に通う必要があります。歯医者と矯正歯科を兼ねているところであれば、治療を受けられるので問題無いでしょう。
しかし、矯正歯科のみのところに通う場合は、歯医者で虫歯を治療してもらったり、歯を抜いてもらったりする必要が出てきます。
虫歯の治療等については、矯正とは関係が無いので、費用が追加になることは認識しておきましょう。
大抵の矯正歯科では、矯正を始める前に治療が必要な箇所や、歯を抜く必要があることを説明してもらえます。先に治療が必要なところは、済ませておきましょう。
医療費控除を使えば費用がお得になる
矯正費用は高額ですが、医療費控除を使えばお得に受けることができます。
医療費控除とは?
医療費控除とは、1年間で治療費が10万円以上かかった場合、確定申告をすると会社員であれば納めている税金の一部が還付金として戻り、個人事業主であれば税金を安くすることができます。
ただし、医療費控除を使える条件が決まっています。国税庁のホームページには、医療費控除を受けられる歯の治療について次のように条件が掲載されています。
発育段階にある子供の成長を阻害しないようにするために行う不正咬合の歯列矯正のように、歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用は、医療費控除の対象になります。しかし、同じ歯列矯正でも、容ぼうを美化するための費用は、医療費控除の対象になりません。
(出典:nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1128.htm)
矯正でも【見た目を整えるため】の矯正では、治療ではないので医療費控除の対象にはならないのです。
例えば、咬み合わせが悪いせいで、虫歯になりやすい、話しにくいなど生活に支障が出ているから矯正をする、であれば治療目的となるので、医療費控除の対象となります。
医療費控除の申請に必要な書類は?
医療費控除の申請に必要な書類は次の3つです。2月~3月の確定申告まで捨てないようにしておきましょう。
- 領収書
- 契約書
- 治療証明書(あれば)
治療証明書とは、「この人は、~という治療のために矯正をしました。」という証明書です。矯正歯科によっては、証明書発行にお金がかかる場合があるので確認しておきましょう。
矯正が年をまたぐ場合は、1月~12月の1年間に支払った治療費の合計が医療費控除の対象となります。
複数の歯医者で見積もりを取ろう
これから矯正をしようと考えている人は、必ず複数の矯正歯科で見積もりを取ることをおすすめします。
最初に行った矯正歯科で相談して見積を出してもらったけど、こちらの質問にきちんと答えてくれない、治療を進める上で問題が無いかも説明してくれない、ということがあります。
複数の矯正歯科で見積もりを取ったり、自分が気になっていることを質問して適切な回答をもらえたりするところと契約をした方が良いです。
矯正を始めようとしたら、抜歯をしなくてはいけない、虫歯の治療が必要など、事前に聞いていない治療が必要になったら嫌になりますよね。
歯科矯正は自分の歯の状況を知ることができる
矯正のメリットは歯並びをよくするだけでなく、自分の歯がどのようになっているか現状を知ることができるところです。
矯正は歯をどのように動かすか計画を立てるため、治療を始める前にレントゲンを取ったり、歯を動かすシュミレーションを何度もしたりします。
また、歯の生え方によって、一部の歯を動かすのか、歯全体を動かすのかもアドバイスをもらうことができます。筆者はレントゲン撮影とシュミレーションまで無料相談で対応してもらい、契約を決めました。
レントゲンを見ると、永久歯だと思っていた歯が実は乳歯だったなんてこともわかります。
歯科矯正の費用は高いの?どんな費用がかかるの? まとめ
今回は矯正の費用がどのような仕組みになっているか紹介しました。最近は芸能人が矯正をして歯並びをきれいにしているので、大人でも矯正をする人が増えていますね。
矯正は見た目を良くするだけでなく、歯みがきをしやすくする、咬み合わせをよくするなど生活にも良い影響があります。
費用はかかりますが、歯並びが悪いせいで生活に影響が出るよりは、負担は大きくても将来の何十年もの健康を1年~2年間の矯正で先取りした方が良いと思いませんか。
矯正を始めようか迷っている人は、まずは矯正歯科を予約して、専門家から話を聞いてみることをおすすめします。