20代から株式投資で資産運用していきたい人におすすめなのが、投資信託を中心としたポートフォリオを組むことです。
しかし、株式投資に興味があっても投資信託やポートフォリオについてあまりよく知らない方もいますよね。そこで今回は主に以下の項目について説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。
- インデックスファンドを勧める理由
- ポートフォリオに入れるべき投資信託3選
- ポートフォリオの具体例紹介
20代が投資信託をするならインデックスファンドがおすすめ
投資信託はいくつかの種類がありますが中でも20代にはインデックスファンドがおすすめで、これは市場全体の動きを表す指標(インデックス)と連動するように運用されているファンドです。
通常の株は銘柄の調査や売買のタイミングの見極めなど手間がかかる上に難しいです。一方、インデックスファンドは値動きが分かりやすいため初心者でも始めやすく、手間もかからないため忙しい方にも適しています。
また、インデックスファンドは複数の金融商品が組み合わさっているので分散投資になり、リスクの分散にもなります。
投資信託の中でポートフォリオを組む
投資信託のインデックスファンドは日本株式や先進国株式など国単位となっています。それらを単独で積み立てていくのも良いですが、複数持ち合わせるとリスクが分散され安全な運用が可能です。
どの株をどれくらいの割合で持つのか考えて作った金融商品の組み合わせをポートフォリオと呼びます。全米株式を70%、新興国株式を20%、全世界株式を10%など全て足し合わせて100%となるように組みます。
ポートフォリオ作成前に知るべきこと①長期的な視点で考える
株式投資では短期間で行うほどリスクが高く、長期的に行うほどリスクが低くなります。短期間は市場の動きを予測できるプロ向きで素人が手を出すべき領域ではありません。
一方で長期的に行うとインデックスファンドは年間で3%ほど増えていきますから、ほぼ確実に資産を増やしていけるのです。
毎月少額ずつ投資する積み立て投資では設定した積立額が毎月自動的に入金されるので、長期的に行う方は放っておいても積み立てが可能となります。
ポートフォリオ作成前に知るべきこと②リスクのバランスをどう捉えるか
期間だけでなく、どの銘柄を購入するかによってもリスクが変動します。
投資信託の中でも失敗のリスクが低く着実に資産を増やしていけるものもあれば、リスクが大きい分リターンも大きいものがあります。
十分に生活資金に余裕がある方はハイリスク・ハイリターンの投資信託の割合を高めるのも一つの手です。
しかし、長期的に積み立てる場合は安全な先進国の株を中心として、10~20%でリスク高めの新興国などの株を入れるのが最善でしょう。
20代のポートフォリオにおすすめの投資信託①全世界株式
ここからはおすすめの投資信託を3つ紹介していきます。1つ目は全世界株式です。
全世界株式は日本を含む先進国と新興国の株式へ分散投資する株式です。世界全体に投資できるため、経済大国アメリカの巨大企業から新興国の成長性が期待できる企業まで含まれます。
全て網羅しているため、そのうちのどれかが伸びれば利益が出るという非常に勝率の高い投資です。インデックスファンドなので企業の選定をする必要がなく、手数料も格安なのも魅力です。
ただし全世界とはいえ、その5~6割を占めるのがアメリカである事実から全米株式とほぼ同じ動きをすることを知っておきましょう。
20代のポートフォリオにおすすめの投資信託②全米株式
2つ目は全米株式です。文字通り、アメリカ全土に投資するもので世界を席巻するGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)の成長による恩恵を大いに受けられます。
長らく世界を牽引してきたアメリカはこれからも更なる発展を遂げる見込みは十分で、長期投資であればほぼ失敗することはないでしょう。
世界一の投資家と呼ばれるウォーレン・バフェットも全米株式を中心に運用するのを推奨していることから、確実に買っておいて損はない株式と言えるでしょう。
20代のポートフォリオにおすすめの投資信託③新興国株式
3つ目は新興国株式です。新興国株式は先進国より経済発展の遅れ、今後の成長が期待できるBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)を中心とした株式です。
先進国に比べ経済が不安定で暴落の恐れもありますが、土地と資源、人口に恵まれた国が多く、大きな伸び代も秘めているため、他と比べるとハイリスク・ハイリターンになります。
さらに運用コストが高いというデメリットがあるため、多少のリスクが取れる余裕のある人向けです。
国内株式のインデックスファンドはどうなのか?
海外株ばかりおすすめしたので、日本のインデックスファンドについても気になりますよね。日本株を購入するメリットは、馴染みがあるので市場の動きを読みやすいことと為替の影響を受けないことです。
テレビや新聞、ヤフーニュースなどで国内企業に関する情報は自然と耳に入るため、初めて株を買う方でも買いやすいですね。一方で、デメリットは成長が期待できないことです。
バブルが崩壊して以降、日本は「失われた30年」と呼ばれる停滞期を迎えており、これからより一層少子高齢化と人口減少という問題が深刻化していきます。
そのため購入するにしてもポートフォリオの10〜20%に押さえて、他は先進国や全世界株に充てるのが良いでしょう。
【20代向け】投資信託で組むおすすめのポートフォリオ
それではポートフォリオの具体例を紹介していきます。筆者がおすすめするのは、次の通りです。
全世界株式と全米株式で世界の有力企業の成長の恩恵を受け確実に資産を増やしていきます。さらに成長著しい新興国株式でハイリターンを狙い、国内株式でリスクを抑えバランスを取ります。
20代から投資をするとその分積み立てる年数も長くなるので、多少損をしても長期的な目で見ると取り返せる可能性は十分にあるでしょう。
もし安定を求める場合は新興国株式の比率を下げ、全世界か国内株式に回すのがおすすめです。
20代からの投資信託で人生を豊かに
今回は20代におすすめの投資信託やポートフォリオの具体例などを紹介しました。
資産運用を始めるなら投資信託の中でも全世界株や全米株などのインデックスファンドをポートフォリオに組み込みましょう。
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