夏はクーラーを使って暑さをしのぎますよね。あなたは、「クーラーをつけっぱなしの方が電気代が節約できる」と言われている噂を聞いたことありませんか?
今回はこの噂が本当なのか、エアコンの正しい使い方と、効果的な電気代の節約方法と合わせて説明しています。是非、この記事を読んでクーラーの節約方法の参考にしてみてください。
クーラーをつけっぱなしにすると本当に節約になるのか?
結論から申し上げますと、クーラーをつけっぱなしにすることで必ずしも節約になると言いきれません。しかし、ライフスタイルや部屋の環境次第では、つけっぱなしにした方が節約になる場合もあります。
次の章から、下記の4つを詳しく解説しながら「クーラーをつけっぱなしの節約」について紹介していきます。
- クーラーをつけっぱなしにしたときの電気代は?
- クーラーをつけっぱなしにしたときの消費電力は?
- クーラーをつけっぱなしにしたした方が節約できるわけではない
- クーラーをつけっぱなしにした方が節約になるケースは?
クーラーをつけっぱなしにしたときの電気代は?
クーラーをつけっぱなしにしたときと、こまめにスイッチを入れたり切ったりするのとどちらの方が節約になるんでしょう。クーラーをつけっぱなしにしたときの電気代について算出していきます。
- エアコン立ち上がりから1時間の電気代→約29円
- エアコンの運転が安定してからの1時間あたりの電気代→約3円
クーラーを付けた時と、安定した時ではこんなに差があるんです。やはり、スイッチを入れた時が一番消費するということなんですね。
クーラーの使用時間 | クーラーのの電気代 |
24時間つけっぱなし | 約3(円)×24(時間)=約72(円) |
12時間だけ使用 | 約29(円)+約3(円)×11(時間)=約62(円) |
1日2回スイッチを入れる場合 | 6時間×2回→約29(円)×2(時間)+約3(円)10(時間)=約88(円) |
- 参照:http://enesuke.jp/re9/5999
上の表を見ると、必ずしもつけっぱなしが節約になると言いきれないようです。12時間だけ使うのが一番安いのです。ただ、あなたはクーラーをどのタイミングで付けますか?
仕事や長時間の外出時には、クーラーをいったん消して帰宅後にまたスイッチを入れますよね。実は、この使い方が一番電気代がかかるのがわかります。
クーラーをつけっぱなしにした時の消費電力は?
クーラーが最も多く電力を消費するのは、外気温と設定温度の差が大きい運転開始直後です。自転車を運転する時にこぎ始めに体力を使うのと同じイメージですね。
時間帯に分けて、「つけっぱなし」の時と「こまめに入り切り」をした時の消費電力を比べてみます。昼間の時間帯9:00~18:00の時はつけっぱなしの方が消費電力が低くなります。
逆に18:00~23時はこまめに入り切りした方が消費電力が低くなります。これは、日中の方が外気温と設定温度の差が大きいため消費電力を多く使うかとら言えます。
夜の時間帯になると外気温と設定温度の差が少なくなるので、「つけっぱなし」よりも「入り切り」の方が消費電力を抑えることができるのです。
クーラーをつけっぱなしにした方が節約できるわけではない
上の記事から、クーラーをつけっぱなしの時の方が、まめにクーラーを入り切りした時よりも節約になるとは言い切れないことがわかりましたね。
では、今まで通りクーラーをまめに入り切りした方が電気代の節約になるのでしょうか?
実は、クーラーをつけっぱなしの方が電気代を節約できるケースがあるんです。どういうケースはつけっぱなしの方が電気代の節約になるのか次の記事で解説していきます。
クーラーつけっぱなしで節約できるケースは?
実は、それぞれのライフスタイルによってつけっぱなしの方が電気代が節約できるケースがあります。
家で在宅ワークをしていたり、30分以内の買い物やゴミ捨てに出たりするのであれば、クーラーをつけっぱなしにした方が電気代の節約になります。
少しの時間家を空けるたびに、電気の入り切りをすると昼間外気温と設定温度の差が大きいほど再度スイッチを入れた時大きな消費電力を必要とするからです。
ご自分のライフスタイルに合わせて、クーラーはつけっぱなしにしたり、必要な時だけ使うか選んだ方がいいようですね。次の章からはちょっとした工夫で電気代の節約になる節約方法をご紹介していきます。
クーラーは自動運転で運転にすると節約になる
ここからは、つけっぱなしにするかどうかとは別に、クーラーを使うときの節約になる方法を4つご紹介していきます。
クーラーを使う時は自動運転にしましょう。もしかして、自動運転だと電気代がかかるかもしれないと弱運転にしていませんか?
それは逆効果になってしまいます。設定温度になるまで時間がかかり消費電力もかかってしまい電気代も上がってしまうのです。
その点、自動運転にするば最初は消費電力がかかりますが、一気に設定温度になるので必要以上の消費電力がかからず電気代の節約になります。
クーラーは部屋の大きさに合ったものの方が節約になる
せっかく、省エネ性能のよいエアコンを購入しても、クーラーの能力に合っていない部屋だと余計な電気代がかかってしまいます。
たとえば8畳や10畳の部屋に、それよりも小さい6畳用のクーラーを取り付けた場合です。冷やす部屋は8畳なのにクーラーが6畳用の力しかなければ、力が足りず設定温度になかなか到達しません。
クーラーが設定温度になるまで大きな電力で運転し続けることになり、その分消費電力がかかって電気代が高くなってしまうのです。
また古いクーラーと、最新の省エネのクーラーだと電気代が違ってきます。15年ぐらい前のクーラーをお使いなら購入も考えてみましょう。
クーラーの室内機のフィルターを定期的に掃除して節約する
エアコンのフィルターにゴミやホコリがたまると、運転効率の低下し、余計な電気を必要とします。消費電力が増えれば電気代もかかってしまうことになります。
クーラーのフィルターを2週間に一度掃除することをメーカーでも推奨しています。結果として、約5~10%の省エネ効果が期待できるとのことです。
もしも、2週間に1度なんて時間取れないと思うなら、最近のクーラーは自動でゴミやほこりを回収してくれるものもあるので、購入を検討してみてもいいかもしれませんね。
サーキュレーターを上手く使って電気代の節約をする
クーラーの使用時には、サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させてことで、涼しさを感じやすくなります。無駄に設定温度を上げすぎたり、下げすぎたりすることがなくなり電気代の節約につながります。
まず冷房時、冷たい風は下のほうに溜まりますのでエアコンの風向きは水平に設定します。
エアコンから出た冷たい風はゆっくりと下のほうに降りてきて足元に溜まりますので、サーキュレーターを天井に向けて回して空気を循環させましょう。
空気を循環させることで部屋の温度のムラもなくなり、体感温度が下がって快適に過ごすことができますよ。
クーラーをつけっぱなしにすると節約になるか まとめ
クーラーをつけっぱなしにすると本当に節約になるのか解説してきました。結果は、絶対に節約になるわけではないということです。
ライフスタイルに応じて、昼間はほとんど家にいないなら在宅時にだけ使用する方が電気代は節約できます。逆に家にいることが多く、出かけるのも少しの時間ならつけっぱなしの方が電気代の節約になります。
他にも、電気代の節約になる方法も4つご紹介してきました。これらも意識することで夏のクーラーの電気代の節約にもなります。
是非この記事を参考に夏のクーラーの電気代の節約に役立ててみてください。きっと今年は電気代が節約できますよ。