冷房を使うと電気代が一気に高くなりますよね。できれば節約したいと考える人が多いでしょう。冷房は電気をたくさん使いますが、使い方を工夫すれば節約も可能です。
この記事では、節約につながる冷房の使い方を紹介していきます。また、冷房をあまり使わなくても快適に過ごすための工夫についても紹介するので、参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1129684?title=エアコン%E3%80%80冷房)
冷房は使い方を工夫すれば節約できる
冷房は消費電力が大きいですが、その分、少しの工夫をするだけで大幅に節約することができます。この記事では、エアコンの使い方と、それ以外の工夫で電気代を節約する方法の2種類を紹介します。
紹介する節約方法は以下の通りです。次章以降でそれぞれ解説していきます。すぐにできるものもあるので、ぜひ、実生活に取り入れてみてくださいね。
- 設定温度を適温にする
- 風向きと風量を工夫する
- フィルター掃除と室外機の手入れをする
- エアコンを買い換える
- 電力会社を見直す
- 遮光カーテンを使う
- サーキュレーターを使う
- 冷感グッズを使う
- クールシェアを行う
冷房の設定温度は28度が目安!暑い場合は調節して
冷房の温度は、28度が最適だとされています。28度は不快感なく過ごせて、節約効果もある温度なのです。
冷房の温度設定を27度に設定すると、28度に設定する時と比べて13%も消費電力が多くなります。たった1度の違いでこれだけの差が生まれるのです。
ただ、この28度はあくまで目安です。直射日光がよく差し込む部屋では、28度設定でも暑さを感じるかもしれません。体調を崩してしまっては節約どころではないので、部屋の状況を考えながら温度設定してください。
冷房の風は自動運転で上向きにすると節約になる!
冷房の風量は自動に設定すると節約につながります。自動設定では、室温と設定温度の差にあわせてエアコンが自動的に風量を調節してくれます。
エアコンは部屋の温度を変化させるときに電気をたくさん使うので、なるべく短い時間で温度を変化させることが重要です。自動設定なら、一気に部屋の温度を設定温度にしてくれるので消費電力が少なくてすみますよ。
また、風向きは上向きがベストです。というのも、冷たい空気は下に行く性質があるからです。上向きにしておけば部屋の空気に循環が起きて、効率よく部屋を冷やすことができます。
エアコンのフィルターと室外機の掃除をすると4〜6%節約に!
エアコンのフィルターや室外機の掃除は少なくても月に1回は行いましょう。汚れが溜まっていると機械に負荷がかかり、消費電力が大きくなってしまいます。
ホコリがたまらないように掃除をすることで、4〜6%ほどの節約につながります。スプレータイプのクリーナーを使うと手軽ですよ。汚れがひどい場合はプロのクリーニングを依頼すると良いでしょう。
また、室外機に直射日光が当たらないようにすることも重要です。室外機に日光が当たっていると温度が上昇し、冷気を作り出すのに時間がかかってしまうからです。
古いエアコンは高い!買い替えて冷房の電気代を節約しよう
古いエアコンは、最新のエアコンに比べて消費電力が大きいです。エアコンを購入したのが10年近く前など、かなり古い場合は買い換えた方が電気代の節約につながりますよ。
とはいえ、エアコンを購入するためにはまとまった金額が必要なので、急には無理かもしれません。そういった場合は、記事で紹介する節約につながる使い方を実践しつつ、購入費をためると良いでしょう。
エアコンは8月と9月に需要が落ち込むため、値段が安くなります。エアコンを購入する際には8月と9月を狙ってみてくださいね。
電力会社を見直せば冷房の電気代が安くなる!
電力会社は自分で選ぶことができます。電力会社を変えるだけで電気代が安くなるので、電力会社をなんとなくで選んでしまっていた人はこれを機会に考え直してみましょう。
クレジットカードでしか支払いができない電力会社は、振り込みの確認や手数料などのコストを省いているので、他の電力会社と比べて安い傾向があります。探すときの参考にしてください。
また、「エネチェンジ」というサイトで現在の電気代や契約会社などを入力すると、電気代が安い電力会社を探すことができます。ぜひ活用してくださいね。
室温は日光に影響される!カーテンやすだれを活用して節約しよう
日光が入る部屋は室温が高くなりやすいです。すだれやブラインドなどで、部屋に入る日光を制限すると室温が上がり過ぎるのを防ぐことができます。
室温が低ければエアコンの消費電力が小さくて済むので、電気代の節約につながりますよ。
「すだれやブラインドは見た目が気になる」という人は、遮光カーテンを使うと良いでしょう。通常のカーテンと変わらない見た目で、紫外線をカットしてくれますよ。
体感温度も下がって節約に!風を利用して効率よく部屋を冷やそう
扇風機やサーキュレーターなどで部屋の空気を循環させると、効率よく室温を下げることができます。
部屋の空気を循環させるときは、扇風機などの前に障害物がないようにしてください。そうすることで、より効率的に空気の循環を起こすことができます。
また、風に当たることで体感温度が下がるため、室温が多少高くても快適に過ごせるようになりますよ。
ただ、風を長時間浴びていると気づかぬうちに脱水症状になり、体がだるくなることがあります。室温が下がってきたら扇風機などを止めると良いでしょう。
冷感グッズを併用すると冷房が弱くても快適に節約できる
エアコンだけでなく、冷感グッズを利用すると涼しく過ごせますよ。氷枕やひんやりする敷きパッドなどを利用すると、寝苦しい夜も眠りにつきやすくなります。
風鈴は体を冷やせるわけではありませんが、気分が涼しくなるので余裕があれば利用すると良いでしょう。打ち水をすると空気が冷たくなり、風が吹きやすくなります。合わせて活用してみてください。
打ち水は朝方や夕方などの少し涼しい時間にやるようにしましょう。日中の暑い時間に打ち水をすると、暑い地面から熱気を帯びた水蒸気が出て余計に暑くなってしまいますよ。
休日は室内施設に行って冷房の使用時間を減せば節約できる
外が暑いからといって家にずっといると、エアコンの使用時間が増えて電気代がかさんでしまいます。休日は室内施設に出かけるようにすれば、涼しく過ごせる上に電気代を節約できるでしょう。
おすすめは図書館や献血ルームです。お金もかかりませんし、物欲を刺激されることもありません。「節約というよりケチみたいで嫌」と思う人もいるかもしれませんが、政府もこの方法を推奨しています。
この方法はクールシェアと呼ばれており、環境省が地球温暖化対策として位置付けているんですよ。みんなで冷房にかかるエネルギーをシェアすることで、節電や環境保全につながるのです。
節約よりも体調を大事にして!冷房による健康被害
ここまで、冷房の節約方法について紹介しました。紹介した方法は節約に効果的ですが、体調に悪影響が出る場合には体調管理を優先してください。
使わなすぎて体調を崩す
節約はついつい突き詰めたくなりますが、近年の夏は命が危険にさらされるほど暑い日もあります。
仮に、そういった暑い日に外を出歩いて、頭がクラクラして立っているのも辛い状態になったとしましょう。すぐにでも涼しくしたほうが良いのに、設定温度28度で涼しくなるのをゆっくり待つのは体調に悪影響です。
使いすぎで体調を崩す
あまり意識している人は多くないかもしれませんが、冷房の使いすぎで体調を崩すこともあります。空調の効いた部屋にずっといると頭が痛くなったり、ボーッとしたり、といった症状が出ることがあります。
こういった症状が出たら、換気をする、一旦外に出るなどして対応しましょう。水分補給も忘れないでください。
また、冷房を使うことで体温調節機能が低下するリスクもあります。体温調節機能が低下すると、暑くて体温が上がってきても汗をかけず、体温が上がり続けてしまいます。
熱中症のリスクが高まるので、冷房なしで過ごせる比較的涼しい時間帯は扇風機のみで過ごすなどの対策をとってください。
冷房の使い方を工夫して節約しよう まとめ
電気代の節約につながる冷房の使い方を紹介しました。記事の内容をまとめると以下の通りです。
- 設定温度を適温にする
- 風向きと風量を工夫する
- フィルター掃除と室外機の手入れをする
- エアコンを買い換える
- 電力会社を見直す
- 遮光カーテンを使う
- サーキュレーターを使う
- 冷感グッズを使う
- クールシェアを行う
エアコンは消費電力が大きいですが、その分、ちょっとした工夫で大きく節約することができます。すぐに実践できる方法多くあるので、ぜひ活用してください。
また、これらの方法は組み合わせることでさらに大きな効果を発揮します。最初から全てやるのは大変ですが、慣れてきたら徐々に数を増やして、より大きく節約してみましょう。