「お風呂は湯船に入ってゆっくりしたい」と思っていても、一人暮らしだとガス代や水道代を節約するために、シャワーだけで済ませてしまう人も多いと思います。
しかし、本当に浴槽にお湯をためるよりもシャワーの方がお得なのでしょうか。この記事を読むことで、シャワーだけで済ませるのと湯船に入るのとどちらがお得になるのかを知ることができます。
お風呂でできる節約術も紹介しているため、ぜひ最後まで読んで、ガス代や水道代を安くするための参考にしてください。
一人暮らしのお風呂はシャワーだけの方が節約できる?
一人暮らしだと、浴槽にお湯をためるのはもったいないため、シャワーの方がお得だと考える人も多いと思います。しかし、シャワーの方がお得だとは言い切れません。
1分間のシャワーで流れるお湯の量は約12リットルです。そして、浴槽にためるお湯の量は約200リットルです。
つまり、16分~17分程度シャワーを利用するお湯の量で、浴槽にお湯をはることができるという計算になります。シャワーを17分以上使う場合は、湯船にお湯をはった方が節約でき、ゆっくりリラックスできますよ。
シャワーを使う時間の長さによっては、湯船に入る方がお得になる場合があるということですね。
一人暮らしのお風呂を節約する7つの方法
ここからは、湯船に入る人もシャワーだけで済ませる人もできるお風呂での節約術をご紹介します。
一人暮らしでもできる簡単な方法ばかりなので、ぜひ実践してみてください。今回ご紹介するのは、次の7つです。
- お湯をはったらすぐに入る
- 湯船の湯量を少なくする
- シャワーを使う時間を短くする
- 節水用のシャワーヘッドを使う
- シャワーの温度を下げる
- お風呂の掃除方法を工夫する
- ガス会社を見直す
それぞれの詳しい内容は、次の章からひとつひとつ説明していきますね。
一人暮らしのお風呂節約術①お湯をはったらすぐに入る
浴槽にお湯がたまったらすぐにお風呂に入るようにすると、ガス代や水道代が節約できます。
お風呂を沸かしてから入浴までに時間が空くと、浴槽にふたをしていてもどんどんお湯が冷めていってしまうため、追い炊きをしたり、熱いお湯を足したり、シャワーで体を温めたりする必要がでてきます。
そうすると、ガス代や水道代が余計にかかってしまうため、もったいないですよね。
たとえば、経済産業省の資料では、追い炊きを1日1回することで、年間6,880円もかかってしまうというデータが発表されています。
浴槽にお湯をはったら、すぐにお風呂に入る習慣をつけましょう。
一人暮らしのお風呂節約術②湯船の湯量を少なくする
浴槽にお湯をためる場合、湯量を少なくすることで、ガス代や水道代を節約できます。お湯が少ないと体が温まりにくいと思う人もいるかもしれません。
しかし、「半身浴」という言葉があるように、腰程度までの湯量でも、ゆっくりつかることで体の芯から温めることができます。
お湯の量は通常の3分の2程度でよいため、通常のお湯の量よりもガス代と水道代が節約できますね。
お湯の量を減らしても、体はしっかり温まります。さらにお湯の量が節約できるため、有効な光熱費の節約方法だと言えます。
一人暮らしのお風呂節約術③シャワーを使う時間を短くする
シャワーの時間を短くすることで、ガス代と水道代を節約できます。シャワーを出している間は、絶えずガスと水が消費されるので、1分でも短くすることで節約ができますよ。
経済産業省の資料によると、シャワーを1分間短縮することで、ガス代と水道代が年間約3,300円安くなるとされています。
体や髪の毛を洗っている間は、シャワーを出しっぱなしにせず、こまめに止めるように心がけましょう。
また、体と髪の毛を洗ってから一度にシャワーで流すなど、洗い方の順番を工夫することでシャワーの時間を短縮することができますよ。
一人暮らしのお風呂節約術④節水用のシャワーヘッドを使う
シャワーヘッドを節水用に取り替えることで、シャワーの水量を減らすことができます。節水用のシャワーヘッドは、穴の数が調整されており、少ないお湯の量でも水圧が下がらず、快適に使えるようになっています。
種類によって値段は1,000円程度から1万円を超えるものまであるため、節水効果や使いやすさを比較して、シャワーヘッドを選びましょう。
止水ボタンが付いているものだと、手元のボタンでシャワーのお湯が止められるため、シャワーを流しっぱなしにしてしまいがちな人にオススメです。
節水用のシャワーヘッドにすることで、少ないお湯を有効に使えるため、ガス代と水道代を節約できます。
一人暮らしのお風呂節約術⑤シャワーの温度を下げる
シャワーの温度を下げることで、ガス代を節約できます。シャワーの設定温度を1度上げるためには、1分間で約0.2円のガス代がかかります。
1日15分間の使用であれば、年間1,000円程度のガス代が節約できるということですね。
夏でも熱いシャワーが好きだという人もいるかもしれませんが、夏と冬では水温の体感が変わります。定期的にシャワーの設定温度を見直して、ガス代を節約しましょう。
一人暮らしのお風呂節約術⑥お風呂掃除の方法を工夫する
お風呂の入り方だけではなく、掃除の方法を工夫することで、時間とお金の節約ができます。
たとえば、浴槽を洗うタイミングをお湯を抜いた直後にすると、汚れが落ちやすく、洗剤を使わなくてもスポンジでこするだけできれいにできます。
シャワーを浴びた後は、浴室全体をお湯で洗い流した後、冷水をかけて室内の温度を下げると、カビの発生を防ぐのに効果的です。
このようにお風呂からあがったらすぐ掃除をすることで、特別な洗剤を購入したり、頑固なカビ取りの時間を捻出したりする必要がなくなるため、お金と時間を節約できます。
一人暮らしのお風呂節約術⑦ガス会社を見直す
2017年4月より、ガス会社を自由に選べるようになりました。自分の利用量や利用方法にあった会社を選択することで、お風呂の光熱費を安くできます。年間1万円以上安くなる場合もありますよ。
しかし、多くの企業が新しいガス会社として参入してきているため、ひとつひとつの企業を調べるのは大変です。
そのため、比較サイトの活用をおすすめします。ガス会社の比較サイトとして、「エネチェンジ」や「価格.com」などがあり、現在の契約内容を入力することで最適なガス会社を選定してくれます。
電気代とガス代をセットで申し込むことでさらに安くなるプランもあることから、光熱費全体で利用する会社を見直すのもいいですね。
まとめ
実践できそうな節約術はありましたか?今回ご紹介した、お風呂で節約する方法は次の7つです。
- お湯をはったらすぐに入る
- 湯船の湯量を少なくする
- シャワーを使う時間を短くする
- 節水用のシャワーヘッドを使う
- シャワーの温度を下げる
- お風呂の掃除方法を工夫する
- ガス会社を見直す
できることから始めて、光熱費を節約していきましょう。また、必ずしも湯船に入るよりもシャワーで済ませる方が節約できるわけではありません。
シャワーを17分以上使う場合は、湯船にお湯をはった方が節約でき、ゆっくりリラックスできますよ。
疲れ具合や気温に合わせて、シャワーで済ませるときと湯船に入るときがあってもいいかもしれませんね。今回の節約術を駆使しながら、お風呂の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。