一人暮らしを始めると、生活費が意外とかかりますよね。「趣味にお金を使いたい」「貯金をしたい」といった理由で、節約を考える人も多いのではないでしょうか。
また、ほかの人の生活費も気になるところだと思います。この記事を読むことで、一人暮らしでかかる生活費の平均や、生活費を節約する方法を知ることができます。
この記事を読んで、生活費を無理なく節約するための参考にしてください。
一人暮らしでかかる生活費の平均額
一人暮らしの生活費を節約するために、どの項目にどのくらいの費用がかかっているのか確認しておく必要があります。
まずは、一人暮らしにかかる生活費の平均を確認してみましょう。総務省統計局の「2019年 家計調査 家計収支編 単身世帯」のデータを参考にしています。
項目 | 金額 |
食費 | 40,331 円 |
居住費 | 20,847 円 |
水道光熱費 | 11,652 円 |
日用消耗品 | 5,308 円 |
洋服・靴代 | 5,720 円 |
保険・医療費 | 7,666 円 |
交通・通信費 | 20,989 円 |
交際・娯楽費 | 18,746 円 |
その他 | 32,503 円 |
合計 | 163,762 円 |
あくまで全国平均であるため、住む地域や年代によって変わってくるかと思います。
単身世帯の支出を平均としており、居住費は持ち家などで家賃がかかっていない人も含まれています。
全国賃貸管理ビジネス協会のデータでは、令和2年5月の平均賃料が54,789円となっているため、賃貸の家賃平均はこの数値を参考にした方が良さそうです。
参考のデータについては、こちらのリンクから詳しい内容を確認することができます。
- 総務省統計局「2019年 家計調査 家計収支編 単身世帯」
-
全国賃貸管理ビジネス協会「全国平均家賃による間取り別賃料の推移」
一人暮らしで生活費を節約する方法
ここからは、一人暮らしで生活費を節約する方法をご紹介します。平均額と比べて、自身の生活費が高いと思うところは、節約していけると良いですね。
なくすことは困難な場合が多いですが、少しずつ節約することによって、大きな効果を発揮することでしょう。今回ご紹介する節約方法は、次の6つの項目です。
- 食費
- 家賃
- 水道光熱費
- 医療費
- 通信費
- 娯楽費
次の章から、節約する方法の詳細をひとつずつ説明していきます。
一人暮らしで生活費を節約する方法①食費
食費は節約の定番です。外食が多い人はお金がかかりがちなので、自炊をすることで食費を抑えることができるでしょう。
自炊と言っても、すべてを自分で作る必要はありません。スーパーのおそうざいや冷凍食品などを利用するのも良いでしょう。
外食を止めて、ご飯を炊いて冷凍食品やスーパーのお惣菜を買うだけで食費は月24,000円ぐらい節約できますよ。
- 外食が1食500円~1000円
- ご飯を炊いて、スーパーの惣菜や冷凍食品を買う1食200円未満
外出をしていると、つい外で食べて帰りたくなってしまうこともあるかと思います。そのような外食を控えるためには、出かける前に炊飯器のタイマーをセットしておくのがオススメです。
家に帰ればご飯が炊けているので、外食をしたい気持ちを抑えられます。ほかにも、特別な日には外食をすると決めて、普段は自炊を心がけるというのも節約のモチベーションを上げる秘けつです。
一人暮らしで生活費を節約する方法②家賃
全国の平均賃料は54,789円であることを考えると、生活費でいちばん多くの割合を占めているのが家賃です。
毎月、変わらずかかってくる費用であるため、この費用を抑えられると大きな節約となります。
家賃が安い物件は、築年数が古い、駅から徒歩15分以上かかる、部屋の面積が狭い、というような特徴があります。節約のためと割り切って、安い賃料の物件に住み替えるのもいいでしょう。
ほかにも、勤め先で社宅や住宅手当の制度がある場合があります。そのような制度を利用することで、家賃を安くできます。
たとえば、家賃の90%(家賃5万円であれば、45,000円)を会社が支払うといった制度などもあるので、勤め先の人事課などに福利厚生について問い合わせしてみましょう。
一人暮らしで生活費を節約する方法③水道光熱費
在宅ではなく、外で働いている人であれば、家にいる時間が少ないため、水道光熱費の出費はあまり多くないかもしれません。
しかし、水道を出しっぱなしにしたり、電気をこまめに消したりという心がけは大切です。
また、ガスや電気は自由化によって、ガス会社や電力会社を選べるようになりました。今利用している料金プランよりも安くなる可能性がありますので、切り替えを検討するのも良いでしょう。
料金の比較サイトとして、「エネチェンジ」や「価格.com」などがあります。ご自身の契約内容を入力して、安くなる会社がないか調べてみましょう。
契約している会社を変更するだけで、年60,000円安くなった事例もあります。契約している会社を変更するのは、即効性がありますよ。
一人暮らしで生活費を節約する方法④医療費
医療費を抑えるために、いちばん確実な方法は健康で過ごすことです。規則正しい生活を心がけ、免疫力を高めることで、病気になりにくくなります。
お酒の飲み過ぎや夜更かし、偏った食生活などをしている自覚がある場合は、この機会に生活習慣を見直しましょう。
どうしても体調が悪い場合は、無理をせずに、早めに病院に行くことも大切です。
市販の薬を服用し続けるよりも、病院で診察をして適切な治療を受けた方が、早く治る上、費用も安く済むこともあります。
体調が悪いことで、仕事を休みがちになったり、仕事で自分の力が発揮できないと、結果として収入が下がったり、最悪解雇される可能性があります。収入がなくなると節約どころの話でなくなってしまいます。
一人暮らしで生活費を節約する方法⑤通信費
通信費は、固定電話をやめたり、無料で連絡がとれるLINEやSkypeなどを使ったりすると節約ができます。スマートフォンを利用している人は当たり前かもしれませんね。
ほかには、スマートフォンやWi-Fi回線の利用料を見直すことで、節約できることもあります。
スマートフォンは、大手のドコモやソフトバンクといったキャリアではなく、LINEモバイルやUQモバイルといった格安SIMに切り替えることで、月額料金が大幅に安くなるでしょう。
また、スマートフォンとWi-Fiのセット契約で料金が安くなるプランを提供している企業もあります。自身の利用状況に合ったプランを選ぶことで節約ができるでしょう。
大手キャリアの通信料は、年間96,000円前後ですが、格安SIMに変えると年間36,000円ほどで携帯電話を利用できます。年間6万円も通信費を節約できます。
一人暮らしで生活費を節約する方法⑥娯楽費
娯楽費を増やすために節約をする人もいるでしょう。しかし、無駄に費用がかかっていないかを見直すことで、娯楽費も節約ができます。
たとえば、会費のかかる動画配信サービスや、あまり通えていないスポーツジムなど、惰性で続けているものは、解約してしまっても支障がないかもしれません。
ほかにも、服が好きな人は、たくさん購入するのではなく月額制のレンタルサービスを利用したり、飲み会が好きな人は、居酒屋の月額定額サービスを利用したりすることで、出費を減らせる可能性があります。
契約している月額制のサービスを解約することで、年間6万円ぐらい節約できますよ。
一人暮らしの生活費を楽に管理するアプリを紹介
節約するための方法をいくつかご紹介してきましたが、毎月いくら使っているのか把握できていないと、節約されているのかわかりづらいですよね。
生活費を管理する方法としておすすめなのは、スマートフォンのアプリを使う方法です。
マネーフォワードやZaim、マネーツリーなどの家計簿アプリを使うことで、どの項目にどれだけの費用がかかっているのかが把握できるため、節約ができているかも一目でわかります。
家計管理簿アプリは、銀行口座やクレジットカードを連携させることで、収支が簡単に確認できます。便利なアプリを活用して、手間をかけずに生活費の管理をおこないましょう。
まとめ
一人暮らしの生活費は、すべて自己管理であるため、気を抜くと使いすぎてしまうこともあるでしょう。
そのようなことにならないように、家計管理アプリを利用することをおすすめします。毎月どのような項目にどれだけ費用がかかっているのかを把握でき、無駄な出費がないか簡単に確認できます。
では、今回ご紹介した一人暮らしでの生活費で節約方法をおさらいしておきましょう。
- 食費:自炊をする
- 家賃:住み替えを検討、住宅手当を利用する
- 水道光熱費:ガス会社や電力会社を切り替える
- 医療費:規則正しい生活をする
- 通信費:格安SIMやセットプランに切り替える
- 娯楽費:無駄な費用がないか見直す
ぜひ、自身で実践できそうなところから、挑戦してみてください。