クレジットカードの中で、最上級ランクのブラックカード。発行しているカード会社は少なく、持てる人も限られています。
そのため、「ブラックカードって誰が作れるの?」「どんな特典があるの?」というような疑問が出てきますよね。
この記事では、ブラックカードの特典内容や発行方法を解説します。各国際ブランドのブラックカードも紹介していますよ。
この記事を読んで、ブラックカードに詳しくなり、クレジットカードを選ぶ際の参考にしてください。
クレジットカードのブラックカードとは?
ブラックカードとは、クレジットカードの中でいちばん階級の高いクレジットカードです。色味としては、ゴールドカードのランクが高いように感じる人もいるのではないでしょうか。
しかし、ゴールドカードの上にプラチナカード、その上にブラックカードというランクのカードが存在しています。
つまり、ゴールドカードは、一般カードに最も近いランクということです。
ブラックカードは、カードの色が黒いだけではなく、特典やサービスが充実しており、持てる人が限られているため、高いステータス性のあるクレジットカードとされています。
クレジットカードのブラックカードの特典
ブラックカードを保有している人は、通常では受けられない独自のサービスが利用できます。代表的なものとしては、24時間いつでも対応してくれる専用のコンシェルジュサービスがあります。
紹介がなくては予約が取れないレストランや宿泊先の予約、コンサートや演劇、航空券の上級席のチケット手配など、あらゆる対応が可能です。
ほかにも、超高級レストランやホテルで料理のコースや部屋を無料でアップグレードできたり、世界遺産に登録されている神社や美術館でおこなう貸し切りの特別イベントに参加できたりします。
ブラックカードを保有することで、多くの特典と希少価値の高い独自の優待サービスを受けることができます。
クレジットカードのブラックカードの発行方法
ブラックカードを発行するためには、発行したいカード会社の利用実績が必要です。
一般的には、そのカード会社のゴールドカードを申し込んで、ゴールドカードを一定期間利用することで、プラチナカードの申し込みができる招待状が届きます。
そして、さらにそのプラチナカードに申し込み、プラチナカードでも利用実績を積むことで、晴れてブラックカードの招待状が届き、申し込みができるようになります。
プラチナカードは、招待状がなくても申し込みが可能なカードもあるため、ゴールドカードの利用期間を省くこともできますが、ブラックカードは利用実績のある選ばれた人しか発行ができないカードなのです。
クレジットカードのブラックカードの発行条件
ブラックカードを発行するためには、招待状が必要ということでしたが、招待状が届く条件はどのようなものがあるのでしょうか。
招待状を受け取るためには、同じカード会社での利用実績が求められることから、長期にわたってカードをよく使い、きちんと返済をする人だと認められる必要がありそうです。
この基準は、カード会社によって異なり、公表もされていないのが現状です。しかし、維持費として、年会費が5万円~35万円であることから、年収が平均1,000万円~2,000万円ほど必要だと言われています。
また、年齢制限が設けられていることも多く、ある程度の年齢にならないと作れないようです。
クレジットカードのブラックカードの種類
ここからは、日本で発行されているブラックカードをご紹介していきます。
ブラックカードと呼ばれるカードの種類は、あまり多くありません。今回ご紹介するブラックカードは、次の5種類です。
クレジットカード名 | 国際ブランド | 年会費 | 招待状の条件 |
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード | アメックス | 35万円 (入会金50万円) |
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの利用実績 |
ダイナースクラブ プレミアムカード | ダイナースクラブ | 13万円 | ダイナーズクラブカードの利用実績 |
スルガVisaインフィニット | VISA | 12万円 | スルガ銀行の取引実績 |
ラグジュアリーカード ブラック | MasterCard | 10万円 | 招待状不要 |
JCBザ・クラス | JCB | 5万円 | JCBプラチナの利用実績 |
ブラックカードは、詳しい特典内容などを非公開としている場合も多いようです。そのため、公表されている範囲で次の章からひとつひとつの特徴を解説していきますね。
クレジットカードのブラックカード①アメックス・センチュリオン
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードは、国際ブランドの中で高いステータス性が特徴のアメリカン・エキスプレス(アメックス)が発行するブラックカードです。
年会費は35万円、そして入会金として50万円がかかるため、初年度に85万円が必要です。センチュリオン・カードの情報は、すべて非公開となっており、正式な特典内容などは公表されていません。
しかし、「No」と言わない専任コンシェルジュがいることが有名で、専属の何でも屋さんがついてくれた感覚になれるようです。招待状が必要であるため、まずはゴールドかプラチナの申し込みから始めましょう。
センチュリオン・カードは、ほかのブラックカードと比べても年会費が高いため、1番のステータス性を求める人のカードと言ってもいいでしょう。
クレジットカードのブラックカード②ダイナースクラブプレミアム
ダイナースクラブプレミアムカードは、ステータス性の高い国際ブランドであるダイナースクラブが発行する最上級のクレジットカードです。
年会費は、13万円であるため、アメックスのセンチュリオンカードに比べると、少し保有しやすいブラックカードではないでしょうか。
ダイナースクラブは、名前のとおりダイニングに力を入れているブランドであるため、このカードだからこそ利用できる店舗も少なくありません。グルメな方におすすめのカードです。
ダイナースクラブプレミアムカードも招待性であるため、1つランクが下のダイナースクラブカードの申し込みから始めましょう。なおダイナースクラブカードは27歳以上の方が申し込みできます。
クレジットカードのブラックカード③Visaインフィニット
スルガVisaインフィニットは、世界で1番利用されている国際ブランドである、Visaの最上級クレジットカードです。日本でこのクラスのVisaカードを取り扱っているのは、スルガ銀行のみとなっています。
年会費は12万円。具体的な発行条件は公表されていませんが、ほかのブラックカードと違い、スルガ銀行の上顧客となることで招待される仕組みのようです。
利用限度額は100万円という、ブラックカードとは思えない少なさですが、コンシェルジュサービスや高級ホテルのアップグレードなど、豊富な特典が受けられます。
スルガ銀行と取り引きがなく、高ランクのVisaを求める人は、Visaで有名な三井住友カードの最上級カード、三井住友カードプラチナを利用するのもいいでしょう。招待状不要のため、自由に申し込みが可能です。
クレジットカードのブラックカード④ラグジュアリーカード
ラグジュアリーカード ブラックは、世界で提携している店舗が1番多い国際ブランドである、MasterCardの最上級ランクのカードです。
他のブラックカードは、カード会社からの招待がなければ申し込みができませんが、ラグジュアリーカードブラックは、招待状を必要とせず、自分の意思でも申し込みができる珍しいブラックカードです。
年会費は、10万円。利用実績を積む手間を省き、ブラックカードを手に入れたい人におすすめのカードです。
ラグジュアリーカードブラックは、王道のコンシェルジュサービスなどに加え、ワインのテイスティングイベントの参加や、月2回の映画鑑賞サービスがあるなど、日常で利用できるサービスがあるのが特徴です。
クレジットカードのブラックカード⑤JCBザ・クラス
JCBザ・クラスは、日本発の国際ブランドであるJCBが発行する、最上級ランクのカードです。
JCBは、ディズニーとの関係が強いため、JCBザ・クラスを持っていると、ディズニーランドのラウンジが使えたり、待ち時間なしでアトラクションに乗れたりします。ディズニーファンにはぴったりのカードですね。
年会費は5万円で、毎年2万円~3万円分のカタログギフトが届きます。コストが比較的少ないため、ブラックカードの中でも保有しやすいカードではないでしょうか。
JCBザ・クラスを申し込みためには、招待状が必要です。まずは、JCBプラチナやゴールドから利用をして、JCBザ・クラスを目指しましょう。
まとめ
ブラックカードは、他のランクのクレジットカード以上に特別な特典が付いており、誰でも申し込めるカードではありません。
そのため、ブラックカードを利用するためには、一般的に同じカード会社のゴールドカードやプラチナカードで利用実績を積む必要があります。今回ご紹介したブラックカードの一覧はこちらです。
クレジットカード名 | 国際ブランド | 年会費 | 招待状の条件 |
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード | アメックス | 35万円 (入会金50万円) |
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの利用実績 |
ダイナースクラブ プレミアムカード | ダイナースクラブ | 13万円 | ダイナーズクラブカードの利用実績 |
スルガVisaインフィニット | VISA | 12万円 | スルガ銀行の取引実績 |
ラグジュアリーカード ブラック | MasterCard | 10万円 | 招待状不要 |
JCBザ・クラス | JCB | 5万円 | JCBプラチナの利用実績 |
自身の利用しやすいクレジットカードを長く使って、最上級ランクのブラックカードを目指してみてはいかがでしょうか。