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【解説】格安で債務整理したいあなたは「法テラス」を利用するべき

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債務整理を弁護士や司法書士に依頼するのはそれなりに費用がかかりますよね。しかし「法テラス」を利用すれば、金銭的に厳しい人でも弁護士や司法書士に債務整理を依頼することができます。

この記事では、法テラスが行っているサービスの内容や、法テラスの利用料金など、あなたが法テラスを利用するのに必要な情報を詳しく解説していきます。

もしお金が手元になくても、まだ債務整理を諦める必要はありませんよ。ぜひ最後までお読みくださいね。

(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1972352?title=%E7%9B%B8%E8%AB%87%E3%82%92%E3%81%86%E3%81%91%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7)

法テラスとは何者なのか

債務整理について調べたことのある人なら、ネット上などで「法テラス」という言葉を目にしたことがあると思います。

法テラスは簡単に説明すると、国民が借金などの法的トラブルで困っている時に相談できる窓口です。元々経済的に余裕のない人でも、法律のプロの支援を受けられるよう国が設立しました。

法テラスは全国の都道府県に地方事務所があり、国民はどこでも好きな場所を利用することができます。事務所で相談するには、まず法テラスのサポートダイヤルへの電話が必要です。

サポートダイヤルの電話番号
  • 電話番号…0570-078374(法的なお悩み相談をする場合)
  • 受付日時…平日の9時~21時、土曜日の9時から17時(祝日・年末年始を除く)
  • 利用料…無料(通話料はかかるので注意)

債務整理に関して法テラスはどんな支援をしているのか

債務整理に関して法テラスはどんな支援を行っているのでしょうか。確認していきましょう。

債務整理に関わることで、法テラスが行っている支援
  1. 情報の提供
  2. 民事法律扶助にて利用者を金銭的にサポートする

情報の提供

法テラスは、法律の知識がない人のために、「問題を解決するための制度」や「相談場所」を無料で提供してくれます。

電話やメールで問い合わせができます。また、直接事務所に訪れて相談することも可能です。

民事法律扶助にて利用者を金銭的にサポートする

民事法律扶助とは、経済的に苦しい人が法律に関するトラブルに遭った時に、法テラスがサポートしてくれる制度です。民事法律扶助の内容は主に2つあります。

1つ目は、利用者に対して、法テラスと契約している弁護士・司法書士が無料相談を行うというサポートです。1回あたり30分、合計で3回まで相談が可能です。

もう1つが、法テラスが利用者に代わって債務整理にかかる弁護士・司法書士の費用を立て替えるというサポートです。後に利用者は分割で法テラスにその費用を返済していきます。

法テラスが弁護士・司法書士費用を立て替える場合、あなたの担当弁護士・司法書士は、法テラスに所属している、または契約している弁護士・司法書士である必要があります。

また、民事法律扶助を利用するには一定の条件を満たさなければなりません。この件に関しては後ほど詳しく解説していきますね。次は法テラスで債務整理をするメリットについてお話していきます。

法テラスで債務整理をするメリット

法テラスを通して債務整理をするメリットは、2つあります。主に金銭に関することです。

法テラスを通して債務整理をするメリット
  1. 直接弁護士・司法書士に頼むより費用が安い
  2. 費用を後から月々安い金額で分割払いできる

直接弁護士・司法書士に頼むより費用が安い

一般的な弁護士・司法書士に頼むよりも、法テラスを通して頼んだ方が、費用が圧倒的に安いです。

比べる事務所によっては半額以下になることも珍しくありません。しかも生活保護受給者の場合は完全に無料になります。

費用を後から月々安い金額で分割払いできる

一般的な法律事務所でも分割払いに対応しているケースがありますが、まず着手金といって、最初に数万円支払う必要になるところが多いです。

しかし法テラスを利用すると、返済を開始する前に弁護士・司法書士に事件を着手してもらうことができます。

また、後払いの費用は月々5,000円~1万円です。これに関しても普通の法律事務所より非常に安くなっています。

法テラスで債務整理をするデメリット

もちろん、法テラスを利用する際にはデメリットも存在します。以下の3つが主なデメリットです。

法テラスを利用するデメリット
  1. そもそも収入や資産が一定以下でないと、利用できない
  2. 審査に長い時間がかかる
  3. 担当弁護士が選べないことがある

そもそも収入や資産が一定以下でないと、利用できない

そもそも法テラスから支援を受けるのには条件があるので、誰でも支援を受けられるわけではありません。収入や貯金などの資産の額が条件に関わってきます。

そのため、収入や資産が一定以上ある人は、法テラスの支援を受けることができないのです。

審査に長い時間がかかる

審査は、あなたが民事法律扶助を受ける条件に当てはまっているかを判断するために行います。この審査の期間が非常に長いのです。

大体2週間から1ヵ月くらいかかるので、その間は弁護士・司法書士は何もすることができません。

例えば債務整理の場合、返済の催促が来ていて大変だという時も、審査機関中は弁護士・司法書士は対応してくれないので、業者からの催促を止めることができないのです。

普通に一般の法律事務所に依頼をしたら、遅くても2、3日で催促が止まるので、そこは大きなデメリットでしょう。

担当弁護士を選べないことがある。

法テラスを通して弁護士・司法書士に依頼する場合は、自分で弁護士・司法書士を選ぶことができません。無料相談は3回できるので、その間に依頼したい弁護士・司法書士を選ぶことになります。

その3回の間に気に入った弁護士・司法書士がいなかった場合には、依頼をしないか、妥協するしかありません。

なお依頼したい弁護士・司法書士がすでに見つかっている場合には、弁護士指定(持ち込み式)という形で法テラスの支援を受けることができます。この方法はあとで詳しく解説します。

弁護士を指定する場合は、その弁護士が法テラスと契約していることが条件です。

法テラスの支援を利用した際、債務整理にかかる費用とは?

次に、法テラスで債務整理を行った際にかかる費用について解説していきます。

ですがその前に、法テラスを通さずに直接弁護士や司法書士に債務整理を依頼した場合の費用の相場をまとめてみました。

直接弁護士に依頼した場合の費用の相場
  • 任意整理…お金を貸した業者1社につき、約5万円+借金を減額できた分の10%を弁護士に支払う
  • 個人再生…約50万円
  • 自己破産…約30万円

個人再生および自己破産では、さらに裁判所へ支払う費用(個人再生…約20万円、自己破産…約20万円~50万円)が必要になることもあります。

一方法テラスの民事法律扶助制度を利用した場合には、以下の費用で債務整理手続きができます。

法テラスの民事法律扶助制度を利用した場合の債務整理にかかる費用
  • 任意整理…実費1万円+着手金32,400円=42,400円(1社のみの場合)
  • 個人再生…実費35,000円+着手金162,000円=197,000円(1~10社の場合)
  • 自己破産…実費23,000円+着手金129,600円=152,600円(1~10社の場合)

※過払い金がある場合には、別途でお金がかかります。【参考:法テラス 弁護士費用・司法書士費用の目安

このように法テラスを利用すれば、弁護士・司法書士に直接依頼するよりも、大幅に費用を抑えることができるのです。

支払いも原則毎月5,000円~1万円を分割で支払うことになるので、債務整理後に過度な負担になることもありません。

また、生活保護受給者の手続きの場合には、手続き後も生活保護を受けているという条件で弁護士費用の支払いが免除されることもあります。

法テラスの支援を利用するための条件

前章では法テラスを通すと非常に安い料金で弁護士・司法書士に債務整理を依頼することができるというお話をしました。しかしデメリットの章でもお話した通り、誰でも利用できるわけではありません。

もともと経済的に苦しい人の援助を目的とした機関なので、収入や資産が一定以下の人しか利用できないのです。また、法テラスの審査で、問題解決の見込みがないと判断された人も利用できません。

ここでは法テラスの支援である法律扶助制度を利用する条件として、一番ネックとなる収入や資産の条件について詳しく解説していきます。

無料相談を受けるための条件

無料相談を受けるには収入が一定以下でなくてはなりません。収入が一定以上の場合は、30分5,000円の相談料がかかります。収入に関する基準は以下の通りです。

例えば世帯人数が1人で都市部に住んでいない場合、手取りが182,000円以下でないと、法テラスの支援が受けられないということになります。

ですが住宅ローンや家賃がある場合は最高で41,000円を月収の182,000円に足すことができます。よって月収が手取りで223,000円以下が、法テラスの支援を受ける条件となるのです。

また、同居する家族が4人を超える場合は、1人あたり3万円(大都市だと33,000円)を足すことができます。

収入基準は、一見厳しそうに見えますが、表の金額は手取りの金額ですし、世帯人数が増えると上限額が上がっていくので、意外と多くの人が利用できます。

弁護士費用を立て替えてもらうための条件

無料相談の他に弁護士費用を立て替えてもらう場合は、上記の収入の条件に加え、以下の財産に関する条件を満たす必要があります。

現金・貯金の合計額が以下を超える場合には、民事法律扶助を受けることができません。今一度、自分で法テラスの支援を利用できるかどうか、確かめてみてください。

要件確認体験ページで法テラスを利用できるか実際に確かめてみる

法テラスの利用条件を確認したところで、次はいよいよ法テラスで債務整理を行う流れを、全部で2通りご紹介していきます。

法テラスで債務整理を行う流れ①【法テラスに相談する場合】

まずは「法テラスで無料相談を受けた場合」です。法テラスで無料相談を受け、担当してもらった弁護士・司法書士にそのまま依頼する方法となります。

法テラスで無料相談を受けた場合の債務整理の流れ
  1. 法テラスへ電話相談をして、事務所で弁護士に相談する日時を決める
  2. 弁護士・司法書士に相談する(1回30分、3回まで)
  3. 担当してもらった弁護士・司法書士に債務整理を依頼する
  4. 法テラスによる民事法律扶助を受けられるかどうかの審査(2週間程度)
  5. 審査が通ったら債務整理に着手してもらう

法テラスに問い合わせをしてから実際に債務整理にとりかかってもらうまでの期間は2か月ぐらいです。

また、デメリットの章でもお話した通り、この方法だと法テラスから紹介された弁護士・司法書士に依頼するので、自分では選べません。

さらに法テラスの無料相談は常に込み合っているので、相談できる日時もかなり先になってしまいます。

しかし結局この方法が一番費用がかからないので、金銭的に困っている人には一番ぴったりな方法だと言えるでしょう。

法テラスで債務整理を行う流れ②【持ち込み式の場合】

2つ目は法テラスが紹介する以外の弁護士・司法書士に相談し、その弁護士・司法書士に法テラスを使って債務整理をしてもらう方法です。これを持ち込み式」といいます。流れは次の通りです。

持ち込み式で法テラスを利用した場合の流れ
  1. 法律事務所や法務事務所を自分で探す
  2. 法律相談を申し込む
  3. 弁護士または司法書士に相談する(申し込みから相談までは1日~1週間程度)
  4. 「法テラスを使って依頼したい」と弁護士または司法書士に伝えて了承を得る
  5. 法テラスによる民事法律扶助を受けられるかどうかの審査(2週間程度)
  6. 債務整理に着手してもらえる

持ち込み式だと、問い合わせをしてから債務整理に着手してもらえるまでの期間は2週間~1ヵ月程度です。この方法だと自分で弁護士を選べるメリットがありますし、法テラスほど待たされることもありません。

しかし持ち込み方式はすべての弁護士・司法書士には適用できません。法テラスと契約をしている弁護士にしか依頼ができないのです。

また、最初の相談で相談料が発生する場合もあります。相場は30分5,000円ぐらいです。

仮に無料相談を実施している事務所でも、初回の30分のみ無料など、条件をつけているケースがあるので、どこまでの範囲で無料になるのか確かめてから相談しましょう。

法テラスと契約している法律事務所・法務事務所を探す

債務整理をした後、法テラスへの支払い方法とは

最後に法テラスの民事法律扶助を利用した場合、どのような方法で法テラスへお金を返済するのかご説明します。

債務整理の場合、契約から約2か月後に銀行などの口座から毎月引き落とされます。ですから引き落とし日の前日までにはお金を口座に入金しておきましょう。

一回の返済額は原則毎月1万円ですが、苦しい場合には5,000円にまで抑えてもらえます。この返済には利息や手数料はかからないので、立て替えてもらったお金をそのまま支払うことになります。

途中で返済がどうしても苦しくなった場合は、そのことを法テラスに申請をすると、返済の猶予をもらえることがありますので、そんな時はまず払えなくなる前に法テラスに相談しましょう。

何も連絡しないまま法テラスへの返済を無視していると、もちろん法テラスから催促がきますし、時には裁判をされて差し押さえをされる可能性があります。

おわりに

今回は、法テラスが債務整理を考えているあなたにどんな支援をしてくれるのかということや、かかる費用、利用の条件など、あなたが法テラスを利用するために必要な情報をご紹介してきました。

法テラスの一番のメリットは、弁護士・司法書士に依頼する費用が非常に安く済むことです。しかも後払いかつ、分割払いなので、金銭的負担を最小限にとどめることができます。

しかし、法テラスの利用には収入や財産の面で条件があるので、自分でもしっかりと調べてみてください。

あなたの収入や財産で民事法律扶助制度を利用できるかどうか確かめる

あなたの借金問題が解決することを心から祈っています。最後までお読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
西村鈴香
1995年北海道生まれ。2019年3月に大学を卒業後、道内の小学校に小学校教員として勤務。2020年からWebライターとして活動を始める。得意ジャンルはWebツール・旅行・金融・転職など多岐に渡る。現在は大阪の堺市を拠点に活躍中。趣味はボードゲームと韓国語
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