これから日本でインフレが起きれば借金の負担が増えてしまいます。これは、個人の借金も日本が抱える借金どちらもです。
インフレと聞くと、景気が良いイメージがあるかもしれませんが、インフレには良いインフレと悪いインフレがあります。これから日本で起きるのは悪いインフレなので、景気は良くなりません。
悪いインフレが起きると、収入は少ないのに物価が上がり、生活は苦しくなるのは間違いないでしょう。なので、何か対策があれば知りたいですよね。
そこで今回は、前半でインフレについて解説し、後半では悪いインフレで借金の負担が増えるのかについて解説していきます。この記事を読んでこれから起きるかもしれない悪いインフレの対策をしておきましょう。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3-%E9%9B%BB%E5%8D%93-%E4%BA%88%E7%AE%97-%E5%AE%B6%E8%A8%88-1015125/#content)
インフレとは?
まずは、インフレについて解説していきますね。インフレとは簡単に言うと「物価が上がる」ことです。物価が上がることで円安になり、円の価値は下がっていきます。
また、インフレには良いインフレと悪いインフレがあり、違う点としては以下の通りですね。
- 良いインフレは所得が増える
- 悪いインフレは所得が減る
このように、インフレは所得に大きな影響を与えます。物価が上がった分、所得が増えるなら良いですが、物価が上がったのに所得は減るなんてことになったら大変ですよね。
では、この良いインフレと悪いインフレはどんなときに起きるのでしょうか。それぞれ見出しを分けて解説していきますね。
良いインフレはどんなときに起きるのか?
まずは、良いインフレについて解説します。良いインフレが起こるのは「国内発のインフレ」の場合です。
国内発のインフレは国内経済が加熱することで起こります。需要が供給を上回ることで物価が上がれば、経済は活発になるので、その分所得も上がっていきます。
物価が上がっても、所得が上がればお金を使う人は増えていくでしょう。結果、景気はどんどん良くなっていきます。
このように良いインフレは「国内発のインフレ」によって起こります。
悪いインフレどんなときに起きるのか?
次に、悪いインフレについて解説していきますね。悪いインフレが起こるのは「輸入インフレ」の場合です。
輸入インフレは、大幅な円安によって輸入品の価格が上昇することで起こります。輸入インフレによっ上昇した輸入品の価格は、国内物価を上げたり、国民の所得を減らしたりすることで負担していきます。
つまり、輸入インフレが起きると物価が上がるが、所得は少なくなるので経済はうまく回りません。そうなれば、景気はどんどん悪くなっていきます。
このように悪いインフレは「輸入インフレ」によって起こります。
インフレで借金の負担はどうなるのか?
では、インフレで借金の負担はどうなるのでしょうか。借金の負担は「良いインフレ」か「悪いインフレ」かで変わってきます。下記をご覧ください。
- 良いインフレは借金の負担が減る。
- 悪いインフレは借金の負担が増える。
ここで言っている借金の負担が減ったり増えたりするというのは、実際に借金の金額が変わるわけではありません。
その辺りを詳しく解説するために「良いインフレ」と「悪いインフレ」に分けてそれぞれ解説していきますね。
良いインフレは借金の負担が減る!
まずは、良いインフレの場合の解説をしていきます。良いインフレで借金の負担が減る理由は「所得が増える」からです。分かりやすいように例を挙げて解説しますね。
「借金が100万円で所得が200万円」の人がいたとします。先述したように良いインフレが起きると物価と所得が上がります。この場合、物価が2倍になれば所得も2倍になるので、この人の所得は400万円です。
つまり、借金は100万円のままで所得が400万円に増えたということになるので、借金の負担は半減します。
このように、良いインフレが起きると所得が増えるので、借金の負担がその分減っていきます。
悪いインフレは借金の負担が増える!
次に、悪いインフレの場合の解説をしていきます。悪いインフレで借金の負担が増える理由は「所得が減る」からです。これも先ほどと同じように例を挙げて解説しますね。
「借金が100万円で所得が200万円」の人がいます。悪いインフレが起きた場合、物価が上がり、所得は下がります。なので、物価は2倍になったのに、所得は150万円に減少してしまいます。
所得が減って物価も上がっているので、普段の生活もかなり苦しくなります。それでも借金の金額は変わらないので、実質借金の負担は増えていきます。
なので、悪いインフレが起きると借金の負担が増えてしまいます。
日本は今後、悪いインフレの影響で借金が増える?
これからの日本は悪いインフレが起きると言われています。なぜなら、日本は平成末期からインフレ政策を進めているからです。
そして、これから起こるインフレは「悪いインフレ」の可能性が高いです。なので、所得が少なくなり、物価は上がるという現象が実際に起き、借金の負担は増えてしまいます。
インフレと聞くと良いインフレのイメージを持つ人たちは結構多いです。そのため、インフレの対策は必要ないと思っている人も結構います。
しかし、悪いインフレが来ると今よりも生活が苦しくなることは間違いないでしょう。なので、悪いインフレの対策はきちんとしておくべきです。
悪いインフレのときは借金しない方がいい?
悪いインフレのときは借金をするべきではありません。なぜなら、先述したように悪いインフレが起こると物価が上がり、所得は減るからです。
このタイミングで借金を増やしてしまうと生活はさらに苦しくなるでしょう。そうならないためにも借金はできるだけ増やさないようにするべきです。
借金がある人にとって、所得が減ることはかなり厳しいと思います。しかし、そこで借金を増やしてしまうのは1番してはいけない選択です。
少し厳しいかもしれませんが、今の生活から無駄な出費を減らすなどの工夫が必要でしょう。
悪いインフレのときに借金を返済するべきなのか?
悪いインフレのときに借金を返済することはおすすめしません。物価が上がり、所得が減った状態で借金を返済していくことはかなり厳しいでしょう。
そのため、悪いインフレが起こる前にできるだけ借金を減らしておくべきです。そうすれば、悪いインフレが起こっても借金の返済額は最小限に抑えることができます。
なので、借金の返済は悪いインフレが起こる前にできるだけ少なくしておきましょう。
インフレで借金の負担はどうなる? まとめ
今回は、インフレについての解説と、悪いインフレのときに借金の負担が増えるのかについて解説してきました。
良いインフレの場合は借金の負担は減りますが、悪いインフレの場合は借金の負担は増えてしまいます。
そのため、悪いインフレが起こったときに借金を増やすべきではありません。これからの日本は悪いインフレが起こる可能性が大きいと言われています。
なので、大変かもしれませんが、悪いインフレが起こる前にできるだけ借金を減らしておきましょう。