借金があると、同世代の平均額が気になるのではないでしょうか。20代の人は、どのくらい借りているのか、早く返す方法があるのか、知りたいですよね。
この記事を読むことで、20代が抱えている借金の平均額や、できるだけ早く返済する方法を知ることができます。
同世代の借金事情を知ることで、今後の生活を改善する必要があるかもれません。
この記事を読んで、借金を返済していく際の参考にしてください。
20代の借金の平均額とは?【公的な資料データを掲載】
まずは、20代の借金の平均額を確認してみましょう。20代の借金の平均額は単身世帯と二人以上の世帯で大きく違います。
金融広報中央委員会の資料によると、「単身世帯の平均借金額は149万円に対し、二人以上の世帯は1,567万円」という結果が出ています。
二人以上世帯の平均額が大きい理由は、住宅の取得や増改築にかかる費用を借り入れの目的としている人が55.0%と多いことが影響しています。一方、単身世帯の借り入れ目的は42.2%が日常の生活資金です。
この結果をまとめると、二人以上世帯の借金は、平均1,500万円ほどで住宅に関する費用の借り入れが多く、単身世帯の借金は、平均150万円ほどで目的の多くは日常の生活資金ということです。
日常の生活資金で借金がある人は危険
このような結果を見ると、借金の平均額が思ったより高く、安心している人も多いのではないでしょうか。しかし、100万円以下でも日常の生活資金として借金がある場合は注意が必要です。
なぜかというと、日常の生活資金を借りるということ、借金をしないと生活ができない状態になっている可能性があるからです。そうなると借金生活を抜け出すことが難しくなります。
また、生活資金としての借金は、簡単に借りられるクレジットカードのリボ払いやキャッシング、カードローンを利用していることが多いことも関係しています。
簡単に借りられる借金は、お金を借りているという感覚が薄くなり、1度借りてしまうと、なかなか止めることができないため、危険です。
20代で借金がある人の体験談
どうしても必要なときに借金をするのは、悪いことではありません。しかし、借金をしたことによって苦労をする人も多くいます。ここからは、ファイナンシャルフィールドに投稿されていた体験談を掲載します。
20代後半のDさんは、人脈を増やしたり、情報収集をしたりすることで、仕事に生かそうと考えていました。そのために、万単位が飛んでいくお店にも積極的に行っていたのが、借金をするきっかけになったようです。
収入に対して出費が多く、気づけば借金は400万円にも膨れ上がっていました。カードローンやキャッシングの限度額がいっぱいで利用できなくなり、初めて「まずい」と感じます。
今までの集まりは断り、給料もボーナスも返済に充てていましたが一人でこつこつと返済する日々は孤独でした。Dさんは、返済の督促を無視していた時期もあり、40代になっても新しいクレジットカードが作れません。
借金を抱えたままの将来
Dさんのように、少しずつ利用額が増えていき、気づいたときには利用限度額まで借りてしまっているということがあります。
借金が増えて返済金が用意できなくなり、返済のためにほかの金融機関で借りるという状態になると大変です。借金を減らすことが難しくなります。
借金があると返済の資金が必要なため、貯金もなかなかできません。
貯金がないと、将来の結婚や出産、車や住宅の取得などを諦めなくてはならなくなる可能性が出てきてしまいます。
20代の借金を平均以下に減らす方法
借金をしている人の将来を明るくするためには、1日でも早く借金生活から抜け出す必要があります。20代という若い年齢だからこそ、早く借金をなくすことで、その後の人生を立て直すことができるでしょう。
ここからは、20代の人が早く借金を減らすための方法として、次の4つお伝えしたいと思います。
- 返済計画を立てる
- 繰上返済をする
- 借入先を変更する
- 債務整理をする
借金を減らす方法の詳細は、次の章から詳しく紹介していきます。
20代の借金を平均以下に減らす方法①【返済計画】
借金を減らすために重要なのは、返済計画を立てることです。借金が増えてくると、返済計画を立てずにだらだらと返済を続けてしまいます。
しかし、返済計画を立てることによって、毎月いくら払えば、いつまでに終わるのかが明確にできます。
返済計画を立てるためには、借金の総額と借入金利、返済金額、返済期間を確認しましょう。さらに、家計収支を整理して、毎月の返済金を準備できるように整えましょう。
このように返済計画を立てることによって、借金を完済するまでの道のりを把握し、確実に借金を減らすことができます。
20代の借金を平均以下に減らす方法②【繰上返済】
早く借金を減らすためには、繰上返済を利用することが有効です。
通常、毎月の返済金額は一定ですが、少額であると返済期間が長くなってしまいます。そこで、少しでも余裕があるときは、毎月の返済金にプラスして繰上返済をおこないましょう。
繰上返済をおこなうことで、返済期間が短くできます。また、借金残高が多いうちに繰上返済をするほど、支払う必要のある利息の総額が少なくなります。
ボーナスなどを利用して、積極的に繰上返済をおこない、早期の完済を目指しましょう。
20代の借金を平均以下に減らす方法③【借り換え】
返済をしている借金の金利によっては、借入先を変更することで利息の負担を軽減できることがあります。借入先を変更することを「借り換え」といいます。
クレジットカードのリボ払いやキャッシング、消費者金融のカードローンなどは、簡単に借りられる分、金利が高い傾向にあります。
そのため、少しでも低い金利のカードローンやおまとめローンなどに借り換えることで、総返済額を減らすことや、返済期間を短くできます。高い金利の借金を利用している場合は、借り換えを検討しましょう。
ただし、借り換えには審査があります。現状の借金の返済が遅れている場合などは、審査が厳しくなるため注意が必要です。
20代の借金を平均以下にする方法④【債務整理】
家計収支を改善し、借り換えをおこなっても返済を続けることが難しい場合は、債務整理という手段を検討する必要があります。
債務整理とは、国が認めた借金を救済する制度です。手続きをおこなうことで、借金の減額や免除をしてもらうことができます。
債務整理は、複雑な手続きであり、裁判が必要なものもあることから、専門知識のある弁護士に依頼をしましょう。
どこの弁護士に相談していいか分からない方は、下記の記事を参考にしてください。
まとめ
あなたの借金は、20代の平均額と比べていかがだったでしょうか。
平均額より多くても少なくても、借金は今後の人生に少なからず影響を与えることでしょう。
20代は、まだまだ遊びたい年代だからこそ、取り返しのつかない借金を抱えてしまう可能性があります。
増えた借金を減らすのは、大変です。少しでも不安を感じたのであれば、早期に完済ができるように今から行動をしてみましょう。