「将来不安だからお金を貯めたいけど、毎月の貯蓄額はいくらあればいいの?」
あなたは生活には困っていないけど、貯蓄が無くて不安になっていませんか。将来自分に何かあったときのためには何かとお金が必要ですよね。
この記事では、毎月の収入からどれくらい貯蓄に回すのが良いか、パターン別の貯蓄額の目安や節約方法も紹介します。お金を今からでも貯めたい場合は、参考に読んでみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3265419?title=%E8%B1%9A%E3%81%AE%E8%B2%AF%E9%87%91%E7%AE%B1)
お金を貯めたいけど、毎月どれくらい貯めればいいの?
あなたは周囲の人からこんなことを言われたことはありませんか。
- 将来何かしらあるから貯金はしときなさい!
- お金が無いと病気しても何もできないから大変だよ~。
- 子どもの学費とか大変だった~。お金貯めておけば良かったよ。
どれも貯蓄が大切なことはわかりますが、具体的にどれくらい貯めれば良いのかわからないですよね。本当にお金が必要な場面になれば痛感しますが、周囲から言われている内は自分のことのように思いづらいです。
ただ、将来の雇用などが不安定な世の中なので、何かしらに備えておいて不安は消したいです。そのために「最低限これぐらい貯めておいた方が良い」という毎月の貯蓄額の目安を紹介します。
ここからは、「1人暮らし」「実家暮らしで独身」「家族で暮らしている」の3パターンに分けて、毎月どれくらい貯蓄に回せば良いか、具体的な計算も含めて紹介しますね。
毎月の貯蓄額の目安は?:1人暮らしの場合
1人暮らしの場合は、毎月の手取りに対して10%を貯蓄に回すのが目安です。
1人暮らしであれば、家賃や生活費、食費など必要なお金で手取りの75%は無くなるでしょう。残り25%を貯蓄に回せれば良いですが、会社の飲み会や臨時の出費などですべてを回すのは難しいです。
そのため、毎月の手取りの10%を貯蓄に回すのが良いでしょう。毎月の手取りが20万円であれば、【20万円×10%=2万円】を貯蓄に回すことになります。
もし、自宅が社宅や寮であれば、家賃補助などで毎月の家賃は安くなります。その場合は手取りの15%~20%(先ほどの例であれば3万円~4万円)を貯蓄に回すことができるでしょう。
毎月の貯蓄額の目安は?:実家暮らしで独身の場合
実家暮らしで独身の場合は、毎月の手取りに対して25%を貯蓄に回すのが目安です。
実家暮らしであれば家賃は0円で、その代わりに生活費として毎月一定金額入れている所が多いでしょう。生活費の金額にもよりますが、1人暮らしよりは食費や水道光熱費がかからない分余裕があるはずです。
余裕がある分を長期で貯蓄する口座と、臨時出費があるとき用の口座を作っておきます。手取りの25%をそれぞれに分けて貯蓄していけば、まとまった金額が必要なときのお金を早く貯めることができます。
臨時出費が無かった場合は、その分を長期貯蓄用の口座に移せば良いでしょう。
毎月の貯蓄額の目安は?:家族で暮らしている場合
家族(または複数人)で暮らしている場合は、次のパターンで考えてください。
- 共働きの場合:夫婦片方の収入を貯蓄に回す、または夫婦の収入の20%
- 子どもがいる場合:夫婦片方の収入を貯蓄に回す、または家族収入の20%
- 片方が専業主婦(夫)で子どもがいる場合:子どもが小さければ家族収入の20%
共働きであれば、夫婦の収入から生活費を引いても余裕がでるでしょう。共働きであれば、片方の収入をすべて貯蓄に回せば早いペースでお金を貯められます。
家族の収入の20%を貯蓄に回せればベストですが、無理をしない範囲で貯めていく方が良いでしょう。
子どもがいる場合、小さいときは生活費があまりかからないので、お金を貯められる時期になります。なるべく多く貯めるようにした方が、進学などの将来のイベントに備えられます。
子どもが成長すると、生活費も教育費もかかるので、お金をあまり貯められなくなることも。子どもが小さいときに貯めたお金を充てることになるでしょう。
毎月の貯蓄額を増やすにはどうすればいい?
毎月どれくらい貯めればいいのかわかったけど、給料は毎回使い切ってしまうから貯まらないよ…。
この記事を読んでいる人の中には、毎月貯蓄が全くできていない人もいるでしょう。この場合は、まずは次のことを3カ月程続けてください。
- お金を使ったら、生活費、浪費(買わなくても良いもの)に分ける
- 1週間ごとまたは1ヶ月ごとに生活費と浪費の金額を集計する
- 生活費と浪費から減らせるものが無いか確認し、次週または次月で削減する
毎月お金を使いきってしまう原因は、【何にお金を使っているかわからない】という場合がほとんどです。支出の内訳を見て、浪費が無いか、生活費でも削れるものが無いかを把握する必要があります。
毎月の収入から余裕が出てくれば、その分を貯蓄に回していけば良いでしょう。最初は1,000円や2,000円程しか貯蓄に回せないかもしれませんが、現状を認識することが目的なので貯蓄ができればOKです。
固定費で1番減らしやすいのは携帯料金
貯蓄額を増やすためには、まずは固定費を減らすことが大事です。固定費でも家賃や保険、携帯料金、水道料金などありますが、固定費を1番減らしやすいのは携帯料金です。
大手キャリアの携帯料金は基本的に高い
大手キャリアの携帯電話を使用している場合、毎月1万円前後支払っている人が多いでしょう。大手キャリアはあらゆる場所にショップがあり、サポート体制や通信環境も充実していますが、その分料金が高くなります。
通信環境が多少悪くて、携帯ショップが無くても困らない場合は、格安SIMに変えてはどうでしょうか。筆者は元々大手キャリアを10年程使用していましたが、毎月の携帯料金が高いため解約しました。
格安SIMのメリットは?
格安SIMの利用するメリットは次の3点です。(格安SIMを1年程利用した個人的な感想も含んでいます。)
- 現在使用している機種を変えることなく料金を安くできる(機種を変えても料金は安いです)
- 大手キャリアの通信設備を借りているため、通信速度が多少落ちるが日常利用には問題ない
- 料金プランで複雑な料金体系等が少ない
格安SIMに変えるメリットは、使い慣れた機種を変えることなく毎月の料金を安くできることです。また、機種を変えるときも機種だけ購入すれば、基本料金は安いままで使えます。
筆者は大手キャリアを使用していた時は毎月8,000円前後を払っていましたが、格安SIMに変更してからは毎月3,000円弱になりました。約5,000円節約になったので、思い切って解約して良かったですね。
また、通信速度も回線が混む時間帯(昼間と夕方)を除けば、基本的に問題なく使用できます。回線の速度が多少落ちても困らない場合は、格安SIMでも普段の利用には困りません。
料金プランも大手キャリアと比べてシンプルな仕組みになっているので、オプションをつけなければ安く済ませられます。しかし、故障等が起きた場合の保険はつけられないことがあるので注意しましょう。
何ヶ月分の貯蓄額があれば安全?
貯蓄方法がわかってもいつまで貯めていればいいのかわからないですよね。
もし、結婚式がある、マイホームを買う予定など、まとまった資金を使う予定があればいいですが、何かあったときのための貯金だと、どれくらいあれば生活ができるのか不安ですよね。
【手取り収入×6カ月分】があれば、ケガや病気などで収入が無くても生活ができます。手取りが20万円であれば、20万×6カ月=120万円が最低の貯蓄額になります。
もし現在貯蓄が全くない場合は、まずは手取り収入の6カ月分を貯めることを目標にしてはいかがでしょうか。
定期預金や財形貯蓄はおすすめ?
お金関連の本やメディアを読んでいると、貯金を増やすためには定期預金や財形貯蓄をおすすめする所が非常に多いです。筆者はお金に関する本を大量に読んで、毎回と言っていいほどこの2つの言葉を見てきました。
貯蓄が無い、または少ない場合は、生活資金を貯める所からのスタートになります。強制的に貯める方法で、定期預金や財形貯蓄を使ってお金を引き出せない状態にするのは最初は最適です。
しかし、ある程度生活資金が貯まったら、銀行に預けても利子が毎年1円~数百円程度しかつかないので、意味がありません。タンスに現金を入れているのと同じです。銀行に預けている分盗まれる危険性は低いですが…。
筆者も20代前半は貯金が大事だと思ってて、収入の一部を毎月ネット銀行の定期預金に預けていました。しかし、利子はATM手数料程度しか入金されておらず、預けている意味があるのだろうかと感じましたね。
余裕資金があれば資産運用に回す
生活費用の資金が貯まり、貯蓄に余裕が出れば資産運用に回すことをおすすめします。資産運用と聞くと保険などをイメージする人が多いと思いますが、投資も資産運用の1つです。
最近は投資の商品でも毎月積立ができ、手数料が安いものがたくさん出ています。安全に資産を増やしたい場合は、【投資信託】や【インデックス】と名前がついている商品から始めてはいかがでしょうか。
購入したときの金額より低くなる元本割れを起こしたくない場合は、【国債】の購入であれば元本割れの心配はないので、確実に資産を増やせます。
株やFXなどハイリスク・ハイリターンの商品は投資初心者が始めると、あっという間に資金が無くなってしまいます。資産運用を始めるときは安全なものから少額で購入するようにしましょう。
毎月の貯蓄額はどれくらい回せばいいの? まとめ
今回は、毎月の貯蓄額の目安と貯蓄額を増やすための方法を中心に紹介しました。最後にそれぞれのパターンでの貯蓄の目安をまとめますね。
- 1人暮らしの場合:手取り収入の10%、寮や社宅の場合は手取り収入の20%
- 実家暮らしで独身の場合:手取り収入の25%
- 家族で暮らしている場合:共働き夫婦の手取り収入の20%、片方が専業主婦(夫)の場合も同様に収入の20%
結婚や出産、マイホーム購入などに備えてお金を貯めたくても、毎月の収入だけではなかなか貯まりません。
これからは、会社の収入だけでは将来が不安ですし、収入が急激に増える見込みも低いでしょう。貯蓄を増やすためには、資産運用等を利用してどんな状況になっても資産があるように備えておく必要があります。
筆者は収入の少なさと、将来への不安から資産運用を始めました。今は収入があるから何もしなくても問題無いと思っても、将来自分の身に何が起きるかわかりません。
今まで何もしてこなかった場合は、少しでも良いので貯蓄から始めてはいかがでしょうか。