【投資初心者向け】日本の個人向け国債の基本から購入方法まで解説!

今回は、日本の個人向け国債の仕組みから購入方法を取り上げました。国債と聞くと国の借金をイメージしてネガティブな印象を持つ人が多いかもしれません。

意外なことに、日本の国債は世界から安全性が高いと評価されているんです。さらに、投資をこれから始めたい人には、リスクが少ない安全な金融商品でもあるんですね。

この記事では個人向け国債について解説するので、資産形成を始めたいけど何をすればいいかわからない、と悩んでいる場合は参考にしてください。

(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/298493?title=%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9)

国債って何?どんな仕組みなの?

国債は正式には「国庫債券」と言います。国が公共サービスを提供するために、足りない資金を投資家から借りる時に発行されるのが国債です。道路の工事やダムの建設などの公共工事が国債を発行する代表例ですね。

国債を購入する=国にお金を貸すことになるので、定期的に利子を受け取れます。一定期間経過すると貸したお金(元本)が戻ってきます。

国債は個人向けから法人向けのものまで様々な種類がありますが、今回は最低購入金額が少なく、手軽に始めやすい【個人向け国債】について1つずつ解説していきますね。

個人向け日本国債の特徴

個人向け日本国債の特徴は主に4つあります。国が発行している債権なので保証が手厚いですね。

個人向け日本国債の特徴
  1. 1万円から購入できる
  2. 毎月募集している
  3. 満期を迎えると購入金額(元本)が戻ってくる
  4. 最低金利が保証されている

1万円から購入できる

株などは購入する時に最低数十万円用意する必要ありますが、国債は1万円から購入できます。資金が少なくても手軽に始めやすいので安心ですね。

毎月募集している

日本国債は毎月募集していて、財務省のホームページに募集期間が公表されています。申込が完了すると翌月に国債が発行されます。募集要項には、募集期間や発行日など掲載されているのでチェックしておきましょう。

満期を迎えると購入金額(元本)が戻ってくる

国債は一定期間保有すると購入金額が戻ってきます。満期は購入する国債によって異なり、個人向け国債では3年、5年、10年の満期となります。個人向け国債の商品の詳細はこのあと紹介しますね。

最低金利が保証されている

国債は年利0.05%が保証されます。経済状況が悪化しても最低金利が保証されているので、銀行に預けるよりも利子を多く受け取ることができます。

個人向けの日本国債はどこで買えるの?

(画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1043787?title=%E9%8A%80%E8%A1%8C)

日本の国債は、全国の金融機関(銀行、証券会社、郵便局など)で購入できます。

国債を購入するには、専用口座の開設が必要です。次のものを準備して金融機関で口座開設の手続きをしましょう。

国債専用口座の開設の必要になるもの
  • 銀行用の印鑑
  • 本人確認書類:車の免許証、パスポートなど
  • 購入予定金額のお金

自分の最寄りの金融機関で国債が購入できるか確認したいときは、財務省のホームページから調べられます。ネット銀行では購入できない所が多いので注意しましょう。

個人向けの日本国債の種類

(画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1076723?title=%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E3%83%BB%E5%A4%89%E5%8B%95%E3%81%AE%E9%81%B8%E6%8A%9E%E8%82%A2)

個人向け国債は、次の3種類を毎月募集しています。(2020年4月現在)

個人向け国債の商品名
  • 変動10:変動金利型10年満期
  • 固定5:固定金利型5年満期
  • 固定3:固定金利型3年満期

変動金利型は、言葉のとおり金利が経済状況により変わるので、受け取る利子が毎回変わります。一方で固定金利型は、満期まで同じ金利のため利子も定額となり、受取金額が購入時点でわかります。

毎月一定の利子を受け取りたい場合や、満期が短い方が良い場合は、固定5か固定3の購入をおすすめします。

国債の金利はどうやって決まるの?利子はどうやって計算するの?

先ほど説明した変動10年、固定5年、固定3年の金利は、次の計算式で決まります。

国債の金利の計算
  • 変動10年:基準金利×0.66
  • 固定5年:基準金利-0.05%
  • 固定3年:基準金利-0.03%

(参考:https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/main/outline/)

基準金利の算出方法は財務省のホームページに記載がありますが、計算方法が複雑のため省略します。利子を計算したい時は、購入した国債の発行条件の基準金利を確認しましょう。

例えば、固定5年の第108回の発行条件を確認すると、基準金利は-0.24%です。金利がマイナスの場合は、最低保証の0.05%となり、利子は購入金額×0.05%で計算をします。

(画像出典:https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/main/issue/kotei5/No_108.html)

固定5年を10万円分購入した場合は、購入金額10万円×金利0.05%=利子50円です。変動10年、固定3年を購入した場合も計算方法は同じで、発行条件の適用金利を確認すれば受け取る利子がわかりますよ。

国債が満期を迎えたら手続きは必要?

(画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2855560?title=%E5%A5%91%E7%B4%84%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%B3)

保有している国債が満期を迎えると購入金額が戻ってきます。国債を購入したお金が戻ることを「償還」(しょうかん)と言います。

国債が満期を迎えても手続きをする必要はなく、国債専用口座に自動的にお金が振り込まれる場合が多いです。償還期限が近付いたら、利用している金融機関のホームページや窓口で手続きが必要か確認しておきましょう。

償還では、手数料がかかる所とかからない所があります。手数料を償還金額から引くこともあるので、事前にチェックしておかないと「振り込まれたお金が足りない!」など慌てることになります。

国債を途中で解約できるの?手数料は発生するの?

国債は原則購入してから1年は解約ができません。1年経過してから解約はできますが、満期前に解約すると手数料である中途換金調整額がかかるので注意しましょう。

中途換金調整額は、直前2回の利子×0.79685で計算します。財務省のホームページでも国債がいつ発行されたか、換金する日付、換金したい金額を入力すれば、中途換金調整額をシュミレーションできます。

まとまった金額が必要で国債の一部を使いたい時に、どのくらい購入金額が戻るか計算することをおすすめします。

日本国債を保有するメリット

(画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3127643?title=%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%80%E3%83%87%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88)

日本国債を保有するメリットは「元本割が起きる可能性が低く、最低金利が保証されていること。」です。国債は最低金利が保証されているので、金利が悪くても購入金額×金利0.05%の利子は確実に受け取れます。

また、日本が破産しない限りは国債は有効です。「日本は国の借金が毎年問題になってるけど大丈夫なの?」と不安になる人も多いでしょう。

日本の国債は格付会社によって「国が破綻する危険性は少ない。国債の利子はきちんと払われているけど、財政状況はまずまず。」という評価がされています。

日本の国債の格付がAに対し、2010年に財政危機が起きたギリシャの国債の格付が一時期Cだったので、日本の国債が安全であるかがわかりますね。(格付は一般的にA→Dの順で下がります。)

格付会社は、各国の国債を元本が保証されているか、利子が約束通り支払われるかなど信用度をランク付けしています。日本にも格付会社はありますが、格付会社の中で有名な所は次の3社です。

  • S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)
  • Moody’s Corporation(ムーディーズ)
  • Fitch Ratings Ltd.(フィッチ)

格付会社は、国債だけでなく企業の社債も評価していて、投資家は格付会社のランク付けを投資の判断材料として使っています。

日本国債を保有するデメリット

日本国債を保有するデメリットは「満期まで保有しないと元本割する可能性があること、リターンが少ないこと。」です。

先ほど説明した通り、国債は購入してから1年間は解約ができませんし、1年経過してから解約できても中途換金調整額が購入金額から引かれるため、元本割する可能性が高いです。

また、筆者の個人的な意見ですが、国債は満期が来るまで償還できないため、株式や外貨の購入・売却などを楽しみたい人にとっては刺激が無くつまらないかもしれません。

国債の金利は0.05%保証されていますが、金利が上昇しない限りは振り込まれる利子も増えません。最近の大手銀行の金利と比較すれば金利は良いですが、リターンが少ないことは想像しやすいでしょう。

投資をこれから始めたいなら日本国債は安全

(画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2883992?title=%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E5%88%9D%E5%BF%83%E8%80%85%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF)

個人向け国債は「投資をこれから始めたいけど、安全なものから始めたい。」という人には1番最適です。

金利が低いため将来得られる利子は少ないですが、株式投資や外貨によくある元本割の危険性が無いため安全性はどの金融商品よりも高いでしょう。

ただし、購入した国債は最低1年間は解約できないのと、満期まで保有しないと中途換金調整額が必要で、元本割する可能性があります。

急にお金が必要になった時に国債を解約してしまうと損をするので、購入するときは、3年国債と10年国債を購入するなど工夫した方が安全ですね。

まとめ

今回は、日本の個人向け国債の基本的な情報から購入方法などを取り上げました。将来不安だから資産形成を始めたいと考えている場合は、国債も1つの選択肢です。

筆者は、普段株式や外貨など様々な投資をしていますが、他の金融商品と比べても国債の元本割がないことは魅力があります。しかし、金利が圧倒的に低いのが難点で…。

どの投資でも安全性が高い金融商品ほど、得られるリターンが少ない傾向があります。投資でリスクを取ってもリターンが欲しい人や投資経験がある人に、国債はおすすめできません。

自分が今後必要になる資金のために、投資するものを決められるようにしたいですね。

ABOUTこの記事をかいた人

シドニー

都内の会社で事務員してます。 ペンギンがいる水族館にいくことが趣味。イワトビペンギンがいれば興奮。キックボクシング修行中。スイーツは何でも食べてしまう。 資産運用大好きな変人。投資はFX、ロボアド、投資信託、株式、海外銀行など何でもします。