「仮想通貨を始めてみたいけど、どういう時に暴落するんだろうか。」と、考えている人もいるのではないでしょうか。
仮想通貨は株式よりも価格変動が激しく、2010年の仮想通貨誕生から現在まで、たびたび価格の高騰と暴落を繰り返してきました。
そんな仮想通貨が、どんな時に何が原因で暴落するのかをを知りたいところですよね。
そこでこの記事では、仮想通貨が暴落する原因や過去に起こった出来事、暴落に備えた対策方法などを紹介していきますね。
この記事を読んで、仮想通貨の暴落に備えて冷静に対処できるようにしていきましょう。
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E6%A0%AA%E5%BC%8F-%E5%8F%96%E5%BC%95-%E7%9B%A3%E8%A6%96-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-1863880/#content
仮想通貨は価格変動が激しい
仮想通貨は、株式などの金融商品よりも価格変動(ボラリティとも呼ばれる)が激しいことで知られています。
仮想通貨には、証券取引所では設定されているストップ高やストップ安という値幅制限がありません。そのため、市場が過熱すると制限なく価格が暴騰し、恐怖感が漂うと制限なく価格が暴落します。
例を挙げると、仮想通貨の中でも有名なビットコインの価格は、2017年12月には「1BTC = 約220万円」まで上昇したものの、2018年12月には「1BTC = 約40万円」にまで暴落しています。
(出典:https://www.asahi.com/articles/ASLDB548DLDBULFA02Y.html)
このように仮想通貨は価格変動が激しく、上手く売買ができれば大きな利益を出せるものの、予測を外してしまった場合の損失も大きくなるというハイリスクハイリターンな取引です。
次の項目から、仮想通貨が暴落する原因に関して2つ説明していきます。
各国の規制強化が行われると、仮想通貨は暴落する
仮想通貨は各国で法律による規制強化がなされると、暴落することが多いです。
仮想通貨は、2010年から始まったばかりの新しい金融商品のため、法律などが十分に整っていません。そのため、詐欺やマネーロンダリングのために使われてしまうことがあります。
マネーロンダリングとは、麻薬や犯罪行為で得た不正なお金の出どころを隠す行為のことです。資金洗浄とも呼ばれています。
国が違法行為を防ぐために規制強化に乗り出すと、仮想通貨の自由な取引ができなくなります。よって、短期的な価格変動が引き起こされ、暴落するのです。
取引所がハッキングされると、仮想通貨は暴落する
仮想通貨の取引所がハッキングされてしまうと、仮想通貨は暴落します。
仮想通貨は、「Coincheck(コインチェック)」や「bitFlyer(ビットフライヤー)」といった取引所にお金を預けて取引を行っています。
そのため、外部から取引所をハッキングされてしまうと預けた資産が流出し、最悪の場合、取引所が閉鎖されてしまいます。
すると、取引所のセキュリティ面に不安が生まれ、投資家は仮想通貨から資産を引き上げ、リスクを回避する動きを見せます。こうして、仮想通貨の暴落へ繋がるのです。
次の項目から、仮想通貨が暴落した事件を3つ紹介していきます。
仮想通貨暴落の歴史①Mt.Gox事件
2014年3月、仮想通貨取引所の「Mt.Gox(マウントゴックス)」が何者かからのハッキングを受け、利用者のビットコインと預かり金が流出してしまいました。後に、「Mt.Gox」事件とも呼ばれています。
被害総額は約85万BTCで、当時のレート換算で合計470億円にものぼるのです。さらに、利用者からの預り金28億円も流出し、「Mt.Gox」は閉鎖されてしまいます。
「Mt.Gox」事件により、仮想通貨のセキュリティ面への不安が広がり、仮想通貨の価格は暴落してしまいました。
さらに「Mt.Gox」事件の影響は長期間に渡り、2014年3月当時のレート換算で「1BTC = 約100万円」から、2015年6月には「1BTC = 約2万円」で底値を打ち、低迷することになるのです。
ちなみに、「Mt.Gox」事件が引き起こされたことにより、仮想通貨の存在が世間に知られるようになりました。
仮想通貨暴落の歴史②チャイナショック
2017年9月、中国においてICO(新規仮想通貨公開)と呼ばれる仮想通貨が、詐欺に使われているケースが多発していました。
このことから、中国人民銀行がICOの全面禁止を発表し、仮想通貨取引量の大半を占めていた中国元の取引が停止されました。後に、チャイナショックとも呼ばれています。
チャイナショックを機に、当時のレートでビットコインは「1BTC = 約55万円」から、「1BTC = 約35万円」まで暴落しました。
現在も、中国は仮想通貨に対して一貫して厳しい姿勢を見せています。今後の中国の動向次第で、仮想通貨が暴落する可能性もあります。
仮想通貨暴落の歴史③Coincheck事件
2018年1月、日本国内で仮想通貨取引が行われている取引所、「Coincheck(コインチェック)」がハッキングされる事態が起こりました。
ハッキングによって、保有者数26万人、時価総額580億円分の「XEM(ネム)」と呼ばれる仮想通貨が盗まれてしまったのです。後に、Coincheck事件とも呼ばれています。
事件の影響により、当時のレートで2017年12月17日には「1BTC = 約224万円」と最高値を記録していましたが、2018年6月24日には「1BTC = 約63万円」までに暴落しました。
Coincheck事件は、仮想通貨バブルの崩壊を引き起こした大事件の1つとしても知られています。
次の項目から、仮想通貨の暴落に備えた対策方法を3つ紹介します。
仮想通貨の暴落に備えて、日頃から対策しておこう
仮想通貨は価格変動が激しく、暴落する危険性があることを理解できたかと思います。暴落に備えて、日頃から対策を講じておきたいところです。仮想通貨を利用する時には、次の対策を行いましょう。
- 【ルールを決める】毎月一定額を買っていき、どのぐらい下落したら売るなどのルールを作っておく
- 【余裕資金で行う】生活資金全てで仮想通貨を行うのではなく、損してもいいぐらいの資金で行う
- 【チャートを把握する】現在の仮想通貨の価格はいくらか、過去のチャートと比べてどうなっているのかを把握する
暴落に備えて対策を講じておくことで、自分の感情に振り回されずに落ち着いて対処できます。
仮想通貨は価格変動が激しいため、ルールを決めていないと冷静でいられなくなります。そのため、利用する前には必ず自分のルールを決めておきましょう。
日頃から仮想通貨に関する最新情報をつかもう
仮想通貨は、各国の規制強化による動向や要人の発言によって、価格が大きく変動します。そのため、仮想通貨に関する最新情報を掴むことが重要です。
仮想通貨に関する最新情報を掴みたいなら、「COINPOST(コインポスト)」というニュースサイトがあります。
仮想通貨に関する各国の動向や、主要仮想通貨であるビットコインやアルトコインに関する情報などを随時発信しています。ぜひ、サイトをチェックしてみてください。
信用できる仮想通貨取引所を利用する
仮想通貨は利用している取引所がハッキングを受けると、価格が暴落するだけでなく、預けているお金が盗まれてしまいます。ハッキング被害を避けるために、信用できる仮想通貨取引所を利用しましょう。
そこで、仮想通貨を始める時におすすめの取引所があります。おすすめの取引所は次の3つです。
- 【Coincheck(コインチェック)】
ハッキング事件後セキュリティの大幅な強化がなされ、サービスが使いやすい。仮想通貨の取り扱い通貨は12種類と国内最多を誇る - 【bitFlyer(ビットフライヤー)】
マルチシグと呼ばれる強固なセキュリティを導入し、アプリ版のサービスも使いやすい。国内最大級の取引量を誇る。 - 【DMM Bitocoin(ディーエムエムビットコイン)】
顧客資産の分別管理が徹底され、サーバー強度も強い。売買コストが安く、様々な注文方法に対応している。
これらの大手取引所はセキュリティ対策が万全に施され、サービスの使い勝手もいいです。仮想通貨を始めるなら、ぜひ利用を検討してみてください。
まとめ
ここまで仮想通貨の暴落に関しての原因や、過去に起こった出来事などを紹介していきました。
仮想通貨は新しい通貨のため、未だにルールなどの環境が十分に整っておらず、価格変動が激しいです。また、取引所のハッキング被害や国の規制によって、たびたび価格が暴落しています。
仮想通貨を始めるにあたっては、自分でルールを決め、最新情報をチェックし、信用できる取引所を選んでから利用してみましょう。
この記事で紹介した内容を参考にして、万全な状態で仮想通貨を利用してみてはいかがでしょうか。