最近は、奨学金で自己破産する人が増えています。この記事を読んでいる方は、奨学金で自己破産するのではと不安に感じているでしょう。
しかし、奨学金に対する意識次第では自己破産を防ぐことも可能です。とは言っても、奨学金に対する意識をどのように変えれば良いか分からないですよね。
そこで、この記事では奨学金の注意点や自己破産する前にするべきことを解説していきます。なので、奨学金で自己破産したくないという方はこの記事を最後まで読んでみてください。
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目次
奨学金で自己破産が増える原因とは?

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まず、奨学金で自己破産が増える原因について解説していきますね。原因は主に、以下の3つです。
- 返還者の奨学金に対する意識
- 奨学金の借りすぎ
- 本人の経済困難
奨学金で自己破産をする1番の原因は返還者の奨学金に対する意識です。本人の経済困難に関してはレベルにもよりますが、20万円くらいの給料をもらっていれば全然問題ありません。
私自身、奨学金を最大限まで借りていたので返済額は1000万円近くあります。経済困難は具体的な数字が分からないですが、お金の余裕はありません。
なので、自己破産する可能性は非常に高いです。しかし、自己破産しないという自信があります。なぜなら、奨学金についてきちんと理解し、どうすれば自己破産せずに生きていけるのか考えてきたからです。
そのため、ほとんどの場合、返還者の意識次第で奨学金の自己破産は防ぐことができますよ。
奨学金の知っておくべき注意点とは?

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ここからは、奨学金の注意点について解説していきます。奨学金についてきちんと理解していきましょう。
奨学金には知っておくべき注意点が3つあります。それは以下の通りです。
- 借金ということ
- 利息がつくこと
- 保証人の選び方
奨学金で自己破産する人はこの3つについてきちんと理解していない人が多いです。当たり前のことだと思う方もいるかもしれませんが、大事なことなのでそれぞれ詳しく解説していきます。
奨学金の知っておくべき注意点①借金ということ

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まず、1つ目の注意点は「奨学金は借金ということ」です。これは当たり前のことですよね。しかし、あまり自覚していない人が多いのも事実です。
奨学金は借金だということは知っていても、自分が数百万円もの借金を抱えていることを自覚できていません。この感覚で奨学金を借りていることが本当に危険です。
奨学金の平均的な借入額は300万円ほどです。つまり、300万円というお金を借りながら学生生活を送っていることになります。
なので、奨学金は借金ということを理解し、自分には数百万円の借金を抱えているということを自覚しておくべきですね。
奨学金の知っておくべき注意点②利子がつくこと

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2つ目の注意点は「利子がつくこと」です。先述したように奨学金は借金なので利子がつきます。
奨学金の種類によって無利子のものもありますが、基本的には有利子です。利子がつくということは借りた金額よりも返済する金額は高くなります。
奨学金を必要以上に借りる人は結構多いです。余ったら貯金しておけばいいという考えはよく聞きました。確かに、毎月勝手にお金が入ってきて得した気分になるかもしれません。
しかし、将来的に考えればかなり損しています。なので、今借りている奨学金が多いなら減らすべきですね。
奨学金の知っておくべき注意点③保証人の選び方

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3つ目の注意点は「保証人の選び方」です。奨学金を借りるときには保証人が必要なのですが、この保証人は「機関保証」を選びましょう。
万が一、奨学金の返済ができなくなり自己破産した場合、借金の返済は保証人が肩代わりします。このときに保証人を親や親戚にしてしまうと、その人が借金を返済していかなければなりません。
それなら自己破産せず、親にお金を借りたらいいだけですし、社会人になって親や親戚に迷惑をかけたくないですよね。
機関保証にすれば、仮に自己破産したとしても保証会社が代わりに借金を払ってくれます。なので、保証人を選ぶなら「機関保証」にするべきです。
奨学金で自己破産する前にするべきこととは?

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ここからは、もし、本当に奨学金が返済できないとなったときにするべき行動を解説していきます。奨学金の返済が厳しいなと思ったときにするべきことは以下の2つです。
- 返還期限猶予
- 減額返還制度
奨学金について詳しくない人はこのような制度があることを知りません。なので、奨学金の返済が厳しくなれば自己破産という選択しかできなくなります。
なので、そうならないためにもこの2つの制度を理解しておきましょう。
奨学金で自己破産する前にするべきこと①返還期限猶予

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まずは、「返還期限猶予」について解説していきますね。返還期限猶予とは、一定期間返還期限を延期する制度です。
この返還期限猶予は、災害や病気、経済困難などによって奨学金の返済が困難になった場合、申請できます。
返還期限猶予を申請すると審査がありますが、審査対象となるのは年収が300万円以下の場合です。ただ、年収が300万円を超えていても、減収している場合は直近3ヶ月の収入で年収試算されます。
もし、本当に奨学金の返済ができなくなりそうであれば、まずは返還期限猶予の申請をしましょう。返還期限猶予を申請する具体的な方法は「日本学生支援機構のHP」をご覧ください。
奨学金で自己破産する前にするべきこと②減額返還制度

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次に、「減額返還制度」について解説していきます。減額返還制度とは毎月の返済額を減額して返還できる制度です。
例えば、返済額が毎月1万円だとします。それを1年間は5,000円に減額してもらえるといった制度になっています。
ただ、減額したからといって返済額が少なくなったわけではなく、返済期間が伸びるということです。なので、伸びた期間も利子がつくということには気をつけましょう。
この減額返還制度も先ほどの返還期限猶予と違い、年収が325万円以下なら審査対象になります。減額返還制度を申請する具体的な方法は「日本学生支援機構のHP」をご覧ください。
自己破産はあくまで最終手段にするべき!
ここまで、奨学金の注意点や自己破産する前にするべきことを解説してきました。もし、これらの方法をとっても奨学金の返済ができないなら自己破産するべきです。
自己破産は借金を免除してもらう最終手段と言われています。なので、できる限りしない方がいいでしょう。
自己破産するメリットは確かにありますが、自己破産しなくても奨学金の返済はできるはずです。奨学金破産することがないように自分なりの対策をしておきましょう。
奨学金の自己破産 まとめ
この記事では、奨学金の注意点や自己破産する前にするべきことを解説してきました。最後にもう1度奨学金の注意点をおさらいしておきましょう。
- 借金ということ
- 利息がつくこと
- 保証人の選び方
奨学金で自己破産する1番の原因は返還者の意識の低さです。なので、自己破産しないためにも奨学金の注意点をきちんと理解しておくべきです。
そして、自己破産の心配をすることなく、奨学金を返済していけるような準備をしていきましょうね。