借金漬けで貧乏になってしまうと、生活の質を落とし、心までもやせ細ってしまいますよね。そんな、心もやせ細り散り散りになってしまった私の家族の話をしていきます。
読んでいただくことで、貧乏な家庭の現実をご覧いただけるとともに、貧乏にならないようにするためにはどうすればいいかについて解説しています。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%81%8A%E9%87%91-%E5%88%A9%E7%9B%8A-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9-2696219/)
借金で貧乏なのはみじめな思いをする
私の家族は、母と弟と私の3人家族です。世間的に言えば、いわゆる「母子家庭」の環境で育ちました。
何かと、お金には苦労しており、私も弟も高校は奨学金を借りて通学していました。私の奨学金の総額は、高校と大学合わせて約300万ほどです。
高校の時に部活終わりに友達とご飯に行く機会があると思いますが、お金がなかったので一緒に食べに行くのはまれでした。そのため、人づきあいが悪かった印象を与えてしまったのかもしれません。
友人に家が貧乏であるということを知られたくなかったため、行動を自ら制限したり、やりたいことをできなかったことがたくさんありました。
借金で貧乏だった我が家が分裂した話
そもそも、なぜ母子家庭で貧乏なのかというと、父親が半蒸発状態であったためです。父親は、定職につかず養育費を1円も私たちの家族に与えませんでした。
父親は誰かに従うことを得意とせず、上司や仕事場の人間関係が悪くなるとすぐに職を転々としており、私の小学生時代は常に家に居るといった印象でした。
最終的な離婚理由としては、父親が自称「うつ病」にかかったと言い病院にもいかず、家に閉じこもっていたためです。
母は、養育費として毎月5万円を払うことを要求した後、私と弟を連れ、父親に行き先を告げず出ていきました。
思い出のカメラを質に入れた借金父親
父親は、自分で買い物をしたとしても、自力で全額購入をしたことのない人です。車を分割で購入したとしても、途中で仕事を辞め支払いが滞ると、父方の両親が借金をいつも肩代わりしていたそうです。
私たち兄弟が生まれると、国から出産祝いとして少額のお金がもらえました。母親は父親と相談して子供の成長を撮っていきたいということで、そのお金で一眼レフカメラを購入しました。
父親は、「自分のお金でものが初めて買えた」とうれしがっていたそうです。それは、私たちの出産祝いのお金でしたが。
離婚後、父親もお金に困っていたのか、カメラを母から借り、質に入れてしまったそうです。父はカメラは自分で買ったものであると思っているので、良心の呵責も感じていなかったようでした。
私のいい加減な父親
父親は、お酒の力を借りないと、本音も言えないような人です。お酒を飲むと人が変わったように調子づき、自分の悪いところを指摘されると激昂し、母親に暴力を振る人でした。
また、嘘をつくのがとても上手で、「東大を出ている」ということを母方の親族に信じ込ませ母と結婚したようです。実際は高校3年生の時に高校を中退していました。
離婚後は、私たちに接触してきましたが、マルチ商法にはまっていたり、農業を始めたかと思うと、1年たたず農地をほったらかしにして原発運動に参加したりと好き勝手やっていました。
最終的には、原発運動中に酒を飲み他の人を暴行した罪で、刑務所に数か月拘留されていたようです。
息子の入学金を無断で使用する借金まみれの母親
私の母親は、とても尊敬でき私と弟を育ててくれたとてもすごい人です。しかし、お金に関することは全く尊敬できません。
まず、私が高校1年の時に私たちに内緒で借金100万ほどを作り自己破産しました。次に奨学金として借りた、私の大学の入学金費用50万円を私に何も相談せず、母の車の頭金として私の口座から抜き取っていました。
最後に、私が社会人になった後、1人暮らしをしており、奨学金も返している状況で、3か月に1回平均5万から6万のお金を要求してきました。
親に仕送りをするのは当然だとお思いの方はいらっしゃると思いますが、高校と大学の時に借りていた奨学金を返しながら仕送りするのはかなり困難でした。
借金漬けで貧乏な人に共通すること
私は、車いすなどを介護保険で貸出する会社に勤めていました。様々なお年寄りの方がいらっしゃったのですが、生活が困難な人に共通していたことがあったのでそちらをご紹介します。
私の実家も該当しますが、お金がない人の家は総じて散らかっていました。ゴミや洋服が散乱し、何がどこにあるかもわからない家庭が多かったように思えます。
何がどこにあるかわからないという人は、お金を何にどれだけ使ったか自己管理ができない人です。実際、私の母親は2018年の8月まで家計簿をつけたことがない人でした。
お金を貯めるためには、後述しますが支出を抑えることが絶対条件です。お金をいくら使っているか把握できていないと借金の返済ができず、貧乏になるのは当たり前なのかなと思います。
借金漬けで貧乏になる原因とは?
借金漬けで貧乏になる人の原因は2つあると思っています。それらについて実体験を元に解説していきます。
収入に見合っていないお金の使い方をしている
貧乏になる原因の1つに、入ってくる以上のお金を使う傾向があります。具体的には、以下の事が挙げられます。
- 借金してブランド物のバッグを購入する
- 借金して旅行に行く
- 次々と新しい家電製品や車を分割で購入する
- たばこや酒などのし好品をやめられない
- 不要な消耗品を購入しすぎる
- 外食をする
私の母親は、お金がないにも関わらず、私の50万で税金が高い普通車を購入しました。さらに仕事のストレスでたばこと酒をやめません。
他にも、食器を洗うのが面倒という理由で割りばしや紙コップを購入して使っています。1度しか使わないのにそうめん流しの機械を買ってくることもありました。
金融の知識に疎い
貧乏になる原因の2つ目として、金融に関する知識に疎いことが挙げられます。
- 確定申告の仕方がわからず税法に従って減税できない
- 役所が行っている補助金制度を知らない
- 利率計算が自力で出来ない
- 投資をするのは怖いことで貯金が1番安全な資産であると思っている
とりわけ、日本人は金融の教育が義務教育で行われていません。学びたい人は、大学や専門学校に行って勉強するのが主な学び方になってくると思います。
私の母も投資の話やお金の話をするのは悪いことのように言います。家計簿をつけたこともなかったので、借金返済までどれくらいかかるか考えずものを買っていました。
どうすれば借金を返済でき、貧乏でなくなるのか
そもそも、どうすればお金を貯め、借金を返済できるようになるのでしょうか。すぐに実践できる方法を紹介していきます。
貯金に回すお金を作る方法は、「支出を減らす」か「収入を増やす」の2つのみです。最も簡単にできるのは、支出を減らすことです。
収入を増やすためには、副業をして収入源を増やす、出世するなどすぐには実践できません。一方の「支出を減らす」ことはすぐにでもできるので、いますぐに見直していきましょう。
支出を減らす
- 車の保険料、ローン
- 生命保険料
- 携帯電話などの通信費
- 光熱費
- 水道代
- 家賃、家のローン
- 食費などの生活費
あなたでもすぐに実践できることは、「食費」「生命保険料」「携帯電話の通信費」の3つの支出を減らすことでしょう。
食費は自炊を心がけたり、生命保険は安いものに変えるか、解約しましょう。通信費は格安SIMといって安く通信費を提供してくれる会社があります。
通信費に関しては、大手がいいという場合は、料金プランを最安値にして、お家や公共のWi-Fiを使うようにしましょう。
電気代やガス代もマンションなどの集合住宅にお住まいでなければ、自由に契約できる場合があるので、契約を見直すのもよい手段かもしれません。
労働で収入を増やす
もっとも確実なのは、「労働」で、自分自身の時間を使ってお金を稼ぐ方法です。アルバイトをし始める、職場で出世するなどは、収入を増やす方法として一般的です。
収入が得られる方法をいくつかご紹介し、方法について解説していきます。
- アルバイト
- 出世
- プログラミング
- ウェブライター
- 転売
プログラミングやウェブライターは、企業や個人から依頼を受けてサイトを作ったり、サイトの記事を作る仕事です。「クラウドワークス」などのアプリから依頼を探すことができます。
転売とは、リサイクルショップなどで中古品を購入し、アマゾンなどのショッピングサイトで仕入れ額よりも高く売る方法などが最も定番です。
他には、壊れたパソコンを修理して販売する、バイクをカスタマイズして売るなども転売に含まれるでしょう。
不労所得で収入を増やす
不労所得とは、自分の時間を使わずにお金が得られる仕組みを言います。こちらは、労働収入に対して難易度が高く、時間もかかるので即効性はありませんが、極めてしまえば自由な時間を得ることが出来ます。
- 投資
- アフィリエイト
- 動画クリエイター
投資は、株や外国為替取引、不動産投資などがあります。投資商品を購入し、高く売れるタイミングで売ったり、保持し続け、配当金や金利、家賃を得ることで収入になります。
アフィリエイトとは、ウェブサイトを作成し、そこで商品の紹介を行います。消費者がその商品をウェブサイトのリンクから購入することで、商品の広告主からいくらかお金が入ってくる仕組みです。
動画クリエイターは、製作した動画をウェブサイトに公開することで、広告が付き、視聴者が広告を見ることで広告主から収入が得られる仕組みです。Youtuberなどが最近では有名です。
お金持ちが決してやらないこと
「金持ち父さん、貧乏父さん」という本をご存知でしょうか?その本は、中卒だけどお金持ちな人といい大学を出ているけれど貧乏な人の2人を比較してお金持ちになるための行動が書かれた本です。
お金持ちがやらないことは、「負債になる買い物をしない」ということ。金持ち父さんによれば、車や持ち家は条件がそろうまで買わないそうです。
家や車は税金や維持費が高くつくわりに、売りに出すと購入時の値段以下で売却してしまいます。
どうしても車や家が必要だという人は、税金などの維持費が安くなるように工夫して購入しましょう。
借金で貧乏な家庭で育った私はお金に関心を持った
両親がお金に関して疎かったこともあって、お金について学ぶ意欲が湧きました。
大学に行ったきっかけは、お金についての知識をつけ、かしこくなれば、それ自体がお金を生み出し家族を守ってくれるだろうと思ったためです。
両親がやってきたことを繰り返してはいけないという想いで、どうすれば貧乏でなくなるかについて研究しています。
具体的には生活費は毎月見直したり、副業を始め収入を増やしたりしています。
この記事のまとめ
私の家族はお金に疎かったが故にばらばらになってしまいました。しかし、この経験はお金に関心を持つためのいい経験になりました。
貧乏から抜け出し、借金を返済するためには、支出を減らすことから始めましょう。支出を調整しながら収入を増やす方法を模索していくと、人生はより豊かになると思います。
あなたも、毎月どれだけの費用がかかっているか把握して、借金で首が回らない貧乏な生活を改善していきませんか?