借金問題は誰にでも起こり得る問題です。現在では、収入がない人でも簡単に借金をすることができます。ということは、主婦でも簡単に借金ができるということです。
主婦が抱える借金問題は少なくありません。「返済できないほど膨らみすぎた借金はどうしたらいい?」「夫に借金の相談ができない。」この記事は、そんな悩みの手助けになってくれることでしょう。
また、借金をする理由とその対処法も3つ紹介しているので、当てはまっているものがあるかもしれません。一緒に確認していきましょう。
この記事の主婦とは「専業主婦」の事を指しています。
主婦が借金をする前に知っておきたい事
主婦が借金をすることは簡単にできます。免許証だけでお金を借りれる「消費者金融」であったり、クレジットカードなど。夫の収入証明があれば、収入のない主婦でもお金を借りることができます。
ですが、いくら夫の収入があるからとはいえ、主婦自身は無収入だということをキチンと認識しましょう。収入のない人が借金をすればどうなるかは目に見えてます。
夫婦だからとはいえ、夫の収入は主婦の収入ではないので、相談もせずに夫の収入を借金の返済に組み込むべきではありません。
借りるのは主婦です。主婦自身の収入をもとに、借金をするべきなのか、返済はどうしていくのかを考えるようにしましょう。
主婦が借金をする理由と対処法【生活費の補填】
子供が大きくなってくると、進学に合わせて養育費も大きくなってくるものです。また、子供が増えれば食費も増えるでしょう。夫が務める会社の業績が悪化すれば、夫の給料が減る可能性もあります。
そうなると苦しくなってくるのが生活費です。「働きたいけれど、育児があるので外で働くことができない」「必死に働いている夫に対しても給料の事を責めるわけにもいかない」ジレンマですよね。
夫の収入に対して支出が追いつかなくなってくれば、夫に無理をさせないために内緒で借金をして生活費の補填に充てるという考えもでてくることでしょう。
夫のボーナスで借金を返済しようとしたが、夫の会社の業績が悪化したためボーナスはなく、返済できなくなってしまったというトラブルも多くあります。
対処法
主婦の収入を増やしてみてはいかがでしょう。在宅でできる仕事もあるので、育児で家から出られないという方でも収入を得ることができます。
また、夫の休日に合わせて働くのも一つの手です。主婦が働いている間の育児は夫に任せることができるので、外で働くこともできます。
夫と主婦、家族の収入が増えた分だけ生活は楽になります。余裕がでてきたら貯蓄をすることもできますよ!収入の増加に併せて、支出を減らしてみるのもいいですね。
主婦が借金をする理由と対処法【ギャンブル】
パチンコや競馬など、様々なギャンブルがあります。一度大きく勝つと、その時の快感が忘れられずに「次もまた勝てるんじゃないか?」と感じてしまいます。
人間関係でのストレスや、誰もいない家で一人だけの空いた時間、ストレスは溜まる一方です。そんな時ほどギャンブルで得る快感はストレスも発散でき、とても魅力的なものです。
再び快感に浸りたいがためにギャンブルにのめり込み、気が付いたらギャンブルをするために生活費に手を出していた、なんてことに。生活費を取り戻すために、またギャンブルに走って負けてしまう、悪循環ですね。
生活費がなくなったことに慌てて、ギャンブルで取り戻そうと借金をしてしまうといったパターンが多いです。
対処法
ギャンブルに魅力を感じなくなることしかありません。のめり込んでいる間は「いつかは勝てるだろう」「今日は勝てる気がする」といった根拠のない自信に満ち溢れています。
ギャンブルで勝つことは絶対にありえません。一時は勝てても、トータルで見ると負けているものです。とはいえ、のめり込んでいる間はわかっていてもギャンブルをしてしまいますよね。
どうしても誘惑に勝てないなら、夫に付き添ってもらい、つまらないと思うギャンブルをしてみてはいかがでしょう?例えば、パチンコでいえば嫌いな台しか打たないといったように。
付き添いもいるのでお金を使い過ぎることもありません。ギャンブルをするのがつまらないと感じてくれば、自然とギャンブルから遠ざかっていきますよ!
主婦が借金をする理由と対処法【浪費癖】
ストレスを発散するために衝動買いをしてしまう浪費癖。独身の頃は収入もあったため、衝動買いをしても平気なものです。
主婦になって収入がなくなり、浪費癖をひきずったまま同じように衝動買いをしてしまったら、生活費にまで手をだしていた、なんてことも。買い物をするためだけに借金をする人も少なくありません。
対処法
家計簿をつけてみてはいかがでしょうか?自分の衝動買いがどれくらい家計を圧迫しているのか一目でわかります。
夫や主婦の親にお願いしてもらい、第三者に家計簿をつけてもらうのも一つの手です。第三者の指摘やアドバイスがあれば、自分で気が付かない無駄な出費に気が付くことができるでしょう。
身内に知られたくない場合は、カウンセリングをうけることも必要です。依存は心の病気でもあるので治療することが必要です。
カウンセリングをどこで受けていいのかわからない場合は、保健所といった公的機関でカウンセリングを受けることも可能ですよ。
主婦が借金を隠すことによるリスク【離婚】
夫に知られずに借金をしてしまい、借金の返済が困難になっていくにつれて打ち明けにくくなるものです。
ですが、そのまま放置してしまうと、どんどん借金がふくらんで手が付けられなくなってしまいます。返済が困難になり借金が膨らむと、督促状から夫に借金のことがバレてしまうのも時間の問題です。
返済が不可能なほどに膨らんだ借金をいきなり知った夫は、衝撃をうけるでしょう。夫婦仲が崩壊するだけでなく、最悪の場合は離婚問題に発展する可能性もあります。
主婦が借金を隠すことによるリスク【精神的苦痛】
夫に知られずに借金をするのはとても後ろめたいことです。ましてや、借金の返済を夫の収入から支払っていた場合はなおさらです。
悪いとはわかっていても打ち明けることのできない罪悪感や、借金が膨らんでいく焦燥感。自分の借金のために家族の生活が苦しくなっていくなど、精神的な負担は避けられないでしょう。
寝ても覚めても支払いのことが頭から離れずに、家事や育児に集中できない悪影響を与える可能性もあります。
次の項目からは、借金問題を解決する方法を紹介していきます。借金で悩んでいる方は参考にしてみて下さい。
主婦が借金を解決する方法【任意整理】
任意整理は、裁判所を通さずに債権者と直接交渉を行って借金の減額を行う方法です。一般的に、債権者の交渉は弁護士に依頼して交渉してもらいます。
借金の計算を仕直すことにより、過払い分を借金の減額に充てたり、借金の返済猶予を延ばす、将来の利息をカットしたりすることができます。
任意整理における弁護士費用の相場は、着手金が消費者金融1社につき4万円。成功報酬として、減額した金額の10%です。
ただし、借金の状況によって弁護士費用は相場と変わる可能性もあるので、依頼する弁護士に費用の相談をすることを強く勧めます。
主婦が借金を解決する方法【個人再生】
個人再生は、裁判所に申し立てることにより、借金を5分の1ほどに減らし、残った借金を3~5年に分けて返済します。住宅などの資産を手放さなくてもいいのが特徴です。
ただし、デメリットとして個人再生の手続きは複雑なため、個人で手続きをするのは困難なので、弁護士に依頼する必要があるのですが、任意整理と比べて着手金の相場が30万円と高額です。
また、個人再生をするには継続した収入の見込みなど、厳しい条件があります。そして、保証人のいる借金に関しては、保証人が借金を一括返済する必要が生じます。
個人再生は、申し立てた本人にのみ適用され、保証人には適用されないためです。借金に保証人がいる場合には、お勧めできない方法ですね。
主婦が借金を解決する方法【自己破産】
借金をすべてなくす代わりに、住宅や車などの資産がなくなってしまうのが自己破産です。
申し立てした本人の資産をすべて借金の返済に充てても、完済することが困難だと裁判所が判断したら自己破産を認めてくれます。
ただし、ギャンブルで負った借金は「免責不許可事由」となり、自己破産が認められない場合もあるので注意が必要です。
弁護士費用の相場は、着手金が20万円です。成功報酬は弁護士事務所によって変わるので、依頼する弁護士事務所に問い合わせる必要があります。
借金の返済が困難になる前に夫に相談する
例えば、「いきなり支払ができないほどの借金があった」とあなたが夫から相談されたらどうでしょう?どうすることもできないですよね。同じことを夫にしても同じ反応をすることでしょう。
どのような理由であれ、借金をしてしまったのなら、手遅れになる前に夫に相談するべきです。借金の支払いを夫の収入で済ませているのであればなおさらです。
言い出しにくいことではありますが、借金は放置をして解決する問題ではありません。夫婦間で話し合って借金の解決にあたるようにしましょう。
どうしても言えない理由がある場合は、法テラスを利用するのも一つの手です。次の項目では、法テラスについて解説していきます。
法テラスを利用する
法テラスとは、「日本司法支援センター」という公的機関の事で、借金などの法律のトラブルを抱えた人を対象に、無料で情報を提供してくれます。
他にも、無料で借金などの法律の相談を受けることができたり、収入の条件がありますが弁護士費用を立て替えたりするサービスもあります。
直接弁護士事務所へ相談をしに行くのもいいですが、法テラスを経由して弁護士に依頼するのも、弁護士費用が抑えられるのでオススメですよ!
法テラスは、47都道府県どこにでもあるので、住んでいる地域の法テラスに電話、またはメールにて相談しましょう。
まとめ
さまざまな理由があっての借金です。知られたら離婚問題になるかも、と考えて相談できないこともあるでしょう。ですが、借金が膨らんで返済が困難になることの方が大きな問題です。
どうしても借金の返済ができなくなってしまった場合は、任意再生や自己再生を視野に入れてみるのも必要です。その際には、弁護士費用が発生するので、やはり夫に一言相談することを強くお勧めします。
それでも、相談できない理由がある場合には、借金などの法律のトラブルを抱えた人を対象にした公的機関である法テラスを利用するのも一つの手です。
借金を負っている間は支払いの事ばかり考えてしまって精神的な負担が大きいですよね。一日でも早く借金問題が解決することを祈っています。