「仮想通貨のマイニングってなに?」「仮想通貨を購入するだけではなく、マイニングをしてみたい。」という方向けに記事を書きました。
マイニングは専門的な知識が必要で、準備も大変だと思うかもしれませんが、それらがほとんど必要ないマインニグのやり方もあります。
マイニングの仕組みや種類、やり方などを徹底解説していきますので、是非とも参考にしてくださいね。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/illustrations/bitcoin-mining-btc-crypto-currency-2883884/)
仮想通貨のマイニングとは?
マイニングとは報酬をもらうために仮想通貨のネットワークに貢献することを言います。仮想通貨の取引は、世界中で膨大な数の取引が行われます。
その記録は必ず正しい記録である必要があります。ウォレットから仮想通貨が消失したり、送金しても届いていなかったりすると、その仮想通貨に対する信用がなくなり、誰もその通貨を使いません。
仮想通貨が正しく機能するためには、取引記録が正しいということを承認する人がいなければなりません。マイニングをする人は、取引記録が正しいかどうかを確認する作業を行います。
マイニングで報酬がもらえる仕組みを解説します
マイニングで報酬をもらうためには、過去に記録されたすべての取引データと、一定期間に新しく記録された正しい取引履歴の整合性を記録する必要があります。
この確認作業は、膨大な計算によって行われ、コンピューターの計算能力が必要です。この膨大な計算を行い、仮想通貨が健全に運用されるように頑張ってくれたお礼に報酬がもらえます。
この報酬は、新たに発行された仮想通貨で支払われます。マイニングを行うことで新たに発行された仮想通貨をもらえることから、マイニングは「採掘」と表現されます。
マイニングによって仮想通貨の安全性が保たれる
仮想通貨は紙幣や硬貨といった実体はなく、国家や企業が運営していません。ドルや円のように中央銀行が通貨の安全性を保っていません。
新しく発行される仮想通貨をもらうためにマイニング行う人(マイナー)が、日夜すべての取引記録の整合性を記録し、膨大な計算によって検証しています。
仮想通貨はマイニング行う人(マイナー)によって安全性が保たれているのです。次の章からは、具体的にマイニングの3つのやり方について解説していきますね。
仮想通貨のマイニングの種類①クラウドマイニング
クラウドマイニングでは、マイニングを行う事業者に投資を行い、その見返りとして採掘された仮想通貨をもらいます。
高いマイニング機材や電気代を払う必要はなく、契約料を払うだけでマイニングに参加できるのは良いですね。長く契約期間を設定する事業者も多く、利益が出やすいことがメリットです。
仮想通貨の価格が低迷すれば、サービスが停止となってしまう事業者が出てきたり、投資を受けてマイニングをしない詐欺業者がいたりと、結果が事業者次第になってしまうところがデメリットですね。
仮想通貨のマイニングの種類②プールマイニング
プールマイニングは、参加しているコンピューター同士が協力して、マシンパワーを1か所に集めてマイングするやり方です。サービスを提供している事業者のソフトウェアをインストールするだけで利用できます。
そのソフトウェアが、様々な仮想通貨の中から自動で収益性の一番良い通貨を選んでくれるため、常に効率の良いマイニングができますよ。
参加者でリスクを分散できますが、同時に利益も分散してしまいます。ただそのデメリットを考慮しても、リスク分散と初期費用を抑制できるところは魅力的で、個人的にオススメのマイニング方法です。
仮想通貨のマイニングの種類③ソロマイニング
ソロマイニングは、マイニングする資器材も準備もすべて自分一人で行うマイニングするやり方です。ソロマイニングは専門的な知識、機材購入の費用や多額の電気代が必要なため、初心者にはオススメできません。
機材や電力などについて、しっかりと計画を立てる必要があってハードルは高いです。ただ採掘する仮想通貨や、マイニングの運用方針などをすべて自分で決めることができる自由度は魅力的ですね。
ソロマイニングはすべて自分で決定するため、利益が出せるかは自分の腕次第です。すべて自分の取り分となるため、莫大な利益がすべて自分のものになる可能性がありますね。
マイニングの3つのやり方を表にまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
種類 | メリット | デメリット |
クラウドマイニング |
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プールマイニング |
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ソロマイニング |
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マイニングのセキュリティについて
巨大な計算能力を備えたマイニングを行う人が、不正に仮想通貨の取引記録に手を加えようとすると、仮想通貨の正確性と安全性が保たれません。
仮想通貨の正確性と安全性が失われると、信用がなくなり仮想通貨の価値がなくなってしまいます。そのため故意に仮想通貨の取引記録に手を加えようとする人は出てきません。
巨大な計算能力を備えたマイニングを行う人は、不正を行わず報酬を多くもらうためにマイニングに力を注ぎます。
マイニングに力を注ぐということは、上述の通り仮想通貨のすべての取引記録の整合性を記録し、膨大な計算と検証を行い、仮想通貨の安全管理に励んでくれるということですね。
マイニングは無限にできるのか
結論から言うと、マイニングは無限にできません。例えばビットコインは2140年に2100万BTCと上限を決めています。無限にマイニングが行われるとインフレ(通貨価値の下落)を起こしてしまうためです。
決められた上限以上、決められた時期以降にビットコインは発行されません。2020年4月現在の発行量は1800万BTCを超え、残り15%をきってしまったと言われています。
ビットコインの競争は激化しており利益を上げることが難しくなっているため、競争が比較的穏やかで収益性の高いアルトコインの方が収益性が高く良さそうですね。
仮想通貨のマイニングで得た利益は雑所得になる
仮想通貨のマイニングで得た利益は税制上「所得」になります。仮想通貨の売買取引で得た利益と同様に、雑所得に分類されます。そのため年間20万円以上になった場合は確定申告を行う必要があります。
マイニングの利益は、総合課税となるため会社員の方のように給与所得がある方は、それらと合算して納税する必要がありますので注意が必要です。下記の所得税の早算表を参考にしてくださいね。
【仮想通貨のマイニング】まとめ
以上、「仮想通貨のマイニングってなんですか?初心者にもわかりやすく解説!!」でした。この記事でマイニングについて勉強したうえで、実際にマイニングを行うとさらに仮想通貨の理解が深まると思います。
マイニングのやり方はそれぞれメリットとデメリットがあるため、それらを把握して利益を出してくださいね。マイニングで利益を出せるようになれば、大きな資産形成の武器になりますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が、マイニングをやってみようという方の参考になれば幸いです。